「ウルフルン?!」
「あっ?!お前ら!何でここに!」
そりゃこっちの台詞だろ。
「そっちこそ!ほんで何でそんなびしょびしょやねん!」
「こりゃお前、今そこで変なのに!」
「はあ?」
変なのってなんだよ?
「チッ!そんな事どうでm」
ぐ〜ぐるるる……
「……な、なんだよ!」
視線がめっちゃ焼きトウモロコシに行ってんだよなぁ……
「……欲しいんか?」
「……ゴクッ」
「ははーん……」
うっわ……あかねが悪そうな顔してるわ……
「あらあら、キツネさんはお腹が空いているのね?今何か持ってくるわ。ちょっとまっててね?」
「キツネじゃねーよ!オオカミだ!」
「まぁそうなの。ごめんなさいね可愛いオオカミさん」
「ぶふっ……」
「ちょっと……ふふっ、あかねちゃん……」
「くくっ……これはしょうがねぇよ……」
「……テメェら///……あったまきた!オオカミの恐ろしさを教えてやるよ!」
やばい……笑い過ぎて腹痛てぇ……
「世界よ!最悪の結末バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗り潰すのだ!」
ウルフルンはバッドエンド空間を展開する。
「おばあちゃん?!」
「ウルッフッフ!ばあさんの発したバッドエナジーが悪の皇帝ピエーロ様を蘇え…ら……せ、る?」
「ん?」
「おばあちゃん?」
「なぁに?」
……え?なんでばあさんバッドエンドになってねーの?
「アレ……」
「バッドエナジーが出ない?」
「全然絶望してないクル!」
「はぁぁ?!何故絶望しない!?」
「絶望なんてしないわ?」
「いつも笑顔で居ればきっと幸せはやってくるものよ?」
なんつーポジティブ思考……
「流石みゆきのおばあちゃんやな……」
「かっこいい……!」
「クソがっ!覚悟しろよばあさん……!意地でも絶望させてやるからな!」
「おばあちゃんもうご飯作りに行ってるよ?」
「居ねーのかよ?!」
「ふふっ……あっ、すいません……くふっ…!」
「くっそぉ///出てよ!スーパーアカンベェ!!」
今回スーパーアカンベェのモデルになったものは蚊取り線香の入れ物の豚の焼き物だった。
『スーパーアカンベェ!!』
「ここら辺のもん全部ぶっ壊しちまえ!」
『スーパー!!』
「おばあちゃんの家を壊すなんて絶対にさせない!みんな!」
『うん!』
みゆきの号令でみんながスマイルパクトを取り出し光に包まれる。
光が収まってくると五人の姿が現れる。
「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン、熱血パワー!キュアサニー!」
「ぴかぴかぴかりん♪じゃんけんぽん!キュアピース!」
「勇気凛々、直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる、清き心!キュアビューティ!」
『五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!』
「やれ!スーパーアカンベェ!」
『スーパーアカンベェ!!』
スーパーアカンベェはウルフルンの命令を遂行しようとしてか、変身したプリキュアを無視してみゆきのおばあちゃんの家えとその腕を振り上げた。
「させない!」
ハッピーは家の盾になる様にスーパーアカンベェの腕を受け止める。
「みんな!」
『はぁ!!』
『アカッ?!』
ハッピーが攻撃を受け止めた隙にサニー、ピース、ビューティがスーパーアカンベェの懐に入って強く蹴り飛ばす。
「オーライ!」
そしてマーチが既にスーパーアカンベェが飛ばされた先で待ち構えていた。
マーチは飛びされてきたスーパーアカンベェにタイミングを合わせオーバーヘッドキックで更に遠くへ蹴り飛ばした。
「うぉ……すげぇな……」
『スーパーアカンベェ!!』
蹴り飛ばされてキレたのかスーパーアカンベェは豚の焼き物の口の部分から火炎放射の様に炎を放ちそこら中に放火していく。
「やめて!おばあちゃんの大切なものを傷つけないで!!」
「ウルッフッフッフッ!その調子だ!もっと燃やしちまえ!」
『スーパー!』
そしてスーパーアカンベェが更に強く炎を出そうとわ力を溜め始めた時だった。
ゴウッ!!
