俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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最近ポケモンスリープにハマってます。
これのおかげでちゃんと時間通りに寝れるようになりました。やっぱ報酬が貰えると思うちゃんと寝ようって気になりますしね!


(4)

「出たなプリキュア!今日こそお前達を叩き潰してやるオニ!いでよ!アカンベェ!」

 

『アカーンベェ!!』

 

 今回は笹を元にしてんのか……とことん七夕をぶち壊してくるな……!

 

『ア!カ!ン!ベェ!』

 

 なんだなんだ?

 

「なんや……いつもよりえらい気合い入っとるなぁ」

 

「一筋縄ではいかなさそうですね……」

 

 それでもやるしかねぇからな……

 

「みんな!赤っ鼻って事は倒せば最後のデコルが手に入るって事だ!」

 

「あっ、そうか!次のデコルで女王様が復活するんだ!」

 

 そうだ、最後の一個だ。長いようで短かった戦いも今日ここで終わるんだ!

 

「そうはさせないオニ!アカンベェ!やっちまうオニ!!」

 

『アカーンべェ!』

 

 アカンベェは笹に飾り付けられていた輪飾りを振り回し攻撃してくる。

 

「はぁ!」

 

「やぁ!」

 

 それを隙と見たのか、ビューティとマーチが飛び出してきて輪飾りを受け止める。

 

 そして直ぐさま、受け止めた二人を飛び越えるように三人がアカンベェに向けて突っ込んでいく。

 

「アカンベェ!今だオニ!」

 

『アカーン!アカカカカカカカッ!!』

 

『きゃー!?』

 

 しかし、その攻撃を読んでいたのかアカンベェは輪飾りをビューティ達に向けて投げ捨て、ハッピー達に頭から笹の葉を大量に高速で撃ち出した。

 

「ハッピー?!」

 

「みんなーっ!?」

 

 撃ち出された笹の葉に飛び込んでいく形になった三人は為す術なく撃ち落とされる。

 

 

 

「うっはっはっはっはっ!お前らなんか本気のアカンベェには敵わないオニ!」

 

「油断!」

 

「大敵です!」

 

『アカンベェッ?!』

 

「んなっ?!」

 

 ハッピーたちに気を取られていたアカンベェを下からビューティとマーチが蹴り上げる。

 

「せーの!」

 

『はぁっ!』

 

『ンベェっ?!』

 

「なにぃ?!」

 

 いつの間に復帰していたのかハッピー達がアカンベェの後を追うように飛び上がり、蹴り上げられたアカンベェを三人で同時にくりだした踵落としで地面に叩きつける。

 

「本気だろうとそうでなかろうと私達は負けません!」

 

「うぎぎぎっ……!アカンベェ!もっと本気を出すオニ!!」

 

『アカーン!ベェ!ベェ!ンべべべべ!!』

 

 アカンベェは笹の頭の中に両手を突っ込むと短冊を取り出し両手に双剣の様に構えると、回転し竜巻の様になって迫ってくる。

 

「そうオニ!プリキュアなんてそのまま蹴散らしてやるオニ!」

 

『ンべべべべベベェッ!!』

 

 高速回転しながらゆっくりと迫るアカンベェ。

 

「ど、どうしよう!?」

 

「ぜ、全員で受け止めてみる?!」

 

「ビューティ、なにかいい案とかないかな?!」

 

「あります。ここはお任せ下さい。………はぁ!!」

 

 ビューティが気合いの掛け声と共に地面を踏みつけるとそこから回転するアカンベェに向かって地面が凍りついてゆく。

 

「すげぇ……」

 

 地面を這う氷がアカンベェの足元までも凍りつかせると……

 

『ンべべベベベッ……アカンッ?!……ベェ……』

 

 氷に足を滑らせ顔から倒れ込むアカンベェ。

 

「今や!プリキュア・サニーファイヤー!!」

 

 倒れ込んだアカンベェにすかさず技を叩き込むサニー。

 

「うがぁぁああ!!アカンベェ!しっかりやるオニ!!」

 

『ンベェッ?!』

 

 しかし、サニーの技がアカンベェに決まる事は無かった。

 

「なんやてっ?!」

 

 サニーファイヤーの当たる直前、割り込むように投げ込まれた金棒がアカンベェを弾き飛ばしたのだ。

 

「おいおいそこまでやるかよ」

 

 浄化させないようにするにしても、自分の部下みたいなやつを武器をぶん投げて弾き飛ばすとか……

 

「もう容赦しないオニ!アカンベェ!あそこに隠れてる奴らを狙うオニ!!」

 

 ん?アカオーニの指差してるのって……キャンディとポップじゃねぇか?!

