ガンダムビルドファイターズトライの世界でがんばる話 作:キャプテンキャップ
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昨日は遅くまでリバイヴ版ガンダムとボールのすり合わせをしてたんだけど、一個問題が出たんだよねぇ。
具体的なことはネタバレになるから伏せるけど(メタ発言)、簡単に言うとガンダムの胴体を空洞化したせいで腰との接続が思った以上に不安定になっちゃって。
まあ、ほぼ腰に上半身を乗っけてるだけみたいな感じだったもんなあ。それを解消するためにポリキャップをしこんだりと大変だったんよ。手持ちの道具で間に合って良かったー。
なんな事してたから寝たの夜中の4時くらいだったわけよー。んで今起きたら昼過ぎの2時。
でもそのお陰でガンダムは一応完成。
ベッドから勉強机兼作業机の上に目をやる。そこにカトキ立ちで立つのは、リバイヴ版ガンダム。
一見普通の素組みのガンダムに見えるけど――ぬふふ、おっとこれ以上は秘密だ。
とはいえ、ガンプラが完成しただけでは本当の完成とは言えない。
ガンプラバトルで使用するのなら、もう一つやる事が残っている。
むしろこれをやらないと、どんなに自分だけのオリジナル要素を盛り込んだとしても、ガンプラバトルで十全に発揮できない可能性が出てきてしまう。そのくらい大切な作業。
それは――作ったガンプラをGPベースに登録することだ!
GPベース。
スマホをゴツくしたような見た目のデバイス。大きさもスマホ程度。お値段はなんと! 一
このGPベースには
俺が持っているこれは、前世の記憶を思い出す前の
だけどガンプラはまだ何も登録されてないようで。
セキュリティー面では、所有者以外の使用を防ぐために指紋照合が適用されている。追加で網膜認証もできるようだけど、平和な世界なのでほぼほぼ使われないらしい。
平和って素晴らしいね。他のガンダム作品なら、主人公のGPベースからデータを盗む女スパイの話とかありそう。んで最後は自分のしでかした事の重大さに気づいて主人公に教えに行こうとして殺されるんよ、「ごめんなさいね……○○」とか言いながら息絶える。んで主人公は最後まで気づかないまま「そういえばあの子、元気にやってるかな」ってのんきなセリフで話が終わるまで想像できた。
話が逸れたけど、バトル時はバトルシステムにセットした状態でGPベース上に置かれたガンプラをスキャニングし。
その
んでこっからが本題。
さっきバトル開始前のスキャニングが
それが今。
このGPベース、
俺はベッドから起きて机の上のガンダムを手に、隣のパソコンデスクに鎮座するデスクトップパソコンの電源を入れて、無線(前世で言うところのブ〇ートゥース)で自身のGPベースと接続。
GPベースのタッチパネル画面にヤジマ商事のロゴが現れると、いくつかのメニューが表示されるので、その中から『スキャニング』の項目を選ぶ。
「please set your Gun-Pla」
するとアニメで聞きなれたシステム音声がGPベースから聞こえ、スキャニング待機状態となる。
この状態でスキャンしたいガンプラを、こうやって置くと――
「Scanning,start――moveuntil finished...」
システム音声と共にタッチパネル画面の枠が青く光り、GPベース上に置いたガンダムを足元を照らし、徐々に上へと昇っていく。アニメでバトル前にスキャンしてたのと同じ光景にちょっと……いやさ
