俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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ゴールデンウィークですねぇ……

皆さんは何をしますか?お出かけ?帰郷?

私は……ガチャです!!

それはそれとしてクリスマスパーティが閑話に決まったので章タイトルを決めました。……過去一可哀想なタイトルとなっております。

それでは本編をどうぞ!


(3)

 プリキュア達の変身の光に乗じて、近くで項垂れている人達を少し離れた植え込みの陰まで引っ張り込む。

 

 身体を鍛え始めて改めて良かったと実感出来る。前までならこんな大人数を移動させることなんて出来なかったからな……

 

 最後の一人を引っ張り込み、俺はもう少し近場の植え込みに隠れた所で光が収まってくるのを感じる。

 

 そして光が収まり、五人の姿が現れた。

 

 

「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!」

 

 

「太陽サンサン、熱血パワー!キュアサニー!」

 

 

「ぴかぴかぴかりん♪じゃんけんぽん!キュアピース!」

 

 

「勇気凛々、直球勝負!キュアマーチ!」

 

 

「しんしんと降り積もる、清き心!キュアビューティ!」

 

 

『五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!』

 

 

 

 

「ウルッフッフッ……正真正銘これで最後だァ!!出てよ!ハイパーアカンベェ!!」

 

『ハイパーアカンベェ!!』

 

 現れたのは何処か見覚えのある姿のハイパーアカンベェ。

 

 家の壁を元にした様な姿のハイパーアカンベェが現れる。

 

 ウルフルンはハイパーアカンベェの口内に飛び込みハイパーアカンベェと一体化する。

 

 ……そういえばこの前のジョーカーはハイパーアカンベェと分離して逃げたけど分離する前も姿はジョーカーだったよな………やべぇ、今一瞬巨大化したジョーカーがハイパーアカンベェを丸呑みにするのを想像しちまったよ……キモッ……そんな訳ねぇのにな……

 

 

「あっ!そのアカンベェって!初めて会った時の!」

 

 ハッピーの声で思い出した。そうだ、あの姿はみゆきが初めてプリキュアになった時に戦っていたアカンベェだったのだ。

 

「あれ?って事はハッピーもなん?この前ウチを襲って来た時も、ご丁寧に初めて戦った時のバレーボールのアカンベェで襲いかかって来たんやで?」

 

「え?アカオーニはそんな事してこなかったよ?」

 

「マジョリーナも違ったよ?」

 

「ジョーカーも特にそんな事はなかったですね……」

 

『………………』

 

「もしかして狙ってる?」

 

「……なんかキモい」

 

『テメェらこっちにも聞こえてんだぞ!!誰がキモイだゴラァァァ!!』

 

 ピースがボソッと呟いた言葉に反応してブチギレるウルフルン。

 

 ……まぁ、女子って結構辛辣だよね……

 

 

『グルァァァァ!!』

 

 例え姿は似ていてもハイパーアカンベェの力は最初のアカンベェの比ではない。

 

 ハイパーアカンベェの口から発射される黒い光弾が次々とプリキュア達に襲いかかる。

 

 攻撃でたった砂煙が晴れると、そこにプリキュア達の姿は無くなっていた。

 

『どこ行きやがったァァ!!がァァッ?!』

 

 怒りに叫ぶハイパーアカンベェの横っ面を炎の塊が直撃する。

 

「ウチはここやで!」

 

 炎の塊が飛んできた方ではサニーが気を引くように手を振っている。

 

『ウガァァァ!!』

 

 目が真っ赤に染まりサニーに向けて走り出すハイパーアカンベェ。

 

『ガァァゲペッ?!オゴッ!?ギャァァ!!』

 

 怒りに我を失い、明らかに罠であろうサニーの方へ走り出してしまったハイパーアカンベェの顎を氷柱がかち上げ、緑とピンクの絡まる光の奔流に撃たれ、狙い済ましたように雷が落ちる。

 

「うわぁ……」

 

 初めてハイパーアカンベェとして現れた時は、俺達もかなり危ない状況にまでなってしまったが、それが今やこの有様である。なんだかいっそ哀れにすら思えてくるな……

 

『クソがァァァ!!!』

 

 一瞬でボロボロになり、倒れ伏したハイパーアカンベェが地面を殴りつける。

 

『テメェらはいつもそうだ!一人じゃ何にも出来ねぇ癖にヘラヘラしながら群れやがると急に強くなりやがる!なんなんだよテメェらは!!?』

 

 ハイパーアカンベェの睨みつける先には身構えたキュアハッピーの姿。

 

「確かにわたし達は一人じゃ何にも出来ないよ。でもね、あなたの言う通りわたしには仲間が居る。一人じゃ出来ないことも大切な仲間と一緒なら出来るようになるの!」

 

 ザリッ……

 

 ハッピーは身構えていた姿勢をとき、ゆっくりとハイパーアカンベェに近づいて行く。

 

