なので展開としてはだいぶ改変する予定です。
「うわぁー!流石やよいちゃん!」
『
「えへへ、それほどでも///」
「……ん?」
終わったのかね?
黄瀬がもう直ぐしおりの表紙を描き終わりそうだという事でいつものメンバーで待って居たのだ。
ベンチに座った黄瀬を囲む様にして、絵の進捗を見守っている輪の中には流石に入れないので、俺は隣のベンチで軽く昼寝をしていた。
この季節の屋上は風が心地よくて絶好の昼寝スポットだ。まぁ、黄瀬が書き終わったようなので俺も起きなきゃなのだが……
「やよい何書いてるクル?」
みんなの歓声を聞いてか余り学校では出てこないキャンディも、珍しく鞄から顔を出てきた。
「修学旅行のしおりよ」
「しゅうがく?……なにそりクル?」
キャンディは修学旅行を知らねーのか……まぁ、妖精に修学旅行の文化があったらそれはそれで驚きか。
「学校のみんなで二泊三日の旅行に行くの!」
「……旅行?」
「新幹線に乗って、みんなでわいわいがやがや!」
「クゥル……!」
「行先は歴史の町、京都!……ほんでウチの
「クゥルゥ!」
「夜はみんなで女の子の秘密のお話」
「クルゥ!!」
……一応俺も聞いてんだけどな。黄瀬め、俺の事完全に忘れてるな……
「お土産も沢山買えるといいなぁ!」
れいかに聞いたが緑川は下に
「楽しそうクル!!」
『でしょでしょー!』
楽しそうだなぁ……お前らが……
「……おほん!」
『………んん?』
「修学旅行とは学問を修める旅……
ははっ……怒られてやんの。俺はどうすr……
「八幡君も!」
………っっ!!?
「お忘れなく?」
『……はーい』 「………はい」
……めっちゃ驚いたわ
「……ふふっ、ちなみにおやつは五百円までです」
まったく、小学生じゃねーんだから………百円分位なら増やしてもバレずにいけるか?
「おやつクル……!キャンディも楽しみクルゥ!!」
「キャンディ!」
「クル?」
「お留守番よろしくねー」
「……え?……………えええええぇぇぇ!!?」
んん?なんか話が拗れそうだな……
「えええぇぇっむぐぅ!?……むー!むー!」
「………よっと。ほれ、少し落ち着け」
「……むぐぅ」
ちっと煩かったからキャンディの口を塞いで横に腰を下ろす。
「比企谷くん?」
「……おう。星空、キャンディは修学旅行中は置いていくのか?」
「え?うん、そのつもりだけど?」
「……なんでだ?」
「え?……うーん?周りに迷惑掛けちゃいそうだからかな?」
………まぁ、確かに有り得るな。
「まぁ、納得出来るな。……けどさ、お前、キャンディが二日もの間、一人で生活出来ると思うか?」
「……あ」
「確かに……」
「無理そうやな」
「……ぷはっ!みゆきも、なおも、あかねもひどいクル!キャンディだってそれくらい…………クルゥ……」
「ごめんキャンディ!やっぱり一緒に修学旅行に行こう!」
「クルゥ!みゆき!!」 「おっと……」
キャンディは俺の手の中から抜け出すと星空に向かって飛びついていった。
「やったークルゥ!キャンディも修学旅行に行くクルゥ!」
「もー!周りに迷惑掛けちゃダメだからね!」
「わかってるクルゥ!」
「わかってなーい!」
「ふふっ、八幡君は優しいですね」
俺の隣に、れいかがそっと腰掛ける。
「……別に、わざわざ居心地のいい場所を変な空気にしたくなかっただけだよ」
「……ええ、わかっていますよ」
目の前で騒いでいる五人とは対照的に俺達二人の間には穏やかな時間が流れていた。
昨日はあの後、れいかは黄瀬から表紙の絵を受け取るとしおり作りのため職員室へ、日野と緑川は部活に行くようなので解散となった。俺は速攻で帰ったが帰り道におやつでも買っとけば良かったと若干後悔中だ。時間があったしな……
「では、修学旅行三日目の自由行動について、どこに行きたいか意見を出して下さい」