『きゃーっ!?』
「クルッ?!」
「なんだぁ?!」
『アカンアカン!?』
突然山の方から恐ろしい程の突風が吹き荒れた。
咄嗟にキャンディを押さえつけ、自分も身を低くし目をつぶって耐えたが、あと少し遅かったらキャンディが吹き飛びされるか、俺もそこら辺を転がり回っていただろう。
「おお……炎が……」
目を開けて辺りを見回すと燃え広がっていた炎は先程の突風に吹き散らされ、消え去っていた。
炎の勢いは強くなってるかもなんて思ったんだが、風が強すぎて炎も耐えられなかった様だ。それにウルフルンとスーパーアカンベェも吹き飛ばされたのか川に転がっている。
「天狗風だ……」
「ハッピー?」
「おばあちゃんが言ってたの。山の方から吹いてくる強い風は天狗さんが団扇で起こした風なんだって……」
「……本当に妖怪っているのかな……」
「ハッピーのおばあ様は妖怪に気に入られている様ですし、先程の風は余りにもタイミングが良すぎます……きっと助けてくれたのですね」
「あー!!お前はさっきの変なヤツじゃねーか!?」
ウルフルンの声に視線を向けると遠目だが、緑色の人型の生き物がスーパーアカンベェとウルフルンに水を掛け、炎を放つ邪魔をしている。
「……か、かかか……河童やん……」
「ヒッ……」
「わぁぁ……」
「本当に河童さんは居たんだ……!」
「この目で妖怪の姿を目に出来るなんて…感激です!」
なんかみんなドン引いたり、目を輝かせてるけど……
「……今がチャンスだぞー!」
河童が引き付けてるうちに倒しちまおうぜ?
「あっ、そうだった!よーし、みんな!」
『うん!』
『ペガサスよ!わたし達に力を!』
その言葉と共にステッキから黄金の光が放たれ、プリキュア達を包み込む。
そして黄金の光が弾けると装いを変えたプリキュア達が現れる。
『プリキュア!プリンセスフォーム!!』
「届け!希望の光!」
『羽ばたけ!未来へ!』
『プリキュア・レインボーバースト!!』
五人の持つ蝋燭に見立てた様なステッキから溢れ出た光が合わさり、ペガサスの姿を模すとその角から、輝く虹色の光の奔流を解き放った。
『アカーンべェ…』
スーパーアカンベェは一瞬で光の奔流に呑み込まれる。
「輝け!」
『ハッピースマイル!』
「クッソォ!またびしょ濡れじゃねーか!覚えてやがれ!」
「キツネさーん!」
「うおっ?!なんだよ!ってかオオカミだよ!」
消えようとしたウルフルンを引き留めるようにおばあさんが声をかける。
「はい、焼きトウモロコシ。お腹が空いても悪いことはするもんじゃないよ?」
「っ///うるせぇ……」
わざわざ引き返して来て焼きトウモロコシ受け取るウルフルン。
「ぜってぇ言うことなんか聞かねぇからな!!」
ウルフルンは照れながらも逃げる様に捨て台詞を残し、消えていった。しっかりと焼きトウモロコシを握って……つか、最初にびしょ濡れだった時も河童にやられた後だったんだな……
「アイツ……マジで腹減ってたのな……」
「おばあちゃん、お世話になりました!」
『お世話になりました!』
「いいのよ。あたしもとっても楽しかったから、若い子に元気を分けて貰えたわ」
「えへへ!おばあちゃんはまだまだたくさん元気でいてね!」
「ええ、もちろんよ」
「よかった……じゃなくてそれじゃあまたねー!」
「ええ!みゆきだけじゃなくてみんなも良かったらまた来てね?」
『はい!』
こうしてみゆきのおばあちゃん家への帰省は終わったが……正直マジもんの妖怪が居ることは知りたくなかったなぁ……なんて……
………帰ってからも何処かに居そうで怖いじゃん?
はい!という訳で妖怪登場でした!
原作アニメでは匂わせ程度でしたが今作ではガッツリと目撃してもらいました。
因みに作者は幽霊も妖怪も信じてる人です!ですので心霊スポットとか誘われてもガチ拒否してます!富士急のお化け屋敷もガチで拒否って友達にも伝わったのかグループで誰一人、入る人はいませんでした!
と言う訳で次回は肝試し回です!妖怪は居るって知っちゃったので幽霊ももちろん?……
次回もお楽しみに!