光が収まってくると五人の姿が現れる。
「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン、熱血パワー!キュアサニー!」
「ぴかぴかぴかりん♪じゃんけんぽん!キュアピース!」
「勇気凛々、直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる、清き心!キュアビューティ!」
『五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!』
「ウルッフッフッ、お前らさっきミラクルジュエルの事話してたよなぁ?それは何処にある?」
「っ!やっぱり!貴方たちもミラクルジュエルを使って悪い事でもするんでしょ!」
「んな事オレ様が知るか!だが皇帝ピエーロ様がお探しなんだよ!何処にある?言え!」
「知らないよ!」
「知ってても教えないもん!」
「チッ!じゃあもうお前らに用は無ぇ!やれ!スーパーアカンベェ!!」
『スーパーアカンベェ!!』
今回あのアカンベェの元になったのはランプの様だ。ランプの魔人みたいに普段よりも派手なアカンベェがランプから煙のように出てきている。
『スーパー!』
「きゃー?!」
スーパーアカンベェが一瞬で距離を詰めてハッピーを殴り飛ばす。
『ハッピー!?』
動きが速い……今まで倒してきたアカンベェの比じゃないぞ……
『アカンベェ!』
「させるかぁぁ!……っぐぅぅ!効くなぁ!!」
更にハッピーに追撃を加えようとするスーパーアカンベェの前にサニーがガードの姿勢をとり飛び出し、代わりに受ける。
「前より全然速い……」
「スーパーと着くだけあってかなりパワーアップしているようですね……」
「おいおいおい!こいつぁスゲェなぁ!もっとやっちまえスーパーアカンベェ!!」
『スーパー!』
スーパーアカンベェは両手を銃の様に構えるとその指の先から光弾が発射された。
プリキュア達は必死に躱して居るが、スーパーアカンベェの攻撃が激しく反撃に転じる隙が無いようだ。
『スーパー!』
「うぉい?!何しやがる!危ねぇな!!」
………ただ、強い事の反動なのかウルフルンの言うことをちゃんと聞いてはいないようだな……
「もう!こうなったら!プリキュア・ハッピーシャワー!!」
ハッピーの手から放たれた光の奔流が、ビューティやウルフルンの動きに気を取られていたスーパーアカンベェに直撃するが……
『スーパーアカンベェ!!』
「効いてねぇ…のか?」
ハッピーシャワーが直撃したはずのスーパーアカンベェはピンピンとしている。
「今度はウチや!プリキュア・サニーファイヤー!!」
サニーが生み出した炎球をバレーのスパイクの様にスーパーアカンベェに向かって打ち込む。
『スーパーアカンベェ!!』
「なんやて?!効かんの!?」
サニーは効いている様子の無いスーパーアカンベェに驚愕しているが俺の方からは見えた。
「煙だ!ランプの魔人だから魔人の方は煙になって攻撃の当たる部位だけ実体を解いてるんだ!」
直ぐさまプリキュアみんなに聞こえるように声を張り上げる。
「ランプ魔人……では、ランプに向かっての攻撃ならば通用するのではないでしょうか!」
「おい!余計な事を言うんじゃねーよ!スーパーアカンベェ!ランプを守れ!!」
『スーパー!』
しかし、こちらの狙いに気付いたウルフルンに対策を取られてしまう。スーパーアカンベェは慌てた様にランプを抱えるとそれを守るように立ち回り始めた。
「あー!ずるい!ボスが弱点を隠しちゃいけないんだよ!」
「はんっ!そんなデケェ声で言ってんのに対策しねぇ訳がねぇんだよ!」
悔しいがウルフルンの言う通りなんだよなぁ…
スーパーアカンベェがランプを守るようになってから、また、なかなか攻撃の隙の出来ない状態が続いていた。
「はぁ……はぁ……」
「くっ……」
「おいおい、もう疲れてきちまったのか?それじゃあトドメをさしてやるか。いけぇスーパーアカンベェ!!」
『スーパーアカンベェ!!』
アカンベェが拳を振りかぶったその時、一際強く風が吹いた。
『アカンベェ?!』
突然の突風に拳を振りかぶっていたスーパーアカンベェは、直ぐさまランプを抱え、縮こまる。
「おい!何してやがる!早くトドメをさすんだよ!」
ウルフルンの指示に、直ぐさままた拳を振りかぶったスーパーアカンベェだったが、その時には既にプリキュアはその拳が届く範囲から抜け出していた。
「今の、なんだったんだろうね……八幡はわかる?」
たまたま近くに
「マーチ、あのアカンベェを巻き込む様に竜巻とか起こせるか?」
「へ?まぁ……いけるけど」
「よし!じゃ早速やってみてくれそこにマーチシュートで多分いけるはずだ」
「……オッケー!良くわかんないけど任せて!はぁぁぁ!!」
マーチが掛け声と共に震脚をすると、そこを起点にスーパーアカンベェに向けて竜巻が襲いかかる。
『アカン?!アカッアカン!?』
竜巻に巻き込まれたスーパーアカンベェはランプを抱え込み身を縮め、身動きが取れなくなる。
「こういう事ね、行くよ!プリキュア・マーチシュート!!」
マーチが生み出した緑色の風が渦巻く風球をサッカーのシュートの様に蹴り抜く。
『スーパーアカンベェ!!』
マーチから放たれた風球がスーパーアカンベェに打ち込まれるが……
『アカカカカッ!スーパー!!』
スーパーアカンベェはマーチシュートを受け切り、ギリギリではあったが逸らして見せたのだ。
「そんな……」
「ハッハァー!そんな攻撃じゃ、オレ様スーパーアカンベェは倒せねぇよ!お前達の必殺技も効かねぇ!諦めろよ!お前らのやってる事は全部無駄なんだよ!」
「無駄じゃない!」
「あぁ!?」
「無駄じゃないよ!私達は諦めない!一人で駄目なら二人で、それでも駄目なら五人で!それでも駄目だったら、もっともっと力を合わせるもん!」
「せや!諦めない限りウチらは負けへん」
「わたし達が諦めたら妖精達はどうなるの」
「あんなに良い子達が悲しむなんて許せない」
「メルヘンランドの平穏は私が、いえ、私達が守ってみせます!」
パァァァァ……!!