今は自由行動の場所を決める話し合いの時間だ。明日にはもう行くってのに今決めるのは流石に遅くないですかね……
「はーい!」
井上は元気がいいなぁ。見習いたくはねーが……
「井上くん」
「大阪と言えばたこ焼き!みんなで食いに行こーぜ!」
「よっしゃ!ウチの知ってる店案内したるわ!」
「おーう!日野!任せたぜ!」
「めっちゃ美味いから腰抜かさんように気ぃつけや!」
……盛り上がってるねぇ。
「それよりあたしはショッピングがしたいな」
……岡田はまず手を上げようなぁー。
「やっぱり天王寺動物園でしょ!動物可愛いし」
「丁度その日に難波で太陽マンショーがあるんだけど……」
緑川に黄瀬もか?収拾つかなくなりそうだな……
「前から行きたかった絵本だけの本屋さんが大阪にあるんだけどなぁ!」
星空……お前もか……
「大阪って言ったら大阪城だろ!豊臣秀吉!」
井上さっきまでお前たこ焼きって言ってたじゃねーかよ。
「いや、通天閣がみてみたいよ」
「万博記念公園に行きましょうよー」
「……!………………!…………!」 ガヤガヤ
あーあー……もうごちゃごちゃだな。席立って話してるし……
「皆さん、お静かに!意見のある人は手を挙げて、一人ずつ発言して下さい!」 ガヤガヤ
「お静かに……皆さん、静かにして下さい!」
こりゃれいかの話なんか完全に聞いてねーなぁ……しょうがねぇ。
先ず、両足を思いっ切り机の下にぶつけて音を出す。
ガターン!!……シーン……
「……うん?……ふぁ、はぁぁふ」
寝ぼけて欠伸をする振りをしながら必死にれいかにアイコンタクトを送る。すると伝わったのかれいかも頷く。
「皆さん!意見が纏まらないようなのでグループに別れて行き先を決めたいと思います。今から時間を取りますの先ずはグループを作って下さい!」
「八幡君、先程はありがとうございます」
「……いや、俺も話を進めたかっただけだから気にしなくていいぞ」
「それならそういう事にしておきますね。ふふっ、でも寝惚けた振りは良いですけど授業中の居眠りは自重して下さいね?」
「……おう」
やぶ蛇だったかー……
「あ!れいかちゃん、比企谷君一緒の班になろう!」
れいかと話していると星空たちがやってきた。
「ええ、是非」 「……よろしく頼む」
そういや俺、男子の友達一人も居ないんだったな……改めて気付かされたわ……
「では、グループ事に行き先を決めます!先ず、班長を決めてください!」
どうやら六つのグループに別れられた様なのでれいかが次の指示を出す。
「こんなかなら班長はれいかがええんちゃう」
「私はクラス委員なので誰か他の方が……」
「じゃあ私なおちゃんがいいなぁ!」
「そうかな?アタシはみゆきちゃんがいいと思うなぁ」
「ええ?!あたし?」
なんだこの譲り合いは……
「……このままだと何時までも決まらなそうだから俺が決めるぞ。星空、お前な」
「ええ?!」
「そもそもこのメンバー集めたのはお前だろ?」
「……あ、確かに」
「……せやな」
「私もみゆきさんが班長がいいと思いますよ」
「えぇ、そうかな?でもそんなに言うならわたし頑張ってみるね!」
「…………クルゥ」
無事?自由行動の行先も決まり今は下校中だ。あとする事と言ったら、配られたプリントと表紙を糊で止めて修学旅行のしおりを完成させるくらいだ。れいかによると、やはり表紙の遅れが響いたらしく全員分作る時間が無かったらしい。そのためプリントと表紙を配って各自で作成してもらう事になったようだ。
「いよいよ明日かぁ!楽しみだねぇ!」
「うん!あ、そうだ持っていくお菓子、後で買いに行こうよ!」
「せや!いこいこー!」
「皆さん、その前にしおり作りですよ」
「じゃあ、不思議図書館に行こう」
これは俺も行っていいもんなのかねぇ……
キャンディのヘイトを稼ぎそうな行動はオールキャンセルです。キャンディの気持ちには次回踏み込みます