俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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バトル中のネタは要らねぇ……って事で改変してます

今章はかーなーり改変してますので悪しからず

あっ、あとがきに発表があるのでお忘れなく……


(4)

『ご馳走様でした』

 

「れいかの作っただし巻き玉子、すげぇ美味かったな」

 

「ふふっ、ありがとうございます。小町さんにも煮物が美味しかったとお伝え下さい」

 

「おう、小町も喜ぶよ。あ、でもれいかが食べるって知ってたら小町ももっと手の込んだものとか詰めたのかもなぁ」

 

 先程食べた弁当の中身は大部分が冷凍物と昨日の夕飯のおかずの残りだ。弁当に詰めることを前提に煮物にしたと小町は言っていたが、これがれいかの口に入ると知っていたら、冷凍物はまず無くなっていた事だろう。

 

「あら、でしたら今度また、改めて八幡君のお家にお邪魔した際に、一緒にお料理をしようかしら」

 

 昼休憩の時間も残り十数分程だろうか。食べ始めるのが遅かったから仕方ないのだが、食べて直ぐに運動というのはあまり健康によろしくないと聞いた覚えがあるので、もう少し休憩時間が欲しかったところだ。

 

「よし……じゃあそろそろ戻るか?」

 

「ええ、そうですね。午後の部では私達のリレーもありますし、応援よろしくお願いしますね?」

 

「ああ、任せとけ」

 

 

 

 

 

 

 

『只今より一年生女子によるクラス対抗リレーを開始します。選手の皆さんはトラックに集合して下さい』

 

「あ、一年生のリレーが始まるみたい。って事はわたし達ももうすぐだね……緊張してきたかも……」

 

「みゆきさん、こういう時は深呼吸です」

 

『すぅー、はぁー……すぅー、はぁー』

 

 星空と一緒に突然深呼吸を始めるれいか……前から思ってたが結構れいかも突飛だよな……

 

「みんなちょっとこっち来て!」

 

 緑川に呼ばれたので皆で集まる。

 

「突然ごめんね。もうすぐアタシ達の番だし最後にやっておきたいことがあってね」

 

「なんや?みんなで気合い入れる感じか?」

 

「おっ!あかねはわかってるねぇ。うん、最後にみんなで円陣組もうと思ってね。こうやって肩を組んで輪になるやつ」

 

 そう言いながら緑川は俺とれいかの肩に腕をまわす。

 

「きゃっ、もうなおったら強引なんですから……」

 

「ごめんごめん、でもこのカプの間に挟まる罪悪感と興奮が///っと……今は抑えて……よし!」

 

 よし!じゃねーんだよな……

 

 緑川の様子にはもう慣れたのかみんなスルーして肩を組み円陣を組む。

 

「うん、こういうの……やっぱりいいね。それじゃあもうすぐアタシ達の番だけど頑張って走ろうか」

 

 緑川は皆の顔を見回しひとつ頷くと言葉を続ける。

 

「みゆきちゃん」  「うん!」

 

「あかね」     「おう!」

 

「やよいちゃん」  「うん!」

 

「れいか」     「ええ!」

 

「比企谷」     「え?あっ……おう!」

 

『ふふっ』

 

 まさか呼ばれるとは思わなかったから一瞬固まっちまったぞ……お前らもニヤニヤすんなっ///

 

「んっ……みんなで今日まで一生懸命練習してきたよね。比企谷は出ないけど最後まで協力してくれた。そんなアタシ達が力を合わせれば、出来ない事なんて何も無い!みんなっ!頑張ろう!」

 

『おー!!』

 

 そう、俺達が声を上げた時だった。

 

「何が協力オニ!何が力を合わせるだオニ!そんなの必要無いオニ」

 

「なっ?!」

 

「アカオーニっ……!」

 

「力なんか合わせなくても、オレ様は一人で十分強いオニ!」

 

 アカオーニはそう宣言すると懐から本と黒の絵の具を取り出した。

 

「不味っ!?」

 

「世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まるオニ!白紙の未来を黒く塗りつぶすオニ!」

 

 アカオーニが握り潰した絵の具を開いた本に叩きつけるように塗りつける。すると先程までの晴れ渡っていた空が赤く染まり辺りが重苦しい空気に包まれる。

 

「人間共の発したバッドエナジーが悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくオニ!」

 

 続けてアカオーニは青い絵の具玉を取り出すとそれを掲げる。

 

「いでよ!アカンベェ!」

 

『アーカンベェ!!』

 

 現れたのは大玉を模したアカンベェだった。今回は大玉を素体にした様だ。

 

「これからって時に体育祭をめちゃくちゃになんてさせないよ!みんなっ!」

 

『うん!』

 

 緑川の声に皆が頷き、光に包まれる。

 

