白銀の烏と異世界母港【再演】   作:夜叉烏

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 こんにちは。夜叉烏です。

 KAN-SENの新しい艤装なんですけど、空母勢のチート艤装持ちが減る分、戦艦たちの艤装をサイズアップさせてみたり…(全長500メートル以上)。

 『オロチ』と殴り合うためにはこれ位必要なんですよッ!(迫真)


ヤゴウの手記にて

 ――ヤゴウの手記にて

 

 部下の外務局員、軍務局からハンキ・ウーズドヴェルと局員と共に、視察団に任命された私は、これから始まる船旅に辟易していた。

 ハンキ将軍から聞くに、船旅とはとてもひどいものらしい。

 

 船の揺れで気分が悪くなるなど当たり前、食事は保存の効く塩漬け肉や硬く乾燥したパン、水はすぐに腐ってしまうため、その代わりに積んだ酒を嫌でも飲まねばならず、おまけに居住性も最悪という、ある意味地獄だと。

 

 しかし、沖合に停泊する純白の巨体を見た瞬間、私のそんな不安は一瞬で消し飛んだ。

 遠目から少し目にしただけだが、まるで島が現れたように思えた。見る者を圧倒するような威圧感がヒシヒシと伝わってきたのを覚えている。

 

 これだけ巨大であれば、少なくとも「狭い、暗い、汚い」の3要素からは逃れられそうだ。

 明日に備えて寝ることにする。

 

 予定通りであれば、明日のこの時間は巨船の中だ。不安と期待の両方が沸き上がって眠れそうにない。

 

 

 ――乗船後に記す

 

 現在私は純白の巨大船…『河合丸』の客室にいるのだが、私はもう驚き疲れていた。

 この船へのりこんだ際、メイド――キュラソー殿とカーリュー殿へ、どれ程の大きさなのか聞いてみたが、全長290メートル、全幅32メートル、基準排水量9万トン、乗客定員2000名とのことだ。

 デカすぎる。我が軍の軍船の10倍はあるではないか。

 しかも、この船は一財閥の持ち物であり、同型船も多数保有しているとのことである。

 

 船内だが、とにかく明るい。光魔法や炎魔法を使った形跡はないにも拘わらず、である。

 そして、1人1人にあてがわれた部屋も広く、上物な調度品に、その気になれば一度に5人は寝られそうな大きさのベッド。

 まるで宮殿のようだ。もう一生ここに住みたいほどである。

 

 情報量が多すぎて未だ頭が混乱気味だが、これだけは言える。

 これほどの巨船を建造し、財閥クラスが複数保有できる《烏の巣》――正確には重桜――は、間違いなく文明圏国家を越える力を持っていると。

 

 

 ――翌朝、船室にて記す

 

 昨夜はよく眠れた。

 寝る前にカクテルと呼ばれる甘い酒を飲み、ほろ酔い気分でベッドへ横になったのだが、それが効いているらしい。

 

 朝7時、トケイと呼ばれる時間を知らせる機械から鳴り響く音で目を覚まし、朝日を見ながら着替えて待っていると、キュラソー殿が食堂へ案内してくれた。

 柔らかいパンや半熟のスクランブルエッグ、ベーコン、豆と野菜のソテーなどが盛られたメニューを堪能しつつ、彼女から本日の予定が知らされる。

 

 今日は、この船に備え付けてあるエイガカンという施設で、《烏の巣》が存在していた世界の歴史を説明したいとのことだった。

 私をはじめ、ハンキ将軍や部下たちも興味深いと思っていたが、いざ聞かされてみると、クワ・トイネの歴史が霞むほどの過酷なものだった。

 

 同席していたクロウ中将の話によると、彼女らの世界は全国家を巻き込んだ戦争により、80億もいた人口はその4分の1にまで減少した。

 同時に技術も廃れて荒廃し、復興には多くの労力と時間を要したとのことだ。

 

 そして、戦争に懲りた住民たちが、嘗ての高度な文明社会を取り戻べく日々奮闘しているところに現れたのが、『セイレーン』と呼ばれる勢力だった。

 人類は忽ち制海権を奪われ、再び滅亡の危機に陥ってしまう。

 

 そうして、『セイレーン』に対抗するべく生み出されたのが、会談に出席していたリットリオ殿やブルックリン殿、先ほど会ったキュラソー殿とカーリュー殿のような人型艦船――人の姿に巨大な軍船の力を宿したKAN-SENという兵器であった。

 もはや、理解が追い付かない。

 

 そして、そのKAN-SENを一元管理するための組織『アズールレーン』の設立と、それから離反した陣営が創設した『レッドアクシズ』との内戦、犠牲を出しながらもセイレーンを撃退した『セイレーン大戦』までを一気に説明され、頭がパンクしそうだ。

 

 何よりも驚いたのは、クロウ中将が元はセイレーンの司令塔的存在である"オブザーバー"の手によって造られた存在だということ。

 最初はセイレーンの名の下で活動していたようだが、実験という名目で人類を滅ぼすことに疑問を感じ、そして潜入任務にて重桜の実質トップである"カミ"と遭遇したことで離反し、人類側に付いたという。

 

 結局、説明されたことは衝撃のあまり何一つとして覚えていなかった。

 配布された資料を後で読み込んでおこうと思う。

 




 次回は陸戦兵器の紹介ですね。
 装備戦車のアンケートはここで終わりです。

 最初はパンターⅡが優勢でしたが、いつの間にかセンチュリオンが追い抜いていきましたね。この逆転劇には流石にちょっとびっくり。

 というわけで、採用するのはセンチュリオンMk.1に決定!

 
 
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