「ハロー!!ニューヨーク!!」
やよいの挨拶と共に、やって来ましたニューヨーク。俺達が今居るのは、自由の女神の足元ら辺だ。
『自由の女神、テレビでは何度も見ましたけど実際に見るとほんとに大きいんですねぇ」
「そり誰クル?」
「えー?自由の女神様だよ?だよね?」
こっちに振るな。
「あー、うー、……れいか、頼む」
「はい、お任せ下さい。正式名称は【
……れかペディアかな?ちょっと思ったよりもがっつりと説明されてびびった……
「えっ……お義姉ちゃんすご……」
この前の旅行でれいかの説明を聞いていた小町もびびってるし……絶対精度が上がってるよな?
「はえー」
「……クル?」
二人はお壊れになってらっしゃるね……つか、他の奴ら何処行ったよ?
「お待ちどー!そこのキッチンカーでホットドッグ売ってたから買ってきたで〜」
あかねとなおがホットドッグを両手に抱えて持って来た。
「お、美味そうだな……じゃねぇよ。あんまし勝手に離れるなよ」
「すまんすまん、向こうからめっちゃいい匂いしてんねん」
「はい、れいかと八幡の分」
なおから渡されたのは一個だけのホットドッグ……
「お前……貰えるだけ有難いんだが、そんだけ買っててコレって……」
「ちがうちがうって!これは二人に両端から食べて欲しくて一個なの!」
『あら、なおは気が利きますね」
「八幡君、せっかくのなおからの要望ですし叶えてあげましょう」
「えぇ……」
れいかの笑顔にあえなく撃沈した俺は、れいかと二人でホットドッグの両端に齧り付いている。
「じゃっ///じゃあ行くよ///よーいどん!」
何故かなおの合図で食べ進める事になり、今そのスタートが切られた。
「あん」
「はむっ!はむはむ……!」
なおの合図と共に直ぐに近づいて来るれいかの顔、そのままどんどんれいかの顔が近付いて…………近付い……て来ねーな……
サッと顔を話すと片手で口元を抑え少し俯くれいか。
「お義姉ちゃん……」
「そりゃそうなるわ……」
「おん、まぁ……なぁ?」
呆れ顔のあかねについ、頷いてしまった。
「あれ?……あれ?」
「いや、こんな量のもんをれいかがそんなに一気に食えるわけねぇんだわ……」
「………ええ、チャンスだと思って飛び着いたわよいものの……少々はしたない事をしてしまいました///」
『はい、不覚でした……」
ようやく口の中の物を飲み込んだれいかが少し頬を染めながら話に入ってきた。
「そんなぁ……」
「いや、せやかて別に自分から動かんでもこの二人なら勝手にイチャつきよるんやからええんちゃう?」
「あ!そっか!」
あ!そっか!じゃねぇんだわ……
「ふぇえ?ひゃほいひゃんふぁ?」
そんな時、口いっぱいにホットドッグを突っ込んでるみゆきがあかねの肩越しに覗き込んできた。
「いやみゆき、食ってから喋ってくれんと何言ってるか全然分からへんわ……」
「……ンク。ごめんごめん、それでやよいちゃんは?」
「あっ……やよいさん」
「そう言えば完全にやよいの存在が頭からすっぽ抜けてたわ……」
俺とれいかはハッと顔を見合わせる。
「酷いな……やよいならあそこで遊んどるで?」
あかねのホットドッグの先――いや、指差せよ――そこでは現地だか観光客だかは判別出来ないが外人の子供達と遊ぶやよいの姿だった。
「じゃ、じゃぱにーず、ジャステスヒーロー太陽マン!出たな!悪者め!ふっ!はっ!ソーラーフラーッシュ!」
「Foooo!!」
「HAHAHAHA!!」
「crazy!!」
「さ、さんきゅーベリーマッチ!」
馬鹿にされてね?
「やよいさん……」
「帰って来たー!」
「ウチらのふるさと!」
『日本!』
ザワ……ザワ……!
