俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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最近の暑さは異常ですね……

皆様も体調管理に気を付けてください。

エアコンもケチらずに適温を保ちましょう。


(2)

 

 ポップがやよいの地雷を踏み抜くのを後目(しりめ)になおとあかねは短冊を用意している。

 

「ほな!アホな事してないでポップ達も短冊書くで」

 

「短冊?」

 

「さっきの七夕の話の中にあったろ?願い事を書いて、そこの笹に飾るんだよ」

 

「おお!そうでござったか!」

 

「何枚でも書いて良いんだよ!」

 

 え?そうだったか?

 

「わたしもいっぱいお願いするんだ!」

 

 みゆきは……小さい日常的なお願いを連打しそうだよな……

 

「キャンディもいっぱいお願い事するクルゥ!」

 

「そうだ!お願い事を書いたらみんなでご飯を食べよっか」

 

「まあ、それは良いですね。ですが、親御さんにはちゃんと許可を取らないとダメですよ?」

 

 結局、夕飯はみんなとコッチでになりそうだな。俺も小町に連絡するか。

 

「あ、そうだった!わたしお母さんに言ってくるね!」

 

「ちょっ!?みゆき待ちぃっ!」

 

 あかねの静止を振り切り、秘密基地の外へ飛び出して行ったみゆき……

 

「あー……みんなも携帯で連絡しよか!」

 

 無かった事にしやがった……

 

「え?でもここって電波届いてるの?」

 

「確かに……どれどれ電波は……」

 

 とんでんなぁ……

 

「三本きっちり立ってますね」

 

「不思議図書館って電波もとんでたんだね」

 

「確かによくよく考えて見たら不思議やなぁ……不思議図書館だけにっ……て、アカン……おもろないわ……」

 

 自爆してんなぁ……

 

「あ、もしもしママ?」

 

「そうそう、今日はみんなと食べようと思ってね」

 

「はい、八幡君と……いえ、皆さんも一緒ですよ」

 

「みんな無反応やん……ウチも連絡しよ……」

 

 おん、タイミングが悪かったんだよな……あ、俺ももちろん電話中だぞ。

 

 

 

 

 

 

 

「とうちゃーくお母さんにおっけー貰ったよ!わっ!みんな速いね!わたしが一番だと思ったのに!」

 

 皆、了承の返事が貰え、しばらく待っていると入口のドアが勢い良く開けられ、みゆきが戻って来た。

 

「みゆきちゃん、これこれ」

 

「んー?あっ!そっか連絡すればよかったんだね!」

 

「みゆき!待ってたクル!早くお願い事書くクル!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 いざ願い事を書くっていってもそんなすぐには浮かばねぇんだよなぁ……

 

 あー、とりあえずは‪“世界が平和になりますように“っと……うん、無難だな……

 

「書けたー!‘’これからも素敵な物語とたくさん出会えますように“……みゆき」

 

 おお、まともだ……

 

「ええなぁ!ならウチも……“商売繁盛 儲かりまっか“……あかね」

 

 まぁ……らしいよな。

 

「“絵が上手くなりますように“……やよい」

 

 やよいなら願わなくてももっと上手くなりそうだよな。

 

「“家族旅行に行きたい!“…なお」

 

 それは、親御さんに頼んでもらって……つかこれ、確実に俺も言う流れになってるよな……

 

「“正しき道を行く“……れいか」

 

 ……願い事ってより決意表明みたいな?

 

「あー……えー……“世界が平和になりますように“……八幡……///」

 

『おおぉぉ……』

 

 はっず……///拍手とかいいから……

 

「“ケーキ、いっぱい!食べたいクル!“」

 

 俺も美味いラーメン食いてぇな……

 

「デコルが十六個集まりますようにでござる」

 

 早いとこ集めて話に聞くクイーンを復活させなきゃだよな……

 

『“無事健康に、八幡君の子供を身籠れますように“……きょうか」

 

「ぶふっ?!げほっげほっ……そ、それはちょっと早すぎねぇか?その、将来的にはそれも……その、なんだ///考えたりもしたりするけど……///」

 

『そうですか?」

 

「え、ええ……今はプリキュアの事もありますし、ヤリ始めたら歯止めが…ではなくて私も八幡君ももう少し成長してからの方が安全ですからね!」

 

 ……アレ、これもしかしてメルヘンランドがピンチじゃなかったら俺既に食われてた?

