つまりそう言うことっすよ
「ええええ?!れいかちゃんが透明人gもごもごもご……」
「みゆき!しー!」
驚きでか大声で叫び出したみゆきの口を、あかねが咄嗟に塞ぐ。
「まぁ、外だし他の奴らからも離れてるからあんまり聞かれねーとは思うが気を付けてくれよ?」
「ふぁかった!」
いい返事だことで……ん?キャンディの反応がねぇが……
「八幡くん、どうしたの?」
「ん?いや、何時もならキャンディもみゆきと一緒に騒ぎそうだと思ってたんだが……見当たらねぇし、どっか行ったのか?」
「あー、キャンディなら八幡とれいかが説明してる途中でカメラを探してくるって走ってっちゃった……一応アタシは止めたからね?……聞こえて無かったけど」
キャンディぇ……まぁ、もういつもの事だと思って割り切ろう……
「しょうがねぇ……探してくれるって言うなら俺らが学校にいる間はキャンディに任せよう。無難にいつも通り過ごして、早くれいかの姿が見られる様にカメラを探しに行かねぇとな」
「八幡君……///」
「はいはいごちそーさんですって事で、そろそろ一時限目が始まるし戻ろか」
「うん!」
「そうだね」
「んー///今日も推しが尊い!」
少しだけれいかを意識しての言だったのだが、あかねにサラッと流され、みんなもあかねに続くように校舎内へと戻って行ってしまう……
べ、別にれいかが喜んでくれたみたいだしいいもん!……あ、なおは……俺ももうちょっと自重した方がいいと思うわ……
一時限目の時間割は英語で今日はリスニングが主な内容だ。英語担当の先生からプリントを渡され、一問ずつ流される問題を聴いて解答欄を埋めていく形式だ。
ちなみに先生は教壇の机にノートPCを置いて、必死に夏休みの為の宿題プリントを作っている……そんなに大変なら宿題なんて出さなくて良いのに……
『This is a pen……日本語に訳して解答欄に記入なさい』
小学生レベル……これホントに中学の教材か?
最初の数問は簡単過ぎたが段々と難易度が上がってきた。それにしたがって集中して聞かなければ聞き逃してしまいそうになってきたのだが……
つんっ……つんつん……
「…………………」
『八幡くーん、構ってくれません?」
きょうかが手持ち無沙汰なようでちょっかいを掛けてくるのだ……
「今は少し待ってくれ。休み時間になったら構ってやるから」
おかしいな……れいかなら例え見えなくなっていても授業は受けそうな気がするんだが……
『もぉ……せっかくれいかを一時間ずつ交代で授業中の学校の中を自由に見て回ろうって言って丸め込んだのに……つまんないです……」
丸め込んだのかよ……
「あれ?じゃあれいかは今は?」
『寝てますよ?なので今の体の主導権は私ってことですね!」
れいかときょうかってそんな感じなのか?……片方ずつ寝るとかイルカみたいにずっと起きてたりも出来んのか……?
「あっ、やっべ今の問題聴き逃した……」
ついつい関係ねぇ事ばっか考えちまう。
『……構ってくれないと酷いですよー?」
「後でなー」
「………んふっ♡」
「ひっ……ふーっ///………んくっ///」
『次の■葉から○△……………』
流れる続けるリスニングの問題は聞こえてはいるのだがその意味を理解することは今の俺にはかなり難しい。
「きょ……かぁ///それ……やめっ///」
じゅる♡じゅっ……れるれる♡ちゅれ……ちゅぱっ♡
『ふふっ♡八幡君どうですか?……こういうの、耳舐めって言うんですって♡れいかと一緒にこの前勉強したんですよ?」
れいかもなのか?!いや、それより今は……
「ちょま……///マジで……耳は……よわ、い///」
『あ〜ん、八幡君可愛いです♡でもでもぉ……私はちゃ〜んと忠告したんですからね?聞いてくれなかった八幡君がわるいんですよ♡」
「や……授業、ちゅう///だし……///」
れるれるれるる♡……じゅぶ……じゅろぉ♡
耳から伝わる水音に頭の中が掻き回される。
『 言い訳はめぇですよ♡あはっコリコリ」
きょうかは舐めるだけに留まらず、耳に軽く歯を立てて、甘噛みまでしてくる。
「はっ……///はぁはぁ……///」
もう……やばい///
「……比企谷君?」
「……はえ?」
「ちょっとすごい汗よっ?!顔も赤いし……だれか!比企谷君を保健室に連れてってあげて!」
「八幡っ?!あ、アタシ連れてきます!」
俺はなおに肩を貸され保健室へと連れていかれたのだった……
『あら……もしかして、やりすぎ……でした?」
「八幡君ごめんなさい!私が眠っている間にきょうかがそんなに羨ましい事をするなんて思わず……!」
休み時間、保健室に皆が来てくれ、目覚めたれいかに一時限目の状況を話すと慌てて謝ってくれた。……まぁ、ただ……
「れいか……本音がダダ漏れなんやけど」
「ですけど!きょうかと一緒に調べたいつか八幡君にして上げたい事の一つだったんですもの!」
コレは……喜ぶべきなのか?
