ここ最近、原作に準拠し過ぎじゃね?……と。
もっとれかちゃんを書きたい、きょかちゃんの可愛い姿を書きたい!……まぁつまりオリジナルシーンをもっとぶっ込んで辻褄は合わせますがこれからは原作とは違った展開にしようと思う所存です。書き始めた初期の頃は結構オリジナル入れてたのに最近ひよってたかも知んないです。
という訳でどうぞ!
(1)
特に何か用事がある訳でも無い土曜日の午前中。日課のれいかとのランニング並びに
「……お前ら、暇なのか?」
そこでは既に机の上にお菓子を広げている四人。
「なーにけったいな事言うとるん……鏡見てこいや」
「八幡くんも食べる?おいひいよ」
「……そうだな」
あかねからのブーメランを華麗にスルーし、自分のコップに緑茶を用意してれいかの隣へ腰かける。
「八幡くんが来てもれいかちゃん反応無いねどうしたんだろう?」
やよいの言葉にお菓子に伸ばしていた手が止まる。
「やよい、れいかっておまえらが来た時から
「え?あ、うん。なにがあったのかは分からないんだけど、わたし達が来てからもずっとぼーっとしてるの」
「……そうか」
朝一緒に走った時はいつも通りだったんだけどな……
「れいかー?」
「……あ、八幡君」
なんだ、反応するじゃねぇか。
少し安心した俺は緑茶を口に含み――
「……私も子供が欲しいです」
「ぶふぉっ?!」
――吹き出した。
「ぎゃーっ?!」
対面に座っていたあかねに吹き出した緑茶が降りかかるが構ってられない。
「れ、れいか?どういうことだ?」
先程の言葉の真意を確かめようとれいかに問いかける。
『ふっふっふっ、もう一人話を聞くのに相応しい人がいることをお忘れじゃないですか〜?」
そうか、きょうかがいた。れいかが上の空でもきょうかならなんでれいかがこんな状態になったか知っている筈だ。
「きょうか、何か知ってるならおしえてくれ」
「おい!うちの事は無視かい!」
「……後で謝るからあかねは待っててくれ、お前もれいかがどうしてこうなったか知りたいだろ?」
「まぁ……しゃあない、今回は許したるわ」
あかねもれいかの事は聞きたいらしく、不満そうな顔をしつつも大人しく椅子に座り直し、顔にかかった緑茶をタオルで拭いている。
「それで?なんでれいかは上の空なんだ」
『ふふーん、実はですね、もうすぐ赤ちゃんが生まれるんです」
『……………』
「……えっと?誰の?」
いち早く気を持ち直してそう聞いたのはやよいだ。
『なおのお母様ですね。今朝八幡君を堪能した後になおから電話がかかってきて、もうすぐ赤ちゃんが生まれそうだから、今日からなおのお母様は病院で過ごすみたいなんですよね」
「……八幡くん、朝かられいかちゃんとナニしてたの……」
「おいやよい、もっと違うとこに反応しろよ……あと、
なおの母ちゃんがねぇ……ってか何人目だよ……あそこん家めっちゃ兄弟いたよな?
「すごーい!それじゃあもうすぐ赤ちゃんが生まれるんだ!」
『ええ、今日から数日はなおが一人で下の子達の面倒を見るそうですよ」
「凄いなぁ、あれ?なおちゃんの
「ん〜と確か上からけいた、はる」
「えっと、ひなちゃんにゆうたくんと」
「あと、最後にこうたくんだったよね!」
「……って事は次は七人目か?」
「子沢山クル!」
多いなぁ……
「……ええ、私もなおの弟妹の事を考えていたら八幡君との子供が欲しくなってしまって……」
「あっ、れいか復活したやん」
「でも凄いこと言ってるよね……」
「え〜そうかなぁ?わたしも子供欲しいよ?」
「みゆきのいつか〜ってのと違ってれいかはガチで今欲しがっとるんよ……」
あかねは面倒くさそうに、やよいはジト目でれいかを何とかしろと合図を送ってくる。……いやそんなこと言われても……ねえ?
何とか……何とか……とりあえず……
「れいか?子供は今のれいかの身体の負担にもなるしもう少し大きくなったら作ろう?なっ?」
「ぶふっ?!」
「八幡くん言質取られてるけど……気づいてるのかな?」
「……具体的にはいつですか?」
「……え?」
いつ?今俺達中二だろ?それで卒業して……
「れいかもぶっ込むなぁ」
「……え、えーっと高校になったら?」
「いやアウトでしょ」
「墓穴掘っとるなぁ」
「あかねちゃんもやよいちゃんも急にコソコソしてどうしたの?」
「絶対ですよ?」
「お、おう」
高校になれば大丈夫だよな!大丈夫だろ?……あれ?
