俺の青春にスマイルなどあるのだろうか?   作:紫睡

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人が……人が多くて頭が混乱する……

色分けもほぼ一緒だから名前も逆の名前書きそうになって焦る……


(5)

「つつ……あ、すいません。怪我とかないですか?……あれ?」

 

「八幡君、大丈夫でしたか?お手を……」

 

「ああ、助かる………?」

 

 れいかの手を借り、起き上がりながらぶつかってしまった男性二人の様子を伺おうと辺りを見渡すが……姿がない……

 

「ココ……」 「ナツ……」

 

 が……代わりになにか白い生き物と茶色の生き物が肩や腰?の辺りを擦りながら起き上がってきていた…………

 

「大丈夫?ココ、怪我はない?」

 

「ナッツさんも怪我はないですか?」

 

 そこへ俺たちと同い年位の、マゼンタ色の髪の子と緑色の髪の子の二人が駆け寄って来て、謎の生き物を助け起こしていた。

 

「あー……」

 

 またそういう……ねぇ……

 

 

 

「のぞみ!前!前!ココっ!」

 

「あっ!」

 

「コプッ?!んー!」

 

 奥から一人、慌てて叫びながらこっちに向かって来る。

 

 のぞみ?さんは暫定妖精の口を塞いでいるがその後ろでは……

 

「ナッツさん、大丈夫でしたか?」

 

「大丈夫ナツ。こまち、そろそろ下ろしてほしいナツ」

 

 思っきし喋ってるし動いてんだよなぁ……

 

「あー!見て見て!あの子たちもキャンディのお友達かなぁ!」

 

 落ち着きを取り戻した星空も目の前の妖精達に気が付いた様でカバンからキャンディの耳を掴んで引っ張り出している……キャンディの扱いが雑ぅ……

 

「痛いクル!みゆき!キャンディの耳が取れちゃうかと思ったクル!」

 

「あっ!ごめんねキャンディ!でもでも、気になっちゃって!あの子たちってキャンディのお友達かなぁ?」

 

「クルゥ?……知らないクル。でもキャンディと同じ妖精だとは思うクル」

 

「そっかー」

 

 妖精は任せてとは……

 

「わぁぁ!この子可愛いですねぇ!りんさんもそう思いませんか?」

 

「いや、うらら?そこじゃないでしょ……」

 

「ちょっとあなた!ココ様やナッツ様にぶつかるなんてどういうことよ!」

 

 うぉ……めっちゃキレてる……

 

「くるみも落ち着きなさい。こんな所で騒いでいたら他の人に迷惑でしょう?それに向こうの方々も目的はわたしたちと同じなのでしょうし、一旦落ち着いてお話しましょう?」

 

「かれんがそう言うなら……でも後で覚えて起きなさい」

 

「はぁ……あなたもわざとでは無いのでしょうし、くるみの言うことは気にしなくていいわ。それで、あなた達もわたし達の部屋に来ていただきたいのだけど、いいかしら?」

 

 

 

 

 

 

 案内された部屋は俺達のとった部屋とは桁が違った……文字通りに……

 

「ひっろーい!あはははっ!」

 

「ちょッ!みゆき!走るな!」

 

 追いかけるなー……

 

 

「……なんかすみません」

 

「いいわよ。うちの子達も最初は走り回っていたし……ねえ?」

 

『あはは……』

 

 かれんさんの視線を追うと苦笑いの三人が……どこもみんな似たような人が居るんだな……

 

「とりあえずそこのテーブルにかけて待っていてくれる?準備をしたらすぐに行くわ」

 

「あ、はい……」

 

 

 席に着くと緊張かガクガクと震えながら黄瀬が声をかけてきた。

 

「ひ、比企谷くん……わたし、比企谷くんがどんな事になっても見捨てないからね……!」

 

 ……この子めっちゃ勘違いしてない?いや、言ってる事は嬉しいんだが、それじゃあまるで俺が酷い目に会うみたいじゃねーかよ……

 

「ふふっ♪黄瀬さん、大丈夫ですよ。先程の方達は別に私達をどうこうしようなんて考えていませんから」

 

「そうよ。少し勘違いされやすいかもしれないけどかれんはそんな事をする子じゃないわ。はい、お茶をどうぞ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 先程茶色の妖精を抱えていた緑色の髪の子が人数分のお茶を持ってきてくれた。

 

 

 

「みなさん、お待たせしました。ボクはココ。この姿では小々田コージと名乗っているんだけど、みなさんには妖精の姿を見られてしまっているからね」

 

「オレはナッツだ。お前らもプリキュアなのか?」

 

 先程俺がぶつかってしまった二人がやってきた。……ちょっとムカつくくらいイケメンだな……

 

「あ、そうです。先程はぶつかってしまってすいませんでした」

 

「いや、気にするな。……それにして男のプリキュアは初めて見たな……」

 

 ……んん?

