シュテル(偽)がいくリリなの   作:『ユタカ』

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管理局

 

 

 

プレシアにデバイスの作成を依頼しました。

 

それに伴ってここから先は原作に介入するのを止めることにしました。

 

というよりも出来ません。

 

この先原作ではなのは姉さん達は時空管理局の艦船アースラに乗ってジュエルシードを集めていきます。

 

つまり残りのジュエルシードの場所は市外、そして最後の海中です。

 

市外は具体的にどこにあるかわからない上、遠すぎて今までのように感知することが出来ません。

 

海中に至っては空を飛べなければ話になりません。

 

今まではジュエルシード産デバイスで飛んでいましたが、そのデバイスも見本兼報酬としてプレシアに渡してしまいました。

 

手元にあるのは渡された完成時の連絡用の簡易型デバイスのみ

 

今の私には神威でたどり着けたとしても空中戦は出来ません。

 

よって思い切って介入を諦めることにしました。

 

特に危ない場面とか無かったはずですしね。

 

何より管理局に出来る限り関わりたくないですから

 

 

 

…まあ次のジュエルシードは市内での発動だったはずなので様子だけ見に行きましょうか。最後ですし

 

管理局に関わりたくないので様子見に留めますが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

夕方の学校帰り

 

私はユーノくんから修復が終わったレイジングハートを受け取って帰り道を歩いていた。

 

また一緒に頑張ってくれる?って聞くと答えを返してくれた。

 

フェイトちゃんとシュテルちゃん…二人と話さないと

 

フェイトちゃんはジュエルシードを集める理由を聞いて

 

シュテルちゃんは…理由もそうだけど顔すらも知らない。だからまずは顔を合わせて、それから話がしたい。

 

 

 

そう考えているとジュエルシードが発動したの

 

 

 

……

………

 

 

 

「アークセイバー!」

 

 

 

 ジュエルシードの発動場所に着くとフェイトちゃんがいて、ジュエルシードを取り込んだ樹の化け物の根っこを切り裂いていた。

 

 …?少し動きがいつもより鈍いような?

 

 

 

「なのは!」

 

「わっ!?」

 

 

 

 考え事をしていると根っこに襲われたけど

 

 ユーノくんがシールドを張ってくれたおかげで何ともなかった。

 

 

 

「なのは!集中して!」

 

「う、うん。ごめん」

 

 

 

 今はとにかくジュエルシードを封印しないと!

 

 私は空を飛び

 

 

 

「ディバインバスター!」

 

 

 

 砲撃魔法を根っこに向けて放つ。

 

 少し驚いた表情をするフェイトちゃん

 

 でもそれもすぐになくなり根っこを失った樹の化け物に向けて魔法を放つ。

 

 

 

「サンダースマッシャー!ファイア!!」

 

 

 

 金色のレーザーが樹の化け物を消し飛ばす。

 

 そしてジュエルシードだけが残る。

 

 封印が完了した。

 

 それを確認した私はフェイトちゃんに向き合う。

 

 フェイトちゃんは既に戦う気で私に杖を向けている。

 

 いつもの寂しい目をしながら

 

 

 

「…やっぱり戦うの?」

 

「…」

 

 

 

 フェイトちゃんは何も言わず杖を向けている手に力を込める。これが答えだと言うように

 

 

 

「…わかったの。でも、もし私が勝ったらその時は話を聞いてほしいの」

 

 

 

 私は杖を構える。

 

 フェイトちゃんは無言のまま私に向かって接近する。

 

 私もそれに合わせて近づく。

 

 互いの杖が激突する。

 

 その瞬間、目の前に黒い影が走り私とフェイトちゃんの杖を取り押さえる。

 

 黒い影は男の子だったの。私より少し年上くらいの

 

 

 

「時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。…詳しい事情を聞かせてもらおうか?」

 

 

 

 男の子…クロノくんがそう言うとみんな驚いた表情になった。

 

 その空気の中、アルフさんはいち速く我に返るとクロノくんに攻撃を仕掛けた。

 

 クロノくんにアルフさんの魔力弾が当たると同時、フェイトちゃんが動き出した。

 

 ジュエルシード目掛けて真っ直ぐ進むフェイトちゃん

 

 一方煙が晴れるとシールドを張っていたのか無傷だったクロノくんが杖をフェイトちゃんに向け

 

 

 

「ダメ!」

 

 

 

 クロノくんから射撃魔法が放たれた。

 

 

 

「フェイト!」

 

 

 

 アルフさんがフェイトちゃんの元に向かうけど間に合わない!

