俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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祝 お気に入り300件記念更新

てゆーか何が起こったんですかね……急激にお気に入りとアクセス数増えてビビりました……でも嬉しい!


集団の会話って結構ムズいっすね。でもこれからはそれが主になっていくし、れかちゃんとのイチャイチャっぷりに周りが辟易しているのが書きたい!

八幡は周りが見てるからーってキョドってんのにれかちゃんは周り関係なく迫ってくんの!きゃーっ!やべぇ、ヨダレ出そう……

てな訳でどうぞ


(3)

 昨晩、青木からの電話で恐ろしい予告をされた。あの時はちょっと調子のいい事言っちまったけど、改めて考えると怖えよ……

 

「お兄ちゃーん、小町もう出発するけどお兄ちゃんも一緒に行くんじゃないの?」

 

「んー、俺は直接行くことにするわ。小学校前に居て通報されたくねーし」

 

「……確かに否定出来ないね」

 

「え……自虐ネタのつもりだったんだけど……」

 

「…………じゃ!小町は先行くねー!」

 

 あんにゃろう逃げたな……まぁいいや俺も着替えて行くかね。

 

 

 

 

「着いたはいいものの、そう言えば小町と一緒に来てくれって言われてたんだよな……」

 

 中学には着いたが青木達と待ち合わせしているわけでもないので校舎の前で立ち尽くしてしまう。

 

「どうすかっなぁ……」

 

 ぼーっと考えているとふと、一つ思い出した。今日の読み聞かせ会って生徒会主催だったよな……生徒会室に行けば会えるか。

 

 

 

 はい、やって来ました生徒会室前。なんか緑川とか他の役員が居ると思うと緊張するな……とりあえずノック。

 

 コンコンッ 「はーい誰ですか?」ガチャ

 

「……は?」

 

「あのー、どんな御用ですか?」

 

 ……なんか星空が出てきたんだけど……

 

「みゆきー?どないしたん?お客さんやったら入ってもらったらええやん」

 

 星空が、ドアから上半身を出すような形で出てきている為生徒会室の中の様子は(うかが)えないがどうやら日野も居るようだ……

 

「あ、そうだね!じゃあ中へどうぞー」

 

 星空に(うなが)され中に入る。日野以外にも黄瀬も来ていたらしい。

 

「あら?予定よりも大分お早いですね」

 

「ああ、手伝える事があったら手伝おうと思ってな……それに本番前に一回は読み合わせをしておきたかったし」

 

 青木は他の奴らとみんなで折り紙を折っていた。今日来る小学生へのプレゼントか?

 

「ねえ、読み合わせって事はあんたがこの前れいかとデートに行ってた奴だよね?」

 

 ふぇぇ緑川が睨んでくるよぉ……マジで結構怖いからやめて……

 

「もー///なおったらデートだなんて……それに奴じゃなくて比企谷君ですよ?分からないんですか?」

 

『……………えっ?』

 

 ……おい、一斉にこっち見んじゃねーよ

 

「……あー、コレで分かるか?」

 

 

 伊達眼鏡を外す。

 

「ホンマや……」

 

「すごい……眼鏡だけで別人みたい」

 

「比企谷か……まぁ、比企谷ならまだ

 

「………あかねちゃん……誰?

 

「あー……みゆきはまだ比企谷の事覚えとらんのか。なんちゅーか良い奴なんやけど、存在感が薄いっちゅーかなんちゅーか……れいかの隣の席やから覚えとき

 

 聞こえてんぞー、つか星空は完全に俺の事覚えてなかったっぽいな……変身した時に会ってんだけどな。

 

「改めて私の方から紹介しますね。彼は比企谷八幡君、私も何度もお世話になっている方ですよ」

 

『比企谷先輩よろしくお願いします』

 

 今のは星空達よりも生徒会の後輩に向けての紹介みたいだな。

 

「つーか聞きたいんだが緑川はわかるがなんで星空達がここに居るんだ?」

 

「あ、比企谷君にはなおの事しか話していませんでしたね」

 

「実は昨日………」

 

 まぁ、聞いた事をまとめると、昨日の放課後に星空達が読み聞かせ会の準備の手伝いをしてくれたらしい。………まぁ、その場で緑川からの言及があったらしいのだが……

 

「それでは紹介も済みましたし、積もる話は読み聞かせ会が終わってからにして、まずは比企谷君の言うように一度、読み合わせをしてみましょうか。星空さん達も私達に合わせて予行練習をしてみましょう」

 

「そうだね。あかね、みゆきちゃん、やよいちゃん、準備しようか!」

 

 

〜〜読み合わせ中〜〜

 

 

 

「ふう、結構作り込んでるんだな……」

 

 読み合わせ中に俺達に合わせて、星空達も登場人物のイラストを動かしたり背景を変えたりしていた。

 

「そうでしょ!今日来る子達をウルトラハッピーにしてあげるんだ!」

 

「この小道具も星空さん達のアイデアで作ったんですよ」

 

 クオリティ高いし、こいつら結構器用なんだな……

 

「ほお、スゲーな……」

 

「他に気になった所はありますか?」

 

 気になる所ね、読み手側はほぼつっかえたりしないで上手く読めてたしな。問題は……

 

「……俺達も少し、星空達に合わせるか」

 

「……どういうことです?」

 