「おっし、アレとは他人のフリな」
「アレは小町もちょっと擁護は出来ないかも……」
「えっ?えっ?」
「あはは……」
幾ら本屋の中で叫ぶなと言い含めてあったとはいえ、まさか本屋を出て人が多くなって来てから叫ぶなんて……
「もうすぐさっきおばちゃんに教えてもらったスーパーに着くな」
「はぁ……楽しみぃ」
「今の時期ならぶどうと梨やろ?絶対美味いやん!」
悪びれもなく着いてきやがるな……まぁしょうがねぇか……
「ねねお兄ちゃん?どうして道の駅とかに行かないの?」
「あん?どうしても何も普通はお土産とかは道の駅で買うだろ?」
「うんうん」
「そりゃな」
「いや、だから何でそこに行かないのって聞いてんじゃん」
「小町よ、みんなが買いに行くって事は値段を高くしても売れるって事だ。つまり絶対ぼられる」
「へぇー……」
「そんなの考えたこと無かった……」
「八幡ってそういうとこしっかりしとるわなぁ……」
「ところで八幡君?」
「ん?」
「その確証は?」
「無い。でも俺なら高くする」
『ええ……』
いや絶対高いね。観光客なんて財布背負ったカモだって思われてる筈だし……
「でも地元民がよく使うスーパーは道の駅よりも確実に安い筈……」
「まぁそうなんだろうけど……」
「なんちゅうか……」
「やり口がせこいだわさ……」
「それや!ん?」
『………………』
『マジョリーナ!?』
「そうだわさ!……てっ言うかやっと追いついただわさ!」
追いついただぁ?
「追いついたとは……まるで私達を追って来たような言い方ですね?」
「その通りだわさ!このイバショガワカ〜ルでお前達の所に向かってるのに……それなのにお前達が何故か世界中をポコポコと……一体どうなってるだわさ?!」
いや、ごめんて……
「あー……」
「なんというか……」
『タイミング悪いですね」
「わたし達世界旅行中なの!」
「世界旅行?」
「そう!お城に行ったり、大草原を走ったり〜美味しいものを食べて自由の女神様を見に行ったの!」
「〜〜っ!アタシはお前達が楽しんでる間中ずっとこの箒で反応を追いかけてたんだわさ!」
「よく諦めなかったですね……」
小町……俺も思ったけど言ってやるなよ……
「なんだいこのガキは!たくっアタシが追っかけてる間、お前達は楽しめたかだわさ?」
「うん!」
「楽しかったクル!」
「アタシは大変だったんだよ!」
漫才かな?
「もー頭に来ただわさ!世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まるだわさ!白紙の未来を黒く塗りつぶすだわさ!」
マジョリーナがバッドエンド空間を展開する。
周りを歩いていた人達が次々と座り込む。
「いーひっひっひっ!人間共の発したバッドエナジーが悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくだわさ!」
「お兄ちゃん……」
キャンディを抱えた小町が不安そうな目で俺を見てくる。
「心配すんな……取り敢えず小町とキャンディは隠れてろ。多分奴の狙いはデコルだ」
あと二つで全てのデコルが揃うのだ。向こうさんからしたら面白くは無いだろう。
「お次はこうだわさ!いでよ!スーパーアカンベェ!!」
『スーパーアカンベェ!!』
マジョリーナがスーパーアカンベェの元にしたのは普段からマジョリーナが乗っている箒だった。
「このアタシの箒を普通の箒と一緒にしないことだわさ!今日こそは絶対にお前達のデコル全て奪ってやるだわさ!」
「あなたなんかにデコルは絶対に奪わせない!みんな、いくよ!」
『うん!』
みゆきの号令でみんながスマイルパクトを取り出し光に包まれる。
光が収まってくると五人の姿が現れる。
「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン、熱血パワー!キュアサニー!」
「ぴかぴかぴかりん♪じゃんけんぽん!キュアピース!」
「勇気凛々、直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる、清き心!キュアビューティ!」
『五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!』
「ここで勝てばデコルが全部揃うぞ!」
「絶対にさせないだわさ!スーパーアカンベェ!!」
「ここで貴女を倒し、デコルを揃えて観光の続きをさせていただきます!」
こうしてマジョリーナとの最後のデコルと観光をかけての戦いが始まったのだった!!
……いや、観光は一旦忘れようぜ?
はい!という訳でアカオーニからマジョリーナに変更しました!アカオーニに世界中飛び回ってる八幡くん達は見つけられんやろ……って
あと、やっぱりこのお話で八幡くん達と一番因縁があるのはマジョリーナなんですよね……現状では。次点でジョーカーです。
次回で今章は終わりになる……筈です!