鏡華が動く動く……
「みんなー!やっと会えたよぉ!!」
「ほんま直ぐどっか行くんは勘弁してな……」
「はーい!あっ、そうだ!さっきねぇプリキュアの先輩達に会ったの!」
「聞いとるんかい……」
聞いとらんだろうなぁ……
「私達以外にもフュージョンを探すために動いている先輩方もいるようですね」
「協力すればもっとフュージョンが見つけやすくなるかもね!」
「ああ、この後はフュージョン探しと並行して、顔が分からないから難しいかもしれないが、プリキュアの先輩方も出来れば探したいな……」
「ねねっキャンディは先輩達探せる?」
「クルゥ……キャンディ他のプリキュアは知らないクルゥ」
「……あ、でも他の妖精ならわかるんじゃない?会ってるんだよね?」
「それなら分かるクル!」
おお!それなら少しは捗りそうだな!
「それではみゆきさんとあかねさん、キャンディには他のプリキュアの先輩達を探すのを優先してもらいましょう。……よろしくお願いしますねキャンディ」
「れいか、キャンディに任せるクル!」
そこはかとなく不安だ……
「ふふっ♪ええ、お願いします。とっ、ですがその前に、腹が減ってはなんとやらと言いますし、一度お昼にしましょうか」
「わーい!さんせーい!」
「ウチももうお腹ぺこぺこや」
「あ、もうそんな時間なんだね」
「……気付かなかった」
「ここら辺は観光地だし軽くまわって良さげな店に入る感じでいいか?」
「ええ、そうしましょう」
食事をする所を求めてコンテナ置き場から繁華街の方までやってきた。色んなお店が並んでいて何処にするか時間が掛かるかと思っていたのだが……
「ここっ!なんかここからビビっときたよ!」
昼食をとる場所を探し始めてまだ十分も経ってないんだがなぁ……
「お、おう、そんなにビビっ?ときたならここにするか
……みんなもそれでいいか?」
「ええでーもうウチ何処でもいいからはよ食いたいわ」
「うん、みゆきちゃんの勘はよく当たるもん」
「アタシも大丈夫」
「では、決まりですね」
星空が選んだ店はテラス席も何席かあるハンバーグのお店だった。今がお昼時を少し過ぎているからか満席ということも無く、直ぐに食べる事が出来そうだ。
「じゃあ中に入って注文すっかぁ」
みんなで店の前に行き扉へ手をかけた時だ。
「あれ?れいかどこ行くの?」
「あん?」
緑川の声に振り向くとれいかがテラス席で食事をとっていた四人グループの後ろで立ち止まったところだった。
「あ、あのぉ……何か御用でしょうか?」
「せつな、知ってる人?」
「ラブ、せつなが知ってる人だったらあんなよそよそしいこと言わないでしょ」
「えへへそっかぁ」
『少し……匂いますね……」
「えっ?!わたし臭いの?!」
ええっ?!初対面で言うことっ?!
「ちょっ?!れいかっ?!いやきょうかっ!?どっちかわかんないけど急に何言ってるの!?」
『スンッスンッ……スンッスンッ……やっぱり」
「えっ?えっ?わたし嗅がれてる?!」
「ちょーっ!きょうか!流石に初対面の人にそれは失礼だって!……すいません!彼女が急に失礼な事をしちまったみたいで」
流石にマズいと俺も飛び出してきょうかを引き離す。
「いえ……大丈夫でしたけど……わたし……臭かったですか?」
あ、そこはやっぱ気になるんだ……
「はっ?!ちょっときょうか!!申し訳ございません!きょうかが粗相をしてしまって……」
「えっ?えっ?ブッキー、みきたんどういうことか分かる?」
「あたしに聞かないでよ」
「ううん、全然わかんない」
……どうしよ、とりあえずまずは訳を聞かねぇと……
「れいか、一旦落ち着いてくれ!それときょうか……どうしてこんな事したんだ?なんか訳があったのか?」
『ええ、その方から……なんと言えばいいのでしょうか?悪い力?……そう、私と源流の方では似た力の、残り香の様なものを感じたので……つい、確かめたくなってしまったんです。貴女も不躾にすみませんね」
『っ……!?』
きょうかの言葉を聞いた四人組の表情が目に見えて変わる。
「貴女……何者?せつなから悪い力を感じるって本当なの?」
『別に、うっすらと残り香がある程度で彼女から悪い力なんて感じませんよ。それと、何者かと聞かれればきょうかだとしか答えようがありませんし、貴女達も私の事はきょうかで構いません」
「その……きょうかさん、わたしには本当にその悪い力はもう無いのね?」
「……え?……ええ、きょうかは嘘なんてつきませんし間違いないと思いますよ」
これ今喋ったのれいかだろ……丸投げされたな。
「そう……よかった……」
せつなさん?が安堵の息を吐く。……つか、これ俺達が空気すぎる……向こうの四人が凄く真剣な表情で聞いてるから何も言えねぇけど……
ぐきゅうぅぅ……
「あっ///み、みゆき!ダメやないか大事な話の時に腹鳴らすなんて」
