ホロライブラバーズRTA-あなたのしかいはわたしだけ-チャート 作:チルドレン
*ガキィン*
「ねぇ。団長そろそろ疲れてきたんだけど……その…団長ああいう不意打ち以外だとナイフ程度じゃ傷付かないからさ。諦めて降参しよ?ね?」
金属と金属がぶつかった音が聞こえる。
普通なら焦る筈なのに、目の前の壁は困ったような表情でこちらを見つめるだけだ。
本当に効かないのだろう。ナイフは諦めないといけない?
…じゃあ、これかな。
*BANG!*
「っ!こんな街中で暴れたってしょうがないよ!今ならごめんなさいすれば皆許してくれるから」
「?謝ってくれるの?」
「へ?なんで団ちょ…いや、うん!団長も一緒に謝るからさ!ね?だからその銃捨てよ?団長以外に撃ったら危ないから…」
「…こんな風に?」
*BANG!* *BANG!*
やっぱり、他の壁を守るようにしてあの壁も動いてる。
傷は浅いけどこのまま繰り返せば何とか…
「そっか。謝る気は無いんだね…」
「…?なんで私が謝るの?」
「……うん。団長が教えてあげるよ。謝らないといけない理由も…」
-常識も-
そう言って目の前の壁は目新しい武器を取り出す。
格好いい、どういう武器なんだろう。聞いたら答えてくれるかな?
うん、先ずはお話からだよね。聞いてみよう。
「ねぇ」
「……何?」
「その武器って…えっと、団長?のなの?」
「へ?…あ、うんそうだよ?団長専用のメイス!…じゃなくて」
「そうなんだ!見せて見せて?」
私は拾った拳銃を投げ捨てて近寄る。
それに一瞬びくりとした団長?を見つつも、私は団長の武器と身体をまじまじと見つめた。
「…凄い…団長?の身体もしっかり引き締まってるし……団長って結構鍛えてる?」
「ん?んー…まぁそうだね!団長は何時でもどんな時でも人を守れる様に頑張ってるのだ!」
「そうなんだ。因みに身体の何処を鍛えてるとかってあるの?」
「ん?団長はねー、身体のあらゆる筋肉という筋肉を…」
「そっか。筋肉だけなんだね」
それなら安心した。
そう思いながら私はナイフを使って丁寧に団長の瞳をえぐり取る。
綺麗な目だからちゃんと保存しておかないと…そうだ。フブキちゃんに上げたら喜んでくれるかな?
喜んでくれる筈だよね。こんなに綺麗なんだもん。きっと喜ぶ筈。
「えっ……っ!?!」
あ、危ない。
私毎目玉を殴ろうとするなんてやっぱり団長は危ない人なんだ。
一瞬殺したい気持ちに駆り立てられたけどそれは駄目だと考え直す。
だって此処で殺したら気持ち良いだけで何も残らない。
殺るなら徹底的にやらないと、だよね?
