俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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ひゃぁぁ楽しいぃぃおおおぉぉ!

入れ替わりものは最高だね

キリが悪かったのでちょい増量


(2)

 キーン コーン カーン コーン

 

 あの後、教室までみんなとやってきた。やはりれいかの体だと、ただ歩くだけでも微妙に違和感がある。まぁ、男女の体の作りが違うから当然って言えば当然なんだが……

 

「はーいみんな席に着いてー。今日はみんなの好きな小テストを行います」

 

『ええええぇぇぇ!!』

 

「えええぇじゃない。それじゃあ青木さん、号令をお願いね」

 

「はい、起立!」ザワツ……

 

 れいかああぁぁ?!いきなりなのか?!

 

「……ど、どうしたの比企谷君、珍しいわね」

 

 最近とは違い、前は余り人と関わらないようにしていた俺が、急に号令をかけ始めたので佐々木先生も少し顔が引きつってるぞ……

 

 それにれいかも自分のミスに気づいたのか固まっちまってるし……

 

「先生!比企谷は消極的なのでれいかが、まずは号令からやってみようって話してました!」

 

「ウチもそう聞いてます!」

 

 緑川に日野!ナイスフォローだ!

 

「そうなんですか?青木さん?」

 

「え、ええ、八幡君とはもう少し積極的に行動しようとお話していたんです」

 

「そう?ならいいけど、次からは事前に教えてもらえると助かるわ」

 

「すみません、配慮が足りていませんでした。次回からは先にお伝え致しますね」

 

「それにしても、青木さんは最近よく比企谷君と一緒に居るのを目にするけど……青春よねぇ」

 

「なっ?!///」

 

 いきなりなんてこと言うんだよ!つい、れいかの方を見ると、いつの間にか復活してた様で向うもこっちを見ていた。

 

 目が合ってしまい……慌てて顔を逸らす……そしてまたチラっと見ると、さっきよりも笑みを深くしてこちらを見ている///

 

 くぅ……目が澱んでねーからイケメンに見える……つかなんで俺が俺に照れてるんだよ……

 

「先生!?それより早くテストを!」

 

「じ、時間がなくなっちゃいます」

 

「あ、そうね。それじゃあプリントを配るから筆記用具以外はしまいなさい」

 

 

 

 「時間は二十分間とします。終わってもしっかりと最後まで見直しすること。いいわね?じゃあ、はじめて」

 

 さっきは動揺したがテストはしっかり受けねーとな。これはれいかの結果になるんだし。

 

 プリントを裏返すと問題はどうやら英語らしい。英語ならまだ出来ないことはないな……数学じゃなくて良かったわ……

 

 

 

「はーい、時間だから筆記用具を机に置いて。これから答えのプリントを配るから隣の人と答案用紙を交換して採点してね」

 

 配られた答えを見ると早速間違いを見つけてしまった。

 

「それではれいか、お願いするぞ?」

 

 れいかもなんとか俺に似せようとしているんだろうが、あんまり似ていないな。

 

「ええ、こちらこそお願いします。……それと、無理しなくてもいいぞ

 

「そうですか、ありがとうございます」

 

 れいかも似ていない自覚はあったのか、ホッとした様子で採点を始めた。

 

 俺も採点を始める。自己採点をしながられいかの採点をしているが、先程見つけた間違い以外は特にミスはなく、なんとかなったようだ。……それにしてもやっぱれいかは満点だったな。

 

 

 

「そろそろ採点は終わったかしらね。それじゃあ答案用紙を後ろから前に送ってちょうだい」

 

 佐々木先生は集めた答案用紙に軽く目を通す。

 

「今軽く見たかぎりだけどみんなよく出来ているわ。けど出来たからって油断はしないで、間違った所がある人はその部分を復習しておくように!特に日野さん、少し酷かったわよ」

 

「ウチだけ名指しかー!?」

 

 名指しって、どんだけ酷かったんだよ……

 

 

 

 

 キーン コーン カーン コーン

 

 やっと昼休みか……テストのあとは国語、社会、理科と続いたが上手く誤魔化し切る事ができた。

 

 ……にしてもどうしたもんかねぇ。各休み時間事に集まっては戻る方法を考えて、試して見たが全て失敗だった。

 

「れいかー、比企谷ー、お昼ご飯行くよー」

 

「ええ」 「はいっ」

 

 取り敢えず今は飯食ってからだな……

 

 

 

 中庭の東屋で皆で弁当を食べると、また話し合いを始める。

 

「いやー、にしても比企谷は、れいかの真似めっちゃ上手かったわ!」

 

「それアタシも思った!授業受けてる時なんて、目と知識とかはどうにもならないけどそれ以外は全然違和感ないんだもん!」

 