 

 

 

 光が収まってくると五人の姿が現れる。

 

 

 

 

「キラキラ輝く、未来の光!キュアハッピー!」

 

 

 

 

 

「太陽サンサン、熱血パワー!キュアサニー!」

 

 

 

 

 

「ぴかぴかぴかりん♪じゃんけんぽん!キュアピース!」

 

 

 

 

 

「勇気凛々、直球勝負!キュアマーチ!」

 

 

 

 

 

 

「しんしんと降り積もる、清き心!キュアビューティ!」

 

 

 

 

 

 

『五つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!』

 

 

 

 

 

「出たなプリキュア……アカンベェ!」

 

『アーカンベェ!』

 

 アカンベェはその場で高速で回転し、勢いをつけるとそのまま五人に向けて突っ込んでいく。

 

「みんな!止めるよ!」

 

 マーチの号令で突っ込んでくるアカンベェを受け止めようとするが……

 

『きゃー!!』

 

 アカンベェの勢いを受け止めきれずに跳ね除けられてしまう。

 

「わはははははっ!そんなので受け止められるわけないオニ!アカンベェ!その調子でプリキュアを叩きのめしてやるオニ!」

 

 

「くっ……レインボーヒーリングじゃ無いと倒せないっていうのにその隙が上手く作れねぇな……あれキャンディは何処だ?」

 

 レインボーヒーリングはキャンディが居なくては使えない技だ。

 

「はちまーん!」

 

「っと……!」

 

 探そうと辺りを見回した時、丁度よく飛び込んできたキャンディを受け止める。

 

「おお、ナイスタイミング……じゃなくてこれでレインボーヒーリングは使えるが……」

 

 

『アーカンベェ!!』

 

「あー!ムカつくぅ!!少しは止まらんかい!」

 

 先程の回転からアカンベェは一度も止まらずに突進を繰り返しているため攻撃も満足に出来ずにサニーもかなりイライラしてきている。

 

「やっぱりオレ様は一人でも十分強いオニ!」

 

「アカンベェ使ってるんやから一人やないやろ!」

 

「オニっ?!」

 

 ………確かに……

 

「じゃなくて………普通にプリキュアの技が効けばこんな事にはならねぇんだが…………ん?」

 

 そういえば前にもこんな事があったような……青っ鼻にプリキュアの技は効かなくて……でも動きを止めること出来て……思い出した!

 

「ビューティ!アカンベェの進行方向にビューティ・ブリザードだ!」

 

「……?……!はい!いきます!」

 

 流石はビューティ、俺の言ったことを直ぐに察してくれたようだ。

 

「プリキュア・ビューティブリザード!!」

 

 ビューティから放たれる冷気の奔流によってアカンベェの前の地面が凍りつく。

 

『アカーン!?アカッ!アカッ!』

 

 凍った地面に突っ込んで行ったアカンベェは滑って転びそうになり、慌てて体勢を立て直そうとしている。

 

「止まっちゃったオニ?!!アカンベェ何やってるオニ!」

 

「おお!ならアタシ達もいくよ!サニーも合わせて!」

 

「おっしゃ任しぃ!」

 

「プリキュア・マーチシュート!!」

 

「プリキュア・サニーファイヤー!!」

 

 二人の撃ち出した球状の炎と風が絡まり合い巨大な火球となり、バランスをとっているアカンベェの顔に直撃する。

 

『ンベェッ?!!ベェッ?!』

 

 砂煙が晴れるとそこには氷の上で転び起き上がろうとしては滑ってもがくアカンベェの姿があった。

 

「今だキャンディ!」

 

「クル!みんなの力を合わせるクルぅぅぅ!!」

 

 その叫びと共にキャンディからキュアデコルが飛び出し、五人の手に収まる。

 

 キュアデコルをスマイルパクトにセットすると五人の衣装が所々変化する。

 

「まっ不味いオニ!?」

 

『プリキュア・レインボーヒーリング!!』

 

 手を重ね合わせた五人から白い光が溢れ出し身動きの取れないアカンベェを飲み込んでいく。

 

『アーカンベェェ……』

 

 光に飲み込まれたアカンベェはその青い鼻を端から剥がされていくように浄化されていった。

 

 アカオーニはレインボーヒーリングの直前に逃げ出した様で既に居なくなっていた。

 

 

 

 

 

 

「位置について……」

 

 アカオーニが消えてからは体育祭も元の賑わいを取り戻し、遂に二年生女子によるクラス対抗リレーが始まろうとしていた。

 

「あかねー!」  「日野ぉ!頑張れぇ!」

 

 五人の練習はクラスの奴らも結構目にしていたためか応援にも熱が入っている。

 

「よーい……」

 

 パンッ!!

