俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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すっごい誤解をうみそうなタイトル……

大阪編の始まりです!

京都編よりはだいぶ短くなる予定……あくまでも予定……


第14話 修学旅行!れいかちゃんの初めて!?
(1)


「よっしゃ来たで大阪!」

 

 遂に修学旅行も最終日を迎えた。グループ行動の出発地点である大阪城へ向けてバスで移動中だ。

 

 普段なら昨日、一昨日とあんなに歩いて居るのだから、疲れて動くのが億劫になっている筈なのだ。しかし、修学旅行テンションとでも言おうか、未だ疲れを感じていないまである。

 

「お好み焼きに串カツ、きつねうどんにたこ焼き!ぜーんぶ食べるぞぉ!朝から筋トレして朝ご飯もたった三杯しか食べなかったんだから!」

 

「なおちゃん気合い入ってるぅ!」

 

 それは気合い入ってるって言うのか……?つか俺今日の朝、お前の筋トレの息づかいの音で目が覚めたんだけど……はぁはぁ言ってるから何事かと思ったわ……

 

「私、たこ焼き食べるの初めてで楽しみです」

 

 れいかはたこ焼き食べた事ねーのか……珍しいな。

 

「へぇ、そうなんや。せやったらそのあまりの美味さに腰抜かしなや〜。たこ焼きは、爆発やー!」

 

「……爆発?」

 

 それもう大事故だろ……

 

「……もう、それを言うなら芸術は爆発だ!でしょ?」

 

「ええ?そうなん?」

 

『あはははははっ!』

 

 

 

 

 

 むぅ……なんか苦しいな、ネクタイ少しキツく締めすぎたか?

 

「ん?上手く緩まん……んん」

 

「……?八幡君、どうかしましたか?」

 

 隣でゴソゴソしてたせいか、れいかが声を掛けてくる。

 

「いや、ネクタイを少しキツく締めすぎたみたいでな……緩めようとしてるんだが上手く出来なくてな」

 

「そうだったんですね、少し見せてもらえますか」

 

「ん、頼む」

 

 れいかの邪魔にならない様に顎を上げ少し胸を張る。

 

「あ、こうですね。はい、緩みましたよ」

 

「助かったわ。ありがとうな」

 

「いえ、大丈夫ですよ」

 

 ネクタイを丁度良い塩梅で緩めていると先程まで聞こえてきていた星空達の話し声が止まっていることに気づく。そちらに視線をやると、にやにやとこちらを見ている日野と目が合う。

 

「ほほぉ、相変わらずのラブラブっぷりやなぁ。今のやり取りとかもう夫婦の()()やで」

 

「……うん、比企谷も自然に顎を上げてたのとかポイント高いよ。凄い眼福だった」

 

「……お前らも相変わらずだな……」

 

 特に緑川な……お前そんなキャラだったか?

 

「あ、比企谷くんまた首のとこ虫に刺されてるよ?」

 

「マジか……気づかなかったわ」

 

 いつの間に刺されてたんだろうな……

 

 

 

 

 

「なぁなぁれいか」

 

「どうしました?あかねさん」

 

「比企谷があんな見える位置に二箇所も刺されてるん見てどう思う?れいかなら嫉妬してまうんやないの?」

 

「ふふっ、あかねさん?」

 

「んー?」

 

「自分で自分に嫉妬する人なんて、いる筈ないじゃないですか」

 

「…………ひぇっ」

 

 

  

 バスの窓ガラスの反射で虫刺されを確認出来たのでれいか達の方を向くとれいかと話していた日野の顔が急に青ざめてきていた。

 

「おい、日野大丈夫か?顔が青くなってるぞ?車酔いか?」

 

「……あー、せやな。ちょっと酔ってまったみたいやわ。少し休むから着いたら教えてな」

 

 日野はそう言うと鞄からタオルを出して顔にかけると、そのまま背もたれにもたれ掛かり本当に休んでしまった。

 

「あかねちゃん大丈夫かなぁ?」

 

「久しぶりの大阪で気分が昂り過ぎてしまったのかも知れませんね」

 

「そうだな。まだ着きそうにないし少し休ませてやるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あかねちゃん完全復活やでー!」

 

 ちなみに日野は大阪城に着いたので教えてやると爆睡してやがったので軽く引っぱたいたら起きた。

 

「何やってるのー!早くバスから降りなさい!」

 

『はーい!』

 

 日野を起こしてたから俺達が最後になってしまっていた。なかなか降りてこない俺たちを佐々木先生が呼びに来てしまったようだ。

 

 

 

 

「今日もグループに分かれての自由行動です。中学生らしく、しっかりスケジュール通りに行動できるようにみんなで協力しましょう!」

 

『はーい!』

 

 