 

『アカーンベェ!アカカカカカカッ!』

 

 アカンベェはアカオーニの指示通りにプリキュア達には目もくれずキャンディ達が居る所に向けて笹の葉を撃ち込んでいく。

 

「キャンディ!!」

 

 砂埃で見えないがキャンディ達は逃げられたのか?!

 

「弱い奴はこうなるオニ!うっはっはっはっはっ……は?」

 

 ゆっくりと晴れる砂埃の中から現れるのは大きな盾。

 

「……間一髪でござる!」

 

『ポップ!』

 

 どうやらギリギリでポップが変化で盾になってキャンディを守ったようだ。

 

「くぅぅ!なんでこうも上手くいかないオニ!!」

 

 アカオーニは金棒を振り回して怒りを露にしている。

 

「気合いだ!気合いだ!気合いだぁぁ!!」

 

 アカオーニの意識が逸れている間にハッピーがいつも以上に気合いを入れて技の準備に入っていた。

 

「なんだオニ?!」

 

「プリキュア!ハッピー・シャワー!!」

 

 ハッピーのその両手から解き放たれたピンク色の奔流がアカンベェに向かって突き進む。

 

「不意打ちなんて卑怯オニ!アカンベェ!迎え撃つオニ!!」

 

 どの口がほざくか……

 

『アカーン……ベェェェェ!!』

 

 アカンベェもハッピーのハッピー・シャワーを迎え撃つように口に黒いエネルギーを収束させ解き放った。

 

 ハッピー・シャワーと黒いエネルギーがぶつかり合う。丁度中間地点よりややアカンベェ寄りなのは技の出だしの差だろう。

 

「くうぅぅっ!」

 

『ンンンベェェェェ!!』

 

 競り合う二つのエネルギー……だが、その天秤が少しづつだが傾きつつあった。……しかもアカンベェ側にだ。

 

「ハッピー!頑張るクルゥ!」

 

「負けないぃ!!」

 

 キャンディの応援に押されていたハッピーが持ち直す。

 

「アカンベェ!何やってるオニ!絶対に勝つんだ……オニ!」

 

 言いながらアカオーニはアカンベェの足に金棒を振り下ろした。

 

『アカンッ?!ンベェェェ!!!』

 

 足を叩かれたアカンベェはその痛みからか更にエネルギーの力強さが増し、ハッピー・シャワーが押されどんどんハッピーに向けて黒いエナジーが近づいていく。

 

 そんなのありかよ?!

 

「あっ……」

 

『ハッピー!』

 

 しかし間一髪、押しきられかけたハッピーの背中を支えるように四人が集まった。

 

「みんな……!」

 

「いくで!プリキュア!サニー・ファイヤー!」

 

「わたしも!プリキュア!ピース・サンダー!」

 

「押し返すよ!プリキュア!マーチ・シュート!」

 

「ここで終わらせます!プリキュア!ビューティ・ブリザード!」

 サニーがピースが、マーチがビューティが、ハッピーシャワーに重ねるように各々の技をくりだしていく。

 

『はあぁぁぁぁ!!!』

 

『アッアッアカン!?』

 

 合わさった五色の輝きはアカンベェの黒いエネルギーを塗りつぶし、その勢いのままアカンベェをも貫いた。

 

『アカンベェ……』

 

 光に貫かれ浄化されるアカンベェ。

 

「なぁっ?!畜生!プリキュアめぇ!!」

 

 捨て台詞を残し逃げ去るアカオーニ。バットエンド空間消え去り、元の夜空に戻った高台。そして、浄化された最後のキュアデコルがゆっくりと変身を解いたみゆきの手元へと落ちてくる。

 

「最後のデコルクル」

 

「これで全部集まったんやな!」

 

『んんん……やったぁぁ!!』

 

 喜びのあまり俺もつられて声を上げてしまう。

 

「それで、次はどうすれば良いのですか」

 