「この後デートもしてくれますか?」
「勿論だ!……え?なんて?」
「ん〜っ!八幡君が色々約束してくれたので今は我慢しますね」
「……おう、それなら良かったよ」
『んふふー!私も役得ですね!」
気持ち良さげに伸びをするれいかに、何故か一瞬寒気を感じたが今はれいかが元気になった事で良しとしよう。
「それでは皆さん、私達はこれからデートに行きますので失礼しますね!」
『皆さん、またお会いしましょうねー!」
「急だけどまたな」
れいかに腕を引かれて秘密基地を後にする。
『合掌ー』
「え?えっと合掌!」
「合掌クル!」
ドアを閉める間際に見えたのは俺に向かって合掌する三人と一匹?の姿……
「……え?俺なんかされるの?」
「ふふっ、デートですよ♡」
「あ、うん」
まぁ、俺がれいかに勝てる訳がないのだし、どうにもならないものはしょうがない、なんとかなるだろう……多分。
あの後はお互いに一旦家に戻り、直ぐに商店街で待ち合わせをする事になった。
「あれ?お兄ちゃんどこ行くの?」
「ん?あー、ちょっと商店街までな」
「えなに?お兄ちゃんが商店街行くなんて珍しいじゃん」
「まぁ、偶にはな」
「ふーん?じゃあ……これと、これと……こんなもんかな?」
小町は紙に何事かをパパっと書き連ねるとその紙を俺に向けて差し出してくる。
「え?何それ?」
「何ってお兄ちゃん……丁度タイミングよく商店街に行くお兄ちゃんが居るのに、買い物を頼まない小町ちゃんなわけないでしょ?」
「マジ?」
「大マジおーまじ〜お金は使った分だけ教えてくれたら返すから。じゃ、よろしくね〜」
目の前で勢い良くしまった玄関の扉の風で持たされたメモが無常に揺れる。
「……………えぇ……」
小町よ……お兄ちゃんはこれからお前も大好きなれいかとデートなんだが?
特にデートの事を言わずに商店街に行く事だけを伝えたら小町に夕飯の買い出しを頼まれてしまった件……買えるだけの時間がデート中にあるだろうか……
待ち合わせ場所は商店街の入口にあるアーチだ。デートで商店街?と思わなかった訳では無いが、れいかが希望したのだ。何か考えがあるのだろう。
商店街に着いたがアーチ周辺には誰も居なかった。れいかはまだ到着していないらしい。
ゲートに背中を預け商店街の方を見渡す。俺は普段あまり来る事が無いが小町は買い物に良く来ている。小町曰く色んな種類のものを買う時にはスーパーの方が便利だが、肉や野菜くらいなら商店街の方が安くてサービスもしてくれるらしい。
小悪魔の笑顔で商店街のおじさん達にいっぱいサービスしてもらっている小町の姿が容易に想像出来る。
「八幡君、お待たせしました」
暫くそうして商店街を眺めているとれいかがやって来た。
「いや、俺も今さっき来たところだから待ってはいないぞ」
『はぁん♡これがデートでの待ち合わせでよく聞く今来たところだってやつですね!」
「ふふっ♪お気遣いありがとうございます。では、行きましょうか」
れいかの差し出してきた手に手を重ねれば、すかさず指を組まれ、恋人繋ぎに移行される。
「今日はなんで商店街でデートにしたか分かりますか?」
れいかの問に少しの間だけ考えてみるがついでに買い物が出来るくらいしか思いつかない。
「買い物の予定があった。とかか?すまん、それ以外には考えつかないわ」
「買い物ですか……当たらずとも遠からずですが、正解は内緒です♪この後のデートでだんだんわかってくるかもしれませんね」
「そうか?じゃあ楽しみにするかね」
この時の軽率な行動を、俺は後で死ぬ程後悔………はしないがこのデートによってめちゃくちゃ赤面する事にはなるのだった。
次回はれかちゃんとの商店街デート!!と、言う名の外堀埋め埋めタイムです!
遂に親族だけでなく地域の人達にまで見せつけようとしてますよこの娘……いいぞ!もっとやれ!
それでは次回もお楽しみに!