ジョーカーは原作アニメよりもだいぶおふざけ方面に性格を振ってます。その方が私の好みなので……道化師って言ったら……ねぇ?
side:れいか
「なんで此処に?なんて聞かないで下さいね。ただ単に黄色の彼女が不注意なだけですから」
そう言い、もう一人の私はやよいさんに見下す様な視線を向けました。
「ひうっ……」
「……感謝しているのですよ?貴女のお陰でこの場所に来る事が出来た訳ですし……」
「やめて!やよいちゃんだって頑張ってるんだから、そんな風に言わないで!」
みゆきさんがやよいさんを庇うように前に出ます。
「……?だから感謝しているではないですか」
「あなたっ!………むぐむぐ」
あかねさんが頭に血が上ったみゆきさんを後ろから抑えながら早く向こうの話を聞くように動作で促してくれました。
……八幡君への手掛かりはもう彼女だけかもしれません。慎重にいきましょう……
「……茶番は済みましたか?貴女達の話は勝手に聞かせて頂きましたので私の事を話させていただきますね」
……なんでしょうか。さっきから彼女、かなりあたりが強い気がするのですが……
「実は私も八幡君を探しているんです。つい昨日の夜までは一緒に眠って居たのですが、今日の朝起きたら何処にも居なくなっていたんです……きっと八幡君も私が居なくて寂しがっていると思うので早く会いたいのですが……」
「…………え?」
ちょっと待って下さい……昨日の夜って私達が居なくなった八幡君を探していた時じゃ……
「……一つ、聞いても良いですか?」
「……構いませんが」
落ち着いて……
「……なぜ昨日の夜、八幡君は貴女の
冷静に……
「……なんでそんなことを聞くのですか?」
……はぐらかさないで
「私達は昨日、必死に八幡君を探していました。……でも八幡君は貴女の下に居たのですよね?……なぜですか?」
「…………」
「…………」
「……そんなの私が連れて行ったからに決まっているじゃないですか。私は八幡君を愛しているんです。八幡君もきっと私を愛している筈でしょう?」
……っ!!
「貴女が!貴方が八幡君を!!どこに、どこに居るんですか?!返して!返して下さい!!」
「ちょっと?!なんですか?離しなさい!先程も言ったでしょう!私だって八幡君を探しているんです!見つけたとしても私のモノです!」
気が付けば飛びかかり、胸ぐらを掴んでいました。ただ感情を吐き出す様に叫んでしまっていましたが自分でも何を言っているのか理解していませんでした。
「ちょっとれいか?!」
「れいか!ちょっと落ち着き!」
揉み合いになる私達の間に、慌ててなおとあかねさんが入ってきました。
「ストップストップ!二人とも落ち着いて!……あれ、私二人のれいかに挟まれてる?……ふふふブフッ?!」
「なおはなにやっとるん?!ほら、れいかも離れて!ほら、二人も手伝ってや!」
「……う、うん!」
「ええ?!でも……うぅ、やれるだけやってみる!」
side:なお
「……どうして?八幡君はどこなんですか……」
「……そんな事……私だって知りたいです。……私には八幡君しか居ないのに……」
な、なんとか二人を落ち着かせられたね……
『はぁ……はぁ……』
私含めてみんな、二人のれいかを止めるのに必死でもうヘトヘトだよ……
「みんなぁ!何処かがバッドエンドにされたクル!……ってクルゥ?!れいかが二人いるクル!?」
そんな時に限って、まだ来ていなかったキャンディが慌ててやって来た。……それも特大の爆弾を持って……
「嘘でしょ……こんな時に?」
「……でも行かなきゃ!」
「って言ってもれいか達もこの調子やしなぁ……」
……仕方ない、餌で釣るようで心苦しいけど……
「二人とも!比企谷が居なくなったのはバッドエンド王国の仕業なんじゃないの?今現れたのがその証拠でしょ!問い詰めて比企谷を取り返さなくていいの!?」
「八幡君を……」
「……取り返す?」
『っ!』
「ここは一時……」
「休戦ですね……」
ダッ!
え?二人とも急に顔を見合わせたと思ったら走り出したんだけど?!
「って効きすぎた!みんなっ!早く二人を追いかけるよ!」
『うん!』
もう!二人とも比企谷が大好き過ぎるでしょ!?
side:ウルフルン
「チッ!ったく……なんでオレがこんな雑用みたいな事しなきゃ行けねぇんだよ」
ジョーカーの奴め……手伝わないならマジョリーナに突き出すとか……脅しじゃねーかよ。
「おらアカンベェ!早くプリキュア達が来るように適当に暴れろ!取り敢えず目立ちそうなもんは全部ぶっ壊してやれ!」
はぁー腹減ったぜ……ジョーカーになんか食いもん報酬に出させりゃよかったな……
「…………ん?うぉ?!」
危ねぇっ?!今頭下げなかったら思いっきり蹴り飛ばされてたぞ!?
