悲報、れいかがえっちぃ……
悲報か?……いや、悲報だろ。心臓に悪いし……あと股間にも……
この前のファーストキス以降、れいかの雰囲気がなんというか……ちょっと艶かしく感じる事が増えてきた気がする。
教室や緑川達と一緒にいる時は、前までとほぼ変わらないのだが二人きりになった時などに
俺大丈夫?まだファーストキスしたの一昨日なんだが……今日の花壇の手入れだって育ってきた花達の事よりも、最近気温が上がってきたせいか、少し汗ばんだれいかの首筋などに視線が吸い寄せられてしまった。
やっぱダメかもしんねぇな………でもしょうがないね♪お年頃だもんね♪……うん、やっぱダメだわ。
「本屋にでも寄ってから帰るかねぇ……」
最近はれいかだけじゃなく、緑川達との付き合いも増えたり、れいかに勉強を教えてもらったお陰で少しは分かるようになった勉強の自習時間も取ろうと思っているので、読書の時間は減る事になるだろうが俺が読書が好きな事には変わりはないし、本の補充は大切だ。
駅前の本屋へとやってきたがやはり休日のせいか、普段下校途中に寄る時よりも人が若干多い気がする。
「まぁ、しょうがねぇか……なんか新刊でも出てるかな」
追っているシリーズはこれといって無いが毎月新刊コーナーを覗いてしまうのは、もう癖と言ってもいいだろう。
「……名前が長ぇのが多いな」
最近の本はタイトルが長いモノが多い気がするが流行りなんだろうか?まぁ、俺は流行りなんてのには敢えて乗らないがね……勘違いしないで貰いたいが乗れないんじゃない。乗らないんだ。
……俺はいったい誰に言い訳してんだ?
「……流行りには乗らないが誰も読まないとは言ってないしない」
本屋から出た俺の手には数冊の本が入ったビニール袋が握られていた。……いや、だって内容は面白そうだったしな。タイトルに罪はないよ、うん。
「帰ったらゆっくり読むか。一気に読んじまうと他の事に手が回らなくなるしな……」
一気に読むのも乙なのだが、前に読書にばかり集中していたせいで小町の俺を呼ぶ声に気付かずに怒られた事があったしな……あの時は一日口を聞いてもらえなくて結構ショックだったからよく覚えている。
そんなふうにぼんやりと考え事をしながら家に向かって歩いていると、後ろから足音が聞こえてきた。
駆け足の音からしてランニングでもしているのだろう。実は俺も近々ランニングを始めようかと考えてはいる。……考えてはいるのだが、なかなか実行移せていない……
足音が急に速くなり、かなり近づいて来たので、一度足を止めて道路の端に寄る。ふっ……こういう配慮ができるのg「八幡君!」ぐはぁっ?!
「ふふふっ♪やっと見つけました!あんな道化師の
急に後ろから勢いよく抱きつかれたせいで転けそうになる。
「れ、れいか?……だよ、な?急にどうしたんだ?」
れいかとは先程、花壇の世話が終わった後に生徒会の仕事があるからと学校で別れた筈だった。それが今ここに居るということは何か急用があって追いかけて来たのだろうか?
「ふふふふっ♪」
「……れいか?どうかしたのか?」
声を掛けるもれいかから応えは返ってこない。
「…………?れいか、か?」
声からしてれいかなのだろうが反応が返ってこないので少し不安になる。
「ええ、私ですよ?……ほら!」
俺の前にまわっていた腕が解かれると、スっと後ろから正面にまわるれいか………というかビューティ?……んん?
「……なんか黒くないか?色々と……」
キュアビューティと言えば基本青地に所々で白色が入っていた記憶があるんだが……目の前のビューティはその白かった部分が黒いのだ。……あと青地も少し暗い色をいている気がする。
「ええ……でも良いじゃありませんか。そんな些細なことなど気にしないで下さい」
そう言い、黒ビューティは手を引いてくるが、流石に抵抗する。
「いや……いやいやいや!!おかしいだろ?!些細じゃ無いってだいぶ違ぇよ!?」
「もう♡そんな照れないでも良いではないですかぁ♡ほらほらこっちですよ♪」
力強ぇ……?!全然抗えねぇし引き摺られてるだろこれ……!?
