今章から謎の道化師が登場ですね。
この方が登場するだけで物語がかなり進んだ気がするのは私だけでしょうか?
かなりイカれた性格をしているのこれからの色んな場面に噛みつかせることが出来そうで今からとても楽しみです!
ではどうぞ!
(1)
side:マジョリーナ
「ひっひっひっ、今度は何を作ってやろうかだわさ……………今度は完成したら隠しておくだわさ。また無くされたらたまったもんじゃないだわさ……」
ウルフルンもアカオーニもせっかくアタシが作ったモノを無くしても軽く謝るだけで全く探そうともしないから困ったもだわさ。
「……なんだかまた無くされそうな気がして気分が萎えてきただわさ」
こういう時は――
「おやつを食べて気分を変えるだわさ♪」
表に出して置くとアカオーニとウルフルンの馬鹿共につまみ食いされるからお菓子の入れ物は隠してあるんだわさ。
「……確かこの辺に……ん?……ないだわさ」
もっと奥?右?左……ん!
「あっただわさ!ひっひっひっ!見つかって良かっただわさ」
取り出したお菓子入れの壺を撫でくり回す。一瞬無くしたかと思って焦っただわさ。
「んっ?!」
撫でていた壺が急に震え始めただわさ?!
咄嗟に手を離してしまったのに宙に浮いたままの壺。そして突然、その中から勢いよく大量のトランプが吹き出してきて――
「んんー!呼ばれて飛び出てぽぽぽぽーん!!」
「………は?」
――壺の中からジョーカーも一緒に飛び出てきただわさ。
アタシら三幹部とは別のピエーロ様直属の部下。道化師みたいな格好をして、ふざけた態度で
「んー?可笑しいですね?こういう登場の仕方がナウなヤングにバカウケって聞いたんですが」
「……ジョーカー!いきなりなんだわさ!わざわざアタシのお菓子入れの壺から出てくるなんて!嫌がらせだわさ?!そもそもアタシの飴や煎餅は無事だわさ!?」
「いえいえそんな嫌がらせなんて!?酷いなぁワタシはそーんな事しませんよぉ?それに中身の飴とかお煎餅ならあそこの机の上に……」
ジョーカーの指差す先の机の上を見てみるが……
「……無いだわさ」
「……ありませんねぇ?」
「………無いだわさ!あんな所に出しておいたら直ぐにウルフルンかアカオーニの腹の中だわさ!」
「アッハッハッハッハッハッ!マジョリーナさんったら不憫!………ところでマジョリーナ?」
「な、なんだわさ?」
コイツ急に態度変えるの怖いからやめてほしいだわさ……
「お聞きしたいことがあるんですけどよろしいですか?」
「……飴と煎餅くれたら答えてやるだわさ」
「……………」
「……………」
「……しょうがないですねぇ」
ジョーカーは懐からトランプを取り出すとそれを振る。するとトランプの中から落ちてくる飴に煎餅にキャラメル、チョコにクッキーと出るわ出るわお菓子の山……コイツのトランプ、いったいどうなってるだわさ……
「不憫なマジョリーナさんだから特別ですよォ?」
「うっさいだわさ!……で、何が聞きたいだわさ?」
幾らジョーカーが不気味でもお菓子に罪は無いだわさ。お菓子の山を壺に移しながら要件を聞くだわさ。
「マジョリーナさんって、キュアビューティ……青木れいかから奪ったバットエナジー、持ってますよねぇ?」
「だからどうしただわさ。アレはピエーロ様に捧げたモノだわさ」
「面白い事に使うのでそのバットエナジー、くださいな?」
「はぁ?!バットエナジーは悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせる為の大切なモノだわさ!そんなよく分からない事に使うだなんて……」
「……んん?」
「使うだ……なんて……………勝手にするだわさ!」
やっぱアイツめちゃくちゃ怖いだわさ!?