取り敢えず目玉を仕舞わないと…確か大事な物入を親から貰ったから…うん、これだね。
これに団長の目玉を入れて…よし、後は渡す時にラッピングすれば喜んでくれる筈!フブキちゃんの驚いた顔が目に浮かぶなー。
「…ふっ…ぇ…ぁ」
「…?どうしたの団長」
「っ…なんでこんなことを、したの…?」
「?だってフブキちゃんにとって、人間は危ないから。近づく人は全員殺さないと」
そう、親から聞いたのだ。
人間は獣人を襲い糧にする悪い奴等だ。だから貴方はその人間のスパイをしながら白上様を守らなければいけないよ。と。
だから今までずっと守ってきた。フブキちゃんに近づく人間は全員殺したのに……
「…でも知らなかった。ちょっと訓練してる間にこんなにフブキちゃんに人間が近づいてたなんて。あの親も使えないなー」
「……っ。危ない人間はそっちだと団長思うけどね!」
「…なんで?」
「フブキちゃんに一番近く近づいておきながら、そんな考えしか出来てない方が危ない人間だって団長は言ってるの!」
「…ああ。そうだよね」
確かに其処の説明をしないと危ない人の仲間入りだよね。
…うん、分かってる。私も危なくて汚らしい人間の仲間だって言うのは。
だからフブキちゃんと同じ様に髪を染めたり白い狐耳を付けたり色んな事をした。でも変わらなかった。
そんな時にね。呆れた様な表情でフブキちゃんが言ってくれたの。
「「黒は黒のまま。ありのままで居たら良いんだよ。そうすれば白上も気兼ねなく黒と遊べるんだから」って」
「…っ…」
「だからね?私は特別なの。幾ら近づいても大丈夫だし、私はフブキちゃんを愛してるから」
「…フブキ先輩の気持ちを考えないんですか?!」
「……気持ち…」
-経歴スキル【サイコパス】の弱体化に成功しました-
-今までの経歴から経歴スキル【白化】を会得しました-
-ファンファーレ・ブラック・ローズの記憶改竄が一部開放されました。情報はステータスからご確認ください。-
-ファンファーレ・ブラック・ローズ(本名:黒上 ◇◇)-
彼女の実の両親は未だ不明であり、その正体を知る者は数少ない。
かつて人間とそれ以外の種族が争った時の”
”白上家を守る為に育てられた”とあるが、実際は”白上家を◇◇◇に育てられた”
しかし戦況や時代背景から不利を悟った■■家は白上家に取り入るようになり、その時に育てられた黒上 ◇◇を見た白上家は取引をし白上家で引き取った。
以降黒上 ◇◇は白上フブキと黒上フブキ両名に育てられ◇■■■■◇◇◇◇◇■■発覚し白上フブキから厳重に保護されて生活する事になる。
白上フブキからは上記の一件のお陰で多少の信頼と多量の畏怖を勝ち取っており、それを感じ取った黒上 ◇◇は距離を置き始めた。
それを感じた白上フブキは
「…ふん。こんな事になってるとは、フブキも墜ちたものだな」
-経歴確認が強制的に切断されました。-
-経歴抹消中………完了-
-経歴スキル【白化】を無効化しました。暫定経歴スキル【サイコパス】が通常に戻ります-
「ノエル!?」
「っ……今の、は…なに…?」
「…ふへへ…やた…。何とか…なった…」
そう言いながら私の身体を抱きしめる団長を見つめながら、私は目をぱちくりとさせる。
…あ、銃を捨てちゃった。これからどうすれ…
「…フレア!団長ごと撃って!」
「っ…でも」
「団長だよ?堅い事も取り柄だしね!団長を信じて」
その瞬間、私の後頭部と危険信号がつながった。
…そうか。相打ち覚悟で…どうする?団長を殺せる方法……0。なら此処で死ぬ?
ありえない。
「良いの。団長は死ぬよ?」
「…死なない。私はノエルを信じてるから」
「本当に?両目を失ってて、其処から血を流してる団長の方を信じるの?此処でお互いに手を離しておしまい。それで良くない?」
「フレア聞いちゃ駄目!団長は絶対に耐えられる!」
「ほら、そっち側にも助ける人が居るんでしょ?…なら…ね?」
そう言いながら私はナイフを落として敵意を無くしてみせる。
…どうかな?
「…本当に敵意無いんだね。ノエル…」
「駄目!此処で倒さないと…」
「大丈夫だってノエル。私達を信じてよ?」
「違う。そうじゃ…あ…」
ノエルが手を離したと思うようなタイミングで私はそっと抜け出して、笑顔のまま彼女の下へ向かう。
……そのまま、私は懐に手を入れて鉈を取り出そうとして…
-BANG!-
「っ?!」
「海賊の勘を舐めないんで欲しいんだワ!…今武器を出そうとしたから撃ったよ!良いよねノエル?」
「…っ…うん!」
面倒臭い。
まさかまだ居たとは…そういえばだれかを呼ぶって言ってたっけ。
「…それで可愛いお嬢ちゃん。此処で引くなら船長も深追いはしない。ああ、手を出さないならね?でも此処でノエルだったりフレアだったりを攻撃するなら……分かってるよね?」
「…手を引けって事?」
「そういう事、こっちもノエルの傷を早いとこ治したいし…此処はお互い穏便に…ね?」
-BANG!-
今度は足元に撃たれる。
…こいつ、私の頭を覗かれてるみたいでやりにくい!
