活動時間が前と少し変わりましたが執筆作業は以前と同じく出来ているので更新が途絶える事はありませんのでご心配なく!
俺達はここで切り上げて帰ることに決めた。
「本当はあと一箇所確認したかったのですが……」
「え!それってどこどこ!」
やっぱやよい今日テンション高ぇわ……
「ええ、理科室の標本の骸骨なんですが……」
廊下を引き返し教室に戻ろうとした時だった――
「誰も居な……っ?!」
――辺りの景色が一変した。
「なにこれ?!」
「なんか凄い昔の学校見たい……」
現代のリノリウム張りの床や白かった壁すらも全て木造の壁と床にすり替わっていたのだ。
「幽霊かな!」
おいやよい、目を輝かす場面じゃねーぞ?!
「うっふっふっふっふっ……」
「今度はなにぃ?!」
辺りから不気味な笑い声が響いてくる。
「あっはっはっはっはっ……」
「またさっきの魔女の笑い声か?」
毒林檎とか何とか言ってた魔女の声になんとなくだが似てる気がする……
「えっ!?さっきの人って魔女だったの?」
「毒林檎とか言うてたし魔女なんやないの?」
「……魔女?……魔女、まじょ、マジョ………マジョリーナだ!」
「はぁ?マジョリーナはババァだろ?」
「誰がババァよ!」
「うぉ?!」
『きゃっ?!』
突然後ろから怒鳴られ、驚きと共に振り返ると先程の美術室の魔女が腹立たしげな表情で腕を組んでいた。
「やっぱり!あの人はマジョリーナなんだって!前に戦った時に、マジョリーナタイムとか言ってあの姿に若返ったんだよ!」
「マジか……」
「すごい美人……」
「当然よ」
「でも歳食ったらあんなのになるんだろ?歳はとりたくねぇもんだよなぁ……」
「チッ!相変わらず癪に障る小僧だねぇ……素直にこの美貌に……」
ボンッ!
マジョリーナが突如緑色の煙に包まれる。
「……見蕩れるだわさ……ん?戻っただわさ……」
煙が晴れると元の姿に戻ったマジョリーナがセクシーポーズをしていた。……ババァのセクシーポーズとか誰得だよ……
「マジョリーナタイムは長く続かないんだわさ……」
「わぁ……ほんとにマジョリーナだったんだ……」
「当然だわさ!まぁ、遊びはここまでだわさ」
そう言うとマジョリーナは懐から本と黒い絵の具を取り出した。
「世界よ!最悪の結末バッドエンドに染まるだわさ!」
ん
そして片手で握り潰した黒の絵の具を開いた本に叩きつける。
「白紙の未来を黒く塗り潰すだわさ!」
マジョリーナのバッドエンド空間が展開されるが……
「室内に居るとあまりよく分かりませんね」
「まぁ、慣れてくるとちょっと周りの空気が重苦しく感じるくらい出しな……」
「ぐぬぬっ!生意気だわさ!今日はプリキュアが六人いても勝てる様にスーパーアカンベェも準備して来たんだわさ!覚悟するがいいだわさ」
『スーパーアカンベェ!!』
どこからともなく響く様にスーパーアカンベェの声が聞こえる。
「何処に居るの?!」
「これはもしや……既に私達はアカンベェの中に閉じ込められてしまっているのかも知れません……!」
「もう!せつなちゃんは今日は居ないのに!」
「祭りん時のがよっぽど悔しかったんやろなぁ……」
「話してないで変身クル!」
「あっ、そうだった!いくよ!みんな!」
『うん!』
みゆきの声にみんな一斉にスマイルパクトを取り出し光に包まれる。
光が収まってくると五人の姿が現れる。
「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン、熱血パワー!キュアサニー!」
「ぴかぴかぴかりん♪じゃんけんぽん!キュアピース!」
「勇気凛々、直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる、清き心!キュアビューティ!」
『五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!』
「ひーっひっひっひっひっ、スーパーアカンベェお前の力を見せるだわさ!」
マジョリーナはそう命令すると踵返し、消え去る。
『スーパーアカンベェ!!』
響く声と共に壁から、床から這い出して来るように現れたのは小さなアカンベェ達だ。
『『『アカンベェ!』』』
『『『アカンベェ!』』』
れいかの予想通りここは既にアカンベェの体内なのか学校の備品を模した小さなアカンベェ達が大量に現れた。
「いやぁぁぁぁ!!人体模型が居る!オバケみたいぃぃぃ?!」
「骸骨がいるぅぅぅ?!オバケ無理ぃィィ!?」
『……………』
「ピースは参加しないのか?」
「ええぇぇ!?あんなのと幽霊を一緒にしないでよ!あんな顔がアカンベェのオバケなんて幽霊じゃないもん!」
その
「なぁ……ウチらほっとかれとるやん……」
「あー、きっと反応がある方が追い掛けがいがあるんじゃね?」
知らんけど?
「あら、ハッピー達とアカンベェ達以外にもナニか別のモノが増えてませんか?」
「わぁっ!ホントだ!二宮金次郎も居る!」
「はっ?」
ピースの言葉に直ぐさま追いかけ回されているハッピー達に視線を向けるとハッピー達とアカンベェ達に混じるように、あの二宮金次郎が並走していたのである。
ガシャーン!!
