状況を理解し、真っ赤に頬を染めた青木はニヤニヤとこちらを見ている上木さんに釈明をしだす……俺の手を握ったまま……
「あ、あの!コレは……比企谷君の考えに、その///感激して……上木さんが思っている様な事は決して!」
「まぁまぁ、お嬢ちゃん落ち着きなよ……それで?彼氏のあんちゃんが真っ赤になってるけど、いつまでそうしてるんだい?」
「えっ?あ、すみません比企谷君!」
いまだに俺の手を握っているのに気付いた青木は慌てて飛び退く様に後ろに下がる。……俺の手を握ったまま……え?天丼?
「ちょっ?!」
まぁ、そうなると俺は青木に手を引っ張られる訳で……特に身構えていた訳でも無い俺は、当然の如くバランスを崩し青木の方へ倒れかかる。
「へ?きゃっ?!」
青木も急な事で俺を支えられずに俺共々倒れ込んでしまった。
流石に青木を下敷きにする訳にはいかないので咄嗟に青木の両脇に手をつき
至近距離で青木と見つめ合う、青木のまつ毛の数まで数えられてしまうほど近づいてしまっていた。視線が更に下、ぷるんとハリのある唇に吸い寄せられる所で……はっ、と我に返る。
「すまんっ!……大丈夫か?」
跳ね起きる様に体を起こし青木に声をかける。
「……あっ、……っ!わ、私の方こそ申し訳ありません!比企谷君こそお怪我はありませんか!?」
始め、ぽっーとしていた青木だったが意識がはっきりとすると直ぐに謝って来た。
「俺は平気だけど……青木こそ怪我とかないか?」
「ええ、私も何ともありませんよ、それに比企谷君も私を下敷きにしない様に、動いて……くれましたし……」
何か思い出したのか、少し頬が赤くなったがコレは気にしないことにする……
「なんだいなんだい?あそこはそのまま、ぶちゅーっと行くもんだろうに。二人とも
「なっ//////上木さん!余りからかわないでくださいと言っているじゃないですか!」
流石に青木も恥ずかしさの為か語気が荒くなっている。
「はっはっはっ!いやいやごめんよ、この歳になると変にお節介を焼きたくなるもんなのさ」
「まぁ、お詫びというか、良いモノを見せてもらったお礼に何時も買っていってくれてる肥料をサービスするからさ、許しておくれよ」
「……まぁ、肥料は有難く頂戴致しますが……本当に恥ずかしいんですからね……」
少し拗ねている青木は普段見る顔と違い、何だかとても新鮮に感じて、なんと言うか、可愛い……
「はいはい、気をつけるよ。それで?グラジオラスとダリアでいいんだったかい?」
「……?……おいそれ、ほぼ始めから聞いてたんじゃねーかよ……」
この人、奥に行ったフリして直ぐに戻ってきてやがったな……
「はっはっはっ!まぁ、本当の所、常連さんの娘さんがへんな男に引っかかってないか心配でねぇ」
「そうだったのですか?それならそうと……それに比企谷君はそのような方では……」
「大丈夫、大丈夫!心配は杞憂だって見てたら分かるよ!それに嬢ちゃんの言う通り中々良い男じゃないか!嬢ちゃんもやるねぇ、よく捕まえたもんだよ」
「なっ//////上木さんまた!」
「はっはっはっ!ほらほら!学校にはあたしの方から連絡して調整とか諸々しとくから!こんなところで、あたしみたいなおばさんの相手なんかしてないでもう行きな!」
上木さんはそう言うと俺と青木の背をグイグイ押してくる。
「きゃっ!」
「ちょまっ!」
上木さんは結構力が強く二人共、背を押されるままに店の外まで押し出されてしまった。
「ほら、時間は有限だよこんな所で油売ってないでデートの続きをしな!あーあとコレ、アンタ達の台車だろコレに肥料乗っけとくからね」
「それとね、あんちゃん!」
「っ?!」
いきなり大きな声で呼ばないでもらいたい……びっくりしちゃうだろ……
「嬢ちゃんは良い子だけどちょっと抜けてるとこがある、だから彼氏のあんちゃんがフォローしたり守ってあげるんだよ!」
「いや、だから彼氏じゃ……」
「返事は!」
「ひゃい!」
「よろしい、任せたよ」
上木さんは一人、満足すると扉を閉めた……… カチャ
ご丁寧にカギまで掛けて……
「上木さんったらもう……と、取り敢えず、今日買うモノは揃ったので一旦学校に肥料を置きに行きましょうか」
気を使ってか青木の方から声を掛けてくれたが、青木もまだ顔が赤く、会話中目が一切合わない……
「……そ、そうだな結構邪魔になるし一旦置きに行くか……」
取り敢えず上木さんからサービス?してもらった肥料を置きに、学校へ戻るため園芸店【連理】を後にする。
「……あの比企谷君、先程は上木さんが私のか、彼氏なんて勘違いをしてしまい申し訳ありませんでした」
学校へ戻っている途中、急に青木から謝られた……
「……いや、その件に関しては気にしなくてもいいぞ」
「しかし、不快に感じたりは?」
……青木は何言ってんだ?意外と自己評価が低いのか?
