俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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そろそろ夏のアニメが始まる時期ですね!
個人的に楽しみなアニメが数個あるので今季は今から楽しみです!


(3)

 ハッピーロボに乗り込み性格が別人レベルでイケイケになったピース。

 

 ウルフルンとアカオーニの操るハイパーアカンベェロボを軽々といなしていく。

 

「つっよ……」

 

「好きこそ物の上手なれ……まさに言葉の通りですね……」

 

 幾ら攻撃しても当たらない事にビビったのかハッピーロボから急に離れる二体のロボ。

 

「チッ!ヤメだヤメ!」

 

「全然当たんなくてムカつくオニ!」

 

「こうなったらとっておきを見せてやるよ!行くぞアカオーニ!」

 

「ガッテンオニ!」

 

 何だ?奴ら何するつもりだ?

 

『バッドエンド・ドッキング!』

 

 ドッキングだと……!

 

「まさかそれって……」

 

「がっ、合体だぁぁぁ!!」

 

 喜ぶなぁぁぁ!!

 

 ピースの喜びの叫びが響くのと同時にアカンベェロボも動き出す。

 

「いくぜ!」

 

「いくオニ!」

 

 二体のロボからパーツが分離していきそれが一つのロボへと組み上がっていく。

 

「なんなん……あれ?」

 

「一体になるって事?」

 

 そして組み合わさったロボの頭頂部からより洗練された頭部が迫り出して来る。

 

 合体ロボットの暗いレンズに光が灯り、決めポーズ!!

 

『バッドエンド・ドッキング!!完成!!ジェネラル・アカンベェ!!』

 

 おい!コイツ今喋ったぞ?!アカンベェ以外の言葉を初めて聞いたんだが!?

 

「ジェネラル!!」

 

「かっこいいクル!!」

 

「確かに先程より洗練されたフォルムですね……」

 

『すごぉーい!わたしも合体したい!』

 

「………かっこいいか?」

 

「んー……わかんない」

 

 相変わらずロボットに関してだけはサニーもマーチも冷めてんな……悔しいが俺も少しだけかっこいいと思っちまったぜ……

 

『ハイパー……!!アカンベェウイーング!!』

 

 しかしジェネラル・アカンベェの凄さは合体だけには留まらなかった……!

 

 背中に付いた翼のようなパーツが勢いよく広がるとそこからスラスターが飛び出し空へと飛び立つ!

 

「きゃー!!飛んだぁぁぁ!!」

 

 相も変わらず自分が不利になっている筈なのにハッピーロボの中からは喜びの叫びしか聞こえてこない……

 

 楽しんでんなぁ……でもマジで大丈夫か?

 

「頭上を取られてしまいましたが……ピースは大丈夫でしょうか……」

 

「え?敵が飛んだらなんかまずいん?」

 

「マズいんだわさ?」

 

 うおっ?!なんでいつの間にかこんな近くでマジョリーナが一緒に観戦してんだよ!?

 

「ええ、敵に遠距離からの攻撃手段があれば、こちらからの攻撃は届かないのに相手からは一方的に攻撃をされ続けてしまいます……」

 

「それってマズいんじゃ……」

 

「いい事聞いただわさ!いけぇお前達!そのまま一方的に遠距離攻撃だわさ!」

 

「マズっ!?…………くねぇな……」

 

 マジョリーナの指示に一瞬焦ってアカンベェロボの方を見ると……

 

「パンチだ!」 「キックオニ!」

 

「回し蹴りオニ!」 「チョップだ!」

 

 空中で手足をバラバラに動かし、変な動きをしているジェネラル・アカンベェの姿が……

 

「……ありゃ何してんだ」

 

「……ええと、恐らく一体のロボットを二人で操ろうとしているので指示がバラバラになって上手く操縦出来てないのではないでしょうか……」

 

『なんというか……合体しないで二体一だった方が強かったんじゃないですか?」

 

『……………』

 

 それを言ったらおしまいなんよ……

 

「もう!せっかく合体まではかっこよかったのに台無しだよ!いくよハッピー!」

 

『うん!……うん?』

 

 わかんねぇのに頷くなよ……

 

「ハッピーロボだって飛べるんだから!」

 

『えっ!わたしも飛べるの!?やったー!……え?』

 

 喜ぶハッピーの声と重なる様にハッピーロボの口元にエネルギーが集まり始めた……

 

「わっ!?わっ!?口の辺がなんか変だよ?!」

 

「大丈夫!ただのビームだから!」

 

 それは大丈夫とは言わないだろ……

 

「ハッピー……ビーム!!」

 

『あっ……なんか出る!?』

 

 ピースの声が響くのと同時にハッピーロボが下を向き、口元に集まっていたエネルギーが放出される。

 

『オロロロロロッ!?』

 

 ハッピーロボの足元に向けて発射されたビームの反動でハッピーロボが浮かび上がり、上空で未だにゴチャゴチャやっているアカンベェロボに向かって徐々にスピードを上げながら飛んで行く。

 

『…………えぇ……』

 

「いや汚ぇな!?」

 

 ハッピーお前なんて声出してんだよ!?完全に吐いてるじゃねぇか!?