「大丈夫だよ!わたし達はプリキュアだもんチームワークはバッチリだよね!」

 

 お前が一番の不安材料なんだよなぁ……

 

「それに大阪育ちのあかねがいるから安心だよね?」

 

「ひひっ、任しとき!みんなに大阪の町めっちゃ楽しんでもらうでー!れいかの初たこ焼きもみんなで食べよな!」

 

「おー!」

 

『食べよ!食べよ!』

 

「では、スケジュールを確認しましょう。大阪城、中之島、天王寺動物園……あら?もう天守閣に登って居るはずの時間です。少し押し気味ですね」

 

「マジか、じゃあ少し急ぎめで行くか」

 

「ええ、そうしましょう。皆さん、はぐれないように注意して下さいね!」

 

 

 

 

 

「この大阪城は1583年豊臣秀吉によって築城されました。沢山のお金が使われとても豪華なお城だったそうです」

 

 れいかの説明を聞きながら進んでいく。見物しながら説明が聞けるのは楽しいし助かるのだが……れいかも相変わらずだな……凄いって関心すればいいのか、呆れればいいのか……

 

「現在の天守閣は三代目で昭和六年に新しくなりました」

 

「へぇ、れいかは流石やな。なぁみゆき?……あれ?」

 

 ん?星空と黄瀬が居ねぇ……

 

「あれ?」

 

「ん?あら……」

 

「あれ?!あ、あれ?みゆき達は?!」

 

「はぐれてしまったんでしょうか?」

 

「もうどこいっちゃったんや」

 

 しまったな……俺もれいかの説明に夢中で全然気にかけて無かったわ……

 

「一旦この天守閣をぐるっと回って確認してみるか?」

 

「せやな」

 

「うん」

 

「ええ」

 

 

 

「あぁ、居らへんな。もう何処行ったんや」

 

「もしかして、もう下に降りたとか?」

 

「ええぇ?もう……しゃーないなぁ」

 

 マジで迷子になりやがったのかよ……それにしても速過ぎるだろ……

 

 

 

 

「んー?居らへんなぁ」

 

「……こっちも居なかったわ」

 

 大阪城から出て少し周りを各自で探して見たが二人の姿はみえなかった。

 

「しょうがないなぁ。まっ、そのうちきっと会えるよ」

 

「ん?えらい落ち着いてるやん?」

 

「弟や妹が五人も居たら迷子なんてしょっちゅうだもん。ここは、どーんと構えていこう?」

 

「みゆきさん達はきっとスケジュール通りに動いてくれると思います。次の目的地で待ちましょう?」

 

「せやな」

 

「うん!」

 

「まぁ、なるようになるか」

 

 めちゃくちゃ不安だけどな。

 

「あーん、でもお腹空いたぁ」

 

「ふふっ、そうですね」

 

 

 

 

 

「……もうみんな何処におんねん」

 

「まぁこんだけ探したがら歩いて来てんのに姿が見えねぇって事は、俺達よりも先に行ってるって事だろうな」

 

 後ろに居たら追いついて来れる位の速さで歩いてたしな……

 

「……んっ?うわぁっ!美味しそうなきつねうどん!ねぇねぇ食べてってもいい?」

 

「お!ホンマや!……あーでもみゆき達の事もあるしなぁ」

 

「そうですね……スケジュールではまだ着いてない予定ですからみゆきさん達もまだ着いてない。筈ですが………」

 

 結構予想出来ない行動とるからなぁあの二人は……まぁでも――

 

「食いたいんなら食おうぜ?腹が減ってはなんとやらとも言うし、緑川お前バスの中でもきつねうどん食べたいって言ってたしな」

 

「比企谷……れいかとあかねはどう?いいかな?食べても」

 

「うーん……良し!食べよ!比企谷の言う通り腹が減ってはなんとやらって言うしな」

 

「……わかりました。ですが私達がスケジュールに遅れてしまっては元も子も無いので大盛りは頼まないで下さいね?」

 

「やったー!色々食べながら見て回る予定だったからもうお腹ペコペコだったよ」

 

「……実はウチもめっちゃお腹空いててん助かったわ」

 

 二人はれいか許可が出ると直ぐさま店の暖簾を潜り中に入っていく。

 

 

「……八幡君、ありがとうございます。あそこで八幡君が食べようって言ってくれなかったら、散々悩んだ挙句に中之島へ向かって居たかもしれませんでした」

 

「いや、そんな感謝される事じゃねーよ……俺も食いたかっただけだし。ほら、俺達も行こうぜ?」

 

 少しだけ照れくさく感じて、れいかを先導する様に俺も暖簾を潜った。




積極的に改変していくスタイル

なおちゃんにはちゃんと食べさせてあげたい
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