デートだぁぁあまあまぁぁ!
れかちゃんは天然だよ
(祝)お気に入り百件記念投稿
「……ちゃん!」
「……て!お兄……」
体を揺さぶられ少し目が覚めてくる……
「お兄ちゃん!起きて!」
……小町に起こされているようだ。……でも今日は休日だった筈……ああ、青木との買い物か……
「お兄ちゃーん?起きた?」
「……あー、起きる起きる。はっ……ふぁーあ……」
起き上がると大きなあくびが出た。携帯を取り時間を確認し……
「……小町、今何時か言ってみ?」
「ん?んーとね……四時?」
小町は唇に指を当て、小首を傾げて少し唸ってから答えを言ってくる。
「いや、あざとく言ってもダメだからな……」
「小町ね、お兄ちゃんと青木さんのデートがね。楽しみで楽しみで、こんなに早く起きちゃったの」
「いや起きちゃったの……じゃないから、まだ外も薄暗いし、昨日は少し遅くなったんだからもう少し寝てなさい」
「でもでも、小町楽しみで寝られない」
「遠足前の小学生かよ……いや小学生か」
「まあ、取り敢えず帰って来たらお土産話とかしてやるから今は寝とけ……六時半に起きる様にすれば余裕もって動けるだろ?」
「……うん、分かったおやすみ」
「おう、おやすみ」
小町は自分の部屋に寝に行ったし、俺も寝ようかね………の前にアラームだけチェック……よし、六時半にセット出来てる。
「ふぁっ……」
安心したらまた一気に眠気が押し寄せてきたので直ぐに横になった。
無事時間通りに目覚め、先程朝食を食べ終えた俺は今、姿見の前で昨日小町と買った服に袖を通している。小町いわく最近のトレンドらしいが、生憎ファッションに疎い俺には格好良いんだろーなーくらいの感想しか抱けない。
「お兄ちゃーん、着替え終わったー?」
「おーう、入っていいぞー」
部屋に入ってきた小町は、移動しながら俺の服装を様々な方向から観察し……大きく頷くとサムズアップしてきた……
「お兄ちゃん良いよ、大分格好良いよ!……目を見なければ」
「……おい、昨日はこれでいいって言ってただろうが」
そう言うと、小町は人差し指を左右に振り、肩をすくめてきやがった……うぜぇ
「チッチッチッ、お兄ちゃん、小町が何も考えてないと思う?」
「……普段は何も考えて無さそうだよな、馬鹿っぽいし」
「……はーい、そこうっさいよ。それはともかく、はいこれ付けて」
「ん?これメガネか」
「そっ、まぁ伊達だけどね」
俺の手に置かれたのは伊達メガネだった。早速掛けてみる。
「ん、掛け慣れてないとなんか変な感じだな……小町、どうだ?」
小町に感想を求めると、小町は呆けた様に固まったが直ぐに動き出し……
「エクセレント!最高だよお兄ちゃん!お兄ちゃんの泥水みたいに澱んだ目がレンズを通すことで大分マシになってるよ!」
「これはもうあれだね!イケメン風とかじゃなくてもうイケメンだよ!小町感動だよ……いつも顔は良い方だとか、何ほざいてんだろって思ってたけど、本当だったんだね……」
「……小町ちゃん、何か所々毒が混じってない?しかも結構ボロクソに言ってるよね」
……え?俺の目ってそんな澱んでんの?あと俺の顔がいい方なのは本当だから。八幡うそつかない……
「まっ、細かい事は気にしないで!お兄ちゃん格好良いって事だから」
「……ふっ、当然だろ」
「あ、そういうのはキモい……」
「えぇ……」
「ほーら、いいからそろそろ行かないとでしょ!」
「そんな急かさなくてもまだ間に合うだろ……」
「何言ってんの?青木さんより先に待ってなきゃに決まってるじゃん」
決まってるの?俺知らないんだけど……
「……んじゃまー、行ってくるから」
「はーい、行ってらっしゃーい。ちゃんと青木さんをエスコートしてくるんだよー」
「……へいへい」
仕方なしに出たように小町には見えたかもしれないが、自分でも驚く程に待ち合わせ場所に向かうその足取りは軽かった。
