俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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久しぶりの小町ですねぇ
ちゃんと書けているか不安ですが……まぁなんとかなるでしょう!


第44.5話 クリスマス!セイなる夜の出来事
(1)


「お兄ちゃんそこもうちょっと右、あー、ちょっと傾いた、左左ストップ!よーし!オッケーだよ、これで飾り付けは終了!」

 

 小町の声からわかると思うがさっきまでクリスマスパーティの飾り付けをやっていたのだ。

 

 小町なんか今日が楽しみ過ぎて、先週から空いた時間に飾り用の輪っかを大量生産してたからな。

 

「ああもう楽しみ過ぎてやばいよぉ」

 

 さっきからこまちがうろうろと落ち着かない。

 

「今からそんな調子で大丈夫かよ?一応夜にも友達とクリスマスパーティするんだろ?」

 

 俺達で行うクリスマスパーティは昼過ぎ、その後は各自、自分達の家族と夜にクリスマスを祝ったり、小町の様に友達とクリスマスパーティをする感じだ。……もちろん俺もれいかや、きょうか、せつなと共にクリスマスの夜を過ごす。

 

「ハァ……何言ってんのお兄ちゃん、夜にやる方はおまけだよ。お・ま・け、本命はお姉ちゃん達が来るこの後のパーティに決まってるじゃん。まぁ、せつなお義姉ちゃん来ないのが残念だけどさぁ」

 

「俺……今お前の友達にガチで同情してるわ。友達とのクリスマスパーティをおまけ扱いしてやるなよ……」

 

「そうですよ。今は余り感じないかも知れませんが今の友達の中の一人が、一生の親友にだってなるかも知れないんですから……まぁこれはお母様からの受け売りなのですが」

 

「へぇそうなんですね〜……ん?」

 

「……ん?」

 

『……っ!!?』

 

 さらっと会話に入り込んでいて最初は気付かなかったが、ここに居る筈の無い声に小町と一緒に跳ねるように後退る。

 

 そして慌てて見た声の主は……

 

「お、お義姉ちゃん!?いつの間に来てたの!?」

 

「えっと、すみません。少し驚かそうとこっそり入ったのですが思っていた以上に驚かせてしまったようですね」

 

 そこには、少しばつが悪そうに合鍵を掲げ、佇むれいかの姿が……

 

「いや、少しびっくりしただけだからそんなに気にしなくていい」

 

 軽く息を吐き出し、先程まで座っていたソファに戻りながられいかにも座るように手で促す。

 

「失礼します」

 

 まぁさも当然な様に、俺の隣に一切隙間を空けずに座ってきたのにはビビったけど……

 

 

 

 

 

「小町さんは勉強の方は……」

 

「お義姉ちゃんの教え方が良いから……」

 

『……私よりも小町の方が頭が良いかも……」

 

 俺は台所で仲良く昼食を作っている三人の声を子守唄がわりにソファでうつらうつらと眠気に流されつつある。

 

 先程驚かせたお詫び……という(てい)ではあるが小町と前に約束していた料理を一緒にしてくれる事になったのだ。これでも専業主婦志望である、最初は俺も手伝おうとはしていたのだが、三人で料理が出来るほど家のキッチンは広くないのだ。

 

 小町の邪魔の一言により、見事に追い出された。

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん!!」

 

「起きてるぞ!」

 

 意識が途切れ途切れな様に感じ始めてから数分、突然の小町の声に反射的に用意していた答えを叫んでしまった。

 

「嘘!絶対寝てたから!」

 

「お、おう。……すまん寝てたわ。寝てないって言ったのは、つい反射で……」

 

「ふふっ、二人は相変わらずとても仲良しですね」

 

「まぁな、俺と小町は何時でも仲良し……」

 

 肩を組もうと伸びした手がスっと躱された。……え??

 

「……小町」

 

「……ハァ……もう本当にお兄ちゃんだなぁ」

 

 小町は大きなため息を吐くと俺の腕を掴んで肩を組んでくれた。

 

「小町ぃ!」

 

『小町は良い妹ですね!」

 

「はいはい、起きたんならご飯食べるよ。小町とお義姉ちゃんの共同制作なんだからしっかりゆっくり味わって食べてよね」

 

 今まで気付かなかったがテーブルの上には既に料理の用意がされていた。

 

「カルボナーラか、めちゃくちゃ美味そうだな……」

 

「当たり前でしょ。小町とお義姉ちゃんで作ったんだから美味しいのは確定なの!」

 

「ええ、きっと美味しいはずですよ」

 

『それでは手を合わせて!」

 

『いただきます!』

 

 

 

 

 

 

 

 カチャカチャ

 