 

「そうだね。でも羨ましい限りだよ。ボクにもそんな力があれば、のぞみ達頼りっぱなしにならないで一緒に戦えるんだけど……」

 

 ……あっれぇ?

 

「ふーん?貴方もプリキュアなの?わたしだってプリキュアよ!」

 

「何を張り合ってるのよ……それで貴方、大丈夫?凄い誤解が広がってる気がするけど?」

 

 かれんさんが呆れた様な顔でやってきて確認してくる。

 

 あっ、やっぱり?

 

「大丈夫じゃないです……俺は付き添いでプリキュアは向こうの五人なんで……」

 

「へぇ!みゆきちゃんって言うんだ!わたし夢原のぞみ。よろしくね!」

 

「えっ!?わたしの歌聴いてくれたんですか!嬉しいです!」

 

 あれー?なんか向こう、いつの間にか自己紹介して仲良くなってらっしゃる……

 

「ちょっと!もっと早く言いなさいよ!」

 

「む……勘違いだったか」

 

「あはは、ごめんね」

 

「いえいえ、誤解がとけたならそれで……」

 

「八幡君、すこしいいですか?」

 

 向こうで交流を深めていたれいかに呼ぼれたようだ。

 

「はちまんくんって言うのか。呼ばれてるみたいだし行っておいで」

 

「あ、比企谷八幡っていいます!ちゃんと自己紹介も出来ずにすいません!」

 

 イケメン妖精二人に頭を下げてかられいかの方へ向かう。

 

 

 

「れいか、どうかしたか?」

 

「いえ、少し八幡君に傍にいて欲しくて来てもらったんです」

 

「お、おう?急にどうした?」

 

 れいかにしては珍しくそわそわしているようだ。

 

「その、のぞみさんとお話をしようと思うのですが……何故だか会った事があるような気がして……変に緊張してしまって……」

 

「そうか……じゃあ一緒に挨拶に行くか」

 

「ええ、お願いします!」

 

 

 

 

 

「のぞみさん?少しいいですか?」

 

「んー?いいよ!りんちゃんあたしちょっと抜けるね!」

 

「いいけど迷惑かけないようにね!」

 

 のぞみさんとりんさんは仲良いな……

 

「もー、そんな事しないもん!それで?どうしたの?」

 

「あっ、はい。ちょっとだけこっちに来てもらっていいですか?」

 

 みんなが盛り上がっている輪から、少しだけ離れた壁際で待っていたれいかの所へのぞみさんを連れて戻る。

 

「お待たせ、れいか」

 

「ええ、ありがとうございます八幡君。そしてはじめまして、青木れいかと申します。夢原のぞみさん」

 

「あ、比企谷八幡です。よろしくお願いします」

 

「れいかちゃんとはちまんくんだね!わたしは……あ、さっき自己紹介してたっけ?でももう一回!夢原のぞみです!よろしくね二人とも!」

 

「ええ、よろしくお願いします。のぞみさんと呼んでも?」

 

「うん!もっちろん!でもなんか不思議な感じ……れいかちゃんってなんだが初めて会った気がしないんだ」

 

 れいかだけじゃなくてのぞみさんもなのか……

 

「私もです。それにどうしても見てもらいたいものがあって……」

 

「なになに?見せて?」

 

 のぞみさんが反応を示すと、れいかは何かを取り出すでもなく、ゆっくりと笑みを浮かべる。それは無理に作った様なぎこちないものではなく、自然と浮かんだ様な綺麗な笑みだった。

 

「私は……上手く笑えていますか?」

 

「……うん!すっごい綺麗……それに大切な人も出来たんだね」

 

「ええ、八幡君は私の大好きな人で大切な人です。どんな時でも八幡君の事を思えば力が湧いてきます」

 

「わたしも、大好きな人の為なら誰にも負けない力が湧いてくる」

 

「のぞみさん、私とお友達になっていただけませんか?」

 

「んーん……そんな事言われなくてもれいかちゃんはもう、わたしの大好きな、大切な人の一人だよ!」

 

「……っ!のぞみさん!」

 

 涙を零し、のぞみさんへ抱きつくれいか。のぞみさんはしっかりとれいかを抱きとめ優しく頭を撫でる。

 

 抱きしめ合う二人からそっと離れる。

 

 俺の目の錯覚かも知れないが、踵を返す間際に、のぞみさんに似た少女が一瞬だけ、れいかの姿に重なる様に見えた気がした。

 

 慌てて振り返った時にはもう消えていたが、()()こそが、れいかとのぞみさんとの間にある不思議な縁の正体なのだろうと、そう思うと自然と納得出来た。

 

 

 

 

 

 




ぶっちゃけオールスターズでやりたかった事の九割九分はやりきった感がある……

え?シロップ?……多分出かけてるのよ……

最後のシーンは分かる人には分かると思います。

分からない人は是非とも『映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』をご覧下さい。それも面倒よって人は『のぞれい』でググッて下さい。

感動します。過去の私は泣きました。ザ・たっちは空気読めって思いました。

次回も楽しみに!
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