余談ですけどこの話書く前に全話を読み返してたらまぁ誤字の多い事!やっぱちゃんと確認しなきゃだめよね!
魔王が闇の球体を解き放とうとする刹那、プリキュア達が動いた。
「みんなの笑顔は絶対に奪わせない!」
『私達で守って見せる!!』
『ペガサスよ!わたし達に力を!』
その言葉と共にステッキから黄金の光が放たれ、プリキュア達を包み込む。
そして黄金の光が弾けると装いを変えたプリキュア達が現れる。
『プリキュア!プリンセスフォーム!!』
そしてプリンセスフォームに変身したプリキュア達の前にロイヤルクロックが現れる。
「開け!ロイヤルクロック!」
ハッピーがロイヤルクロックに何かするとロイヤルクロックから吹き上がった黄金の光が弾け、不死鳥の様な姿をかたちどる。
「届け!希望の光!」
『羽ばたけ!光り輝く未来へ!』
『プリキュア・ロイヤルレインボーバースト!!』
五人の持つ蝋燭に見立てたステッキから溢れ出た光が合わさり、不死鳥の姿を模すとその口元から、輝く虹色の光の奔流を解き放つ。
その光の奔流が魔王が解き放ったおどろおどろしい闇の奔流とぶつかり合う。
『はぁぁぁぁっ!!!』
光と闇の衝突は初めのうちは拮抗していたのだが……
『無駄だァァ!!』
……闇が光を呑み込んだ。そうとしか表現出来ない光景だった。
光を呑み込んだ闇は更に膨張し、より深い闇となって不死鳥を、プリキュア達を打ち払った。
「れいかぁっっ!!」 「みゆきぃっっ!!」
『プリキュア!?』
ドサッ…!
一瞬、静まり返った様に静かになった空間に何か重たい
「れいかっ!」
気が付いたら前に足を踏み出していた。しかし……
「はなせっ!!れいか!れいかぁぁ!!」
「おい!?暴れんなって!まだ危ねぇって!」
後ろから羽交締めにする様に牛魔王に止められる。
「れいかぁぁぁ!!!」
「……っ!!」
「あっ!?ちょっと待てって!おい!?」
牛魔王達が俺に気を取られた隙をついたのか今度はにこが走り出した。
にこは足元に張り巡らされた茨に足を取られながらもみゆきの元へと辿り着き、みゆきを庇う様に魔王とみゆきの間に立つ。
だが魔王はもうにこを攻撃する気は無いようでにこに諭すように語りかける。
『にこ……これでわかっただろう?お前の固執する笑顔などに力は無い……もう一度笑顔を捨て全てを憎むのだ!そしてオレがその憎しみの力でこの世の全てを支配する!!』
「魔王……私そんな世界は嫌……憎しみばかりで笑顔の無い世界なんて嫌よ……私は笑顔が好き。みんなが笑顔でいられる世界が好き」
魔王は一度目を瞑り、再び開くとその目は怒りによるものかより紅黒く暗い光を強めていた。
『…………ならば……オレの手でキエサレェ!!』
裏切られたと感じたのか、魔王は胸の前に闇を凝縮させ矢のような形をとらせるとにこへと解き放った。
にこは胸の前で絵本を強く握り締め、ギュッと瞳を閉じている。
ドッ!
鈍い音が響く。だが、目を閉じ震えるにこに変化は無い。そのにこを庇うようにして闇の矢を代わりに受けた者がいたからだ。
「………えっ?」
恐る恐る目を開けたにこの視界に映ったのは……崩れ落ちるみゆきの姿だった。
「……みゆき?…………っ!!みゆき!みゆき!!」
咄嗟に抱きとめたみゆきを不思議そうに見た後、理解が追いついてきたのか、にこの表情が悲痛に歪む。
『そんなにもお互い庇い合うのなら二人まとめて消し去ってやる!!』
魔王の顔が裂けるように開き、その口元に闇が凝縮される様に集まっていく。
「みゆき……私にあなたの勇気を分けて」
にこは一度、ぎゅっと強くみゆきの体を抱きしめると決意を秘めた瞳で声を張り上げる。
「お願いみんな力を貸して!みんなの笑顔の力をプリキュアに!!」
にこの声に呼応する様に、にこの絵本が震えると絵本から空へと一筋の光が打ち上がる。
その光は空で弾けると世界中に降り注ぐ。
「これは……ミラクルライト!?」
俺の目の前にも降ってきた光が手元で弾けるとそれは見覚えのある物へと変化した。
ミラクルライト……歴代のプリキュア達が一堂に会した時もこのライトの応援を力に変えて届ける力により危機を脱したのだ。
「おい、お前はコレを知ってるのか?」
牛魔王達はミラクルライトを初めて見た様で意図せず光らせて驚いたりしている。
「ああ、知ってる。これはミラクルライトって言って応援を力に変えてその力を届けてくれるんだ」
「なんだと!じゃあ今すぐ応援しなきゃじゃねぇか!」
「プリキュア頑張れってみんなで応援するクル!」
「ああ!俺達の想いをプリキュアに届けるぞ!」
倒れ伏すれいかへの……プリキュアへの想いを胸に精一杯声を張り上げる。
