懐かしい所もあれば、当時見てなかった知らないプリキュアも出てきて……でも楽しかった事には変わりありません!つい熱中して見てしまいました!
城からは気球に乗って街へと降りる。……まぁ、気球と言うよりも風船に俺達の乗れる入れ物を付けただけとも言えるが……
「わぁ……可愛いお家やよ」
「童話に出てくる街みたいみゆ」
まぁ、メルヘンランド自体絵本の国らしいからな……
気球を降りると先程上から見下ろした街の中へと入っていく。
「前に少し見た時よりもなんだか活気を感じられますね…です」
そうか、前に見た時はピエーロとの戦いで女王様が眠りについてから家から出てこないっていう話だったもんな……
「それはみんなのおかげクル!ピエーロが倒されたって聞いてみんな少し元気になったクル!」
「みんなが元気になったのなら良かったみゆ!」
まぁ、実際には女王様もまだ目覚めてないんだよなぁ……
「あっ!赤い頭巾被ってるなお!」
「わぁ、もしかして赤ずきんちゃんやよ?」
「そうクル!」
「すごーい!もっと見て回ろう!」
「どんぶらこ!どんぶらこ!」
「桃が流れて来たみゆ!」
「……………」
「しゃ……喋っとる……やねん」
そう、この桃……流れながら自分でどんぶらこって言ってるんだよな……え、怖い。
『美味しそうですね……」
あ、きょうか起きたわ。
「んぱっ!桃から生まれた桃太郎!」
あっ、勝手に割れて中から桃太郎出てきたわ。
「凄い!桃太郎やよ!」
『あっ……あれは美味しく無さそうですね」
あれ喰う気だったのかっ……?!
『わぁぁぁぁ!!』
足元からの集団の声に崖下を覗き込む。
「あれは……」
声の主であろう集団を岩陰に隠れてやり過ごした妖精が近くの岩場へと近づくと……
「ひらけーごま!」
その言葉に反応して岩が持ち上がり中には沢山の財宝が……
「アリババと四十人の盗賊みゆ!」
やっぱ詳しいな
「こんな風にメルヘンランドには色々な妖精さんがいるクル」
「凄いやよ!」
「可愛いなお!」
「素敵ですね…です」
「……なぁ、この話し方何時まで続けるん?……やねん」
かんばっ!俺は暫く喋らねぇ事にしたから!
それからは……まぁ、色々あったわ。
みゆきが長靴をはいた猫に助けられたり、やよいが人魚に助けられたり、なおがかぼちゃの馬車で暴走したり、あかねが亀を助けたり、れいかが金の斧銀の斧の泉の精霊に褒められたり……いや、俺はなんもしてねぇよ。久々登場のステルスヒッキーが輝いたね。
「やったー!お菓子の家だぁ!」
『美味しそう!』
「みんな好きなだけ食べるクル!」
『わぁぁぁぁ!!』
「この量食ったら太りそうだな……まん」
『……………』
おっと地雷
「や、やぁウチこんなに食べれへんなぁ…やねん」
「あ、アタシもそんなにお腹空いてないなお」
「……わたしも、少しで」
「えー?みんなどうしたの?こんなに美味しそうなのに!」
みゆきはやっぱ気にしないわなぁ……
『こんなに沢山食べれるなんて幸せですね!」
「きょ、きょうか?でもれいかはそう思うかな?なお」
「ふふっ、私の事なら心配しなくても大丈夫ですよ?幾ら食べても余り太らない体質なので…です」
『……っ!!?』
アイツら強烈なカウンター食らったな……
『では、お先にいただきますね……あーん、んっ、美味しい……」
ちょっときょうか?腹ぺこ属性なんてどこで拾ってきたの?
「あー!わたしも!わたしもみゆ!あーん!」
「んじゃ俺も……」
あっ……普通に美味い
「んー!後で運動すればセーフ!アタシも食べる!」
「せやなっ!」
「えっ運動…………わっわたしも一緒にするやよ!だからわたしも食べるやよ!」
一緒に着いてきていた妖精含め、みんな凄い勢いでお菓子の家を食い尽くしていく。……解体現場かな?
「お腹いっぱーいみゆ!」
「とっても美味しかったやよ!」
「幸せなお」
「美味かったけど……カロリーが……やねん」
「至福の時間でした…です」
『……暫く甘いものはもういいかも知れないです……」
食うの早すぎぃ……
ちゃんとお菓子の家って……家ってサイズだったのにもう欠片とか落ちたカスしか残ってねーよ……いやもう残って無いって言えるなこれは……
ヒュゥー
その最後に残っていたカスすらも風が運んで消え去っていく。
「ひゃっ、こっちに飛んできた!はっ……はっぷちゅん!」
ポン!