「今武器の方向に行こうとしたよね?……最終通告。どうする?」
「……分かった。だからその物騒な物を仕舞って。私も武器はもう持ってないから」
そう言いながら私は両手を上げる。
それを見つつ銃を突き付けたままの船長?の姿を見てため息を吐いた。
……流石に潮時かな。このままだと……私の死体を持って帰らないといけないし。
「…あの子の治療をしてあげて。私はあの子
「……フレア、行ってあげ」
「[死は眠り。殺害は優しさ]」
「フレ」
「ごめんね。でも殺さないと終わらないんだ」
-[
包丁を取り出し、彼女の首を一閃。
そのまま彼女の遺体を横にして小さく目を瞑った。
……どうか、来世は良い出会いになります様に。
「フレアァァァァァ!」
「…え、フレア?…嘘だよね?返事を、して?」
「てめぇぇ!殺さねぇんじゃねぇのかよ!糞ビッチ野郎がぁ!」
「……嘘。嘘だよ。フレアが死ぬわけ…ないよね…あははは…こんなの、嘘だ」
包丁を仕舞ってから私は小さく口を緩めた。
…これで二人目と、心に刻み付けつつ私は急いで逃げだす。
後ろから怒号と泣き声、そして第三者の怯えを聴きながら私は付近を迂回しながら街の外に逃げ出す。
そして隠れ家に辿り着いた私は急いで家の中に入って大事な物入れに入っている瞳を眺めながら、瞳棚に置いてからベッドの横に倒れ込んだ。
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-とある人の手記-1-
ある日、一人の少女がやって来た。
彼女は黒上■■というみたいで、今までの人間とは違う”
今まで迫害されてきたから、どんな風にも扱ってとお母様は言ってたけど…お母様は少女の使い方が分かってない。
この少女は私の全てを吸収してくれた。何れは黒上フブキを超える……そう考えた瞬間…
自分の脳内に一つの結論が弾き出される。でもこれがバレたら……自分達は一巻の終わりで。
…でも、楽しそうだと思った自分は少女に命令をしてあの作戦を決行した。
……結果は自分のミスによって失敗、そして自分は漸く少女の凄さが分かったのだ。
…あの子はきっと自分を…いや、白上を超える凄い存在になる。今回の事だって白上がミスしなかったら気付かれなかった。
だから、もっと天才にならないといけない。白上が今まで胡坐掻いていただけの才能を踏み台にして、もっと上がらないと。
だから、追いつくまでに白上はあの子に幾つもの封印を施した。先祖代々から続いてる禁断の術まで使って、念入りに。
だから、待っててね。白上だけを愛してくれた……
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「…なぁ」
「…ん?」
「こんな結末、誰が望んだんだろうな」
「…白上フブキ様」
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・
・
「そうか。…なぁ」
「ん」
「…だろうな。分かっていた事よ」
・
・
・
「…最期の願い、聴いてくれるか?」
「内容による」
「そうか。……」
-チュ…-
「…?」
「ふふ、私の魂をお前に預けた。…殺す前に私からの誕生日プレゼント?という奴だ」
「…誕生日…?」
「ああ……さぁ。もういけ、そろそろ警備が来るぞ」
「警備は私、死ぬのを見届けるのが仕事」
「ちっ、此処で逃げれる最期のチャンスだったのに」
「白上フブキ様の命令を果たす為だから、仕方ない」
「そうか…フブキは本当に……」
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「いき、たかった…なぁ」
「……待ってて」
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「私が必ず、黒上フブキ様を生き返らせるから。対価が必要だったら私が払うから…だから」
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・ ・
「だから、待っててね。また三人で暮らせるように、黒が頑張るから…」
「…おやすみなさい。黒上フブキ様」
難産だったけどかけてすっきりしたので失踪します。