んで、この青い光の正体はプラフスキー粒子を応用したレーザー、その名もプラフスキーレーザーだ。まんま
「scanning is over, thank you berrymuch.」
そうこうしている内にスキャン終了。大体3秒くらい? バトルの時はバトルシステムの補助もあって1秒足らずで終わるらしいけど、GPベース単体だとこんなもんのようだ。それでも十分早いけど。
本体が終われば、武器類も同じ手順で読み取っていく。
今読み取ったガンプラのデータは、PCにインストールされているガンプラバトル専用アプリ『らびあん☆ろーず』に送られ、そこでスキャンしたガンプラの性能を見れる。
評価ポイントは以下の通り。
・
・
・
・
・
この5項目がレーダーチャート方式で評価されるわけだ。これを参考にして、さらに評価を高めるべく改修を繰り返していくんよ。そして始まるトライアル&エラー地獄!……かどうかは本人次第。楽しめる人は地獄じゃなくて天国かもね。
ちなみにスキャン後のガンプラの性能値は、元となったMS・MAの公式のスペックデータを基準値として、先ほどの5項目の評価を足し引きして算出しているとのこと。
んで最後にガンプラの『グレード』がボーナスとしてプラスされるらしい。
ここで言う『グレード』とは、
まあ、廃棄レベルで壊れる可能性のあるガンプラバトルで、PGとHGUCに基本的な差がでなければ、みんな安価なHGUCしか使わなくなるって話。
折角ガンプラそのものを動かして戦るのだから、サイズ違いによる戦闘も楽しんでほしいというのが、ヤジマ商事とバ〇ダイの思惑だろう。
だからこその『グレード』別によるボーナス値。少しでもガンプラの性能を引き上げたいのなら、手っ取り早いのがボーナス値の高い『グレード』を選ぶこと。ただし、お金はかかる上に壊れるリスクは常にある。
それらを含めてのガンプラバトル。……まあ素組みのPGとバリッバリに改造したHGUC、かかった金額は果たしてどちらが上になるかは……――ね?
因みにボーナス値が高い順に『グレード』を並べると――『PG』>『MG』>『RE/100』=『RG』>『HGUC』=『SD』>『HG』>『旧キット(各
これらを踏まえて、俺のガンダムを見てみよー。使用したのは【HGUC
改造は最低限。デカールとシールによる装飾。あとはノーマル。
HGUCなので、グレードボーナスは上から4番目。
果たして俺のガンプラの性能やいかに。ディスプレイに表示されているレーダーチャートに目をやると――
「げふぅ……」
基本、素組みとあって評価値はほとんどが平均。そんな中、接着強度の項目は平均よりちょこっとだけ上。ゲート処理が評価されたのかな。
あと塗装の項目もデカールとシールによる装飾のおかげで平均よりはちょい上。
だけど総合強度――これがダントツ酷い。もうすぐ底辺につくってくらいに超低い。いや原因は分かっているよ? 胴体の空洞化による下半身との接続性の悪さ、これが響いているわけさーねぇ。
でもまさかまさか、ここまで低いとは思わなかった。レーダーチャートという分かりやすいモノで頭を
でもまあコレは諦めよう。要は勝てば良かろうなのだ!
あ、武器の評価はいたって普通だったー。可もなく不可もなしのドノーマル。まあ素組みだしね。
2
さて、レーダーチャートでガンプラの性能を確認したら次に行こう!
