あっ、メリークリスマスです。
連行されてきたのはプリクラの管体が何台も連なる奥まった一角。なんか前にれいかと来た時よりも管体が増えている気がする……気のせいか?正直、前は手前にあった管体に入って、撮り終わったら落書きをして直ぐにゲーセン自体を出たからあまり記憶に無いのだ。
『プリクラって結構色んな種類があるんですねぇ。せつなのオススメなんてあったりします?」
「私の?……私もラブ達と撮るくらいしかプリクラって撮ったことなくって……どれが良いかは正直分からないのよね」
正直どれも一緒なんじゃないかと勝手に思ってたりするんだが……どうなんだろ?
「ふっふっふっ……私に任せてください!」
「どうしたのれいか?珍しく積極的じゃない」
『あっ、もしかしてそのにゃんこを貰ってテンションが上がってるとかですか?」
「……そうなのか?」
「違います!!……まぁ、嬉しいのはほんとですけど……」
「なんだ、やっぱりにゃんこのおかげじゃない」
「………もうそれでいいですから私の話を聞いてください」
れいかが珍しく二人にやり込められてるのだが……なんだろう?不憫可愛い?新しい扉を開いちまいそうだぜ……
「私が二人によく八幡君と撮ったプリクラを見せて話してた事を覚えていますか?」
「ああ、あの自慢ね」
『何度も聞かされたので覚えちゃいました……」
「……コホン。まぁ、自慢かはさて置きあのプリクラでは選択肢によって機械の側が要求してくるポーズが違うみたいなんです」
おっと嫌……ではないな、嫌な予感では無いんだが……ぜってぇ恥ずくなるよなぁ……そんな予感がするわぁ
「そうらしいわね」
『れいか達が選んだのは関係が【仲良し】で、ポーズが【もっと仲良く】でしたよね」
「【もっと仲良し】です」
『細かいですね……やっぱり自慢ですか?」
「まぁまぁ……それで、つまりれいかはどうしたいの?」
「そうでした。私が言いたいのはあの時のプリクラで今度は関係の選択で【恋人】を選んで撮りたいんです!」
『っ!!』
「うおっ?!」
れいかが言った瞬間に両脇から腕を抱えられ引きずられる!っえ?!ちから強っ!?
「まてまてまて!?」
「待たないわ!」
「待って?!」
『八幡君との恋人モード……一体どんなポーズをさせられちゃうんでしょう♡」
「れいか、どのプリクラ?」
「手前の角です!」
「もう抵抗しないから普通に歩かせてくれない?」
「ふふっ♪なんだか楽しくなっちゃったからダメ♡」
「さいで……」
せつなも可愛いなぁチクショウ!
連行されるままにプリクラのカーテンを潜り、個室の中へと連れ込まれる。
三人がギリギリ横に並べるくらいの狭い個室の中ではカーテンの隙間と足元の隙間しか空気の入れ替えが無い。れいかとせつな二人に挟まれ左右から感じる二人の吐息と甘い香りにクラクラしそうだ。
「時間は有限です。早速始めましょう」
れいかがお金を入れると画面が切り替わり明るい音楽と共に選択肢が画面の中に現れる。
『人数を選んでね』
「あっ……この前は二人でしたけど、三人でも恋人の選択肢は出るのでしょうか……」
「そうね……まぁ、戻れるみたいだし一旦押してみましょう」
せつなが【三人】のボタンを押すと再び画面が切り替わる。
『モードを選んでね』
【仲良し】 【恋人】 【友人】 【知人】
『関係性の部分は同じなんですね?」
「普通のプリクラで三人でも恋人が出てくるのはすげぇと思うけどな……」
「まぁ良いじゃないですがちゃんと【恋人】の選択肢があることですし」
れいかがニコニコしながら【恋人】のボタンを躊躇無く押す。
『性別を選んでね』
【全員男】 【姦】 【男一人、女二人】 【嬲】
『…………………』
これシステムの制作陣、頭大丈夫か?
「……男一人、女二人ですね!」
れいかが主張の強すぎる二つの漢字を無視して俺たちに当てはまるボタンを押す。
『ポーズセットを選んでね』
【初々しい】 【ラブラブ♡】 【倦怠期】 【グチョグチョ♡】
後半"ん"ん"ん"!!
