俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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光堕ちって言葉が好きです。なんか漢字がいいよね光なのに堕ちるっていう……

フレッシュはいいぞ!


(4)

 

 咄嗟にキャンディを鷲掴みにして引き寄せる。

 

「きゃ、キャンディお腹すいたくるぅ!?

 

『……………………』

 

「八幡痛いクル!」

 

 俺の演技も虚しくキャンディ俺の手から抜け出すとはせつなさん達の方へ行ってしまった。

 

「お、キャンディはんやないか!」

 

「……って?!ちょっとタルト!?」

 

 なんか向こうからも喋るフェレットが出てきたんだが……

 

「タルトクルゥ!」

 

「せや、キャンディはん達もフュージョンを探しに来てくれたんか?」

 

「そうクル!」

 

「おお!ホンマおおきにな!ワイらも探しとるんやけどなかなか見つからんねん」

 

 キャンディとタルトと呼ばれたフェレットが和気藹々(わきあいあい)と話をしているのを引きつった顔で囲む俺達……

 

「……えーと、プリキュア……ですか?」

 

 この状況で、なんとか絞り出した俺の質問にうなだれるように頷く四人の姿が印象的だった……

 

 

 

 

「すごーい!ラブちゃん達もプリキュアだったの!?」

 

「うん!そうなの!でもみゆきちゃん達もプリキュアだったなんてびっくり!」

 

「へぇ、貴女達はバットエンド王国ってところと戦っているのね……」

 

「……うん。でも凄いなぁ……みきさん達はそのメビウスっていうの倒しちゃったんでしょ?わたしも頑張らなくちゃ……」

 

 

 

 

 

 共通の話題がわかってからは、みんなが仲良くなるのは直ぐだった……コミュ力の化け物かな?

 

 足元ではタルトとキャンディ、そして追加で現れたシフォンという妖精も仲良くお茶していた。

 

 しかし、和やかな雰囲気ばかりでは無い。

 

「……ねえ、どうしてわたしに悪の力があった事がわかったの?」

 

 せつなさんの真剣な眼差しがれいかの瞳を通してきょうかを射抜く。

 

「それは……きょうか、良いですか?」

 

『ええ、隠す様な事でもありませんし……寧ろ私が語ってあげます。私と八幡君の愛の物語を♡」

 

「……え?ええ、お願いするわ」

 

 ……………んー??何を語るって?せつなさんもチラチラこっち見ちゃってるし……

 

 

 

 

 

 

 

『そして八幡君は私を抱きしめながらこう言うのです……『俺はここにいる!だから安心しろ!お前を一人になんてさせない!』と!」

 

 

『キャー♡!!』

 

 …………なぁに?この羞恥プレイ……もう顔も上げられないんだが//////

 

 それに微妙に話の内容が盛られてる気がするし……

 

 

 

 

 

『……そうして私達は一人に戻ったのです!」

 

『おおぉ……』

 

「アタシ達も初めてこんなに詳しく聞いたよ……凄かったんだね……」

 

 確かに緑川達には大まかな事しか言ってなかったかもな……

 

『……しかし、二人の意識に一つの体というのは大変な事も多く、八幡君と口付けを交わす時は「きょうか?!あ、貴女///どこまで話すつもりですか!?///」

 

 あー///聞こえなーい///

 

「……最近の子達って進んでいるのね///」

 

「せつな……私達と同い年よ///」

 

 なんか生暖かい視線がバシバシ飛んできてる気がする………

 

「こほんっ、じゃ、じゃあ今度はわたしの話をするわね」

 

「え?せつなちゃん、大丈夫?」

 

「ええ、大丈夫よブッキー、ありがとう。でも、わたしから聞いたのにわたしの話だけしないなんて不公平でしょ?」

 

 急にせつなさんを気遣う様な様子を見せる三人に自然と俺達の背筋も伸びる。きょうかが悪の力と言っていた事に関係があるのだろう……

 

「それじゃあ、聞いてくれる?わたし(イース)わたし(せつな)になる迄の話を……」

 

 ゆっくりと語り出すせつなさん。

 

 

 

 

 

 

 

「そこでアカルンがわたしの中に入って来て、わたしはキュアパッションとして、東せつなとして生まれ変わったの……」

 

 せつなさんが語ってくれたのは予想以上に重く、胸が締め付けられるような話だった。

 

「きょうかさんに悪の力と言われた時、もしかしたらわたしの中に、まだイースとしての部分が残っているのかも知れないと思って……怖くなってしまったのよ」

 

 それであんなに強ばった顔をしていたのか……

 

『なるほど……そうだったのですね。ですが何度も言うように貴女から悪の力は感じませんよ。あくまで残り香であって悪の部分がこびりついている訳ではありませんもの」

 

「ええ、ありがとう。お陰で安心したわ。……ほらわたしの話は終わりよ。そんなしんみりとしてないでまたみんなで楽しい話をしましょう」

 

 本当に安心出来たようで、せつなさんから逆に俺達が心配されてしまった。

 

 

 

 

 

 

「………ねぇ、キスってどういう感じなの///」

 

「……そうですね。キスに限らず触れ合っている部分から心まで暖かくなっていくようでとても安心するんです」

 

