俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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あ゛ーー 現実にれかちゃんみたいな子いねーかな

まぁ、居たとしてもお近付きにはなれないんですけどね
度胸はない!!

♪マークつけたいけど、何かれかちゃんには合わねー気がすんだよなー

※比企谷君の設定に一部追記しました
八幡は中学の入学と同時に七色ヶ丘に来ています。そうしないと小学生の頃にれかちゃんとかと出会ってしまいますからね
私の中では書いたつもりになっていたのですが確認したら書いてなかったので


(3)

 デートとは

 日付。時日。

 日時や場所を定めて異性と会うこと。あいびき。「彼女と―する」広辞苑より

 

 つまりは今俺が青木としている事は一般的にはデートと定義されているのだ。普段であれば俺が青木とデートなんてしていれば嫉妬の視線の雨あられなのだが、実際には嫉妬よりも羨望の視線の方が多い気がする。

 

 何故か?

 

 客観的に見て今の俺たちは美男美女なのだ。いや、ほんとだよ?(眼鏡を掛ければ)俺は顔は良い方だ。

 

 結論を述べよう。なんか見られてめっちゃ恥ずいわ……

 

「比企谷君どうかしましたか?さっきからソワソワと落ち着かないようですが」

 

「いや、なんか見られてる気がしてな……」

 

「そうですか?あ、でも確かにいつもより少しだけ多い気がしますね。ですが大丈夫ですよ、その内慣れてしまいますから」

 

 慣れないよ!

 

「いや、まぁこっちの事に集中するわ」

 

「そうですね、比企谷君はなにか気になるお花は見つかりましたか?」

 

 今俺と青木はホームセンターの園芸エリアに来て、花の種を物色している。正直ホームセンターを(あなど)っていた。

 

「思ってたより種類が多くてな、まだそういうのは見つからないな……」

 

 そう、結構品揃えがいいのだ。陳列棚に何種類もの花の種が並べられており――勿論パッケージされているが――それにひとつひとつ目を通している。

 

「そんなに真剣に選ばなくても全体を見てみてふと、目に止まったモノや綺麗だなと思ったモノの中から厳選していくのも一つの手ですよ?」

 

「そんなやり方もあるのか、助かる」

 

 青木の言うように全体を見るようにしていると懐かしい花を見つけた。

 

「これなんか懐かしいな」

 

「あ、サルビアですね!比企谷君も小さな頃に花の蜜を吸ったりしたんですか!」

 

「いや、他人の家のを吸ってる奴の写真撮ってその家の人にチクってた」

 

 盗撮とか騒いだ尾形は近所で喧しい事で有名なおばさんにチクってやったら怒られていた。……ざまぁ

 

「そ、そうですか……」

 

「青木は昔吸ってたりしたのか?」

 

「そうですね、私は小学校に咲いて居たので、なおとよく吸ったりしましたね」

 

「緑川とは結構長いんだな」

 

「ええ、なおとは幼馴染みなんです。小さな頃はよく遊んでいたんですよ」

 

 結構緑川とは仲が良いと思ってはいたが幼馴染みだったか。そりゃ仲が良いわな……

 

「私も気にいったモノがあったのでそろそろ次のお店に行きましょうか!」

 

 そう言う青木の持つカゴには色は何種類かあるがマリーゴールドとサルビアの種しか入っていなかった。

 

「それだけでいいのか?」

 

「はい、学校にも保管してある種がまだあるので、そちらと合わせれば丁度よくなると思います」

 

 そうか、考えても見れば一袋に結構な量の種が入っているんだよな。それに学校にもあるなら丁度いいのか……

 

「わかった、じゃ会計するか……って、ホームセンターでも学校に請求って出来るのか?」

 

「いえ、此処では私が立て替えて置いて、後日レシートを事務室に持って行って精算していただく形になります」

 

「結構大変なんだな……」

 

「……そうかもしれません。ですが、種の品揃えは此処が一番良いんですよね。それに咲いたお花の事を思えば、今している苦労も報われるというものでしょう」

 

「……そうかもな、俺も前までは花になんかあんまり関心がなかったんだが、こうやって世話を始めてみると、青木の気持ちが少しわかる気がするわ……」

 

「本当ですか!この気持ちが比企谷君と共有出来て私も嬉しいです!」

 

 青木は満面の笑みを浮かべる。今もそうだが買い物を始めてからの短い時間で、青木は表情をころころと変えている。今日は青木のこの表情を見れただけでも来たかいがあったというものだ。

 

「それではレジに通して次のお店に行きましょうか!」

 

 

 

 

 

 ホームセンターを出た俺たちは次の店へと向かっている。……向かっている事はわかっているんだが、まだ青木が目的地を教えてくれない……

 

「……で?次は何処に行くんだ?」

 

「ふふっ、着くまでは内緒です」

 

「そ、そうか内緒か……」

 

 ……破壊力が凄まじいぜ、指を口元に持って行って更にウインク……ヤバい、耐性なかったら惚れてるぞ……

 

 

 

 

