個人的にスマプリ最終回の掛け合いと覚醒するまでの流れが納得いかないというか気に食わないので二次創作者パワーで変えます。
章タイトルは最終回なのでアニメ版と一緒になってます。凄い最終回っぽいタイトルですし
(1)
ブラックホールのその中心、全てを呑み込む力場の中に薄らと顔の様なモノが浮き上がっていた。まるで子供が描いた笑顔の様に単純な、参画で表せる形は世界全ての絶望だと自認していながら、その全てを嘲笑う悪辣さを感じさせる。
『世界を我が絶望で呑み込んでくれよう!!』
「笑ってやがる……」
「こないなやつ……どないすればええねん」
「なんなの……怖いよ……」
「くっ……」
「八幡君……」
巨鳥の姿に変化しているポップ乗る俺達の周りにプリキュア達が集まってくる。ビューティも恐れからか無意識に俺の服の裾をつまむ様に引っ張っていた。
皆、ブラックホールへと変じたピエーロに圧倒されてしまっていた。
だがそれでもいつでも変わらずに前を向き続ける少女がいる。
「わたし達は負けてない!」
『…………っ!』
「いくらピエーロが凄い大きくなったり強そうになっても、まだ負けた訳じゃない……でしょ?」
少女は……ハッピーは決して下を向かない。
『…………うん!!』
「わたし達のもてる全てをぶつける」
俺の腕の中に居たキャンディも、もぞもぞと這い出してきた。
「キャンディもいるクル!」
「うん!そうだね!キャンディも一緒に戦おう!」
「……クル!」
キャンディは虚空からロイヤルクロックを呼び出す。
「みんなの力を一つにするクル!」
キャンディがその言葉と共にロイヤルクロックの先端を押し込むとロイヤルクロックに光が巡り、五つの光が解き放たれる。それはベガサスの姿を模していて、五人を背に乗せて
「勝て!!」
「武運を!!」
俺とキャンディ、ポップは宇宙へ駆けていく五人の背を見送った。
「届け!希望の光!!」
『羽ばたけ!光り輝く未来へ!!』
『プリキュア・ウルトラレインボーバースト!!』
プリキュア達の放った光は絡まり合い、不死鳥の姿を模して虹色の光の奔流を纏い、ピエーロに向けて突き進んでいく。
『はぁぁぁぁぁ!!!』
キュァァァァ!!!
虹色の光を纏った不死鳥が
しかし……
『………無駄だ』
ピエーロの声が響き…………不死鳥が
『……………え?』
「……………はっ?」
『身の程を知るといい!!』
ドンッ!!!
空気の塊を無理矢理叩いたかの様な鈍い音が響く。
『きゃぁぁぁぁぁ!!?』
凄まじい勢いで地上へと吹き飛ばされる五人の姿を認識した瞬間に俺達を凄まじい衝撃波が襲う。
「くぅぅぅ!?」
「皆の衆!?ぐぅ、墜ちるでござる!!」
「くぅぅるぅぅぅ!!?」
悲鳴を上げるキャンディを胸に抱え込み、必死にポップの羽毛を掴み、離れない様にしがみつく。
巨鳥の姿のポップは俺たち毎、錐揉み回転をしながら墜ちていく。どんどん近付いて来る地面に咄嗟に目を瞑った。
「ドロンッ!!」
ポップの声と同時に体全体が何か柔らかい物に包まれた。直ぐに軽い衝撃を感じ、一瞬の浮遊感のあと……
「ぐへっ……」
……俺は地面?に投げ出された。
恐る恐る目を開けてみるとそこは荒廃した荒地で、振り向いた先には巨大な毛玉が鎮座していた。
「………ポップか?」
声をかけるが返事は無い。毛玉は徐々に萎んでいき最後には気絶したポップが倒れていた。どうやら俺達を助ける為にクッションになってくれていたらしい。倒れているポップを抱き上げ、同じく気絶しているキャンディと同時に抱える。
「……っ!そうだ、みんなは!?」
慌てて辺りを見回すと少し離れた所から砂煙が上がっているのが見えた。
「ハッピー!!」
どこだ!
「サニー!!」
返事をしてくれ……
「ピース!!」
どこにいる……
「マーチ!!」
無事でいてくれ!
「ビューティ!!!」
………いた!!
