シュテル(偽)がいくリリなの   作:『ユタカ』

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入学

 

 

 

 自己嫌悪に陥り二週間。

 

 私はこの先なのは姉さんが怪我する要因について思い出すことにしました。

 

 

 

(もう家族が死にかけるのなんて見たくありません。)

 

 

 

 そしてA’s編からsts編の間に大怪我を負うことを思い出す。

 

 

 

(原因は連日の無茶な訓練による疲労の蓄積。)

 

 

 

 何故そんな無茶をしたのか

 

 

 

(確かちょうど今の時期に感じる寂しさが根底にあり、それを他の人にも味わってほしくないという思いからだったはず)

 

 

 

 今がなのはにとっても物凄く大事な時期だと思い出し

 

 

 

(…自己嫌悪に浸っている場合じゃない!!)

 

 

 

 私が介入することでなのは姉さんの意識を変えられるかなんて分からない。

 

 それでも、父さんの様子を見た後では何もしないという選択肢はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 公園にてブランコに腰掛けて俯いているなのは姉さんを見つける。

 

 そして近づくと顔を上げる。

 

 

 

「あ、あかり?」

 

「なのは姉さん」

 

「え?」

 

「一緒に遊んでくれませんか?」

 

 

 

 私はなのは姉さんを遊びに誘う。

 

 しかし

 

 

 

「きゅ、急にどうしたの?あかり?」

 

 

 

 急に誘い不信に思ったのか、なのは姉さんが私に理由を聞いてくる。

 

 

 

(ここでなのは姉さんが寂しそうだったからなんて言ったら気を使わせてしまったと思うかもしれない。)

 

 

 

 だから私は

 

 

 

「一人は寂しいんです。もう嫌なんです。だから遊んでください。」

 

 

 

 自らの打算的な発言に心底嫌気が差す私

 

 しかし

 

 

 

「・・・うん!じゃあ一緒に遊ぼう!」

 

 

 

 そんな私の発言の意図を知ってか知らずにか分かりませんがなのは姉さんと一緒に遊ぶこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

………

 

 

 

 父さんが入院して一年が経った。

 

 私は毎日のようになのは姉さんと一緒に遊んでいます。

 

 内容としてはおままごとが一番多く、次点で遊具を使った遊びを時々といった所です。

 

 

 

 幼稚園に入園しました。

 

 無表情が原因か友達はいません。

 

 …なのは姉さんと遊ぶから別に問題ありません。決して寂しくなんてありません。(´・ω・`)

 

 

 

 修行の方はなのは姉さんとの時間を優先した為、夜にしか時間を取れませんでした。

 

 成果としては意図せず発現した万華鏡写輪眼を自分の意思で発現できるようになったくらいです。

 

 

 

 そして今日もなのは姉さんと遊んでいましたそんな時でした。

 

 

 

「なのは、あかり!父さんが目を覚ましたわ!」

 

 

 

 父さんの意識が回復したという報せをもらったのは

 

 

 

 その後私となのは姉さんは恭也兄さんと美由希姉さんに連れられて病院に行きました。

 

 

 

「良かった…。お父さん…。」

 

「…みんな。心配かけてすまなかったな。」

 

 

 

 そこには、意識を取り戻した父さんの姿がありました。

 

 

 

「父さん…。私、私。」

 

 

 

 私が罪悪感で言葉をつまらせていると

 

 

 

「…あかり。幼稚園に入園したんだってな。入園式に出てやれなくてすまなかったな。」

 

 

 

 そう言って震えながらも私の頭を撫でてくれる父さん。

 

 

 

(違うんです。私にこんな風に優しくしてもらえる資格なんてないんです。)

 

 

 

 そう言いたくても言えずにいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

………

 

 

 

 その後、三ヶ月が経過し父さんはメキメキと快復し、退院しました。

 

 そして、私が幼稚園に入園して一年後

 

 

 

 なのは姉さんが私立聖祥大附属小学校に入学しました。

 

 

 

 事ここに至り原作開始まで残り二年しかないことを今頃気付き、焦りました。

 

 

 

(なのは姉さんも大分元気になりましたし、停滞している修行の方に力を入れましょう。)

 

 

 

 そういった事を考えながら夕食を摂っていると

 

 

 

「みんな聞いて。今日ね学校で友達が出来たの。それも二人も!」

 

「凄いじゃないか。あかりもそれくらい積極的にならないとな。」

 

「…放っておいてください。」

 

 私は友達がいないのではなく作らないだけです。

 決してぼっちではありません。ρ(тωт`) イジイジ

 

「名前はね、アリサちゃんとすずかちゃんっていうの。それでね今度の日曜日にアリサちゃんの家に遊びに行くことになったからあかりも一緒に行かない?」

 

「…すみません。用事があるので遊べません。私のことは気にせずに楽しんできてください。」

 

「…そうなの?じゃあまた今度遊ぼうね。」

 

「…はい。」

 

 

 

 しかしその後も修行の方を優先した為、遊ぶことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オビトの万華鏡写輪眼の能力は自分自身を異空間に移動することができる「神威」と呼ばれる能力です。

 

 これにより戦闘時には攻撃の接着部分のみを異空間に飛ばすことで攻撃をすり抜けることができます。そしてそれは万華鏡写輪眼の発動中自動で行われるため防御面でとても優秀です。弱点としては自身の攻撃中、異空間への移動中若しくは五分以上連続ですり抜けることはできないことです。

 

 また、相手の身体の一部や相手の攻撃そのものを異空間に飛ばしたりすることもできます。

 

 

 

 万華鏡写輪眼…神威についていろいろと説明してきましたがつまり

 

 

 

「これで誰かに見つかる心配もなく思いきり修行ができます!!」

 

 

 