 

 ピストルの音を合図に一斉にスタートをきる。

 

『今、二年生女子リレーがスタートしました』

 

 わぁぁぁ!!!  きゃぁぁぁ!!!

 

 各クラスの応援の声が混じり合い何を言っているのか聞き取れないレベルだ。

 

 日野はスタートダッシュに成功したようで二番手で第二走者の星空の元へと走っていく。

 

「みゆきぃぃ!!」

 

「はいっ!!」 パシッ!

 

 

「よしっ!」

 

 練習の成果か日野から星空へと綺麗にバトンが繋がり、思わずガッツポーズをとってしまう。

 

「みゆきー!」 「すごーい!!」

 

 星空もクラスからの声援に押されるように二番手をキープしれいかへとバトンを繋ぐ。

 

「れいかちゃん!」

 

「はいっ!」

 

 ここでもスムーズにバトンが繋がる。

 

「れいかぁぁ!!きょうかぁぁ!!」

 

 お昼の約束通りに全力で応援する。自分でもらしくないとは思うがそんなのは関係ない。

 

「いけぇぇぇ!!!」

 

 れいかは二番手を守る所かトップとの差を少しずつ縮めてすらいる。

 

 

「やよいさん!」

 

「うんっ!」

 

 ここでも綺麗にバトンが繋がる。

 

 バトンを受け取り走る黄瀬の姿にクラスがざわつきだす。

 

 黄瀬は自分の足の遅さを気にしてか、練習でも五人の中で一番頑張っていた。その結果が今、みんなの前で出ていた。

 

「あれ?後ろとあんまり距離が縮まってなくね……?」

 

「うそ……黄瀬さんあんなに速かったっけ?」

 

「やよいちゃーん!!いけるよ!!」

 

 

 黄瀬の足は遅い。それは黄瀬本人も自覚しているし周知の事実だった。しかし、しかしだ。その黄瀬は、今も着々と後ろの選手から距離を縮められてはいるが抜かされてはいないのだ。

 

 

「なおっ……ちゃん!!」

 

「後は任せて!」

 

 黄瀬から緑川へのバトンパスは他とは違い緑川が走り出さずに倒れ込みそうな黄瀬を待ってバトンを受け取った。

 

 そうして遂に黄瀬はギリギリとはいえ、二番手を守り切り緑川へと最後のバトンを繋いだのだった。

 

 そこからの緑川の走りは圧巻だった。抜かれそうだった筈のクラスを置き去りにしにトップにグングン近づいていく。トップの選手も後ろからの足音に気付いたのか少しスピードが上がるが、それも緑川には関係ないようであっという間抜き去りトップへと躍り出た。

 

「きゃぁぁぁ!!」「緑川さん素敵ー!!」

 

 その勢いのまま、緑川はトップでゴールテープを切った。

 

『わぁぁぁぁぁ!!!』

 

 歓声の中、後続の選手も次々とゴールしていく。そして最後の選手がゴールしたのを確認するとみんな一斉にグラウンドへ駆け出していく。

 

「緑川さーん!!」 「黄瀬ー!凄かったぞ!!」

 

「あかねー!イエーイ!」 「星空さんもかっこよかったよー!!」

 

 クラスのみんなが各々に声をかけに行く中、俺は勿論れいかの元へと向かう。

 

『八幡くーん♡私も頑張りましたよ!」

 

「八幡君っ貴方の声、しっかりと届きました!」

 

 二人の姿が目に入ると直ぐに飛び込んで来たのでしっかりと受け止める。

 

「ああ、二人ともお疲れ様。れいかもきょうかも凄い走りだったぞ」

 

『うふふっ」

 

「ありがとうございます♪」

 

 そうして二人を労っていると……

 

「なおちゃーん!……わたし、頑張って良かったよぉぉ……!」

 

「うん……うん。やよいちゃん、……すっごく頑張ってたよね……あはは、アタシまで涙が出てきちゃった……」

 

 

 声のした方を見ると黄瀬が泣きながら緑川に抱き着いており、それを受け止める緑川も笑顔ながらも涙を仲間していた。クラスの奴らも二人を囲む様に盛り上がっている。

 

「……最高の結果に終わったな」

 

「ええ、やよいさんもあんなに頑張っていましたから、報われた様で良かったです」

 

 れいかと寄り添うように二人の姿を眺める。

 

 

 今日の体育祭の中でも黄瀬と緑川、二人のこの泣き笑いは俺の中に深く印象に残った。




綺麗に終わった!(自己満足)

みんな頑張って勝って終わりで良いやんって自論。





からーの突然の発表ドンっ!



次週からオールスター編スタートです!

わー!どんどんぱふぱふ!

一応ストーリ的に地続きにするので読み飛ばしは非推奨です。

…………お楽しみに!
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