「わたし達が助けに入る場面なんて最初の頃だけだったよね」

 

「ふっ、それほどでもあるな」

 

 褒められて悪い気はしないぜ。

 

「……いや、だかられいかの体で変な事言うなや、一瞬れいかにイラッとしたかと思うわ」

 

 えぇ、理不尽……

 

「それはいいとして、これからどうする?みんなで色々考えたけど指輪は全然取れないし!」

 

「そうですね、私も八幡君も流石にずっとこのままという訳にはいかないですし、今日中に解決出来ないようなら、家ではなく何処かに泊まることも考えた方がいいかもしれません」

 

「そっか……確かにお家の人には流石におかしいと思われちゃうよね」

 

 そうだよな……流石に俺もれいかの家族を騙し切る自身はねーしそんな事するくらいなら正直に話しちまうのも手かもしれねーな……どーすっかなぁ ブルッ……

 

「あっ……」

 

 やばい……波が来た……前に来た時は授業中だったかられいか達に相談出来なかったんだよな……

 

「すまん……助けてくれ」

 

「どうかしましたかそんなに改まって」

 

「あの、そのな……なんつーか……」

 

 やべぇ……素直に言うのがめちゃくちゃ恥ずい……

 

「比企谷……もしかしてトイレ?」

 

「………」コクッ

 

「……まぁ生理現象やしなぁ」

 

「むしろ今まで我慢してたのが凄いよね……」

 

「でもあたし達でお世話するって訳にはいかないけど、れいかちゃんも……」

 

「大丈夫です。私がお世話を致します」

 

「そうするしかないよね……わかった。出来るだけ人の来ない体育館のトイレに行こ」

 

「ウチらが外で見張ってるから安心してな」

 

「……すまん」

 

 

 

 

 今俺はれいかと二人で体育館の女子トイレに居る。……ここだけ切り取るととんでもなく犯罪臭がするな……

 

「……八幡君、この様な状況ですが私、少し嬉しいんです」

 

「八幡君は自分が苦しくても私の事を思って下さって、私の許可を得てからこの場所にいます」

 

「……そんな事当たり前だろう?」

 

 れいかに何も言わずにするとか、それもう変態だろ……

 

「……そうでもないんですよ。人はしょうがないと言える状況では流されてしまうものですから……だから私も覚悟を決めました」

 

「この様な場面はこの指輪が取れない限り、何度もあるでしょう。……ですから私は見るなとも、触るなとも言いません。今、始めの一回だけは私が注意点だけお教えします。それ以降は八幡君お一人で、何時でもしていただいて大丈夫ですよ」

 

 後は一人でって……

 

「……でも、そしたら」

 

「流石に恥ずかしくないとは言いません、ですが八幡君になら余り嫌悪感は湧かないんです。……なんででしょうか?」

 

 ……それを俺に聞かれても……

 

「では、注意点と拭き方だけお教えしますね、これは…………」

 

 

 

 

「……助かったわ」

 

 今もうめちゃくちゃ恥ずかしくてれいかの顔が見れないわ……

 

「いえ、お互い様ですよ……その……それに実は私もお手洗いの仕方を///………」

 

 あっ、察したわ……

 

 

 

「……男性の方はあの様にして用をたすんですね」

 

「あの、あんま言及しないでな……」

 

 そりゃ興味を持つ年頃だけどさ……

 

「あっ……そうですよね。すみません」

 

「……まぁ、いいんだが……っと、そろそろ戻らないとだな。次は移動教室だし」

 

「そうですね、なお達も待たせてしまっていますし」

 

 

 

 

 

 見張って貰っていた緑川達と合流し、弁当箱を教室に戻して家庭科室に向かっている。

 

「へぇ、ってことは結局二人とも見て見ぬ振りをする事にしたんだ」

 

「まぁ、そういうことだな……」

 

「ええ、私も八幡君になら、恥ずかしいですけど嫌ではないですから」

 

「……お、おう」

 

 なんか最近れいかが全く照れなくなって来た気がするぞ……

 

「わぁ……れいかちゃん大胆」

 

「まぁ、しょうがないよね」

 

「せやなぁ、さっきの発言は置いといて毎度二人で行くなんて怪しまれるどころやないからなぁ」

 

 話しながら家庭科室に入っていく。

 

「また前回と同じで、グループでの作業になるだろうし予め集まって座ってようか」

 

「そうだね!今日は何するのかなぁ」

 

「みゆきちゃん、あ、あんまり慌てたらダメだよ。この前のボタン付けの時だって……手に針をさしちゃってたでしょ」

 

 そんな事あったのかよ……確かその時俺は、適当なグループに入って教室の一番隅でボタン付けてたんだっけか?

