やっぱ性なる夜だし……ね?
せつなに引っ付くれいかを引き剥がしに掛かるが……
「ちからつっよ……」
ダメだ……びくともしねぇ……
「もうれいか!今離れないと最終手段を使うわよ!」
『やってみろよおい!……ってれいかが言ってます!」
「言ってません!!でも、受けてたちますよぉ」
こりゃ、れいかはもう完全にはっちゃけてるなぁ……
「言ったわね!」
せつなもせつなでちょっとキレてね?……あ、やっぱキレてねぇわ。ぜってぇ楽しんでるだろ?
せつなは言った後に俺の方を見てニヤリと口角をあげた。
「ちょっと八幡、れいかに………………」
小声で喋るせつなに耳を寄せ、作戦を伝えられる……
「えぇぇ?それを俺にやれと?」
「……や☆れ☆」
「……うす」
訴えられませんように……
「ふふっ、どんな事をされても「……れろ」っひゃぁぁぁっ///」
「ふっ……他愛ないわね」
せつなの指示通りにれいかの耳を舐めると、飛びずさる様にせつなの体から離れ、更に耳を押さえながら距離をとるれいか。
「逃げすぎじゃね……ちょっとショックなんだが……」
少しびっくりして離れるぐらいを想像してたのに思った以上の拒否反応じゃん……
「なっなっなっ///……なにするんですか!」
「それはこっちのセリフよ……貴女はやり過ぎなの、加減を知りなさい」
「そっちこそ!み、耳を八幡君に舐めさせるなんて///そんなの……」
『そんなの?』
俺とせつなの疑問の声が重なる。
「……もうセ〇クスじゃないですか!」
「それれいかが言うことか!?」
「あはははははっ!!」
えぇ……?俺れいかにめちゃくちゃ耳舐めされた覚えがあるんだが?つか、せつなはそこで爆笑すんなよ……
「私がする分には良いんです!」
「ジャイアンかよ……」
「ふふっ、あははっ……ごめんなさい、二人とも最高よ」
「はぁ……もういいです。実際私の悪ふざけが過ぎたせいですし……」
「ええ、私も許すわ。ふふっ、だって二人とも最高に面白いんだもの」
……これ割食ったの俺だけじゃね?
ケーキを冷蔵庫に入れ、改めて席に着く。
「残り物でしけど、盛り付け直せばなかなかどうして見栄えが良くありませんか?」
「そうね〜、でも私もさっきまでラブ達とクリスマスパーティしてたからそんなに食べられないわよ?」
「まぁ確かに……俺もそんなに腹は減ってねぇな」
連続クリスマスパーティを甘く見てたか?もうちょっと考えて置けば良かったかもなぁ……
「そうですねぇ……そうしたらゆっくり食べ過ぎない程度に食べながら、残ったら明日の朝食にしてしまいましょう」
「だなぁ……」
「ちょっと重いかもしれないけど……まぁ、たまにはいいでしょう」
「それでは八幡君……号令を」
号令?あぁ……
「メリークリスマス!」
『メリークリスマス!!』
久しぶりの三人だけの食事はかなり盛り上がった。最近のせつなやラブさん達の近況やこっちのバッドエンド王国との戦いの事、将来の事や遠くない高校受験の事。
『う〜、お腹いっぱいになってきましたぁ」
「そうね、そろそろ片付けてケーキを食べましょう」
「ええ、では私はゴミやお皿を片付けますのでせつなは残り物をまとめて下さい」
「わかったわ」
テキパキと片付け始める二人に俺も何かしようと立ち上がり……
「八幡君は座ってて下さい」
「片付けは私達に任せて」
「お、おう」
何も出来ずにまた椅子に腰掛ける。……あっ、今なら……
「すまん、ちょっと席を外すぞ」
「ええ、大丈夫よ」
『余り待たせないで下さいね〜拗ねちゃいますよ♡」
「大丈夫だ、すぐ戻る」
軽く手を挙げ居間を出る。駆け足で階段を登り自分の部屋に戻る。部屋の中から三人に用意したプレゼントを持って出ると今度はプレゼントを落とさない様に注意しながらゆっくりと階段を降りる。
「戻ったぞ」
「あら?早かったですね」
「まぁな」
「あれ?その荷物は何?……まさか、私達へのプレゼントだったりして?」
片付けながらチラリとこちらを見て
「……まぁ、その通りなんだけどな///」
言い当てられた事への若干の気恥しさからか、少し顔が熱くなっている様な気がする。
「うそ……冗談のつもりだったのに……嬉しい///待ってて、すぐ片付けるわね。れいか」
「ええ、直ぐに終わらせます」
二人は先程までよりも手早く、しかし丁寧さは損なわずにどんどんと片付けを終わらせていく。
テーブルを挟んで座る二人は、先程からそわそわと落ち着きが無い。
……まぁ、それも俺が片付けを終えて戻ってきた二人にプレゼント片手に何も言い出せてないのが原因なんだが………………よしっ!