「だからっ!わたし達は決してあなた達に負けない!!」

 

 そしてハッピーの後ろにはいつの間にかプリキュア達が集まって居た。

 

「ねっ!みんな!」

 

『うん!』

 

 振り返り、問いかけるハッピーにみんなが笑顔で頷く。

 

『なかよしこよしだから強ぇだと?……フッ、フッザケルナァァァ!!』

 

 再び怒りに目を真っ赤に染めたハイパーアカンベェは策も無くプリキュア達に突進する。

 

「みんな!」

 

『うん!』

 

 プリキュア達はハイパーアカンベェの突進をすれ違うように受け流すと、直ぐさま後ろで集まり、ステッキを構える。

 

 

『ペガサスよ!わたし達に力を!』

 

 

 その言葉と共にステッキから黄金の光が放たれ、プリキュア達を包み込む。

 

 

 そして黄金の光が弾けると装いを変えたプリキュア達が現れた。

 

 

『プリキュア!プリンセスフォーム!!』

 

 

 そしてプリンセスフォームに変身したプリキュア達の前にロイヤルクロックが現れる。

 

 

「開け!ロイヤルクロック!」

 

 

 ハッピーが現れたロイヤルクロックに何かするとロイヤルクロックから吹き上がった黄金の光が弾け、不死鳥の様な姿をかたちどる。

 

 

「届け!希望の光!」

 

 

『羽ばたけ!光り輝く未来へ!』

 

 

『プリキュア・ロイヤルレインボーバースト!!』

 

 

 五人の持つ蝋燭に見立てたステッキから溢れ出た光が合わさり、不死鳥の姿を模すとその口元から、輝く虹色の光の奔流を解き放つ。

 

『またこんな、チクショォォ!!』

 

 ウルフルンの絶叫が響き、ハイパーアカンベェはそのまま光の奔流に呑み込まれ浄化される。

 

 

『アカーンベェ……』

 

 

「輝け!」

 

 

『ハッピースマイル!』

 

 デコルを残し、浄化されたハイパーアカンベェ……しかし、普段なら捨て台詞と共に消えるウルフルンの姿が無いのが気になるな……

 

 

 

「みんな!これであと一つデコルを集めればロイヤルクイーン様が復活するクル!!」

 

 デコル拾い上げ、デコルデコールに納めたキャンディが嬉しそうに跳ねながら報告する。

 

「え!すごーい!それじゃあ今度こそ復活したロイヤルクイーン様に会えるかな!」

 

「会えるクル!!」

 

『やったー「クル」!!』

 

「……おら、バッドエンド空間がなくなって周りの人達も目を覚まし始めたぞ。お前、そのままだと人形と踊る変人だからな?」

 

 キャンディと手を取って回り始めたみゆきの裾を軽く引っ張り注意する。

 

『あ゛っ……』

 

「……ふっ」

 

 ビキッと音がしそうな固まり方をする姿につい、笑いが零れる。

 

「ふふっ、それでは今度こそウルフルンに邪魔されてしまったお買い物の続きをみんなでいたしましょう」

 

 れいかの言葉にみんな目を輝かせ頷く。

 

「せやな、時間もまだあるし帰るまでに何件か回れるやろ?」

 

「わたし甘いもの食べたーい!」

 

「アタシは新しい調理器具なんて見てみたいんだよねぇ」

 

 みんな好き勝手に好きな物や見たいものを上げていく。

 

 

 そんなみんなを見ていると、するりとれいかに腕を絡ませられる。

 

「もちろん八幡君も一緒に来てくださいます……よね?」

 

 今度はあの底冷えする様な笑顔ではなく、甘える様な上目遣いでのと願いだ。もちろんそれは俺には効果は抜群だ。

 

「ああ、行く」

 

 つい、即答してしまう。

 

「……ちょっろいなぁ」

 

「あ?」

 

「ヒュー……プヒュー……♪」

 

 ニヤニヤしながらこちらを見ていたあかねを睨みつけると下手くそな口笛を吹いて誤魔化しやがった。

 

「ふふっ♪可愛いですね」

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「いいえ、なんでも♪」

 

「よーし!じゃあ先ずは甘いものを食べにしゅっぱーつ!」

 

「っておい、甘いものってどこ行くつもりだよ!」

 

「ちょっとみゆきちゃん!はしらないの!」

 

「みゆきさん!人の多いところでは走らないで!」

 

 いつの間にか決まっていた目的地に走り出したみゆきを、俺達は慌てて追いかけるのだった。

 

 




 ……なぜ私の世界線のウルフルンはこんなに不憫なんでしょうか……まぁ私のせいですね……良いとこ一切無くボコられてます。ちゃんと連携して策を弄するプリキュアってめっちゃ強いと思うんですよね……

 次回閑話としてクリスマスパーティの様子を書く予定です。よーしイチャイチャさせるぞ!

 それでは次回もお楽しみに!
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