「……へぇ///もっと聞いてもいい?」

 

「ええ、もちろんです」

 

 …………俺を挟んでする話じゃねーと思うんだよなぁ///

 

『八幡君は優しくて///あの時も………」

 

 

 

「……そうなの?」

 

「……………///」

 

 直接俺に聞かないで!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みゆきー!また会おうねー!」

 

「れいかー!またお話しましょう!」

 

 食事も終わり、何時までも占領していたら店側にも迷惑だろうということで解散となった。……特にラブさんと星空、せつなさんとれいか、きょうかはかなり親密になったようで連絡先も交換してまた絶対に会おうと約束する程だった。

 

 しかもれいかときょうかは似た境遇の事もあるのか、せつなさんのことを呼び捨てにする程になっていて緑川がハンカチを噛んでいたのは見なかったことにした……

 

「うんー!ラブちゃんも元気でねー!」

 

「はい!楽しみにしていますねー!」

 

 

 

 

 

「それにしても、みゆきレーダー恐るべしやなぁ……」

 

「うん、まだ探してもいないのに見つかるんだもん」

 

 ほんとそれな……

 

「ふふーん!それほどでも……あるかなぁ!よーし!この勢いで午後もバシバシフュージョンも先輩も見つけちゃうよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほぇぇ………」

 

「ほらみゆき!シャキッとせい!」

 

 白くなった星空を引きずりながら日野が来たことで全員揃った。

 

「……結局、あの後は何も見つからなかったねぇ」

 

「警戒されちゃったのかなぁ?」

 

「そうかも知れませんね……コンテナ置き場も見回りましたけど特に何も見つかりませんでしたし……」

 

 午後の探索はなんの進展もなく日も落ちてきたので昼過ぎに予約したホテルにチェックインする事に……

 

「でもやっぱり泊まりになっちゃったねぇ」

 

「ええ、一日でどうにか出来るとは思っていませんでしたが、明日までにどうにか進展させないと私達も学校がありますからね」

 

「まぁ、焦ってもどうにもならない事なんだ。今日はかなり歩いたし、今は体を休める事を第一に考えようぜ?」

 

「……ええ、そうですね」

 

 

 

 

「わたしいっちばーん!」

 

「あ!みゆきっ!」

 

「わたしもー!」

 

 受付でチェックインを済ませ部屋の前までやってくると星空を筆頭に三人が部屋へ飛び込んで行った。

 

「はしゃいでんなぁ……」

 

「あはは、しょうがないよ。フュージョン探しっていう目的でもみんなでの旅行みたいなものだしね」

 

「ふふっ♪そうですね。先生もいない訳ですからつい、はしゃいでしまっても怒られないですものね」

 

「騒ぎ過ぎても他の部屋に迷惑だから程々にな?」

 

「それ、アタシ達じゃなくてあの三人に言わないと」

 

 言って聞きゃあいいけどなぁ……

 

 星空達に遅れて俺達も部屋に入ると既にベットの上で星空たちが跳ねていた……はぁ……

 

 今回の部屋はファミリー用の部屋に追加でベットを三台入れてもらい、計六台の部屋だ。本当はもう一部屋、一人部屋をとることも考えたのだが、もう何度もこのメンバーで泊まっていることもあり別にいいか?となった訳だ……俺も感覚が麻痺してきたのかもしれんが……

 

 

 

 

 

「けぷっ、あ〜美味しかったぁ!」

 

「みゆきぃ、はしたないでぇ」

 

 後ろから星空たちの雑談が聞こえる。

 

 先程ホテルのバイキングで夕食をとっていたのだが流石ホテルと言えばいいのか。星空達ほどでは無いが俺も少し食べ過ぎてしまったかもしれない。

 

 そもそも珍しく俺が先頭を歩いているのはホテルの中なので星空と日野達が走り出すのを抑えるためだ。必要ないのかもしれないがもしもを想像出来てしまうのが星空たちの怖いところでもある。

 

 

 

 俺の考えは杞憂だったようで目の前の交差部を左に曲がればもう俺たちの部屋だ

 

「ぽんぽんぽーんお腹がぽーうわっ?!」

 

「ちょ?!なんやの?!」

 

「ん?どうしうおっ?!」 

 

 後から悲鳴が聞こえたので振り返ろうとしたら背中を突き飛ばされる。

 

 そして運の悪い事に丁度他の宿泊客がこちらに曲がって来ようとしているところだったようで押された勢いのままぶつかってしまった。

 

「くぅ!」

 

「わっ?!」 「なっ?!」

 

 ぽんっ!

 

 一瞬、男性二人から煙が上がったように見えた。

 

「八幡くん?!」

 

「ココ?!」

 

「ナッツさん?!」

 

 どうやらぶつかってしまった二人以外にも人が居たようだ。

 

 




わたしからわたしにっていう言い回しが好き……!

っぱせっちゃん可愛いんだよなぁ!っし!連絡先交換したしこれで本編にチラッと顔を出しても違和感ねぇな!ヨシッ!


次は何処のゴーゴーなんだ……?…………カレー屋かな?


         また見てね!
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