「今見てた限りだと場面転換……背景とか登場人物が入れ替わるところな、そこで星空達が結構忙しそうなんだよな……俺達はそのまま続きを読むだけだが、星空達は背景から登場人物からほぼ全部入れ替えだからな」

 

「あ、少しズレが出てしまっていたんですね」

 

「まぁ、そういうことだな。俺達も場面転換の時は()を置いたりとかしねーとな」

 

「そうしてくれんのは助かるわ。こっちもそこは忙しゅうて」

 

「そうだね。ちょっとなめてたかもしれないね」

 

「まぁ、時間的にあと一回は出来るだろ。そこで最終調整だな」

 

「そうですね。それではもう一度、最初からお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

「はい、ありがとうございました。とても上手く出来たと思います!」

 

 二回目の読み合わせでは、場面転換の際に間を置くことにより星空達も慌てること無く、背景や登場人物の入れ替えを行う事が出来ていた。

 

「……っし、いい時間だな、それじゃ時間も丁度いいし星空達はこの小道具類を持って先に体育館で待っていてくれ」

 

「うん!」

 

「じゃ、生徒会組と俺は子供達の出迎えに行くかね」

 

「ええ、それでは向かいましょう」

 

 

 

 

 

 

 校門前で待つこと数分

 

「お義姉(ねえ)ちゃーん!」

 

 子供達の姿が見えてくるのと同時に聞き覚えのある声が聞こえてきた。まだ対して待ってもいないので意外と時間ギリギリだったらしい……ていうか小町ちゃん、先に声掛けるのはやっぱり青木なのね……

 

「小町さん、お久しぶりですね」

 

「お久しぶりです!お義姉(ねえ)ちゃん、今日は小町すっごく楽しみにしてました!」

 

「まあ、ありがとうございます。今日は楽しんでいって下さいね」

 

「はい!」

 

 こっちは眼中にねーな……

 

「ほれ比企谷、中学生のお姉さんに迷惑かけるなよ」

 

 タイトスカートの女性教師が小町に注意をしてくれている。……女性教師ってなんでタイトスカートのイメージなんだろうな。

 

「私は今日この子達の引率を務める浜野と言います。今日はよろしくお願いします。ほら、お前達も!」

 

『よろしくお願いします!』

 

「大変元気が良いですね。こちらこそよろしくお願いします。私は生徒会副会長の青木と申します。今日は楽しんでいって下さいね」

 

『はーい!』

 

「それでは移動をしましょうか。読み聞かせ会は体育館で行うので私達に着いてきてください」

 

 俺も青木達と一緒に体育館の入口へ向かう

 

 

 

 

「ここが体育館です。靴はそちらの下駄箱に入れてください」

 

「浜野先生、子供達をステージ前に座らせておいてもらってもよろしいですか?」

 

「わかりました。みんな、それじゃ先生に着いてきてー!」

 

 浜野先生は子供達に慕われているようで言うことを聞かない子は居ないようだ。

 

「それでは私達も星空さん達と合流して読み聞かせの準備をいたしましょう」

 

 青木は壁際にある扉を開け入っていく。どうやら舞台袖に続いて居るらしい。

 

「あ、れいか!こっちの準備は分かる範囲でやっておいたよ」

 

 舞台袖では星空達が準備を終えて俺達を待っていた。舞台の上には小道具を乗せる台と椅子が四つ並べられている。

 

「皆さん、ありがとうございます。では始めましょうか」

 

「ちょ、ちょっと待って!」

 

 いざ、始めようとすると星空から待ったが掛かった。

 

「星空さん、どうかしましたか?」

 

「き、緊張してきた……」

 

 おいバカ意識させるなよ……俺も緊張してきたじゃねーか……

 

「みゆきちゃん、リラックスリラックス」

 

「あら、比企谷君も緊張しているみたいですね。そういう時はおまじないですよ」

 

 そう言って、青木は周りの目も気にせずに俺の手を取る。

 

「こうやって手のひらに人という字を三回書くんです」

 

 すぐ真横から俺の手を取って人という字を書いていく。俺の手のひらを青木の細い指がなぞっていく度、こしょばゆいというか、すっごいぞくぞくする。もう、おまじない関係なく緊張なんか吹っ飛んだわ……

 

「最後にこの書いた人という字を飲み込むと緊張がほぐれるんですよ」

 

 もうすっごい笑顔が可愛く……じゃなくて眩しいのは良いんだがもう少し周りを見て欲しかった……

 

「……なぁウチら何を見せられてたん?」

 

「なんか凄い良い雰囲気だったよね……」

 

「れいか……そこまで比企谷と進んでたなんて……」

 

「ねぇ、やっぱり副会長と比企谷先輩って…… 」

 

「うん、多分そうだと思う……」

 

「あわわ、緊張する……」

 

 

「……比企谷君?」

 

 俺は観念して青木の書いてくれた【人】を飲み込む動作をする。

 

「どうですか?効きましたか?」

 

「……ああ、もう緊張も吹っ飛んだよ」

 

 そう告げると青木の笑みもより深くなった。

 

「それなら良かったです。では今度こそ始めましょう!」

 

 舞台に向かう青木に俺も続く。

 

 口の中にほんのり甘みが広がっている気がした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回!変・身!乞うご期待!
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