「れいかちゃんもきょうかちゃんも八幡くんが大好きなんだね!」
「えと……わたしはもっと、ドロドロしてる様に感じる……かな?」
「……?」
「みゆきはずっと今のみゆきでええかんな?」
「え?うん!」
ちょっとそこー、俺たちの純愛をそんなヤバい様な言い方やめてくれるー?
「とはいえ、八幡君が大丈夫そうで安心しました」
「そうだね。まぁ、保健室行きになった理由が理由だけどね……じゅる///」
「ええ、二時限目は私の時間ですからね。……あ、でも保健室でそのまま一緒に眠るのもいいかもしれませんね……ふふっ」
「あーなんだか元気になってきたな!」
ちょーっとれいかの雰囲気がやばいぞぉ?多分このまま保健室で寝てたら食われる……
「八幡……まぁ、頑張りや」
いや、まだれいかがやらかすって決まった訳じゃねーし……ねーよな?
二時限目は数学の授業だ。嫌い……ではあるがれいかに教えてもらい始めてから大嫌いではなくなった教科だ。そしてそれは今も同じで……
「この部分が少し分からねぇんだが……」
「あ、ここはですね少し分かり辛いので詳しく説明しますね………」
先程の剣呑な雰囲気もなりを潜めて、れいかは俺の授業のサポートをしてくれている。授業で分からないところがあればその場で教えてくれるのだ。教師なんか目じゃねーレベルだ。と言うか、どうして今授業で教えている所の詳しい説明が出来るんだよ……
三時限目の体育では、余程れいかに叱られたのか、涙声でちょこちょこ話しかけて来るくらいで、きょうかにしては珍しく……と言えば失礼かもしれないが暴走する様な事も無かった。
体育も終わり次は美術だ。今日は屋外で好きな場所の絵を描く予定らしい。その為、体操着から着替えたら直ぐに移動だ。
「どうでしたか八幡君?きょうかには少しキツく……めっ!ってしておきましたから大人しかったんじゃないですか?」
「そうなん?体育は男女別やし、ウチらは近くにいなかったから知らんけど……どうやったん?」
「いや、少しキツくってレベルの変化じゃなかったぞ……姿は見えなかったけど、きょうかのやつ涙声になってたし……」
絶対めっ!てだけじゃ済まないと思う……
『そうですよ!あの時れいかは本当に怖くて「きょうか?」ぴぃっ!」
きょうか怯えちゃってんじゃん……
「あはは……でも透明人間になんて、なろうと思ってもなれないんだから、れいかちゃんも少しくらい楽しんでもいいんじゃない?」
「そうですか?」
「まぁなぁ、きょうかも物珍しさに少しはしゃいじまっただけだろうし……やよいの言う通り、れいかも少しは楽しんでも良いと思うぞ?」
「せやな、ウチも透明人間になったらイタズラとかしてみたいしなぁ」
あかねの考えはともかく、俺も透明人間になったら……まぁ、一瞬エロい事も考えちまったが流石に自重するわな……
「ふふっ、では私も少しだけはしゃいでみちゃいましょうか」
そう……この時の俺はまだ、れいかが何を企んでいたのかなんて考えてもいなかったのだ……
「言質……取れちゃいましたね♡」
唐突なれかちゃんの悪役感……!
そう……あの時の俺達は知る由もない無かったのだー!(ただ入れてみたかっただけです)
次回、れかちゃん……はしゃぐ……乞うご期待!!