「デコルデコールにその十六個目のキュアデコルをはめるでござる。そうすればメルヘンランドの女王様が復活するでござるよ!」

 

「女王様!ついに復活するんだね!」

 

「ポップ、これ、お願いね?」

 

「かしこまったでござる」

 

 最後のデコルを受け取るポップの顔はどことなく感慨深気でこの時を待っていた事を(うかが)わせる。

 

「これで願いが叶うでござる。皆の衆のお陰でござる!心から感謝するでござる」

 

「早くはめるクルゥ♪………クル?」

 

 今、何が起きた?嬉しそうにデコルデコールを開けようとしたキャンディの手元から、一瞬にしてデコルデコールが消え去った……

 

 

「んっふっふっふっふっふっ」

 

 

「誰っ?!」

 

彼奴(あいつ)はっ?!」

 

 不気味な笑い声の方へ目を向けると、見覚えのあり過ぎる、道化師の様な姿をした奴がデコルデコールと先程手に入れたばかりのデコルを片手に空中でこちらを見下ろして居たのだ。

 

「デコルデコールを返すでござる!」

 

『…………っ」

 

「せっかく最後の一つを手に入れたのに!」

 

「それはそれはご苦労様でした!バッドエナジーも、じきにいっぱいになります!ピエーロ様の復活ももうすぐです!」

 

「お主バッドエンド王国の者でござるか!」

 

「イエース!」

 

 カッ!

 

「クルゥ?!」

 

「キャンディ!?」

 

 答えと共に投げられたカードがキャンディの足元に突き刺さると同時に増殖しキャンディを包み込んだ。

 

「キャンディ!」

 

 カードがバラけた時にはそこにキャンディの姿は無く……

 

「クゥルゥ!?離してクル!」

 

 ジョーカーの手の中で鷲掴みにされていた。

 

『ジョーカー!!!」

 

 その時、きょうかが耐えられなくなったのか怒りを露わに叫んだ。睨みつけるその体は怒りによるものか僅かに震えてすらいる。

 

「え?!」

 

「ジョーカーって……貴方が!?」

 

「八幡が居なくなった時の元凶!」

 

「あらあらワタシってば人気者ですねぇ!そんなに大きな声で呼ばれずとも聞こえていますよォ?」

 

『お前だけはぁぁぁ!!」

 

「まてきょうか!」

 

 ジョーカーの元へと走り出そうとするきょうかを羽交い締めにして、必死に止める。

 

「今奴の手にはキャンディもデコルデコールもあるんだ」

 

『ですが!!」

 

「んっふっふっ、珍しい事もあるものですね?青木れいか……キュアビューティ。貴女がそれほど取り乱すなんて」

 

 あいつ、きょうかの存在に気付いてねぇな?

 

『くうぅっ!!」

 

「落ち着けきょうか……俺だって彼奴は許せねぇ……だけど今は奴の気分次第でキャンディの命だって危うくなるんだ」

 

「ンッフッフッ相も変わらず八幡くんは賢明ですねぇ?ウルフルンさん達がプリキュアを倒せない理由。その一端は貴方の存在があるのでしょうねぇ?」

 

「お前に褒められた所で何一つ嬉しくないがな……」

 

「あら、つれないですねぇ。ああ、そういえば貴女たちは此処に願い事をしに来たんでしたっけ?」

 

「そうだよ!それをこんなにめちゃくちゃにして!」

 

「んふふふ、残念ながら貴女たちの願いは何一つ敵いませんよ?何故かって?ワタシが叶えさせませんからね!アッハッハッハッ!アーハッハッハッハッハッ」

 

 高笑いを残してトランプと共に消えていくジョーカー……

 

『くぅぅぅ……あああああ!!!」

 

 今の俺には怒りからか泣き崩れるきょうかを抱きしめ、落ち着かせることしか出来ることは無かった。

 

 こうして俺たちは、まんまとデコルデコールだけでなくキャンディまでもジョーカーに奪われてしまったのだ。

 

 

 

 

 




はい!という訳でジョーカーの再登場です!もっといい感じにこれからも引っ掻き回してくれるはずです!

きょかちゃんはジョーカーをガチで恨んでいるのでジョーカーを見ると即表に出てきます。

ということで!次回もお楽しみに!
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