 

「なんか……どっちも台無しやな……」

 

 本当にな……

 

 

 そうこうしているうちにゲロビームで飛び上がったハッピーロボが遂にアカンベェロボの所まで届いていた。

 

「いくよ!ハッピー・ヘッドバット!」

 

『えっ!?てっ痛ったぁぁぁい?!』

 

『ぎゃぁぁぁ!?』

 

 もうなんもつっこまんわ……

 

 空中から叩き落とされた合体アカンベェロボは海に叩きつけらる。

 

「クソがっ!起き上がるぞ!」

 

「ぐぅぅっ!起き上がるオニ!」

 

 そして落ちてもまだ息の合わない二人……なんか今度はブリッジなんかし始めてるぞ……

 

「とー!しゅた!」

 

 そしてアカンベェロボとは違い、綺麗に着地決めるハッピーロボ!

 

「これでトドメだよ!ハッピー!」

 

「う、うん!なんだがわかんないけどもうなんでもやっちゃって!」

 

 もうハッピーも諦めてんじゃん……

 

「ハッピーエネルギーフルパワー!!」

 

 声に合わせてハッピーロボが掲げた右腕がエネルギーの集中によるものか輝き始める。

 

「おおお!!」

 

「よくわかんないけどこれはかっこいいかも!」

 

 確かに少しかっこいい気が……

 

 そしてハッピーロボは走り出すでも輝く腕を合体アカンベェロボに向けて()()()……

 

「……え?」

 

「いっけぇぇぇ!!ウルトラハッピーパーンチ!!」

 

 ピースの叫びと共に、構えたハッピーロボの右腕が射出された。

 

『いやぁぁぁ?!わたしの手がぁぁぁ!!??』

 

 チュドーン!!

 

『ぎゃぁぁぁ?!』

 

 ロケットパンチが直撃した合体アカンベェロボを中心に大爆発が起こる。

 

「倒したか!?」

 

「負けただわさ!?」

 

 大爆発の中心は黒い煙に包まれてまだ様子を伺う事が出来ない。

 

「どうなったの?」

 

 ゆっくりと煙が晴れてくる。

 

『………………』

 

『わたしの手ぇぇぇ……』

 

 そこには倒れてピクリとも動かない合体アカンベェロボと肘から先のなくなった手を見つめ動かないハッピーロボという混沌(カオス)……

 

「コレは……勝ったん?」

 

「……だよね?でもなんでアカンベェは残ってるの?」

 

「もしかして……ハッピーロボのあの攻撃ではアカンベェは浄化出来ない?」

 

 れいかの呟きにはっとする。そうか……そもそもアカンベェはプリキュアとしての技じゃないと浄化出来ないのか。……でもハイパーアカンベェを浄化するにはハッピーがロボから戻られねぇと……ん?

 

「あ、あいつらなに負けてるだわさ!?」

 

 その時、二人の仲間にキレ散らかしているマジョリーナが、感情のままにブンブンと振り回して居るメカメカしい銃に視線が吸い込まれた……もしかして……

 

「よっと」

 

「なんだわさ?!」

 

 マジョリーナの手からロボニナールを取り上げ、

 

「ふっ!」

 

 ガシャン!

 

「なっ!?」

 

 地面に叩きつけ破壊する。

 

「なにするだわさ!?」

 

 マジョリーナの抗議の声を無視して、ハッピーロボを見ると俺の考えが正しかった事が証明されていた。

 

「きゃっ?!」

 

 先ずハッピーロボの中からピースが弾き出され、空気が抜けるように、凄い速さでハッピーロボが縮んでいく。

 

 

 ドシーンッ!

「痛ったーい!」

 

 そして、空中で元の大きさにまで縮み、ロボから元に戻ったハッピーが落ちて来た。

 

 急に元に戻ったからか着地に失敗し、したたかに打ち付けたお尻を抑えた時……急に笑顔になった。……?