「じゃあ……プレゼント、渡すな」
「……ええ」
「……うん」
はぁぁ!!緊張するぅぅぅ!
「……じゃあまずはきょうか」
『っはい!」
袋から透明な箱に入れてあるサボテンを取り出し、きょうかに手渡す。
「その、ミニサボテンって言うらしい育ててくれるか?」
『っ……もちろんです!八幡君がくれたこの子は私が大切に育ててみせます!」
きょうかは嬉しそうにミニサボテンを眺める。喜んでくれた様でほっとする。
そうして喜ぶきょうかを見つめていると、そっと袖を引かれた。
袖を掴んでいたのはいつの間にか近寄って来ていたせつなだ。
「ねぇ、私のは……その、まだ?」
せつなはどこか遠慮がちに、しかし気持ちを隠しきれずに上目遣いで聞いてくる。もちろんこの可愛い生き物に抗う術は俺には無い。
「せつなにはこれだ」
プレゼントを入れてきた袋の容量の大半を占めていた人形を取り出し、渡す。
「ふふっ♪ありがとう八幡」
遠慮がちに、そして少し恥ずかしげに、渡したうさぎの人形を抱きしめるせつな。
やっぱり、俺の考えに間違いは無かったな……最高かよ。
「最後はれいかだ」
「ええ、楽しみです」
れいかにプレゼントを手渡す。このプレゼントだけは先に渡した二人と違って中身が見えない様になっている。
「開けても?」
「ああ」
れいかは丁寧にラッピングを剥がし、中身を取り出す。
「これは……私達、でしょうか?」
それはごく普通のスノードームではあるのだが、中身がかなり珍しい仕様になっていた。隅に雪だるまと家、そして中心には三人の女の子と一人の男の子が手を繋いで輪を作り笑っている。全員同性や同じ人数同士ならあるだろうが、女の子三人に男の子が一人、この組み合わせはかなり珍しいんじゃないだろうか?
「……気に入ってくれたか?」
スノードームを見つめたまま反応のないれいかに、つい答えを急かしてしまった。
「……ええ、とっても気に入りました♪いつかみんなでこんなお家で暮らそうって事ですね!」
「……え?」
なんか話飛躍しすぎじゃね?