『……っ!!』
プリキュア達の想いが通じたのか、各自のスマイルパクトから光が放たれ、そこから見覚えのあるステッキが飛び出してくる。
「あれは……ピエーロを倒した時の……」
「なんだか分かんねぇが関係ねぇ!やれ!スーパーアカンベェ!!」
『スーパーアカンベェ!』
プリキュア達は頷き合うと手にしたステッキを掲げる。
『ペガサスよ!わたし達に力を!』
その言葉と共にステッキから黄金の光が放たれ、プリキュア達を包み込む。
「なっ……なんなんだよ?!」
そして黄金の光が弾けると装いを変えたプリキュア達が現れる。
『プリキュア!プリンセスフォーム!!』
「届け!希望の光!」
『羽ばたけ!未来へ!』
『プリキュア・レインボーバースト!!』
五人の持つ蝋燭に見立てた様なステッキから溢れ出た光が合わさり、ペガサスの姿を模すとその角から、輝く虹色の光の奔流を解き放った。
『アカーンべェ…』
スーパーアカンベェは先程の様に抗おうとするが、抵抗も虚しく一瞬で光の奔流に呑み込まれた。
「輝け!」
『ハッピースマイル!』
その声と共に光が弾け、スーパーアカンベェは浄化されていった。
「くっそぉ!!なんだその技は!?オレぁ知らねぇぞ!!」
まぁ、この前はお前、倒されてたしな……
「見てみてーデコルが二個!」
「二個……あのスーパーアカンベェはひょっとすると二体分のアカンベェの力を一つにしていたのかも知れませんね」
「あ、だからあんなに強かったんだ」
二体同時に戦うのと一体が二体分の力を持つんだったら、二体分の方がキツイだろうしなぁ……
「みゆきーデコルをデコルデコールに入れるクル!」
「うん!」
「……でも、デコルって十六っ個以上あったんだね」
(……きこえますか… きこえますか… プリキュアの皆さん… 今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています……)
「だれ?!」
「ロイヤルクイーン様の声クル!ロイヤルクイーン様の所に戻るクル!」
城の書庫で調べ物をしていたポップと合流し、女王様の元へと向かう。
(プリキュアの皆さん、よく来てくれました)
「女王様!」
「あの、起きたんですか?」
(いえ、まだ目覚める力はないのです。)
「ロイヤルクイーン様、デコルを集めたのに、何故まだ力が足りないのでござるか!?」
(皆さんが集めてくれたデコル、確かに受け取りました。しかし、その力ではペガサスを呼び覚ますことで精一杯でした)
「やはり、あの力は伝説のプリンセスキャンドル……」
あれ、プリンセスキャンドルって名前なんだな……
「では、女王様がお目覚めになるには更にデコルが必要という事ですね?」
(はい、奪われたデコルは十六個だけでは無いのです)
「そういう事でござったか……」
「じゃあ……まだピエーロはまだ生きてるクル?」
(
「まだ、終わった訳じゃなかったって事か……」
「これからも今日の様に、ウルフルン達がまたバッドエナジーを集めに現れると言う事ですね」
「……でも、スーパーアカンベェ、凄く強かったよね……」
「それでも勝った……でしょ?」
「諦めなければ負けやない……」
「うん!今までも戦って、頑張ってデコルも集めたんだもん。だからこれからも同じ、頑張って女王様を復活させるの!」
(ありがとうございます。私には出来ることは少ないですが、皆さんの無事を此処で祈っています)
「はい!頑張ります!」
俺も……出来る事は少ねぇが、こいつらを少しでも支えていけるように頑張ろう……
はい!ということで戦闘シーンは結構改変してみました!と言っても結局はプリンセスフォームにならないといけないんですよね……
それはさておき、次回から夏休み編スタートです!
初回は海!原作に水着は無かったって?知らねぇなぁ!水着を着せるんだよ!作者の特権だぞ!?
という訳で次回もお楽しみに!