「片付けを手伝ってくれてありがとうございます」

 

「いや、それ言う立場が逆だろ」

 

 俺達は昼食を終え、今は食器の片付けをしている。本当は小町が一人でやろうとしていたが、俺が片付けるから休むように言ったられいかも手伝うと申し出てくれたのだ。

 

 まぁ、実際小町は休まずに終わった筈の飾り付けをより豪華にしているのだが……

 

「〜〜♪〜〜♪」

 

 まぁ、楽しそうだからいいか……

 

『こうしていると夫婦みたいですね〜♪」

 

 きょうかの言葉に一瞬体がびくつくが抑え込む。

 

「……もう、それくらいじゃあ動揺しないぞ」

 

 散々言われたのだ。これくらいなら今までの様にとびあがったり、顔を真っ赤にする事まではしなくなった……いや、まぁ何度言われても嬉しい事には変わりないのだが///

 

「ええ、ええ、私も八幡君が私達を受け入れてくれている。そして、それを当たり前だと思ってくれているのでとても幸せです」

 

「そ、そうか///」

 

『れいかは無敵ですね……」

 

 ほんとそれな……

 

 

 

 

 

 ピンポーン

 

 れいかの()れてくれた緑茶を飲みながら待っているとインターホンがなった。

 

「おっ、来たかな」

 

「そうですね、ではみんなでお出迎えに行きましょう」

 

「はい!」

 

 全員で玄関へ向かう。

 

 

 ガチャ

 

 小町が鍵を開けドアを開く。

 

「メリークリスマース!ケーキ持ってきたよー!」

 

「来たでー」

 

「こんにちは」

 

「今日はよろしくね」

 

 玄関前には待ち合わせでもしてから来たのか、残りの参加メンバーが全員揃っていた。

 

「皆さんこんにちは!」

 

「よく来たな、みゆきはケーキありがとな」

 

 一声かけ、みゆきが持ってきたケーキを受け取る。このケーキはもちろんみんなでお金を出しあって買ったものだ。予約してあったものをみゆきに取りに行ってもらったのだ。

 

「準備は出来ているので上がってください」

 

「わぁ///れいかちゃん本当にもう比企谷家の人みたい」

 

「まぁまぁ♪やよいさんはお口が上手ですね」

 

 やよいに褒められて喜ぶれいかの陰でやよいがこちらにピースサインを送って来る……マジグッジョブ!やよいの分のケーキは大きめに切ってやるからな!

 

 

 

 

 ケーキを真ん中に各自が持ち寄ったお菓子を開けて最後の準備は完了だ。

 

「ええ、それでは僭越ながらウチがこのパーティの挨拶をさせていただきます」

 

 全員が席に着くとあかねが立ち上がり、エアマイクを片手に話し始めた。

 

「おい、なんか始まったぞ。何とかしろ」

 

「えっ、アタシ?ハァ……あかねーそう言うの良いから始めるよー」

 

「ええー?ええやん、こういうのは最初が『はーい!それでは皆さん飲み物を持って〜」」あっ、ちょっ!まっ!」

 

『メリークリスマース!!」

 

『メリークリマース!!』……はぁ昨日一時間考えて来たんやけどなぁ」

 

 

 

 始めはみんなでケーキやお菓子をつまみながら、いつもの様に話したりからかったり、後で小町に言われ知ったが俺も良く笑っていたらしい……

 

 その後はみんなが各自、用意してきた出し物や企画を順番にやっていった。

 

 みゆきとキャンディはマジック。キャンディ切断マジックにはマジでビビったが、タネはなんてことは無く、下半身側の箱に入っていたのはキャンディに似せた人形だった。タネ明かしまで全然分からなかったんだから本当に意外な才能だよな……

 

 あかねは……しょうがなく先程無視したスピーチをみんなで聞いてやった。意外とまともな事を言ってたので褒めたらいつも以上に調子に乗ってウザかった……

 

 やよいはその場で俺達の事を絵に描いてくれた。これは絶対秘密基地の一番目立つ所に飾ってやろう。

 

 なおは……うん、早口言葉を何種類もちゃんと言ってたよ。地味すぎて一番みんなの反応が薄かったのは……まぁ、ドンマイ……

 

 そしていよいよ、れいかが用意してきた企画だ。

 

 ………何故だか獲物を見るような目でれいかに見られている気がしてるので別の意味でもう心臓がドッキドキだ!

 

 

 マジで俺、どうなるん?

 




平常運転で夫婦ムーブかます女、れかちゃんです。

想定では三から四話くらいで終わる予定です。

次回はやべぇ女こと、れかちゃんが企画する事なのでやべぇ事になります(断言)

それでは次回もお楽しみに!
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