棚を漁ってキュアビューティのバットエナジーを回収した絵本をジョーカーに向かって投げ付けるだわさ。
「はーいキャッチ!ありがとうございます!お礼にマジョリーナさんにもコレを使って何をするのか見せてあげますねぇ」
ムカつくくらい簡単にキャッチした絵本を片手にそんな事を言うジョーカー。
「いったい何をするって言うんだわさ……」
「まぁまぁそう焦らないで下さいよぉ。見ててくださいねぇ?」
ジョーカーは絵本を持っている手とは逆の手を強く握る。
「んん!……はいっ!」
次に手を開いた時、その手の上にはキュアデコルが乗っていた。
「そしてこの二つを〜あっ混ぜ混ぜ混ぜっと……はい!出来上がり!」
ジョーカーが両手を合わせて数回揉んだ後に手を開くとそこには絵本もキュアデコルもなく、一枚の青いカードだけになっていた。
「……それは、なんだわさ?」
「コレですかぁ?コレはこうポンっと……」
ジョーカーが青いカードを弾くと空中でカードから黒いモヤが湧き出し、人の姿を象っていく。……そして黒いモヤが晴れるとそこには――
「……っ?!キュアビューティだわさ!?」
――服装に黒色こそ目立つがキュアビューティであろう者がそこに
「ノンノンノン!マジョリーナさん?違いますよ?バットエンドビューティです!」
パチンッ!ジョーカーの指の音で佇んでいた者が顔を上げる。
「………なんです?ここは?汚らしい鍋にみすぼらしい格好の老婆。……オマケに道化師ですか?……笑えませんね」
このビューティめちゃくちゃ口悪いだわさ……
「…………アレ?ワタシが思ってたのとなんか違うんですけどぉ……マジョリーナさん、なにかしました?」
ギギギッとゆっくりジョーカーがこっちを向いて聞いてくるが――
「……知るかだわさ!それにお前もみすぼらしいってなんだわさ!」
「……みすぼらしいだけでなく騒々しいなんて」
「……んなっ?!」
ドンッ!
コイツ!?いきなり氷の剣を投げつけて来ただわさ!?頭イカれてるんじゃないだわさ!?
「煩わしい……」
「ストップストップ!ストーップ!まぁまぁまぁ、落ち着いて下さいよぉ……コレっ!先ずはコレを見てみて下さいな!」
……ジョーカーの奴。こんなクレイジービューティにもいつも通りの口調で話しかけられるとか……ある意味感心するだわさ……
「ん?コレは………っ!?貴方!この方は今どこに!?」
「おっ!釣れましたねぇ。ええ、その写真の方は……かくかく!しかじか!……を何時も通りなら夕方頃に通る筈ですよォ?」
「そうですか。ふふふっ♪今からお迎えに上がりますね。八幡君♡」
ドガンッ!!
「なっ?!」
「あらまぁ……」
アイツ壁をぶっ壊して出ていきやがっただわさ?!どんだけ頭イカれてるんだわさ!?
「……予想とはだいぶ違ってしまいましたが、コレはコレで面白くなりそうですねぇ……ん?」
この騒動の元凶を睨みつけているとそれに気づいたのかジョーカーはコチラと壊れた壁を交互に見た後に――
「…………アディオス!」
「んなっ?!」
逃げやがっただわさ!?
「なんなんだわさ!いきなり押し掛けてきてアタシの部屋をめちゃくちゃにして!むかつくだわさ!むかつくだわさ!むかつくだわさ!」
「おー?お前またなんか実験に失敗したのか?部屋がめちゃくちゃじゃねーかよ」
「いきなりでっかい音がしたからびっくりしたオニ」
地団駄を踏んでいると壁が破壊された音を聞きつけてきたのか、今頃呑気な奴らがやってきただわさ。
「……お前達、アタシの部屋のお菓子食べたね?」
『ギクッ?!』
「……い、いやぁ知らねーなぁ」
「お、オレ様も知らないオニ……」
「……お菓子の事は勘弁してやるから、この部屋を片付けるのを手伝うだわさ」
「…………あっ!オレこの後用事があるんだったわ!」
「オニッ?!そ、そうだったオニ!オレ様もこの後用事があったオニ!」
「アンタ達!そんな言い訳が通用すると思ってるかだわさ!」
「チッ!ふざけんな!片付けくらい自分でやれ!」
「そうオニ!」
踵を返して駆け出す二人を全力で追いかけるだわさ!
「待つだわさ!絶対逃がさないだわさ!」
「追いかけて来んじゃねぇ!」
「オレ様は煎餅一個しか食べてないオニ!後は全部ウルフルンが食ったオニ!」
「あっ!?アカオーニテメェ!それ言うんじゃねーよ!」
「やっぱり食べてるじゃないかだわさ!同罪だわさぁ!」
「しまったオニ?!」
「待つだわさぁー!」
数十分後
「…………オニィ……」
マジョリーナの部屋の瓦礫を一人、物悲しげに片付けるアカオーニの姿があったとか……なかったとか……
「ウルッフッフー♪」
「見つけただわさぁ!」
「げえっ?!」
八幡もれかちゃんも出て来ないの……初めてじゃないでしょうか?
このバットエンドビューティはれかちゃん自身のバットエナジーが使われているため、原作とは違い服装も見た目も殆どキュアビューティです(違い服装に黒が多いくらい)
ただ性格と価値観はジョーカーが観察してきた八幡とれかちゃんを参考にして捏ねくり回しているためかなりヤンデレ風味となっております。
因みにれかちゃんのバットエナジーからバットエンドれかちゃんを作った為にジョーカーの予想に反してジョーカーの命令も聞かずに(歪んだ)八幡への愛のために行動しています。
オリ設定がこれからもちょくちょく出て来るかもですが許してぴょん……なんて