『…………………』
「ちょっと待ちなさい!」
「はっ!?」
固まっていた俺達の中でゆっくりと【グチョグチョ】のボタンに伸びていたれいかの手をせつなが掴んで止めた。
「……れいか?」
「……いえ、きょうかです」
『れいかっ?!待ってください!濡れ衣です!」
「わかってるわ……貴女、やっぱりムッツリよね」
「違うんです!学術的な興味からだったんです!」
「れいか……」
「八幡君は……わかってくれますよね?」
「ああ、わかるよ」
「八幡くん……」
「俺もつい気になっちゃったし……」
「違うんですぅぅぅ!!」
「落ち着いたか?」
「うぅ///はい……」
れいかは俺の胸に埋めていた顔を上げ真っ赤な顔でコクリと頷く。
『私見てましたけど、みんな手が【グチョグチョ】に伸びてましたよ?どうします?【グチョグチョ】にしますか?」
『わああぁぁぁ!』
慌ててきょうかの伸ばした手よりも先に【ラブラブ♡】のボタンを押す。
『【ラブラブ♡】が選択されたよ。それじゃあ、はじめるよ!』
『ふぅ……』
『みんなして抑えなくても良かったと思うんですけど……」
「貴女があんなボタン押そうとするんだもの……焦っちゃったのよ……」
『でもみんなが……」
「おっ!ポーズの指示が出てるぞ!」
これ以上この話題を掘り下げるとマジで次は【グチョグチョ】を選ばせられかねない……!
『まずはほっぺに両方からチューしちゃおう!』
いきなりっ?!
「なかなかやるわね……」
「ええ……」
そう、左右から聞こえたのと同時に両肩を掴まれ、俺から逃げるという選択肢は速攻で消えてしまった。
『さん!にー!いち!』
「チュッ♡」パシャ
シャッター音と同時に両頬に感じる湿った柔らかい感触……
何度もされている筈なのにこういう状況だと殊更恥ずかしく感じてしまう。
『次は男の人が左右の女の子を抱き寄せて!』
『わっ!これは当たりですね!」
「そうね、普段はあまり八幡の方からガツガツ来てくれないもの」
「さぁ、八幡君♪」
ポーズの見本として一瞬画面に映ったのは、真ん中の男に寄りかかる二人の女とそれをその二人の腰に手を回し抱き寄せる男のシルエット……え?マジで俺がこれやんの?
『さん!』
左右から先程のシルエットの様に寄りかかるせつなとれいか。
「八幡」
「八幡君」
『八幡君」
『にー!』
バクバクとなる心臓の音がれいか達に聞こえてしまうんじゃないかと言うほどに暴れている。
『いち!』
『ぎゅってして下さい♡」
「はうっ?!」
『きゃっ!』パシャ
耳元で聞こえた艶やかな声につい、その通りに行動してしまったっ……
「なによ、やれば出来るじゃない」
「あんな急に抱き寄せられるなんて……とってもドキドキしちゃいました♡」
「いや、あれはだな……」
『次は女の子二人で男の人を挟んじゃおう!』
「言い訳なんてしなくてもいいわ」
「はい!今度は私達が八幡君を挟んじゃいます!」
『さん!』
左右から押し付けられる柔らかい感触とプリクラに入ってきた時よりも、より濃厚になった甘い女の香りに下半身の一箇所に血流が集まり、硬くなっていくのが自分でもわかる。
『にー!』
「ぎゅっぎゅっ♪」
「ふふっ♪ぎゅっぎゅっ♪」
『ぎゅー♡ぎゅー♡」
『いち!』パシャ
もう自分がどんな表情をしているのかさえ分からない。
蕩けているのだろうか?それともギラついた獣の様な目をしているのだろうか?
『ラスト!今の衝動に任せて好きなポーズを取っちゃおう!』
画面のその言葉を理解した瞬間には体が勝手に動いていた。
「きゃっ!八幡くんむぅぅ♡」
れいかを引き寄せ、強引に唇を塞ぐ。
「んふっ///はちゅんむぅくんん♡」
舌で唇を割開き、その奥で戸惑うかの様に右往左往するれいかの舌に吸い付き、舐め、唾液を流し込む。
『……っ♡……っ♡」
『さん!』
「ちょっと八幡?!」
「んむぅ///ちゅ……ぷは♡」
『にー!』
「もう!れいかばかり狡いわ!私にも頂だんむぅふぁ♡」
くたりとしたれいかから口を離し欲しがるせつなの唇を奪う。
『いち!』
「あっ♡しゅわれ///んっ…///」
れいかにもそうしたように舌を吸い上げ絡ませる。
「んんんんっっ//////」パシャ
唾液を流し込み、舌から歯茎、口蓋と執拗に
「ふぁぁ///とはれ、ちゃっら♡」
『これで撮影は終わりだよ外に出て落書きをしてね!』
場違いな文字を画面で点滅させ、表示しながら、そのカメラだけが個室で雌の口内を貪る雄の姿を写し続けていた。
はい……なんか八幡君の理性の獣が本能の獣になっちゃいましたね……あれ?いちゃラブの筈だったんだが?
まぁ、最後せっちゃんも悦んでましたし良しとしましょう……
次回はお土産回ですかね……
それでは次回もお楽しみね!