 

「手があるぅ……!」

 

 あーそれか……

 

「元に戻っただわさ!?」

 

 ハッピーロボに浄化出来ないなら浄化出来るいつもの技で決めればいい。

 

「アカンベェがのびてる今がチャンスだ!」

 

『うん!』

 

「えっ?え?あっ、うん!」

 

 一人、自分の右手に頬擦りしていたハッピーも慌てて頷いた。

 

 

 

 『ペガサスよ!わたし達に力を!』

 

 その言葉と共にステッキから黄金の光が放たれ、プリキュア達を包み込む。

 

 そして黄金の光が弾けると装いを変えたプリキュア達が現れる。

 

『プリキュア!プリンセスフォーム!!』

 

 そしてプリンセスフォームに変身したプリキュア達の前にロイヤルクロックが現れる。

 

 

「開け!ロイヤルクロック!」

 

 

 ハッピーがロイヤルクロックに何かするとロイヤルクロックから吹き上がった黄金の光が弾け、不死鳥の様な姿をかたちどる。

 

 

「届け!希望の光!」

 

 

『羽ばたけ!光り輝く未来へ!』

 

 

『プリキュア・ロイヤルレインボーバースト!!』

 

 

 五人の持つ蝋燭に見立てたステッキから溢れ出た光が合わさり、不死鳥の姿を模すとその口元から、輝く虹色の光の奔流を解き放つ。

 

 

『アカーンべェ…』

 

 

 操縦者の二人がダウンし、避ける事も出来ずに合体ハイパーアカンベェロボはその光の奔流に呑み込まれ、狙い通り浄化される。

 

「輝け!」

 

 

『ハッピースマイル!』

 

 浄化されたハイパーアカンベェから弾かれるようにウルフルンとアカオーニが飛び出して来た。

 

 ……が、ロケットパンチの衝撃のせいか未だに目を回して倒れて居る。

 

「こらぁ!二人ともさっさと起きるだわさ!」

 

「痛てっ?!」

 

「痛いオニっ?!」

 

 マジョリーナは二人を乱暴に蹴り起こすと、

 

「まったく!せっかく作ったロボニナールが台無しだわさ!」

 

 二人にキレながら姿を消した。

 

「っ痛ぇ……チッ!テメェら覚えとけよ!」

 

「マジョリーナは乱暴オニ……」

 

 そして蹴り起こされた二人もいそいそとアカンベェの元になったオモチャのロボットを回収すると姿を消した。

 

 オモチャはちゃんと持って帰るんだな……

 

 

 

 

 

 

 

「きゃー!やっと買えたよ!」

 

 三幹部が逃げ帰り、バッドエンド空間が解かれると、無事にロボッターの販売が再開された。

 

「見て見て!かっこいいでしょ!」

 

「せやなー」

 

「そだねー」

 

「かっこいいクル!」

 

 やよいはようやく買えたロボットを直ぐに箱から取り出して目をキラキラさせながら眺めている。ただ、ロボットの布教はどうにも失敗した様で興味津々のハッピーは置いといて、あかねとなおは遠い目しており、みゆきに至っては……

 

「そ、それ……手とか飛ばないよね?」

 

 と、ビクビクして居る。どうやらロケットパンチがトラウマになってしまったようだ……

 

 

 そんななか……やよいを微笑ましげに見ていたれいかが急に真剣な顔になり、顔を寄せてくる。

 

「八幡君、私気付いてしまいました」

 

「……どうした」

 

 その様子に俺も何かあったのかと、辺りを目を配り警戒しながられいかに耳を寄せる。

 

「将来私達の子供がロボット好きになった時の為に予習をしておいた方がいいかもしれません」

 

 ……………

 

「……はっ!?///」

 

 急に何を言い出すんだ///

 

「七人もいるんですから一人くらいロボット好きになるかもしれませんし」

 

 真面目な顔でやばい話題をぶち込んで来るれいかに慌ててしまう。

 

「急にどういう話だよ!?」

 

『ですから子作りの話です!」

 

 ………きょうかの叫びがイヤに響いた気がした。

 

 ……ゆっくりと周りに目を向ける…………ギョッとした顔でこちらを見る親御さん達と爆笑しているあかねと興奮しているなおの姿。

 

「………すぅ……はぁ」 

 

 特に痛む訳では無いが額を抑えてしまう……

 

「そうだな……少しロボットの事も覚えとくか」

 

「はい!」

 

 俺はもう、取り敢えず全力で何も見なかった事にしてれいかに応えるのだった……

 




はい!という訳で完全にロボットバトルはネタに振りきってしまいました!

本当はもう少しカッコ良く戦う予定だったのですが、ついゲロビームが思い浮かんじゃったのでしょうがないですね!

次回はかなり前に予告していたスマプリの映画回になる予定です!

それでは次回もお楽しみに!
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