五人はクレーターの様に周りよりも、すり鉢状に凹んだ場所にいた。……もしかしたらこのクレーターは五人が落ちたことで出来たのかもしれない。
ㅤ出来るだけ平坦な所にキャンディとポップを寝かせると倒れているれいかに駆け寄る。
「大丈夫か!しっかりしろ!」
うろ覚えだが、なにかの本で倒れている人間は揺さぶらない方が良いと書いてあった気がするので、れいかの手を握り、肩を数回叩く。
「んっ……んん……」
「れいか!れいか!」
反応があった!そのまま呼びかけ続ける。
「………んあっ……八幡……君?」
「……ああ、……よかった」
目を開け、意識を取り戻したれいかを抱き寄せる。
今は触れ合った胸から微かに感じる鼓動すら愛おしく感じてしまう。
「あ、あらあら、随分と甘えん坊になってしまって……」
ガラッ……
『っ!?』
背後からの物音にギョッとし、慌てて振り返る。
「痛っつつ……」
だが、それは危険なものなどではなく、俺がれいかに呼びかけていた時の声が原因か、はたまた偶々か、頭を押さえ起き上がるあかね達だった。
「おぉ、お前らも無事だったか!」
「どっかの誰かさんの呼ぶ声で叩き起されたわ」
ㅤれいかを支えながら声をかけるとあかねの毒が返ってきた……
「こらあかね、八幡がれいか以外を一番に心配したらそれこそ問題でしょ?」
「そうだよ、あかねちゃん」
「へえへえ、ウチが悪ぅござんすよ」
ㅤ三人の掛け合いに自然と肩の力が抜ける。あんな負け方をして身体は無事でも心の方がどうなっているか分からなかったが、この様子を見る限り、どうやらまだ心は折れてはいないようだ。
「八幡君……私はもう大丈夫ですから、一緒にみゆきさん達を……」
ㅤれいかの視線を辿ればそこにはまだ倒れたままのみゆきの姿があった。
ㅤ気絶しているポップとキャンディもみゆきの隣に寝かし、起き上がったみんなで囲む様に座る。
「素人判断ですが、脈や呼吸にも異常はありませんし、もう少ししたら私達と同じ様に目を覚ますと思います」
ㅤ俺達の中で一番応急術に長けているのは護身術等を習っていたれいかだ。そのれいかの言葉に俺達の中で安堵の空気が広がる。
ㅤだが、ふと気付いてしまった。
「……なぁ、なんでピエーロは今、俺達に何もしてこないんだ?」
『………………』
「……もしかして」
ㅤただ一人、口を開いたれいかに視線が集まる。
「これは、私の勝手な想像なのですが……」
ㅤれいかは一つ一つ言葉を選ぶようにゆっくりと話し出す。
「もしかしてピエーロは、ただ私達を倒すのではなく、絶望させたい……つまり、バッドエンドにさせたいのではないでしょうか?」
ㅤ俺達をバッドエンドにさせたい?………あっ!
「そう言われて見れば、ピエーロはしきりに絶望しろとか、諦めろとか言ってたよな……」
「あっ!言ってた言ってた!」
「え?あれってそういう意味で言ってたんだ..…」
「アタシ、強者の余裕みたいなのだと思ってた」
ㅤみんな、ピエーロのそれらしい行動を思い出し、納得しかけるが、やはりどうしても分からない事がある。
「……でもやっぱり今、何もしない理由にはならやろ?」
ㅤそう、何故今何もしないのかだ。何かを待ってる?………ん?
「……俺達が絶望するのを待ってる……のか?」
「ええ、恐らく……ですが、私もどうやって私達を絶望させようとしているのかは分かりません。……私達にとっては喜ばしい事にみゆきさんも無事ですし……」
ㅤ他に何か俺達が絶望する様なこと……変わったこと……
「あっ……変身?……プリキュアの変身はいつ解けたんだ?」
ㅤ今更かも知れないが皆、倒れていた時から変身が解け、私服姿に戻ってしまっていた。
「そうなんよなぁ……いつ解けたんやろ?」
「あっ、それ、アタシも思って変身しようとしたんだけどスマイルパクトが見当たらないんだよね……」
ㅤただの何気ない言葉だったが今の状態としては聞き逃せない。
「………スマイルパクトを探してみよう」
ㅤみんな、俺の言葉にゆっくりと頷き手分けして、スマイルパクトを探し始めた。
と言う訳であんま話は進んで無いですがゆっくり自分の納得のいく様に書いていくつもりです。
ㅤブラックホールから飛び出してた腕は最終回になった瞬間いきなり生えてたので削除しました。ウルトラレインボーバーストはピエーロの不思議パワーによりひしゃげたのです!!
次回はそんな感じでプリキュア達再覚醒まで!いけたら良いなぁ……
ㅤそれでは次回もお楽しみに!