次は
ガンプラの設定。
ってなんぞ? ってなるよね。分かる。俺も最初見た時思ったもん。
ガンプラバトルの公式
例えば、見た目
そこでスキャンした武器――ビーム・スマート・ガンのデータに、これは改造を施した超電磁砲で、弾数は〇発。という設定を書き加えるわけだ。
もちろんどんな設定でも
そういった事を防ぐのが、アプリ内の『判定システム』。これでその設定が妥当かどうか、スキャンしたプラモのデータと比較して合否を出すのだ。可能と判断されたら、消費プラフスキー粒子量や大まかなダメージ値がアプリ側で決められ(消費プラフスキー粒子量の数値はここで増減できる。増やせばダメージ値が増やせるが、当然、弾数やチャージ時間などにマイナスの影響が出る)、GPベースに登録される。
武器で説明をしたけど、機体の方も同じ工程を踏む。
プラフスキーレーザーはガンプラの内部までスキャンするので、例えば“内部に仕込んだこのクリアーパーツは『プラフスキー粒子貯蔵タンク』“と書き込めば、GPベースがクリアーパーツの大きさや表面処理などを鑑みて、どのくらいの貯蔵量かを決める。
こうやって組み込んだ全てのパーツの設定を繰り返すわけ。
あと、変わったところでは『ジェスチャーコマンド』というものもあるぞ。
これはファイターの動きをGPベースで動画撮影して、コマンドとして登録するというもの。
ガンプラバトルは基本、アームレイカーと呼ばれる球体をした操縦桿(逆シャアでMSの操縦に使われているアレと一緒)でガンプラを動かしたり、アームレイカーに備わるいくつかのボタンに割り振られたメニューやコマンドで武器の切り替えやモードチェンジ、
ジェスチャーコマンドは、そういった操作のかわりに登録した動作で行えるシステムなんだ。
元々バトルシステムにファイターの動きをある程度トレースする機能がある。だからこそのジェスチャーコマンド機能だよなぁ。なんかGガンダムのモビルトレースシステムっぽくていいよね。
ただし、登録したい動作の出始めと終わり、その2つと同じポーズを取らせたガンプラをGPベースでスキャンしないといけなく、さらに登録する動作は、それを反映させるガンプラの可動範囲内でなければならないという制約がある。
この制約から外れた場合、不発とはならなくても精度は落ちるといった仕組みらしい。
この世界の元となったアニメ【ガンダムビルドファイターズトライ】の主人公、カミキ・セカイが使う次元覇王流の動作のほとんどは、恐らくこのジェスチャーコマンドで登録したものなんだと思う。
だからこそ、アニメの第5話で、セカイはビルドバーニングとの一体化を目指して特訓していたんだと思う。
まあ俺にジェスチャーコマンドが必要になるような武装はないから関係ないんだけさ。
とまあ、こんな風に機体や武器の設定を書き込んで、『判定システム』で合否を出してもらい、自分だけのガンプラにしていくわけだ。
他にも機体の説明文(MSの開発経緯や活躍した年代や戦役などの独自設定)を好きなように書くことができる――いわゆるフレーバーテキスト欄もあるよ。ビルダーの人たちは大体書いてるらしい。ロールプレイをする人たちからも凄く好評みたい。分かる。
改造する時はコンセプトをもってするものだし、何なら詳細な背景まで考えちゃう。
戦争末期にロールアウトしたが、配備される前に終戦を迎えたため機密保持のため廃棄された経緯を持つ。パイロットは○○。撃破数はMS○○機、戦艦〇隻――みたいな。廃棄されたはずの機体に乗り込んで戦果上げてるとか、どういうこったい。お前はハインツ・ベアかよ。
と自分で考えた設定にセルフツッコミをいれたところで、フレーバーテキストは今回はスルー。
いやだって、ギミックのことを考えたらソレを触れずには書けない機体になっているわけで。んでもってGPベースに登録したガンプラの画像データとフレーバーテキストは公開できるのよ(通常は非公開)。
大会とかに出るようなガチ勢の多くは非公開設定だけど、それ以外の人はだいたい公開してる。
まあ苦労して作ったんだもの。素組み・改造問わず設定込みでみんなに見てもらいたい気持ちは分かる。ガノタご用達のSNSアプリ『ツクッター』の検索タグに“#ガンプラ好きと繋がりたい”っていうのがあるくらいだしね。
俺も、今フレーバーテキストなんて書いたらきっと公開する。しちゃう。そしたらギミックがバレる。まだお披露目もしていないのにそれは困る。
だから今回は涙を飲んでスルー。
それよりも、さっさとガンプラの設定を終わらせなきゃ。
というわけで無事に設定終了ー。一度も突っ返されなくてよかったー。
最後に機体名(必要なら武器名も)を決めれば登録は完了となる。
名前、名前かー。
「……そういや決めてなかった」
あきさみよい、どうしようかねー。
うう~ん……
…………
……
あ、思いついた!
リバイヴ版ガンダム改め――
「ミミックガンダム。これが俺の最初の愛機だ!」