 

「まーた始まったわ……」

 

「三人とも大人だね///」

 

「ふわぁ///きょうかは……うん!ナイスぶっ込みだね!」

 

 なおは親指立てんな……

 

「ねぇねぇ、身籠るって?」

 

「お兄ちゃん知ってるクル?」

 

「いやぁ……せ、拙者にもちょーっと難しいでござるなぁ!」

 

 ポップがみゆきとキャンディに言い訳をしながらめっちゃ目で合図を送ってくる……多分早く話を変えろってことなんだろうなぁ……ご迷惑をお掛けします……

 

「……みんな一枚目が書けたみたいだし、どんどん書いて笹に飾り付けぞ」

 

「あ!キャンディ上の方がいいクル」

 

「あたしもあたしも!」

 

 よし食い付いた。おお……ポップがあからさまにホッとしてるわ……

 

「……八幡君、このお話の続きは状況が落ち着いたらしましょう……その時が楽しみですね?」

 

「っ///……ひゃい」

 

 

 

 

 

 

 書いた短冊を各々で笹へ飾り付けていく。上の方は殆どがみゆきとキャンディの短冊に占拠されている……あれいったい何枚書いたんだよ……

 

 

 

「ん?“マジョ先生の新しい道具が欲しい“……名前が無いが誰のだ?つかマジョ先生って誰だよ……」

 

 

 

 短冊以外にも偶に飴玉だったり、小銭だったり、キュアデコルだったりと変なものが飾り付けられ、割とカオスな状態になりつつある笹……

 

 流石にチョコは直ぐに溶けそうだったから外してキャンディの口に放り込んで置いた。

 

 

 

 

 

「よーし!私たちの願いの笹!完・成!!」

 

『おおおおお!!』

 

「はーい!みんな集まってー!いくよ!せーの、『ハッピー!』 カシャ!

 

 横浜でプリキュアの先輩達と写真を撮ってから、俺たちは何かと思い出を写真に残すようになった。無形の思い出よりも形に残る思い出の方がその時の情景が直ぐに浮かんで来るし、管理さえしっかりとしていれば、いつまでも消えないからだ。

 

 その為か、知らない間に秘密基地にはカメラと三脚が用意されていた。

 

 

「おっけー!それじゃあ流れ星の時間まで結構あるけど、ご飯はどうしよっか?」

 

 なおの言葉に場が一瞬、シーン……と静まる。……あっ!

 

「そう言えば家に連絡したは良いけど、何処に行くとか何を食べるとかは決めて無かったな……」

 

「わたしもそれに今気付いちゃって……」

 

「皆さんは何か食べたいものはありますか?」

 

「キャンディはケーキが食べたいクル!」

 

 それはせめてデザートで……

 

「食べたいものかぁ……」

 

「パッとは浮かばへんよなぁ」

 

『あら?みんな悩んでるみたいですし、私が食べたいものでもいいですか?」

 

 きょうかのこの一言であっさりと今日の晩御飯が決まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 決まった……のだったが……

 

「なぁ……八幡」

 

「知らん、こっち見んな」

 

「本日定休日……休みみたいだねぇ」

 

「わたしも八幡くんとれいかちゃんの思い出の味、食べてみたかったなぁ」

 

『れいかから話だけは聞いていたので私も共有したかったのですけどねぇ」

 

「ああ!もうウチ完全にラーメンの口やで?!」

 

 そう、きょうかが食べてみたいとやって来たのは、れいかとの初めてのデートの時に食べたラーメンの店だ。……まぁ今日は定休日だったみたいだが……

 

「近くに他のラーメン屋さんってあったっけ?」

 

「うーん……無かったと思うなぁ」

 

「ラーメンケーキ食べられないクル?」

 

「キャンディ?ラーメンとケーキは別々でござるよ?」

 

 近くに他のラーメン屋は無いし、他にラーメンを食う方法なぁ……あっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戻って来ました秘密基地。

 

「これがカップラーメンでござるか……」

 

 はい、という訳で近くの各自の好きなスーパーでカップラーメンを選んで買ってきた。

 

「ケーキクル!」

 

 あとケーキもな……

 

「ちょっとキャンディー!先にラーメンだよ!ケーキは最後のデザートね!」

 

 キャンディってこんなにケーキが好きだったか?

 

「ポップはカップラーメンは初めてなの?」

 

「そうでござる。あんなカチカチだったものがお湯を入れるだけでこうなるとは……凄いでござるなぁ……」

 

 ポップはカップの中が気になるのか、ちょくちょくフタをめくって中を見ている。

 

「ポップ?そんなに何度も開けてたら上手く作れないよ?」

 

「むっ……すまんでござる」

 

 

 

 ピピピピッ……ピピピピッ

 

「あ、タイマーなったよ」

 

「よし、じゃあ後入れのスープを入れてと」

 

「おお!確かにフタの絵と同じになったでござる!」

 

 

 

「みんな出来たね!それじゃあいただきます!」

 

『いただきます!』

 

 




はい、という訳できょかちゃんとれかちゃんの願望が透けて見えましたね!

きょかちゃんが過激に見えるかもしれませんが……安心してください。れかちゃんの影響です。つまり裏では……


次回はバトル回!お楽しみに!
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