俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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もうすぐ修学旅行だぞー!(次章)

さーてどうやってイチャコラさせてやろうかな




第12話 目覚める力と青い影?!キャンディの思い
(1)


 ……今日からまた学校が始まってしまった。

 

 いや、学校自体はれいかにも会えるし、花壇の世話も楽しいしで別にいいのだが、やはり休日を挟むと億劫になってしまう。まぁ先週はチイサクナールの事件で色々大変だったしなぁ。…………//////

 

 チイサクナールは俺が元に戻った後、捨てるわけにもいかないのでれいかの家にある蔵の中に封印することにした。まぁ、封印なんて大仰な事を言っているが実際には【開封厳禁】と張り紙をした木箱に入れて、れいかに蔵の奥の方へしまってもらっただけなんだがな。

 

 イレカワール然り、チイサクナール然り、あのクソ魔女の道具はろくなものがねーなぁ……

 

 ………まぁ、でもアレ等のおかげでれいかとの仲が深まってるのも事実なのがまたなんとも言えん……

 

 

 

 

 

 

 

「八幡君、おはようございます」

 

「ああ、おはようれいか」

 

 教室に入ると直ぐに、れいかと目が合い挨拶を交わす。俺とれいかの関係を話題に盛り上がっていたのは先週までだった様で、人の噂も七十五日なんて言うが、一週間でブームが去ったようだ。 

 

 今はもう一部の男子を除けば話題に上がることは少なくなってきた。というのも、その一部の男子はれいかの事が好きだった奴らのようで未だに尊敬の眼差しで見られることがある。っていうかさん付けで呼ばれてビビった……

 

「昨日は一緒に帰ることが出来なくてすいませんでした」

 

「いや、大丈夫だ。れいかも生徒会副会長なんだし、それに明後日にはもう修学旅行出しな……」

 

 最近は、休日に花壇の世話に来た時などは、一緒に帰っていたのだが、昨日は修学旅行に向けて生徒会で仕事があったらしく帰らずにそのまま生徒会での作業に向かっていた。

 

「れいかは大丈夫なのか?忙しそうだったが?」

 

「ええ、生徒会の方は昨日キリが着いたので後はクラス委員の旅のしおり作成の仕事が残っているだけですので」

 

 え?まだあるの?仕事多すぎないか?

 

「それも表紙の絵を学年で募集しているのですが……まだ立候補が無くて始められないんです」

 

「……この段階まで来てそれはマズくねーか?」

 

「……ええ、非常にマズイです」

 

 あ、やっぱそうなんだな……

 

「ですのでこの後に……」 ガラッ!

 

「みんなー!予鈴前だけどちょっといい?」

 

 そんな事を言いながら入ってきたのは担任の佐々木先生だ。

 

「あ、丁度来たようですね」

 

 れいかの口振りから察するにさっき言いかけてたのは佐々木先生の事のようだ。

 

「実はね学年で募集してた旅のしおりの表紙を書いてくれる人がまだ決まってないの。このままだとクラス委員の人達がしおりの制作に移れないのよ。これは他のクラスにも聞きに行こうと思うんだけど……誰かやってもいいよって子はいないかしら?ここで決まってくれたら私も楽なんだけど……」

 

 おう、最後本音が出てるじゃねーか……

 

 佐々木先生がクラスを見回していると、おずおずとだが一人の手が挙がった。それを認めると佐々木先生は嬉しそうに挙がった手の元へと近づいて行った。

 

「ありがとう!それじゃあ黄瀬さん。お願いできるかしら」

 

 なんと……手を挙げていたのは黄瀬だったようだ。あまりこういう事には積極的では無かった様に思うが……

 

「……はい、あの、頑張ります」

 

「頑張ろうね!やよいちゃん!」

 

「せや!最高のしおりにしような!」

 

 黄瀬の隣には星空と日野の姿が……どうやら二人が黄瀬の背中を押したらしい。

 

「あー、見つかってよかったわ!それじゃあ黄瀬さん、日野さん、星空さん、よろしくね。出来たらクラス委員の青木さんに渡しておいてくれればいいから」

 

 心配事が無くなったからか佐々木先生も嬉しそうにしている。れいかの秘策は大成功だったようだ。

 

「……こういう事だったか」

 

「ええ、先生方もしおりの配布が出来ないと進められないこともある様なので直接呼び掛けて頂けるように相談したんです。……まさか黄瀬さんが引き受けてくれるとは思ってもいませんでしたが」

 

「……本当に黄瀬も変わったよな。前まであんなに積極的じゃなかっただろ」

 

「変わったと言うよりも成長した、と言った方が正しいでしょうか?これもみゆきさんのおかげかもしれませんね。彼女には何か不思議な魅力がある気がします」

 

 確かにそうかもしれんな。黄瀬が変わったのはプリキュアになってから、正確には星空達と関わり始めてからだ。それからまだそれ程時間は経っていないが黄瀬も仲間達の協力を得て何かを乗り越えたのかもな……

 

 でもまぁ……

 

「……俺は星空だけのおかげって訳でも無いと思うがな」

 

「と言うと?」

 

