原作アニメが結構設定がガバいので結構改変していく予定です。
(1)
夏休みが明けて最初の週末休み、今日も今日とてふしぎ図書館の秘密基地内でだらだらと過ごしている。
夏休み中はずっと休みだった事もあり、ふしぎ図書館に全員が集まる事はそれほど多くは無かったが、今日は夏休み明け初の休日ということもあり午前中から全員が集まっている。
まぁ、集まっていると言っても、各自バラバラに好きな事をしているのだが……俺とれいかは園芸の指南書を一緒に読んでいるし、みゆきは絵本を、あかねは漫画を読みやよいは絵を書いている、なおにいたっては寝ている。
なんでも今日は家に両親が居て弟妹達の面倒を見てくれるからゆっくりできるらしいが、家で寝てると絡まれるからここで寝ているらしい……
まぁ何でもいいがこういう何も無い一日というのも悪くない。
暫くゆっくりとした時間が流れていたが……
「なあ、みんなは夏休み中に家族で旅行とか行ったん?」
突然、何かを思い出したかの様にあかねが呟いた。
「あっ、れいかと八幡はわかってるから言わなくてええで?」
そうして隣で嬉々として話出そうとしたれいかの気配を敏感に感じ取ったのか先回りをする様にれいかに向けて手のひらを向けるあかね。
「むう……」
やばい、あかねに出鼻をくじかれたれいかのムッとした顔が可愛い過ぎる。
「行ってないよ〜」
「わたしも」
「アタシも行ってないね」
聞いている限り、この中では旅行に行ったのは俺とれいかだけのようだ。
「やっぱ誰も行っとらんよなぁ」
「つーか急にどうしたよ?」
ちょっといきなり過ぎないか?
「いんやぁ……ただそう言えばれいかと八幡は夏休み中に旅行行ったんやったなぁって……ふと思い出してなぁ」
そんな目ぇされたってなぁ……
「……じゃあこんどは冬休みにでもみんなでどっか行くか?」
「え〜とぉーいぃーもっと速く行きたぃ〜」
なんで俺はあかねにこんなに駄々こねられてんだよ……
「あぁーー!!」
「今度は何だよ……」
叫び声を上げたのは今度はみゆきだ……
「行けるよ!旅行!」
「ほんま?!」
「うん!」
「そんな簡単じゃねーだろ……パッと行って、パッと帰って来れるわけでも無いだろうに……」
「ううん。出来るよ!だってここは、ふしぎ図書館なんだもん!」
はぁ……?
「……ああ、なるほどそういうことですか」
「うん!」
……うん?
「あー、えー……つまり?」
「ここ、ふしぎ図書館からなら世界中、何処へでも本棚さえあれば行けるということです。実際に私達……というよりみゆきさんですが、本の扉を介して一度、南極へ行っています」
「そんな事もあったわなぁ」
「え?でも、って言うことは本当に何処でも行き放題ってこと?!」
「凄いじゃん!アタシ色んな所で美味しいもの食べたい!」
「そうか……そう言えばそんな便利機能があったなぁ……もっと速く使っとけばよかったわ」
ご当地のお土産とか買い放題じゃん。
「よっし!ほんなら今日から準備して明日はみんなで色んな所に旅行に行くで!」
「さんせーい!」
「わたしも!わたしも!」
「よーし!今から楽しみだね!」
「キャンディも行くクル!」
「ふふっ、楽しみですね」
『ああ、八幡君との逢瀬……」
「……ちょっと違いますけどね?」
「ああ……っと、そう言えば聞いてなかったが全員明日の予定は大丈夫なのか?」
『………………』
みんな慌てて確認していたが、全員大丈夫との事だ。もちろん俺に予定は無い。
「よし、じゃあ次は何処に行くか決めとくか……みんなの行きたい所を好きに言ってみてくれ。それを聞いて俺とれいかがジャッジする」
「本の扉で何処へでも行けると言っても、前提条件としてそこに本棚がなければ行けません。私達はが現れても不自然じゃない場所。それが条件です」
『難しいところは諦めて下さいねー?」
さっきれいかとちょろっと話して今回はみんなの行きたい所を中心に回ろうと決めていた。俺とれいかの行きたい所は後日、せつなも入れた
「ほら、適当にぽんぽん出してってくれていいぞ」
「じゃあわたし、絵本に出てくるようなお城に行ってみたい!」
「絵本のお城……ノイシュバンシュタイン城とかどうだ?」