 

「じゃあやよいちゃん、今日は一緒に頑張ろう!」

 

「……まぁウチらも目立たんくらいで頑張ろうや」

 

「そうですね、この状況で注目されては元も子もないですし……」

 

 

 

 

「はい、では皆さん五人から六人のグループを作って下さい。今日はハンカチを作ってもらうのでミシンの準備もして下さいね各グループ二台迄ですよ」

 

 

 

「わたし、ミシンとか久しぶりでやり方忘れちゃったんだけど……誰か教えてくれる?」

 

「え、やよいもなん?ウチも分からないんやけど」

 

「実は、わたしも分からなかったり……」

 

「俺は一応出来るが……れいかと緑川も出来るよな?」

 

「ええ、嗜む程度ですが……」

 

「アタシは大丈夫だよ、弟のものとか縫ってるしね」

 

 ならミシンは一グループ二台迄だし、三人と三人で別れるか?でもそれだと偏るよな……

 

「どう分けるか……」

 

「じゃあ、アタシがみゆきちゃんとやよいちゃんを教えるかられいかと比企谷であかねを教えてあげてよ」

 

「いいのか?」

 

「大丈夫、大丈夫!アタシに任せときな」

 

「なお、ありがとう。ではあかねさん、八幡君、頑張りましょうね!」

 

 

 

「……いやぁ、疑ってた訳やないけど、ほんとに上手いなぁ比企谷……」

 

「そうですね……私もここまでとは思いませんでした……」

 

 いざ教えると言ってもいきなり日野にやらせる訳にはいかないので、まずは俺とれいかで手本を見せている。

 

「まぁ将来の役に立つだろうしなぁ」

 

「将来って……お針子さんにでもなるつもりかいな?」

 

「いや、専業主婦だが……」

 

『…………』

 

「ふふっ、私は何か目標があるのは良い事だと思いますよ」

 

「えっ?れいかなんか変なフイルター通して比企谷見とらんか?!」

 

「おい、変な事言ってないで準備しろ。次はお前だぞ」

 

「え、ちょ、まっ……」

 

 

 そうして日野の作ったハンカチは……

 

「……ず、随分前衛的ですね……」

 

「……ぶふっ!くっくっく……」

 

「比企谷ぁぁ!」

 

「………ぷふっ」

 

「れいか?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 という訳でだ。

 

「助けてくれ」

 

 六時限目は体育館での体育だ。つまり、体操服に着替えなければならない。何処でって?女子更衣室だよ……

 

「はいはい、わかったからこっち向かないでね。他の子の事見たられいかに言いつけるから」ホラ、バンザーイ

 

 何を言うのかと思えば……見る見ない以前に日野に掴まれてて後ろが向けねぇ……

 

「分かってるよそもそも興味無ピィッ?!」

 

 なに?!今すっごい変な感じがした……

 

「へっへっへっ、さっきの恨みや。ほれ、つん、つーん」

 

「ひっ!んぁ///ちょっと///……」 「やめんか!」バシッ

 

「あたぁ?!なおぉ、こんくらいええやん、ウチさっきめっちゃ馬鹿にされてん」

 

「……でも、今のはあかねちゃんも悪いと思うよ」

 

「うーん、わたしはどっちもどっちだと思うけどなぁ」

 

 着替え終わった黄瀬と星空もやってきたようだ。

 

「ほぉら、もう着替え終わってないのあかねだけだよ?早くしないと置いてくからね」

 

「あぁん、待ってーな!すぐ終わらせるさかい」

 

 

 

 

 

 

「「はぁ……はぁ……」」

 

「れいかも比企谷もめっちゃバテとるやん……」

 

 体育では女子はバスケ、男子はサッカーだったのだが、これが予想以上に疲れた。俺もれいかもまだこの体に慣れきっていないからか、普段よりも余計に体力を使ってしまった。

 

「でも今日はこれで学校も終わったし、みんなで二人を元に戻す方法を見つけてあげよう!」

 

「……そうだよね。二人とも凄く大変そうだし早くなんとかしなくちゃね」

 

「じゃあ手分けして二人を戻す方法を探そう!」

 

『おー!』「……お、おー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、俺は図書館に行ったり、途中で星空とキャンディに会ったのでポップに連絡してもらい話を聞いたりもしたが特に手掛かりは見つけられなかった。

 

 

「みんなはどうだった?」

 

「私はこの指輪を見つけたのも学校だったので、そこを中心に探しましたけど何も見つけられませんでした」

 

「ウチもや商店街の方とか見て回ったんやけどな」

 

「アタシたちの方も特に収穫はなかったよ」

 

「お兄ちゃんも分からないって言ってたクル……」

 