「星空もそうだが日野に緑川、それにれいか。お前だってそうだろ?黄瀬は星空のおかげで成長出来たのは確かだがそれは星空だけじゃ無理だったと思うぞ。日野も、緑川だって俺から見たら変わってきてる様に感じる。それはれいかもだ。お前達はお互いがきっと良い影響を与え合ってるんだよ。……まぁなんだ、長々と語っちまったがお前らは良い友達って事だな……多分」

 

 やべぇ……なんか途中から話の着地点が見えなくなってきてたわ。

 

「……ふふっ♪」

 

「………なんだよ///」

 

「貴方の言う通りなのでしょうけど、八幡君。貴方も私達の輪の中に居ることを忘れないで下さいね?間違いなく、良い方向に変わってきていますよ。貴方も……そして私も」

 

「っ///まぁ、そう……だな」

 

「ええ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 キーン コーン カーン コーン

 

 

「八幡君、今、少し時間を頂いてもよろしいですか?」

 

 二時限目の授業も終わり本でも読もうかと鞄を漁っているとれいかが声をかけてきた。

 

「ん?別に構わないが、どうした?」

 

「八幡君、実は……」

 

 れいかの話は、“修学旅行に行っている間の花壇の世話をどうしようか”という事だった。既にれいかは案を考えて来てくれていたようで、読み聞かせ会の時に会った生徒会の後輩である、倉田と寺田の二人に任せたいという事らしい。

 

「いいんじゃないか?倉田も寺田も俺達と面識がある訳だしな。まだ頼んでないなら昼休みにでも一緒に頼みに行くか?」

 

「本当ですか!では昼休みに一緒に二人の所へ参りましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「倉田くんも寺田さんも一年二組で同じクラスなんです」

 

 れいかと一年の教室に向かっている。

 

「へぇ、そりゃ好都合だな。二回説明する手間が省ける」

 

 一年二組の前に着いたので適当な一年を捕まえて倉田と寺田を呼び出してもらう。

 

 

 

「青木先輩、比企谷先輩、何かありましたか?」

 

「副会長、と……あれ、比企谷先輩?!」

 

「倉田くんも寺田さんも、突然お呼び立てしてごめんなさいね」

 

「久しぶりだな。……つーかそんなに驚くことか?」

 

 倉田は普通にしてるが寺田は俺の顔を見て驚いている様だ。

 

「実は今日はお二人にお願いがあってきたのですが少し付き合って頂けますか?」

 

「僕は大丈夫ですけど……」

 

「あ、あたしも大丈夫です!」

 

「そうか、助かる少しだけ着いてきてくれ」

 

 

 

 

 二人を連れて花壇の近くにある物置小屋までやってきた。

 

「実は二人に頼みたい事があってここまで来てもらったんだわ」

 

「僕達にですか?」 「どんなことですか?」

 

「お二人に頼みたいのはここにある花壇のお世話なんです。普段は私達二人で管理をしているのですが、私と八幡君は修学旅行中はお世話をすることが出来ませんので……」

 

「そんなに難しい事でもないぞ。ただ水やりをしてくれるだけでいいんだが、頼めるか?」

 

「まぁ、それくらいなら……なあ」

 

「うん、出来ると思います」

 

 倉田と寺田はおずおずと了承してくれた。

 

「ありがとうございます。お二人に頼んで良かったです」

 

「ああ、助かったわ。道具はこの物置小屋の中に入ってるから……一回確認しとくか」

 

 

 

 

 

「と、こんな感じだな。……大丈夫か?」

 

「はい」 「大丈夫だと思います」

 

 れいかと一緒に水やりの仕方を二人に教える。二人とも直ぐにやり方を覚えてくれたので安心出来るな!

 

 

 

 

「それでは明日、ここの鍵をお渡ししますね」

 

「助かったぞ二人ともありがとな」

 

 二人に花壇の世話を頼むことが出来たので戻ろうとすると……

 

「……あ、待って下さい!」

 

 寺田に呼び止められた。

 

「あん?どうかしたか?」

 

「あの、その、……二人がお付き合いしてるって本当ですか!?」

 

「なっ?!」 「まぁ……」 「え?……え?!」

 

 結構噂が駆け巡ったとは聞いたがまさか一年にまで届いてたのはな……倉田は知らなかったみたいだが。

 

「ええ、本当ですよ」

 

「わあ!副会長おめでとうございます!読み聞かせ会の時から二人共お似合いだなって思ってました!」

 

「……あ、お、おめでとうございます!」

 

「ふふっ、ありがとうございます」

 

「……ありがとな///」

 

 恥っずいわぁ///……でもまぁ、こんな風に後輩に祝われるのも、悪くはないかもな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お祝いされてしまいましたね♪」

 

「……慣れてないからかなり驚いたがな」

 

「………嬉しく、なかったですか?」

 

「………いや、嬉しかったが……///」

 

「ふふふっ♪」

 

 

 




後輩二人にお祝いしてもらいました!

二人が同じクラスかどうかは分からなかったので同じクラスになってもらいました。

嫉妬よりも羨望とか応援の方がウルトラハッピーですよね!

不思議道具は封印(保存)しといて損はないですね!またいつか使える時が来るかもしれないですし……
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