 

 魔力弾がフェイトちゃんに当たる。

 

 その瞬間

 

 空間が歪み魔力弾が空間ごとかき消された。

 

 

 

「なっ!?」

 

 

 

 クロノくんが驚いた声を上げる。

 

 でも、私達はすごく見覚えがあった。

 

 

 

「あいつ…?なんで…?」

 

「ど、どこ!?」

 

 

 

 アルフさんがフェイトちゃんの元にたどり着き困惑の声を上げる。

 

 フェイトちゃんはもう少しで魔力弾に当たりそうだったからかクロノくんを警戒しながら動きを止めていた。

 

 私はフェイトちゃんの無事に安心し、あの子の姿を探す。

 

 ・・・いた!

 

 

 

「シュテルちゃん!」

 

 

 

 見つからないようにしていたのか木の影に隠れ、こちらを見ている私より小さな影があった。

 

 シュテルちゃんだ。

 

 クロノくんは少し迷った後フェイトちゃんに再び杖を向ける。

 

 

 

「!?止めて!フェイトちゃんを傷つけないで!」

 

 

 

 私はそれを止めたくてクロノくんの前に立ち塞がる。

 

 

 

「ッ!?君は…!」

 

「フェイト!ここは逃げよう!」

 

「!?アルフ…でも」

 

「管理局が出てきた以上あのジュエルシードは無理だ!早く!」

 

「…ッ!わかった。」

 

 

 

 私がクロノくんを止めてる間にフェイトちゃん達は逃げちゃった。

 

 フェイトちゃんと話せなかった悲しみと傷つくことがなかった安堵が入り交じり複雑な気持ちになる。

 

 その隙にクロノくんが今度はシュテルちゃんに杖を向ける。

 

 

 

「待っ!?」

 

 

 

 バインドが発動しシュテルちゃんを縛り上げる。

 

 

 

「君をこのままアースラまで連行させてもらう。」

 

 

 

 でもこの前のことを考えると…

 

 

 

「な…に!?」

 

 

 

 うん。やっぱり。

 

 そんなもの関係ないと言わんばかりにバインドをすり抜け自由になるシュテルちゃん

 

 

 

「君は…いったい…?」

 

「あっ!?ま、待って!?」

 

 

 

 自由になった後そのまま空間を歪ませ立ち去ろうとするシュテルちゃん。

 

 まだ何も話していないのに…!

 

 私はすり抜けるだろうとわかっているのにシュテルちゃんに手を伸ばす。

 

 

 

「えっ…?」

 

「…ッ!?」

 

 

 

 掴めた(・・・)

 

 すり抜けるだろうと思ったその手はシュテルちゃんの手を掴む。

 

 

 

「いったい、どう…あっ!?」

 

 

 

 でもその手は振り払われ、そのままシュテルちゃんは歪んだ空間に吸い込まれ消えていった。

 

 

 

「シュテルちゃん…。」

 

「なのは…。」

 

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 何をやっているのでしょう。私は

 

 見ているだけのつもりだった。

 

 介入するつもりなんてなかった。

 

 だけど

 

 フェイトさんがプレシアの虐待で動きが鈍くなっているのに気づいて

 

 魔力弾がフェイトさんに当たる刹那、あの日部屋から聞こえてきたフェイトさんの悲鳴を思い出して

 

 気づいたら神威を使っていた。

 

 …

 

 現場に居合わせたらダメです。

 

 どうやら私は論理よりも感情で動いてしまうみたいです。

 

 ならいっそ現場にいなければ手を出す心配もなくなる。

 

 少しの間大人しくしてましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

「…艦長どういうつもりですか?」

 

 

 

 時空管理局の船艦アースラ

 

 そのブリッジにてクロノがアースラ艦長リンディ・ハラオウンに詰問する。

 

 

 

「どうって?」

 

「先程のユーノ・スクライアと高町なのはに対する対応です。

本来ならわざわざ一晩なんて置かずにデバイスを没収し高町なのはは日常に帰してユーノ・スクライアは保護するのが妥当でしょう。」

 