現在時刻は午前八時半調度、今校門が見えてきた所だから大分余裕を持って着いたんじゃないかと思う。しかし、何となく青木はもう居るんじゃないという気がしてならない……
校門を抜け、待ち合わせ場所の物置小屋の方へ少し小走りで向かうが……案の定、青木は既に待っていた。私服を着ている姿は初めて見たが水色のワンピースに青のカーディガンだろうか?服に疎いので上手く言えないが、とても似合っていることだけは分かる………本人に言えるかは別として……
青木の方へ近づくと向こうも気付いたようだ。
「あ、比企谷君おはようございます。」
「ああ、おはようさん、青木は随分早かったな」
「ええ、私からお誘いしたのに比企谷君をお待たせする訳には行きませんからね」
「ただでさえ、初めてお手伝いをお願いした際にもお待たせしてしまいましたから。今日こそは!と、少し早めに来させていただきました!」
くっ、笑顔が眩しい……
「あら?そういえば比企谷君はいつもと少し印象が違いますね」
「これな、妹が青木と出掛けるのに変なの着てくなって、コーディネートしてくれたんだよ。似合ってるか?」
「はい、とてもお似合いですよ!格好良いと思います、比企谷君は眼鏡を掛けると万人受けするお顔になるようですね、ふふっ」
「おおう……やっぱ目か?目なのか?」
眼鏡掛けて万人受けって目がマイナスポイント過ぎるって事じゃねーか……
「ですけど……」
そう言うと青木は俺に近付いてきて、そっと、眼鏡を外して俺の目を覗き込んでくる。
「私は比企谷君のその見透かす様な瞳が……嫌いではないんですよ」
ちょっ、ちょま、近い!近い!近い!いい匂い……って!
「あっ、青木?!」
「はい?」
「ちか、近ひ……」
「?……/////////?!」
青木自身はどんな状態になっていたか認識していなかったようだ。“それ”に気付いた瞬間一気に顔を紅潮させて飛び退いた。
「はう///私ったらなんてことを……」
「あっ、眼鏡、お返し……します///」
青木は真っ赤な顔で眼鏡を差し出してくる。しかし目線は逸らしたままで……
眼鏡を受け取り掛けるが、……気まずいぃ、取り敢えず話を変えるか
「そ、そうだ青木!今日は何処に行くんだ?!」
「え?あ、そうですね。今日は少し色々な所を回りますので決まって何処かにという訳ではないんです」
今日のこれからの事を振るとまだ少し頬に赤みが残っているが、少し落ち着いた様だ。
「昨日お話した様に今日はこれからの季節に咲くお花の種や苗を買いに行きます」
「予算の方は事務の方にお聞きしているので、色々なお店に行き、私と比企谷君でその予算の範囲内で選んで購入する事になりますね」
「なるほどな、じゃあもう出発するか?」
「少し待って下さいますか、もしかしたら私達で持って帰るモノもあるかもしれないので台車を持っていきましょう」
そう言うと、青木は既に用意しておいたのか物置小屋に立てかけてあった、折り畳み式の台車を開いた。
「それでは行きましょうか!まずはホームセンターです!」
台車を押して歩き出した青木の後を追う。
「……台車位は俺が押すぞ」
「そうですか?ありがとうございます」
青木から台車を受け取ると、いつもと違い、青木の隣を台車を押して歩く。
「……今日は隣を歩いてくれるんですね?」
「まぁ、妹にもしっかりとエスコートしてくる様に言われてるからな……」
「普段でも隣を歩いてくれてもいいんですよ」
「……勘弁してくれ」
「ふふっ、どうでしょうね」
緩みそうになる頬を手で抑えながらも、彼女との会話は途切れない……
青木と二人きりで歩く道、その気は無かったが俺と彼女の歩調は自然と揃っていった。
れかちゃんの服は公式に載ってる私服です
デートながくなるかもしんね
評価付与してくれても良いんですよ チラ…(´ ・ω|