 私は一人誰もいない異空間にて思いきり叫びます。

 

 いやー隠れずに済むって本当に気が楽でいいですね。

 

 …決してぼっち気質っていうわけではないです。

 

 

 

 これまで私は能力の発現や魔力操作の修行はしてきましたが、見つかることを恐れて肉体面の修行はできていませんでした。

 

 これでは接近戦になった時にあっさり負けてしまいます。

 

 よって

 

 

 

「まずは…走りますか。」

 

 

 

 最初に体力を付けるため走り込み。

 

 体力がついてきたら写輪眼で道場にてコピー、シュテルのスペックで記憶しておいた御神流の動きの模倣。

 

 ただし御神流そのもの(・・・・・・・)ではなくあくまで御神流から足運びなどの基礎的な動きのみを模倣し、自分の使いやすい形へとアレンジしていく。

 

 それはもはや御神流ではなく我流といった方が良いのかもしれない。

 

 何故わざわざそんなことをするのか

 

 それは

 

 

 

「身近にいる大切な者を守る剣技…。自らの平穏の為に戦おうとしている私が使っていいはずがありません。」

 

 

 

 御神流の信念、それを穢してはならないと御神流の習得をせず、我流で接近戦をこなすことを決めるあかり。

 

 そして修行を行っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 あかりと遊び始めて一年が経った。

 

 一人でいた時はあんなに寂しくて悲しかったのに

 

 あかりと一緒にいるだけで私は一人じゃないんだって

 

 私を必要としてくれる妹がいるんだって

 

 そんな暖かい気持ちになれたの

 

 

 

 お父さんが目を覚まして

 

 みんな喜んで

 

 少しずつ元の幸せの日常が戻ってきたの

 

 

 

 そして私は小学校に入学して

 

 アリサちゃんと喧嘩して

 

 アリサちゃんとすずかちゃんと友達になって

 

 もっともっと楽しくなると思ったの

 

 でも少し悩みがあるの

 

 それは

 

 

 

「え~。また妹さん遊びに来ないの?」

 

「…うん。ごめんね。」

 

「仕方ないよ。アリサちゃん。用事があるっていう話なんだし」

 

 

 

 そう小学校に入学してからあかりが一緒に遊ばなくなったの。

 

 

 

「そんな何度も用事が被るわけがないじゃない。」

 

「それは…そうかもしれないけど」

 

「その用事がなんなのか聞いてないの?」

 

「聞いてみたけど教えてくれなくて」

 

 

 

 どうすれば妹を引っ張ってこれるか考えるアリサ

 

 そして

 

 

 

「…よし。尾行してみましょう!」

 

「ええ!?」

 

「尾行って?」

 

 

 

 尾行って何だろう?それをすればまたあかりと仲良くなれるのかな?

 

 

 

「尾行っていうのは、妹さんが何しているのか後ろからこっそりついて行って暴くのよ。」

 

「止めようよ。良くないよ、そんな無理やり暴くなんて」

 

 

 

 すずかちゃんが止めようとしているけど、私は

 

 

 

「…私、知りたい。あかりが何で遊ばなくなったのか」

 

「なのはちゃん…」

 

「決まりね。すずか、あんたは?」

 

「…分かったよ。私も一緒に行くよ。」

 

「よし。じゃあ次の日曜日、翠屋近くの空き地に集合!」

 

 

 

 そんなわけであかりを尾行することにしたの

 

 

 

 そして日曜日。

 

「すずか、もっと詰めてよ。これじゃあ見つかっちゃうわよ。」

 

「そ、そんな事言われたって」

 

「しっ。来たよ。」

 

 

 

 そう言うと翠屋から私の妹…あかりが出てきたの。

 

 

 

「あれがなのはの妹…あかりだっけ?なのはにそっくりじゃない。」

 

「あっ。でも髪型が違うよ。なのはちゃんはツインテールだけど、あの子髪を縛ってないもん」

 

「うん。それにあかりは目の色が青色で、身長も10㎝くらい低いんだ。」

 

「そうなの?遠目だとちょっとわからないわね。」

 

「あっ。移動するみたいだよ。追いかけないと」

 

 

 

 そうして尾行を開始する三人

 

 

 

 十分後

 

 

 

「…どこに向かっているんだろう?」

 

「方角的には公園があるけど…」

 

 

 

 しかし公園をそのままスルーするあかり

 

 

 

「本当どこに向かってんのよ…?」

 

 

 

 三十分後

 

 

 

「あ~、もう!まだつかないの!?」

 

「ア、アリサちゃん落ち着いて。」

 

「あっ。あの建物の角を曲がっていったよ。」

 

 

 

 もう何回目か分からない曲がり角を曲がる。

 

 しかし

 

 

 

「い、いない!?」

 

「嘘!?」

 

 

 

 曲がり角を曲がるとそこにあかりの姿は無く

 

 ただ無人の道が真っ直ぐ続いていただけだった。

 

 

 

「み、見失った…?」

 

「きっとこの道を走っていっただけよ。急いで捜せば…!」

 

 

 

 でもその後捜しても見つかることはなくて、

 

 結局そのまま諦めたの。

 

 

 

 その後もことあるごとに尾行しようとしたんだけど

 

 

 

「何で毎回毎回見失うのよ!?」

 

 

 

 そう必ずといっていいほど曲がり角を曲がったら

 

 あかりの姿が消えちゃうの。 

 

 

 

「アリサちゃん、こればれてるんじゃ…」

 

「じゃあなんで話しかけてこないのよ!?」

 

「それは…分からないけど」

 

 

 

 そうしてあかりの用事が分からないまま

 

 月日は流れて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二年が経ったの。

 

 私は三年生になって、

 

 あかりも聖祥小学校に入学したの。

 

 

 




続いて
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