「…」

 

 

 

 リンディが答えずにいると

 

 

 

「大方あの子の素養に目が眩んだんですよね?」

 

 

 

 横からこの船艦のオペレーターであるエイミィ・リミエッタが指摘する。

 

 

 

「あはは…。やっぱりばれちゃった?」

 

「あははじゃありません。悪い癖です。彼女は一般人ですよ?」

 

「うっ。でもあれだけの素質を持った子をそのままにしておくのは…」

 

「…」

 

「…ごめんなさい」

 

 

 

 クロノの無言の視線に屈し謝罪する艦長

 

 

 

(…私一応母親なんだけどなぁ)

 

「まあまあ。それよりも問題は、この子達でしょう?」

 

 

 

 エイミィが場を宥め二人の子供の写真を映し出す。

 

 

 

「解析は終わったのか?」

 

「うーんまあ片方は終わったんだけどね。もう片方が…。」

 

「…そう。報告をお願い」

 

「はい!じゃあ金髪の子の方から

名前はフェイト・テスタロッサ

これはなのはちゃんとユーノくんからの情報提供で明らかになりました。

電気の魔力変換資質を持ち射撃よりも高速移動からの斬擊による戦闘を多様しています。

魔力量はなのはちゃんと同じくAAAランクに匹敵するかと思われます。」

 

「AAAランクか…。あの子といい、相当な魔法の資質を持っているな」

 

「そうね。目的としてはジュエルシードの回収。ただし最終的な目的は不明。でも…」

 

「ええ。この子のバックに誰かいるわね。おそらくその者の指示によりジュエルシードを集めている。

いずれにしてもこれからジュエルシードを回収するに当たって接触する機会もあるでしょう。その時に聞き出しましょう。

問題は…」

 

「はい。こっちの子供ですよね。」

 

 

 

 キツネのお面を被った子供の写真が前面に出てくる。

 

 

 

「名前はシュテル・ザ・デストラクター

なのはちゃんのデバイスからもらいました情報によると

戦い方としてはなのはちゃんと同じ射撃魔法を得意としていますが炎熱の魔力変換資質を持っています。

そして問題のこれですが…」

 

 

 

 写真が消え、クロノがシュテルにバインドを放ち、それをすり抜けて脱出する映像が流れる。

 

 

 

「念の為に聞くけど、クロノくんバインドを解除しているわけじゃないよね?」

 

「そんなわけがないだろう」

 

「だよね。正直に申し上げますと原理が全くわかりません。」

 

「無理もないわ。こんなの私だって見たことがないもの」

 

「なのはちゃん達の情報によると魔法だけでなく物理…使い魔が殴りかかっても同じようにすり抜けたみたいです。」

 

「待て、それじゃあ攻撃が一切通じないってことじゃないか」

 

「それだけじゃなくてこの移動方法…」

 

 

 

場面が切り替わりシュテルが空間を歪ませ消える映像が流れる。

 

 

 

「この移動方法も前例がありません。おそらく転移の一種だと思うのですが」

 

「この移動方法を解明しない限り捕らえることが出来ても逃げられるってことね」

 

「本当に何なんだこいつは…。これらの技といい正体も不明。目的は…」

 

「ジュエルシード、にしてはなのはちゃん達と遭遇する頻度が少ない気がするね。

ジュエルシードの被害状況から被害を減らすのが目的にも見えるけど」

 

「馬鹿な!?それなら危険なジュエルシードを取引に使うものか!」

 

 

 

シュテルが何か条件をつけてフェイト達にジュエルシードを渡したとなのは達から聞きクロノは憤っていた。

 

 

 

「まあそれも問題だけど、この移動手段…

詳細にもよるけど下手したらあらゆる次元世界を行き来できるかもしれないわね。」

 

 

 

リンディの言葉にハッとした顔をするクロノとエイミィ

 

 

 

「それじゃあこの子は…。」

 

「違法次元渡航者?」

 

「そうと決まったわけではないわ。そういう可能性もあるってこと。

いずれにしても捕まえて話を聞かないと

今後アースラはジュエルシードの回収とこの子の捜索を平行して行います。」

 

「「はい!」」

 

 

 

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