「わぁっ!素敵ですね確かにあそこなら人目も少ないですし良いと思います!」
「のい……しゅー?」
みゆきは知らなかったか……あれこそまさに絵本のお城って感じだけどな。
「ノイシュバンシュタイン城。分かりやすく言えばディスティニーランドのシンデレラ城のモデルにもなったと言われているお城ですね」
「すごーい!そこ!わたしそこに行きたい!」
おおう、わかった瞬間の食い付きがすげぇな……
「ウチは台湾や!テレビで見たんやけど、美味しそうな屋台がめっちゃあるんやってな」
「どう思う?」
「そうですね。迷子だけが心配ですが、みんなで固まって動けば問題ないでしょう」
「そうだな。本屋も屋台通りの近くにはあるだろうし、そこを出入口にすれば問題ないだろう」
「よっしゃ!決まりやな!」
「わたしは絶対ニューヨーク!自由の女神を見るの!」
「近くに図書館があるだろうし問題なしで」
「ええ、観光名所ですし、私達が変に浮くこともありませんしね」
「やった!」
「アタシはモンゴルの大草原を思いっきり走ってみたいな!それから世界中の美味しいものを食べるんだぁ!」
「……あーすまん緑川。モンゴルの大草原は却下だわ」
「え゛っ?!」
「なお、モンゴルの大草原ですとそもそも本棚が無いんです。それに万が一あったとしても、恐らくそこは個人のお住いの中になってしまうと思いますので流石に……」
「そっかぁ……」
ただ一人希望が通らなかったなおはしょぼーんとしてしまう。
「なぁ、代案になるがチェコのモラヴィアの大草原ってのがあるんだがどうだ?」
「え?」
「それはわたしも知らないですね?どんな所なんですか?」
「ああ、今携帯でググッたら出てきた。チェコの田舎町にあるらしいんだがそこなら本屋位はありそうだと思ってな。観光名所だし、いけそうだと思うんだが……れいかはどう思う?」
「そうですね……今私も調べてみましたがツアー等も企画されているようですし問題ないと思います」
「って事で大草原を走ることは出来る。なお、ここならどうだ?」
「ほんとっ!?二人とも探してくれてありがとう!」
「おう、気にすんな」
「ええ、なおの為ですから」
「えぇ……///二人とも好き……もっと推すね///」
あれ……なおの
「とりあえず全員の意見は聞けたな……まだ他に行きたい所があったりするか?」
「あれ?れいかちゃんと八幡くんの行きたい所は?」
「俺は……まぁ美味いもんが食えれば何処でも良かったりするんだよなぁ……」
「私は万里の長城へ行きたいのですが、そこへは後で……八幡君とせつなと三人で行こうと思います///」
『あー……』
「まぁ、そんな感じだ……強いて言えば北海道の美味い海鮮が食べてぇ感じだな、うん」
「あっ、それええなぁ!旅行って言うから、つい海外の事ばっか考えてまったけど日本にも美味しいもんはいっぱいあるもんな!」
「じゃあアタシ沖縄のステーキ食べたい!安くて美味しいってテレビで見たんだ!」
「わたしは山梨の果物かな凄いみずみずしいって聞いたんだ!」
「わー!もう今からすっごい楽しみ!」
「ねー!帰ったらしっかりと準備しなくちゃ」
すげぇはしゃぎっぷりだなぁ、まぁ俺もかなり楽しみではあるがな。あっ……
「あ、すまん、小町も連れてっていいか?連れてがなかったら絶対拗ねられるし」
「もちろんいいよ!」
「ね!」
「始めから連れてくつもりかと思っとったで」
「アタシたちも小町ちゃんにはお世話になってるしね!」
「小町さんとお出かけするのは海外旅行以来ですし、楽しみですね」
『小町の面倒はしょうがないから私が見てあげますね」
「ありがとな、絶対小町も喜ぶよ」
ふう、コレで小町の機嫌を取らなくてすんだな!
「では明日の準備を万全にする為にも今日はコレで解散にいたしましょう」
「そうだな、後で絶対に持っていった方がいいもののリストを全員にメールで送るから忘れないようにな」
『はーい!』
返事だけはいいんだよなぁ……
でも旅行か……れいか達と行って以来だが、正直かなり楽しみだ。……明日はどうか変な事が起きませんように!
と言う訳で旅行先はこんな感じになりました!
小町も今回は参加させているので色々気を利かせてくれる筈です!
それでは次回もお楽しみに!