「……あのな、前にも言ったかも知れないが青木、お前はかなりモテるぞ」
「そ、そうなのですか?」
「……ああ、もうモテモテだ」
実際青木はマジでモテている。俺が休み時間に周りの話を聞いている時とか、結構な頻度で男子共の話の中に青木が登場する………大抵猥談にだが……
「モテモテ……ですか……」
「……そこにひき「まぁ、そんな青木の……悪い遮っちまったか?」
「いっ、いえ、大丈夫です!続けて下さい!」
「そうか?」
何か言いかけていた気がしたんだがな……
「それなら続けるが……まぁ、なんと言うか、そんなモテる青木の彼氏に間違われるのは寧ろ光栄な位って事だよ」
何かすげー恥ずかしい事言ってる気がするんだが……
「……比企谷君は光栄なんて思ってくれるんですね」
「そりゃそうだろ?普段の俺なんかクラスの中でも小さい存在だし、俺の名前を知らない奴も結構「比企谷君……」
「余り、御自身を卑下なさらないで下さいね。今日だって私は比企谷君と買い物が出来てとても充実していますよ」
「……そうか、悪い、気をつけるわ」
「ええ、気をつけてくださいね」
青木のこういう何気ない言葉が俺だけじゃなく多くの人を惹きつけるんだろう
「よっこいせっと、青木、肥料はここでいいのか?」
「はい、そこに置いておいて下さい」
あの後はお互い何時もの雰囲気に戻り、雑談をしながら学校に戻ってきた。
「しっ、終わったな。この後はどうするんだ?」
「そうですね、時間も丁度いいですし、お昼をご一緒していただけますか?」
「いいぞ、確かに結構腹が減ってきたしな」
「それでなんですが、今度は比企谷君の良く行くお店に連れて行っていただけますか?」
俺の行きつけか……基本サ○ゼかラーメンなんだよな。流石にこの流れでファミレスに行くのはマズイ事ぐらい俺でも理解出来る。
「あー、じゃあ今結構気に入ってる店があるからそこにするか」
「ふふっ、比企谷君がお気に入りのお店ですか……余り想像がつきませんが楽しみです!」
「……期待に応えられるかはわからんがな」
青木がラーメンを食っているイメージが湧かないし……
「じゃあ行くか、そんなに遠くもないし十分も歩けば着くだろ」
「はい!案内よろしくお願いします」
青木と他愛もない話をしながらラーメン屋に向かっている時の事……
「比企谷君は最近図書室で噂になっている話を知っていますか?」
「……いや、知らんな何かあったのか?」
「なんでも目に生気のない生徒の霊が、本を借りに来たという話があるそうですよ」
「…………それ俺だわ」
「…………え?」
……そんな会話があったとかなかったとか
流石につぎでデート回は最後になるますーってか書くの楽しすぎてデート回が続きすぎるので次の話で終わらせました。次回は普段より大増量です
キャラって勝手に動くんですね
次回……真面目!清楚!恥ずかしがり!の設定だった筈の青木に変化が?……お楽しみに!