「プリキュア頑張れぇぇぇ」
『プリキュア頑張れぇぇぇ』
『プリキュア頑張れぇぇぇ』
俺達の応援が伝播する様に視界のかなり先からもミラクルライトの光が揺れる。
光の降り注いだ……ミラクルライトを受け取った世界中のみんながライトを振りプリキュアを応援しているのだ。
変化は直ぐに訪れた。
『なんだこれは!?何が起こっている!?』
辺りを一面が仄かに光を放ち、光がにこの腕の中にいるキュアハッピーに向けて集まっていく。
光はハッピーを中心に渦巻き、にこの腕からひとりでにハッピーが浮かび上がり一際強く輝いた。
「みんな……ありがとう。みんなの想い、届いたよ」
光が収まり、現れたキュアハッピーは姿が変わっていた。
『小癪なァァァァ!!!』
魔王は凝縮させた闇をハッピーに向けて放つ、その闇はおどろおどろしく、禍々しい、ロイヤルレインボーバーストを打ち破った時のモノよりも更に恐ろしい威力を秘めているのが伺えた。
それに対し、ハッピーは左手を掲げると底に光が集まり植物の意匠が施された弓が現れる。
ハッピーは弓に光の矢をつがえると、周りに幾何学な紋様が次々と現れ光の矢へと集束していき、
その光の矢は闇を容易く貫き、空を覆っていた雲までをも消し飛ばす。
そしてハッピーがふわりと地面に降り立った瞬間、その地面を起点に茨で覆い尽くされた地面が花畑に変わってゆく。
「綺麗……」
変化はそれだけではなかった。花畑に触れている者達の傷が消えてゆくのだ。
花畑のあちこちで傷つき倒れていたプリキュア達が不思議そうに起き上がる。
「ビューティ!!」
俺はその姿を視界に収めた瞬間に駆け出し、抱き締めていた。
「きゃっ?!……八幡君?私達はいったい……?」
「よかった……」
自然と涙が零れた。
「あらあら……」
「本当によかった……」
頭にそっと手を当てられ髪を梳く様に優しく撫でられる。
「これはハッピーが?」
「……ああ」
二人で花畑に腰を下ろし、ハッピーに視線を向ける。
『お前は……お前はなんなのだ!?』
魔王の
「笑顔で包む愛の光、アルティメットキュアハッピー」
「アルティメットキュアハッピー……」
『お前ごときにオレの邪魔をさせるかぁ!』
「……魔王」
再び弓を構えようとするハッピーの手をにこが引き留めるように握る。
「みゆき……お願い、魔王を……」
「……うん」
『一体何をするつもりだァ!』
ハッピーが手を広げると魔王を囲むように現れた翼が魔王を包み込む様に閉じてゆく。
「魔王……もう何も憎まないで……憎む必要なんてない。この世界は笑顔で満ち溢れているの。それにその世界には……魔王、貴方もいて欲しいな。わたしも、にこちゃんもそう望んでる」
ハッピーが浮き上がりそっと魔王に触れると、異様な怪鳥を模していた魔王の身体が
「ありがとう、魔王」
ハッピーは魔王を抱き締めるとゆっくりと地面に降り立つ。そして光に解けるように変身も解除される。
「みゆき!魔王!」
にこがみゆき達に駆け寄る。
「にこちゃん、はい」
みゆきが抱えていた魔王をにこに手渡す。魔王は意識を失っている様で身動ぎはするが起きる気配は一向に無い。
「ありがとう、みゆき。魔王を止めてくれて……」
「ううん、そもそも約束を守らなかったわたしが悪かったんだもん。それにわたしはにこちゃんも魔王もみ〜んな!大好きだもん!」
みゆきがにこを魔王ごと抱き締める。
「……私も……みゆきの事大好きよ」
にこも今度こそ、笑顔でみゆきの事を抱き締め返す。
「にこちゃんも笑顔になってよかったですね」
「ああ、物語風に言えばまさにハッピーエンドだな」
俺達は二人のその姿を邪魔しない様に、少しだけ離れて見ていた。
この話には後日談がある。
後日、みゆきから大至急の連絡で全員がみゆきの家に集められた。
そこでみゆきに見せられたのは、にこの絵本だった。破り取られていたページは現実世界でも直っていて、空白だった筈のページの中では楽しそうに色んな物語の主人公や悪役達と過ごす、にこと魔王の姿が描かれている。
そして最後のページには一言。
ニコニコえがお!
おしまい
っと言うわけで映画編完結です!
気づいた方も多いと思いますが、ハッピーがアルまど化してます。理由は作者がこの映画を初めて見た時にウルトラキュアハッピーを見て最初の感想がアルまどじゃん……だったからです!
いやぁ長かった!正直八幡君もきょかちゃんも出しにくくてヤッベ……失敗したか?とか一瞬思った時もありましたがなんとかなりましたね!(ちゃんと二人を出せてるとは言ってない)
次回からはまたアニメ本編に戻りましてあかねちゃんの初恋のお話になります!
それでは次回もお楽しみに!