「えー?!わたしじゃないもん!はっぷっぷー!」
日野か……さっきも腹減った腹減ったって言ってたもんな……
「あはっ!皆さんもここで食べる予定だったなら一緒に食べませんか?話の続きは料理が来てからで!いいよね?みんな」
「もう……でもそうね、あたし達だけ座ってるのも居心地悪いし」
「うん、わたしも大丈夫」
「……ええ、わたしももっと詳しく話を聞きたい」
おお、災い転じてってやつだな。雰囲気も和やかになったし日野に感謝だな。
「それじゃ……お願いします。俺達も注文してきますね」
「うん!いってらっしゃーい!」
店の中に入り、みんなで各々好きに注文し、テラス席の移動の件を伝えると快く受け入れてくれた。
このハンバーグ屋、調理風景が店の中から見える形式のお店だったようで星空、日野、黄瀬の三人が興味津々で窓に張り付いていたため、緑川に料理が出来るまでのお守りをお願いして、れいかと二人で先程の四人組の元へと戻ってきた。
「おかえりなさい、あら?先程の人達は?」
「あ、星空……他のみんなは調理風景に釘付けだったので置いてきました」
「あー!わかる!ハンバーグがどんどん出来てきてわたしも見入っちゃってたもん!」
「そうなんですね。ラブちゃん……この子も料理が出来るまであそこを離れなかったので大丈夫ですよ」
「えへへぇ」
話を聞きながら、机を寄せて行く。ラブさん?達も俺達の座りやすい様に席の並びを替えてくれたのでスムーズに準備が出来た。
「お待たせー!」
丁度テーブルの準備を終えた時、見計らっていたかのように星空の元気な声が響く。
「お店の人に行ったらお盆貸してくれてね。二人の分も持ってきたよ」
緑川と日野は幅の広いお盆を持って、俺とれいかの分も持って来てくれたようだ。
「おお、助かる。それじゃ席に着いてくれ。丁度今、準備が終わったところなんだ」
「おっしゃ!これが比企谷のなー」
星空達は端から座っていったようで俺と緑川の席がせつなさんとみきたん?さんの隣になった。もちろん俺の逆隣はれいかだ。
「それでは!」
『いただきます!』
星空と日野は食事の挨拶を終えるとすぐさま口の中へ料理を詰め込んでいく。
「おー!いい食べっぷりだね!……みきたん、わたしもおかわりしてきていい?」
「ええ……ラブ、あなたさっきもあんなに食べてたじゃない……」
「でもでもでも!あんなに美味しそうに食べてるのを見たらあたしもまた食べたくなっちゃうよぉ」
「ええ?でも……」
「みきちゃん、いいんじゃない?ラブちゃんあんなに羨ましそうに見てるし……」
「ブッキー……もうしょうがないわね」
「わーい!みきたん!ブッキー!ありがとう!」
「もう……」
「ふふっ……」
向こうにも星空に似た性格の人がいるんだな……
「ねぇ貴方、ラブが戻ってきたら自己紹介しましょう。わたし、貴方もそちらの彼女の名前も知らないし」
確かに……俺ら普通に食事始めちまったけど普通自己紹介が先だよな……
「そ、そうだよな……ええ、お願いします」
ラブさんが戻って来た頃には星空と日野もハンバーグを半分程食べ、落ち着きを取り戻していたのでせつなさんの提案通り自己紹介を始めた。
「わたし、
「あたしは
「えー!みきたん可愛いのに!」
「はいはい……」
「えっと、私は
あ、山吹だからブッキー……
「
これで四人の自己紹介は終わったので今度は俺達の番となる。まぁ、俺達の中で先陣を切るのはもちろん……
「今度はわたし達だよね!わたしは星空みゆきです!好きな物は絵本で!特に好きなのはシンデレラ!」
「ウチは日野あかねや!よろしくしてや!」
「え、もうわたし?!あ、あの黄瀬やよいです。よろしくお願いします……」
「やよいちゃん、もう少しリラックスして大丈夫だよ?……アタシは緑川なおです。よろしくお願いしますね」
「私は青木れいかと申します。……その、先程せつなさんに、失礼なことをしてしまったのが青木きょうかといって私の……『そこからは私が引き継ぎますよ。改めまして、青木きょうかと申します。れいかの別人格とでも思って下さい」
「もう……その、よろしくお願いいたします」
せつなさん達もれいかの紹介にはかなり驚いているようだ……れいかが終わったって事は最後は俺か。
「比企谷八幡です。……お願いします」
最後にしなきゃよかったかも……一体何をお願いするんでしょうねぇ……
「キャンディはキャンディクル!みゆき酷いクル!!ご飯の時は呼んでくれるって言ったクル!」
『…………え?』
その声で一気に冷や汗が噴き出してくる。
『ひっ……羊が喋ったぁぁぁ!?』
「キャンディ羊じゃないクル!!」
そういう問題じゃねぇ!!?
はい!という訳でフレッシュな方々でした!
イースマジかわよ。せっちゃんになってもかわよよ。