 全員収穫なしか……そんな直ぐに見つかるとは思ってなかったとはいえ、流石に厳しいな……

 

「どうしましょう……もう暗くなってきましたし、このまま家に帰る訳にも……」

 

「……あー、それについて提案が一個あるんだがいいか?」

 

「なになに?」

 

「……今の状況をプリキュアの事も含めて妹に話したいんだがいいか?」

 

「それは……どうなんですか?」

 

「キャンディ?」

 

「うーん、多分大丈夫だと思う……クル」

 

 キャンディは考え込みながらも、一応了承してくれたようだ。

 

「でも秘密にできるクル?」

 

「そこについては安心してくれ、少しうるさいやつだが大切なことを吹聴して回るようなやつじゃない」

 

「そうですね、私も小町さんなら大丈夫だと思いますよ」

 

 れいかも何度か会っているからか小町の事を信頼してくれているらしい。

 

「でも、なんでいきなりそんな話になったの?」

 

 まぁ、もっともな疑問だわな。

 

「それなんだが、うちは今親が仕事で小町と二人暮しなんだよ。だから今日は家に泊まれないかと思ってな……」

 

 多分小町のことだし喜んでOKするだろうしな……

 

「そっか、妹ちゃんの了解が取れれば、もうなんとかなるもんね」

 

「まぁまだ連絡してないんだがなんとかなるとは思うぞ」

 

 だって小町だし……

 

「ならはよ電話した方がええんちゃう?」

 

「あ、でもどうしましょう。今私達は入れ替わってますから私の方から連絡した方がいいんでしょうか?」

 

「いや、その心配ない、俺がれいかとして掛ける。多分それでもOKでるぞ」

 

「……え、どうして?」

 

「どうしてって……そりゃあれいかが泊まりに来るなんて言ったら、一番喜ぶのが妹だからだよ。あいつれいかのことお義姉(ねえ)ちゃんって呼んでめちゃくちゃ懐いてるからな」

 

「……そういえば読み聞かせ会の帰り際にもお義姉(ねえ)ちゃんって言って抱きついてた子がいたっけ……れいか、もう外堀埋めてるの?

 

 

「外堀……ですか?」

 

「あ、いや、こっちの話だから大丈夫」

 

「そうですか?」

 

「おい、今から電話掛けるから一旦話はやめてくれ。スピーカーにするから妹の声も聞こえると思うぞ」

 

 プルルルルル ピッ

 

『何ーお兄ちゃん、この時間まで帰らないなんて珍しいじゃん』

 

「あ、小町さんすみません、八幡君じゃないんです。れいかです。八幡君から携帯をお借りして掛けさせて頂きました」

 

『……お義姉(ねえ)ちゃんですか?!あ、ごめんなさい小町ったら、それでどうしたんですか?』

 

「実は今日は小町さんにお願いがあるんです」

 

『お願いですか?なんでも言ってください!小町、お義姉(ねえ)ちゃんの為ならお兄ちゃんに薬も盛れますよ!』

 

 薬って……小町のやつ覚えてろよ……

 

「いえ、流石にそれは大丈夫です。それで内容なんですが実は今、八幡君とあと四人程で訳あって集まっているんですが、今日その全員で八幡君のお宅に泊めて頂きたいんです」

 

『んー、お義姉(ねえ)ちゃんだけなら小町も大歓迎なんですけど、他の人たちって小町も知ってる人だったりします?』

 

「ええ、それなら一応小町さんも面識のある方達ですよ。この前の読み聞かせ会の時に手伝って頂いていたのですが……」

 

『あー!その人達ですか!?それなら全然いいですよ!小町もお兄ちゃんがお世話になったみたいで挨拶しておきたかったんですよ!』

 

「それならよかったです。では今からお伺いしてもよろしいですか?」

 

『どーぞ!どーぞ!いらしてください!小町待ってますね!』

 

「小町さん、ありがとうございます。それではまた後ほど」ピッ

 

「ざっとこんなもんよ」

 

 

『…………』

 

 反応がねーな……

 

「なんとか言ったらどうだ?」

 

「なんちゅーか……兄が兄なら」

 

「妹も妹って感じだよね……」

 

「アタシは比企谷のれいかの真似が上手すぎることに驚きなんだけど……」

 

「まぁまぁ皆さん、小町さんの了解も取れた事ですし一度八幡君のお宅へ向かいましょう」

 

 

 

 こうしてあーだこーだ言いながらもお泊まり会が決定したのだった……

 

 

 




次回!お泊まり回!

いやー楽しくって解決するの一日伸ばしちゃった

トイレ部分もっと具体的に書きたかったけど何処まで書いていいのかわからなかったので大分削りまくりました(泣)
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