『リリカルなのは』においてサッカーといえば何を思い浮かべますか。
答えは色々あると思いますが私は大樹が暴れまわるイメージが出てきます。
サッカーと大樹関係ないやん。と思うかもしれませんが、私の中では
サッカー→なのは姉さん達が応援→翠屋に戻る→ジュエルシード発動→大樹暴走
という流れができているからです。
まあだからといって、サッカーから大樹暴走にいきなり繋げるのは無理があると思うかもしれませんが、実際にこの世界で生きていると海鳴市に多大な被害を及ぼしたあの大樹のことばかり考えてしまい、結果サッカー=大樹暴走という図式が出来上がってしまいました。
この被害が原因でなのは姉さんはジュエルシード封印の意思を強くするのですが、海鳴市がボロボロになるのはさすがに見過ごせないので介入したいと思っています。
と思っていたのですが…
「どうしてこうなった。」
「あかり?何か言った?」
「いえ何も。」
「?」
現在なのは姉さん達と一緒に翠屋JFCを応援しています。
これではジュエルシードを捜索できないじゃないですか。
発動前に見つけて封印してしまおう。と思っていたのに。
(…どうしましょうか。)
などと考えていると
「?あかり。」
「…あっ、はい。何でしょうか?」
「何か悩んでる?」
…普段通り無表情なのに何で分かるんですか。
「えっ。そうなの?」
「普段遊んでいる時と変わらないように見えるけど…。」
「…アリサさん達の言う通りです。特に悩み事はありませんよ。なのは姉さん。」
「そう?何かあったら一人で抱えこまずにすぐに言うんだよ?」
「はい。」
なのは姉さんの感受性高過ぎません?
…
……
………
翠屋に戻って来てしまいました。
無論ジュエルシードの捜索はできていません。
時間は刻々と過ぎていきます。
かくなる上は…
ーーーーーーーーーー
「ん?あれって?」
「なのはー?どうかした。」
「…ううん。なんでもない。」
(あの子、ジュエルシードを持っているように見えたけど…気のせいだよね。)
今日はお父さんが監督をしているサッカークラブ、翠屋JFCの応援にアリサちゃん、すずかちゃん、あかりと一緒に来たの。
あかりは何でかわからないけど行くのを渋っていたけど、『おはなし』をして一緒に来てもらった。
アリサちゃん達が苦手なのかな?でも最近は時々だけど一緒に遊ぶようになったし…。
そう考えながらふとあかりの方を見る。
そこには特にいつもと変わらないあかりの姿があった。
でも
(何か…。目が上の空になってる?)
パッと見はいつもと変わらない無表情だけど
目を見てみると視線がグランドの方に向いていなくて
何か考え事をしているように見えたの。
だから私は
「?あかり。」
「…あっ、はい。何でしょうか?」
「何か悩んでる?」
思い切って聞いてみることにしたの。
「えっ。そうなの?」
「普段遊んでいる時と変わらないように見えるけど…。」
「…アリサさんの言う通りです。特に悩み事はありませんよ。なのは姉さん。」
「そう?何かあったら一人で抱えこまずにすぐに言うんだよ?」
「はい。」
気のせいだったのかな?
ちょっと釈然としない気持ちになりながら応援するのでした。
…
……
………
お父さんのチーム、翠屋JFCが勝った。
応援するたびチームの子の動きが早くなってた気がしたけど気のせいだよね。
それで今、翠屋で祝勝会をしているの。
…何かあかりがそわそわしている。
いつも落ち着いている子なのにどうしたんだろう?
「あかり。どうかし」
「トイレ」
「は?」
「トイレに行ってきます。」
そう言うとトイレのある方向に走っていったの。
うわ早い。もう見えなくなったの。
「落ち着きのない子ねぇ。あんな走んなくても」
「が、我慢してたんだよ。きっと」
「…」
悩んでいるように見えたのは、トイレを我慢していたから?いやいやさすがにそれは…
「でも確かに普段遊んでいる時は落ち着いているというか物静かよね。あの子。本当に年下なのかしら。」
「確かに年下っぽくないよね。」
「うーん。昔からあんな感じだよ?あかりは」
「そうなの?」
「うん。小さい頃から落ち着いてて、運動よりも将棋とかチェスで遊んでいたの。」
「…小さい子の趣味じゃないわね。」
やっぱりそうだよね。
あんな小さい頃から将棋やチェスなんてできないよね。
「今度チェスで対局してみようかしら。」
「本当!?あかりも喜ぶよ!きっと。」
そういった話をしていると祝勝会が終わり解散になった。
周りの子が翠屋からどんどん出ていく。
しかし
「…いつまでこもってるのよ。」
あかりが帰って来ない。
様子を見に行こうと席をたったその時だった。
外でジュエルシードが発動した。
と感じたその次の瞬間には世界が変わった。
周りに居たアリサちゃんやすずかちゃん、お父さんが消えて居なくなり、まるで他に誰も居ないのか無音になる。
「なのは!!」
「ユーノくん!これっていったい?」
「これは結界だよ。」
「結界?」
ユーノくんが結界?について説明しようとするけど
ガガガガガガガガっ!!!ドゴォン!!!