『ンべェェェ?!』
しかも並走するだけに留まらず懐から本ではなく手斧を取り出すとそれを振り回し、アカンベェ達を引き裂いたのだ。
「まぁ……」
「なっ……」
「うそやん……」
「わぁぁぁっ……!!」
そしてそれは始まりに過ぎなかったのだ。
どこからか本物の骨格標本と人体模型も現れるとアカンベェの顔をしたニセモノ達に握り締めた拳を叩き込んでいく。
「コレって……」
「マジモンやん……」
「本物の幽霊っ……!」
「自分達の縄張りを侵されて怒っているのでしょうか……」
『やぁだぁぁぁ!?』
相変わらず追いかけ回されている二人は幸か不幸か、
そして……
バキバキバキバキッ!!
『スーパーアカンベェェェ??!!』
何かが
「あれは出口……でしょうか?」
「……そうなんやないの?……なんかウチらは戦ってへんのに変に疲れたわ……」
「凄ぉーい!幽霊さん達がここから出してくれるのかな!?」
なんか……素直に受け止められるピースが羨ましく感じるわ……
「俺らも行くか……」
光の中へ逃げ込んで行ったハッピー達とマジモン幽霊に駆逐されたアカンベェ達の姿はもう見えない。
「うおっ?!」
「きゃっ!?」
「なんなん?!」
「わっ!」
俺達も出口へと向かおうとした瞬間なにかに凄まじい力で引っ張られ光の中へと吸い込まれる。
「……っ?!」
光の中へと引っ張り込まれる最後の瞬間、咄嗟に振り返った先で見えたのは、廊下の奥のトイレから此方を覗き、手を振っている、白いワイシャツに赤いスカートを履いた少女の姿だった……
目を開くとそこは古めかしい学校の中ではなく、蜘蛛の巣の張ったマジョリーナのバッドエンド空間の中だった。
「出て来れたのか?」
「ええ、そのようですね」
辺りの様子を伺うと不思議そうに周りを見ているハッピー達と困惑しているマジョリーナ、そして目をキラキラと輝かせ頬を上気させたピース。
「なっ、なんなんだわさ!?突然スーパーアカンベェの腹に穴が空いただわさ!?」
『アカンッ……アカンッ……』
悲痛な声を上げるスーパーアカンベェはマジョリーナの言った通り脇腹がゴッソリと削られたように無くなっている。しかも、そこを抑えようにも学校全体をアカンベェ化した為か、大き過ぎる体故に上手く体を動かせずに呻くことしか出来ないでいた。
「ハッピー!」
「はいっ!?えっ?……あっ、みんな!」
『うん!』
『ペガサスよ!わたし達に力を!』
その言葉と共にステッキから黄金の光が放たれ、プリキュア達を包み込む。
そして黄金の光が弾けると装いを変えたプリキュア達が現れる。
『プリキュア!プリンセスフォーム!!』
「届け!希望の光!」
『羽ばたけ!未来へ!』
『プリキュア・レインボーバースト!!』
五人の持つ蝋燭に見立てた様なステッキから溢れ出た光が合わさり、ペガサスの姿を模すとその角から、輝く虹色の光の奔流を解き放った。
『アカーンべェ…』
スーパーアカンベェは一瞬で光の奔流に呑み込まれる。
「輝け!」
『ハッピースマイル!』
「きぃぃぃ!覚えてろだわさ!」
「わぁっ!デコルが四個も出て来たクル!」
浄化されたアカンベェからはデコルが四つも落ちてきた。学校全体をアカンベェ化させる為に普段の倍は必要だったのだろう。まぁ、その大きさのせいで最後は呆気なかったが……
帰り道
「クルゥ!肝試し楽しかったクル!」
「あうぅ、オバケの正体はアカンベェだったけど……」
「やっぱり怖いのは苦手だなぁ」
『……………』
そういえばこの二人、ガチの幽霊が出て来てた事に気付いてなかったんだったな……二宮金次郎とか、トイレの花子さんなんていうビッグネームも出てたんだけどな……
「みゆきちゃん気づかなかったの?あのねあの時nむー!むーむー!」
「あはははっ!やよい何言うてるん?!いやぁあの時のアカンベェはホント大変やったなぁ!?なっ?なっ?」
「え……ええ、そうですね」
「……そうだな、凄かったな」
「ホンマにな!?」
「あかねちゃん?なんか変だよ?」
「うん、……あっ、もしかしてあかねも怖かった?」
「……コイツらァ誰の為やと思ってん……ははっ……せやな」
まぁ、知らない方がいい事もあるって事だな……
幽霊、やっと出せました!まぁ学校の怪談と言った方が正しいかも知れませんが……
そして今回は相変わらずきょかちゃんは喋りませんでした!まぁオバケにビビって出るに出られなかったと思って下さい!ちゃんと起きてはいるので何があったのかは把握しています!そして花子さん達にガチでビビってます!
次回は三幹部とのゲーム対決ですね!最近少しイチャイチャ成分が足りないので何処かで補給しようと思います!調度便利屋のマジョもいるので!
長々と書いてしまいましたが次回もお楽しみに!