「ほら、比企谷君見えて来ましたよ!」

 

 青木が指指した方を見れば、様々な花が鉢やプランターに入れられ大量に置かれている。店も通りからは大分奥まっており、かなり大きな建物のようだ。

 

「ここは園芸店【連理(れんり)】、私の行きつけの園芸店なんですよ!さぁ、入りましょう!」

 

 青木は待ちきれないとばかりに店の中へ入っていく。チラリと見えた横顔はとても楽しそうで、そんな青木に引き寄せられるように俺も店の中へとはいっていくのだった。

 

 店の中も外と同じように様々な花が置かれているが、外のものより小ぶりなものが多く感じる。

 

「こんにちはー」

 

「……はーい!あら、青木さんとこのお嬢ちゃんじゃない!今日はどうしたの?」

 

 青木が声を掛けると奥から中々に恰幅の良い女性が出てくる。行きつけ、と言うだけあり青木は女性と知り合いのようだ。

 

「今日は学校の花壇に植えるお花の種や苗で良いものがないかと探しに来たんです」

 

「へぇ、学校にねー……ん?お嬢ちゃん、珍しく男連れだね〜こりゃあれかい、コレかい?」

 

「なっ?!」

 

 おい!小指を立てんな小指を!

 

「あのー、コレ、とは?」

 

 良かったのか悪かったのか青木には意味が伝わっていないようだが……

 

「なんだい、お嬢ちゃんには伝わらなかったのかい?コレって言うのはね………」

 

 しかし女性は直ぐに青木の耳元に口を近づけると説明し始めやがった……

 

 最初は意味を理解しきれずに固まった様子の青木だったが、意味を噛み砕けたのかみるみるうちに頬が紅潮していく……

 

「なっ!こい?!ひっ、比企谷君とはまだその様な関係ではありません!」

 

「はっはーん、"まだ"って事は脈はあるみたいだねぇ、あんちゃんも良かったじゃないか」

「もう!上木(うえき)さん、余りからかわないでください!」

 

 女性――上木さんと言うらしいが――は青木とかなり付き合いがある様で青木をからかって笑っている。

 

「はははっ、まぁからかうのはこれくらいにしておくよ。あたしは若いお二人の邪魔にならないように奥に居るから好きに見ててくんな。買うもんが決まったら呼んでくれたら直ぐに来るからね!」

 

 言いたいことだけ言って、上木さんはカラカラ笑いながら奥に戻って行った……

 

「……あー、嵐みたいな人だったな……」

 

「そうですね、いい人ではあるのですが……」

 

 困った様に笑う青木の頬はまだ薄らと赤みがさしていたが薮蛇になりそうなので指摘しないでおく。

 

「……んっ!では上木さんも言っていたように私達はお花をみましょうか!」

 

 咳払い一つ。気持ちを切り替えたのか、提案してくる青木に頷き、気になる花はないかと探し始めるのだった。

 

 

 

 

「比企谷君、少し来てもらってもいいですか?」

 

 暫く花を見ていると、青木に呼ばれたので隣に並ぶ。

 

「どうした?良さげな花でもあったか?」

「はい、このお花なんてどうでしょう?色々な色があって可愛らしいですよ!」

 

「確かに良いな……」

 その花は茎の中程から頂点に向けて花が連なる様に咲いている。下の方に値札があるな、なになに……グラジオラスね。

 

「これは確定でいいんじゃないのか?俺は気に入ったぞ」

 

 実際色の種類も多くて華やかだし背も高過ぎなくて花壇に向いていると思う。

 

「そうですか!良かったです、私も気に入っているので比企谷君も賛同してくれるのならこの子は決まりでいいですね」

 

「比企谷君の方では何か見つけましたか?」

 

「俺は特に惹かれるものは無かったが、逆に結構見る機会の多いこのダリアなんていいんじゃないかと思うんだわ……」

 

「目新しいものばっかりじゃなくて、こういう馴染みのある花の方が好きな奴もいると思ってな……」

 

 光が強過ぎても眩しいだけだし、な……

 

「良いと思います!その様な考えもあるんですね、やっぱり比企谷君に着いてきてもらって正解でした!」

 

 言いながら俺の手を握って来る……え?

すごいすべすべ、あったかい、手から伝わる情報に頬が熱くなっていくのが自分でも理解出来る。照れくさくて青木から逸らした目が……合った……

 

「……なぁ、青木」

 

「はい?」

 

「……後ろ」

 

「……へ?……あっ……」

 

 振り返った青木も目が合ったようだ……奥からニヤニヤしながら俺たちを見ている上木さんと……

 そしてようやく、俺の手を握っている所を見られているという今の状況を認識したようで………

 

「っ//////?!!」

 

 店の中に青木の声無き悲鳴が響き渡った……

 

 




上木さんはここだけのキャラのはず……

上木さんは商店街の八百屋とか肉屋のお元気おばちゃんみたいなのをイメージしてください

もしかしたら再登場するかも……

やべー台車持ってるの書いてる途中で忘れてた
店の入口脇に置いといたって事にしといて。
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