『きゃっ?!』
『ひゃっ?!』
咄嗟に瞑った目を開けると先程よりもだいぶ上がった視界。
「……ん、戻っちまってるな……」
『ぴゃぁぁ?!!』
「や、やよー?」
『ひぃぃ?!』
あ、完全に怖がられてますわ……
「ご、ごめんね!みんなが怖がると思って変身してたの!騙してた訳じゃないんだよ!」
『…………』
そんな中、びくびくと震える妖精達の中から一人の妖精が進み出てきた。
「…………」
「……信じて、もらえるかな?」
「……信じるペロ。みんな!ボクはさっきまでこの子達と居て楽しかったペロ!例え姿が変わったとしても中身が同じ事には変わりないペロ!」
『………………』
妖精達の顔からだんだんと恐怖の表情が消えていく。
「みんな!よく聞くクル!この子達がピエーロを楽してくれた伝説の戦士プリキュアとその仲間クル!」
そこへ畳み掛ける様に追加の情報で不安を取り除くキャンディ……プロバガンダかな?いや事実なんだけどね?
「伝説の戦士……プリキュア!」
「ピエーロを倒してくれた!」
「プリキュアとその他!」
おい、今その他とか言った奴出て来い。
「プリキュア遊ぼ!」
「わー!」
「きゃー!」
食後の運動なのか妖精達がみんなの周りに集まってよじ登ったり囲んで踊ったりしている。
「怖がられないのって、なんだか嬉しいね」
「きっと気持ちが伝わったんだよ」
「これぞ異文化交流ですね……です」
「うぇ……れいか、それもうええやん……」
「わっ!その金のランプ!あなたアラジンね!」
「うん!」
「じゃあそのランプを擦ると願いを叶えてくれる魔人が出て来るの?!」
「ははっ……これはただのランプだよ。願いを叶えてくれるのはミラクルジュエルさ」
「ミラクルジュエル……って、なぁに?」
「あっ!」
「どうしたのキャンディ?」
「思い出したクル!みんなにも聞いて欲しいクル!」
「どしたー」
「なぁに?」
キャンディに呼びれて妖精達と思い思いに遊んでいたみんなが集まる。
「それでキャンディ?みんな来たけど思い出したことって何?」
「さっきのミラクルジュエルっていうの、ジョーカーが探してたクル!」
「ジョーカーが?!」
「それは……少し気になりますね」
『あのジョーカーが探しているのなら、そのミラクルジュエルには何か秘密がありそうですね」
「ミラクルジュエルはメルヘンランドに伝わるお宝ペロ。手に入れればどんな願いも叶うペロ」
「ホンマに?」
「どんな願いも?」
「叶うペロ」
「そりゃちっと不味くねぇか?」
「どんな願いも、それこそ倒したピエーロの復活ですら叶えられるということですものね」
れいかの言葉にみんなも顔色が青ざめる。
「それって何処にあるの?」
「分からないペロ。でも、何処かにはあるペロ」
「それなら安心……なのか?」
「えーでもわたし見てみたいなぁ」
「オレも見てみてぇなぁ?」
「えっ?」
この声はっ?!
『ウルフルン!』
「おい!お前らは逃げろ!」
『わぁぁぁぁ!!』
一斉に妖精達が逃げ出して行く。
「どうして!?ピエーロを倒してみんなハッピーエンドになったんじゃないの!?」
「テメェらごときにやられるピエーロ様じゃねぇって事だよ!世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗り潰すのだ!」
ウルフルンがバッドエンド空間を展開すると辺りを重苦しい雰囲気が包み込み、晴れ渡っていた空には満月が浮かぶ。そして少し離れた先では、バッドエンド空間に閉じ込められた妖精達からバッドエナジーが吸い取られていく。
「妖精達の発したバッドエナジーが悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせて行くのだぁ!」
「そんなっ……!ピエーロを倒してハッピーエンドになると思ってたのに!」
「ウルッフッフっ!今日が本当のバッドエンドの始まりさぁ。いでよ!スーパーアカンベェ!」
『スーパーアカンベェ!!』
おいおい!プリキュアが強化されたからってお前らまで強化されなくていいんだよ!
「スーパーだかハイパーだか知らないけど、貴方達の好きにはさせない!行くよ!」
『うん!』
みゆきの声にみんな一斉にスマイルパクトを取り出し光に包まれる。
今回は余りオリジナリティーを出せなかったのが心残り、なので……お菓子の家食い尽くしてやりましたよ!
どんなアカンベェなのかは次回っ!
それでは、また次回もお楽しみに!