「離してくれ!そもそもお前はなんなんだ?!」
「……私は私ですよ?八幡君にはどう見えているのですか?」
「いや、そうだけど……お前はれいかじゃないだろ?」
「ええ、私と青木れいかは別人ですよ?」
やっぱりそうか……でもじゃあ目の前の黒ビューティはなんなんだって話なんだよな……
「キュアビューティ……でもないんだよな?」
「ええ、私は私ですもの!青木れいかでもキュアビューティでもありません」
「……じゃあお前は一体誰なんだ?」
「…………」
言ってから後悔する。それを聞いた黒ビューティは光を呑む様な暗い瞳で、俺の事を見下ろしていた。
「……ですから、そんな些細な事、別にどうでもいいではありませんか……あまり聞き分けの無いようだと少し苦しくしてしまいますよ」
ゆっくりと近付いてくる黒ビューティの顔。そしてその暗い瞳に俺は蛇に睨まれたカエルの如く、動くことすら出来ないまま唇を奪われていた。
「んむぅううう?!」
唇を奪われたと感じた次の瞬間には、その唇すら割開きぬらぬらとなにか柔らかいものが口内に侵入してくる。
「んじゅ……れろぉ…んむ……ん…」
「んんん!んむうう!?んぐっ……んぐっ……」
絶え間無く流し込まれる唾液を、ただ嚥下していく。息継ぐ間さえ無い蹂躙に、段々と意識が朦朧としていくのを感じる。
……ビューティ?
霞む視界の中で最後に頭に浮かんだのは白黒反する色合いの二人のビューティの姿だった……
「……んぱぁ♡……ふふふっ♪ファーストキス、八幡くんに捧げてしまいました♡」
キスってとっても甘いんですね♡夢中になってしまいそうです。
「八幡君も眠ってしまいましたし戻りましょうか。……はぁ、もう少し美しい場所を拠点にしたいのですけど、そんな場所なんて知りませんし、仕方ないですね……」
side:れいか
はぁ……今日も良いお湯でした。やはり日本人にとってお風呂はとっても大切な文化ですね。最近は暑くなってきましたけれど、そのおかげかお花の成長が感じられるのが嬉しいですね。……ただまぁ雑草も元気よく生えてきてしまうのには少し辟易としてしまいますけども。
「……休みの日にも八幡君会えるのは幸せですね」
八幡君を花壇のお世話に誘った昔の自分をいっぱい褒めてあげたいです。そのおかげで今日の様に休日にも八幡君に会えるのですから。
~♪~♪
「あら?小町さんからですねどうしたんでしょうか」
なにか八幡君のお話でも聞かせてくれるのでしょうか?
「はい、青木です」
『あっ!お義姉ちゃんですか!?お兄ちゃん!お兄ちゃんそっちに行ってませんか?!』
「八幡君……ですか?こちらには来ていませんが……どうかしたのですか?」
『どうしよう……お義姉ちゃんの所にも居ないんじゃもう何処にいるかわかんないよ……』
八幡君に何かあったのでしょうか……いえ、まずは小町さんからお話を伺わないとですね。
「小町さん……落ち着いて、ゆっくり説明していただけますか?」
『はい……グスッ。今日はお兄ちゃん、お義姉ちゃんと花壇の世話をするって言って朝に家を出たんですけどお昼になっても……この時間になっても帰ってこないんです……グスッ……今まで連絡も入れずにこんな時間まで帰って来ない事なんてなかったから……小町、心配で……』
八幡君が……いいえ、悪い様に考えない方が良いですね。
「小町さん、八幡君は私の方でも探してみます。……ですので小町さんは八幡君がいつ帰って来てもいいようにご飯を用意して待っていてあげて下さい」
『……うぅ、お義姉ちゃん……ありがとうございます……あの、あの、お兄ちゃんのことお願いします!』
「ええ、承りました。それでは何か進展があったら連絡致しますね」
小町さんとの通話を切ると急に手が震えてきました。
「八幡君……お願いします。無事でいて下さい。ただ携帯の電池が切れていただけであってください……」
急いで上着を羽織り、玄関へ小走りで向かいます。
「れいか?どうしたんですかこんな時間に?」
「お母様、少し風に当たってきます!」
「れいか?!」
私はお母様への説明すらも疎かに、もどかしく靴に履き替え駆け出していました。
八幡君、どうか無事でいてください……!
初ディープは病みれかちゃんって初めから決めてたんや……
ディープキスでの失神からのお持ち帰りって闇が深くて凄く刺さる……好き。
病んでる子って基本話聞かなさそう(偏見)っていうことで病みれかちゃんは八幡と一緒にいる時はかなりトリップしててぜんぜん話聞いてないです。でも禁句はちゃんと聞いてるっていう(ホラゲかよ)