外から轟音が鳴り響く。
「説明は後!とにかくレイジングハートをセットアップして外に!」
「う、うん!」
レイジングハートをセットアップして外に出てみるとそこには
大きな木の根によって裂け目ができた道路
大穴が空き今にも倒壊しそうな家々
そしてその木の根の先に
キツネのお面を付けたあの子がいた。
でも神社で見た時と服装が違っていて
黒を基調として所々赤いラインの入ったバリアジャケット
そしてその手にはバリアジャケットと同じ色の杖が握られていた。
つまり
「私の色違い!?」
「誰が色違いですか!?誰が!?」
お面の子が迫ってくる木の根を燃やしながら文句を言ってくる。
…だって正体不明だった子が見れば見るほどそっくりな格好しててびっくりしたんだもん。
「ご、ごめん。びっくりしちゃってつい…。」
「まったく…。パイロシューター!シュート!」
そう言いながら火の玉を3個生み出して木の根に当てていく。
(…あれ?あの火って…?)
「それはデバイスですか!?じゃああなたは」
「話は後にしてください。今はジュエルシードを」
「わ、わかりました。」
そして
「見つけました!あそこにある大樹です!」
「こちらも感知できました。…少し距離がありますね。」
そう言いながら杖を構える。
「?どうするの?」
「砲撃魔法を使います。」
「ほ、砲撃!?」
杖にありったけの魔力を込める。
「いきます!ブラストファ」
込めた魔力を開放するその瞬間
「っ!?」
失敗したのか。魔力が霧散したの。
ーーーーーーーーーー
(あ、危なかった…!)
砲撃魔法を放とうとしたその瞬間
ルシフェリオンから悪寒が走った
まるであれ以上魔力をこめたら取り返しがつかない事態になっていたかのような
(感知能力があってよかった…。あのまま気付かずに魔力をこめていたらおそらく次元震が…!)
最悪の事態の想像をし顔を青くするあかり。
すると
「あ、あのー。」
「…」
「どうかしましたか?」
ユーノが不思議そうに聞いてくる。
「…すみませんが私はこれ以上戦うことはできません。」
「えっ!?」
「なのは…と言いましたか」
「う、うん。」
「あなたが撃ってください。」
「!?」
突然の交代に驚くなのは姉さん。
「わ、私?できるかな…?」
「…イメージをしてデバイスに魔力を込めれば後はデバイスの方で術式は構築してくれるはずです。」
「わかったの。やってみるの。」
戸惑いながらもレイジングハートを構えるなのは姉さん。
そして
「ディバインバスター!!!」
桃色の太い砲撃が大樹を呑み込む。
光が消えるとそこにはジュエルシードが残っていた。
…
……
………
「じゃあ私はこれで。」
色々と追求される前にと神威を発動させようとするあかり。
「待って!」
が、なのは姉さんが手を掴んできたため渋々発動を止める。
「…何ですか?神社のジュエルシードなら」
「ありがとう」
予想外の言葉に言葉をつまらせるあかり。
「…?」
「ユーノくんから結界について聞いたよ。あの結界を張ってくれたのはあなたなんだよね?あの結界がなかったら町がめちゃくちゃになってた。」
「…」
「それにあの火の玉。あの夜、動物病院で私を助けてくれたのもあなたなんでしょ?」
「」
「ジュエルシードを渡してくれないのは残念だけど、でもあなたは私を…町を助けてくれた。だからありがとう。」
そう言って微笑むなのは姉さん。
私は気恥ずかしくなり手を優しく振り払い神威を発動させる。
「名前を。もしよかったら名前を教えてほしいな。」
「…」
異空間へと移動する間際に聞いてくるなのは姉さん。
私は咄嗟に偽名が出てこず
…
私はそう考え、その名前を言う。
「シュテル。私の名前はシュテル・ザ・デストラクターです。」
続くのネタがなくなってきた