「チッ!犬が……」
「犬じゃねぇ!?狼だ!……ってなんだおめぇ?キュアビューティだと思ったがなんか違ぇな?」
色がなんか黒っぽいな?
「キュアビューティは……私です!」
「っとぉ?!お前ら!二人揃って不意打ちとは卑怯じゃねぇか!」
なんでキュアビューティが二人もいるんだよ?!聞いてねぇぞジョーカー!!
二人のキュアビューティはお互いに頷き合うと一気に距離を詰めて来た……!
「はっ!ふっ!はぁぁ!!」
「せいっ!やっ!はぁぁ!!」
黒い方の上段からの蹴りに対応しようとすると、白い方が下段から脚をなぎに来る。かたや、白い方が突出してきたと思ったら急に
クッソ!!二人なのになんでオレ様がこんなに押されてるんだよ!連携が上手すぎて隙が見つからねぇ!!
「おいアカンベェ!!早くオレ様を助けろ」
状況を打開しようとさっき適当に指示を出したアカンベェを呼び戻そうとするが……
「無駄です!あちらには他の方に向かってもらっています!」
「逃がしません!貴方には八幡君の場所を吐いてもらいます!」
「なにぃ?!」
一瞬アカンベェの方を確認すると、アカンベェは他のプリキュア四人が相手にしていて此方にこそ来ようとしているものの、足止めされていて来られそうもない。
「クソがああぁぁぁ!!」
「余所見とは!」
「いい度胸です!」
「ぐぅ?!ガハァァァ!?」
その一瞬があだとなったようで二人のキュアビューティに攻撃を叩き込まれ吹き飛ばされる。
「ガァァァァ!!ジョーカー!居るんだろう!?早く出て来い!」
なんでキュアビューティ以外を足止めする筈だったのにオレ様がキュアビューティの相手をしてんだよ!?しかも二人もいるし!!
………………シーーン
「なんで出て来ねぇんだよ!!」
「嫌だなぁウルフルンさん、そんなに情熱的に呼ばなくったってワタシは此処にいますよォ?」
「うぉ?!居たんならもっと早く出て来やがれ!!計画通りオレ様は向こうに行くからキュアビューティは任せたぞ!つーか二人も居るとか聞いてねぇぞ!後で覚えとけよ!」
「はいはーい。ご苦労さまでした!ウルフルンさんは早くお逃げ下さいな」
クソ!なんでオレ様が逃げ出したみたいになってるんだよ!
side:れいか
ウルフルンを捕まえて八幡君の居場所を吐かせようと、もう一人の私と協力して追い詰めていた時そこへたまたま通りかかった様な気軽さで割って入ってきた道化師の様な男……何故だが嫌な感じが漂っているようです……
「貴方はあの時の道化師ですね?答えなさい……八幡君の居場所を知っていますか?」
もう一人の私は道化師の事を知っているようですね……
「ええ、ええ!もっちろん知っていますとも?まぁ、そんな些細な事はさて置き、バッドエンドビューティ?……貴女、なぜそちら側でキュアビューティと一緒に戦っているんです?」
「……バッドエンドビューティ?」
「……え?どうして貴女が首を傾げているのですか?……アレ?」
もう一人の私がバッドエンドビューティ?……いえ!それよりも!
「貴方!八幡君が何処に居るのか知っているのですね!」
「ハッ……そうです!私の八幡君は何処に居るのですか!答えなさい!」
「ハァ……バッドエンドビューティは失敗でしたかねぇ。まぁでも、見せ物としてはなかなか面白くなりそうですよねぇ」
「何を一人でブツブツと!八幡君は何処なんですか?!」
「まぉそんなにカッカしないで下さいよ。焦らずとも連れていきますとも……それでは!豪華賞品目指して!レッツチャレンジ!!」
パチンッ!
ジョーカーが指を鳴らすと私達を挟むように左右から巨大なトランプのカードが現れ迫って来ました。
『きゃっ?!』
避ける間もなく挟まれたと思った瞬間には目の前が真っ暗になっていました。
二人の連携が良いのは黒れかちゃんも元はれかちゃんのバッドエナジーが元になっているからです。……つまり二人はプ〇キュア!?
次回はレッツバトル!……え?誰と誰がって?……スッ(目逸らし)
そしてついに我らが主人公八幡君にも視点が戻ってくる?!(たぶん)