「こんな素敵なクリスマスは初めてです」
「そうね」
『……はい」
……………まぁでも、三人が嬉しそうならなんでもいいか……
「ああ、そうだな」
今夜は本当に良い夜だ。
「はい、八幡君の分です」
「おう」
「せつな」
「ありがと」
プレゼントも渡し終わり、中断していたケーキの準備を再開する。まぁ準備と言っても箱から出して飲み物を用意するだけだが……
グラスに薄ピンク色の液体が注がれる。
「綺麗な色だな」
「ええ、せつなが頑張って用意してくれたんですよ」
「そうなのか?」
「ええ、なかなか苦労したわ。ケーキも有名店のなんだから」
「そうだったのか?それじゃあ味わって食べないとな」
「そうしてちょうだい」
「ふふ、それじゃあ準備も出来ましたしいただきましょう」
れいかがグラスを持ち上げ、軽く掲げるのを見て俺とせつなもグラスを持つ。
「ではメリークリスマス」
『メリークリスマス』チンッ……
ジュースを口に含むと柔らかい甘さが口の中に広がる。
「ん?なんか飲んだ事あるような……気のせいか?」
「そう?私は好きな味よ?それよりもケーキも食べてちょうだい、見てわかるでしょうけど八幡のはチョコ、私のはイチゴ、れいかのは普通のショートケーキよ」
言われるがまま一口食べる。くど過ぎないスッキリとした甘さについ二口目にフォークが伸びてしまう。
「ふふっ♪美味しいみたいね」
『せつな、はいあーんです」
「あ〜ん……ん、美味し。交代ね、あーん」
「あ〜ん……んん♪イチゴも美味しいです」
なんかケーキに夢中になってたら横でなんか百合百合始まったんだが……
「なにびっくりしてるのよ?次は貴方よ」
「ほら八幡君、口を開けてください」
『あ〜ん♡』
甘い物は別腹とはよく言ったものでケーキだけでなく、れいかが焼いてきたクッキーにせつなが持ってきたシロップをかけて食べたり、少し高級そうなチョコレートなんかも開けて食べてしまった。
ただ少し気になったのは毎回ジュースをおかわりする時にわざわざキッチンまで注ぎに行くことだったが、聞いてみたら雰囲気を出すためらしい。なかなか雰囲気作りに拘ってるようだ。
本当に今日は最高のクリスマスパーティだった。
なんかおかしい……
気付いたのはついさっきだ。何故か異様に体が熱い。
俺達は特に暖房の温度を弄ったりはしてないのにどんどんと体が熱をもってきている気がする。それは目の前にいる二人も同じ様で顔を真っ赤にして息が荒くなって来ている。
「……なぁ、なんか体が変じゃないか?」
二人に尋ねるとピタッと動きを止め、こちらを見た後に二人で頷き合い、淫靡な笑みを浮かべた。そしてれいかが席を立つとキッチンから一本のジュース瓶を手に戻って来る。
「八幡君、このジュース。見覚えがありませんか?」
それは……まさかっ!?
「……グアム旅行の時の」
「ええ、同じものです。せつなに頑張って探してもらったんですよ?」
「本当に苦労したわ」
「はい、ご苦労さまです」
二人が何か説明しているようだが俺はそれどころでは無い。
先程まではクリスマスパーティの楽しさに意識向いていて全く気が付かなかったのだが、下腹部の一部分が異様に熱をもって肥大化している。
『あんまりほっといたらやーですよ♡」
「貴方になかなか効いて来ないから私達も限界なのよ♡」
何時近づいてきていたのか分からないが両腕を二人にがっちりと組まれる。
「男性だと少し効きが悪いのでしょうか?」
「大丈夫でしょ、その為に沢山飲んでもらったし、煮詰めて作ったシロップだっていっぱい食べてたもの」
え?まさかあのシロップも?
「あっ……」
ドスンッ!
今日は三人で並ん寝られる様にと居間の端に敷いておいた布団の上に押し倒される。
「この日の為に沢山準備したんだから♡」
「今日は小町さんも居ません、ですからた〜っぷり愛してください♡」
「いや、でも……///」
二人の艶姿に流されそうになりながらも、俺は最後の理性で踏ん張り……
「あのジュース私達も飲んでるんですよ♡」
「女性の方が効く見たいね……実はもうグショグショなのよね♡」
『私達を本当の意味で八幡君の物にしてください♡」
プツンッ……
最後に何かが切れる音を聞いて俺の理性は激流の様な本能に流されていった。
「ッ♡……ッ…♡ア゛……♡」
「イ……ッ♡……メ♡……ッ゛♡」
『……ッ♡……ダ……♡……オ゛……ッ♡」
クリスマスの夜、比企谷家では電気は消えているのに、日が昇る直前まで動物の様な鳴き声が絶えず響き続けていたとか何とか……
side:御霊
「クリスマスだしなぁって帰ってきたのに……ウチの息子ヤッてんな?はぁぁ……ダーリンのとこ帰ろ」
完結までヤラないつもりだったんですけど、なんか勝手にれかちゃんとせつなが八幡君に一服盛っておっぱじめましたね……
ただ、安心してください!二人とも安全日です!何が安全なのかは分かりませんがそういうことです!
今章はこれで終わりですが次章で、ヤッた次の日の事にも少し触れたいと思います。
それでは次回もお楽しみに!!