黒き星と白き翼   作:吉良/飛鳥

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此れにて終幕かByなのは      はい、お疲れ様でしたByクローゼ


ChapterFinal『Schwarzer Stern und Weiße Flugel』

 

ワイスマンとスカリエッティを退けて『完全勝利』を得たなのははクローゼとヴィヴィオと共に、『エサーガ王国』との停戦協定と和平協定を結ぶために『王室親衛隊』の隊長であるユリアと、『リベリオン』時代からの信頼出来る部下であるクリザリッドと『鬼の子供達』を引き連れてエサーガ王国にやって来たのだが、其処でなのは達が目にしたのは予想していない光景であった。

 

 

「クローゼと共にヴィヴィオを助け出すために来た時から異様な感じはしていたが、よもや此処までだったとは……ワイスマンとスカリエッティの手に堕ちた時点で、国としてのエサーガ王国は死んでしまったと言う訳か。」

 

「人の気配がしないとは思っていましたが、其れはあの場所だけでなく他の地域も同じだったと言う訳ですか。」

 

 

王城が存在している首都、或いは王都と言うべき都市にも人の気配はなく、其処に居たのは人非ざる存在――ワイスマンとスカリエッティが作り出した人造悪魔だった。

エサーガ国の国民は全員がワイスマンとスカリエッティによって『帰天』の実験材料にされて人造悪魔と化しており、王族と其の関係者も最終的には人造悪魔とされてしまった事でエサーガ王国は『人の住まぬ魔境』と化していたのだった。

エサーガ王国は国境に沿って悪魔を遮断する結界が張られていた(ワイスマンとスカリエッティが国外に人造悪魔が逃げ出さないように張ったモノ)事で国外に出る事はなかったが、人造悪魔が跋扈する場所など人間の世界には不要であるのもまた事実なので、なのは達はエサーガ国内の人造悪魔を一掃する事から始め、そして人造悪魔を一掃した後に周辺国との話し合いを行い、其の結果として『エサーガ王国及びその領土はエサーガ王国との戦争に勝利したリベール王国の領土とする』事となり、リベールは後日改めて旧エサーガ王国復興の為の人員を送る事になり、急ピッチで復興事業が行われる事になった。

 

復興の為のメンバーは不動兄妹をはじめとした中央工房の技術者とマルガ鉱山で働いている力自慢の鉱夫達が選ばれ、其れとは別に有志のメンバーとして京とブライト三姉妹とヨシュア、BLAZEのメンバー、王室親衛隊から『鬼の子供達』、サイファー、アルーシェ、千冬と美由紀と恭也、DevilMay Cryからなたねとネロそしてダンテ(強制参加)、そしてヴィヴィオが参加していた。

 

 

「いっやぁ、パテマテがあると作業らっくだわぁ。さすがは兄さんと姉さん作の巨大ロボ、復興作業にも力を発揮してくれるわね。」

 

「うふふ、パテル=マテルなら瓦礫の撤去位はお手の物よ♪

 そしてそれだけじゃなくて、ビームの出力を調節すれば溶接作業も出来るし高い場所にモノを運ぶのだってお任せあれですもの……貴女のお兄さんとお姉さんはホントに凄いわねレーシャ♪」

 

「兄さんと姉さんは最強ですので!」

 

 

「それじゃあ此れは向こうに持っていきますね~~!」

 

『ネッガ~~!!』

 

「え?」

 

『ワリィゴハイネガァァァァァァァァァァァ!!』

ジャンク・バーサーカーな  ま  は  げ:ATK2700

 

「いぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「本当は子供が好きなのに子供に怖がられる……何か解決方法はないモノだろうか遊里?」

 

「ジャンク・バーサーカーは見た目がアレだから無理じゃない?でっかいアックスソードがそもそも威圧感ハンパないし……『ジャンク・ウォリアー』だったらヴィヴィオちゃんも怖がらなかったかもだよ兄さん。」

 

「召喚する精霊を間違えたか。」

 

 

その復興作業は少しばかりハプニングがあったりもしたが順調に進み、旧エサーガ王国はリベール王国の新たな領土となり、後日此の場所にはスポーツやカジノを楽しむ事が出来る複合型の娯楽施設が建設され、そしてそれは大当たりとなりリベール王国に多大な利益を齎す事になるのだった。

 

 

「遊星~、皆~~!お疲れさまやねぇ、お昼ご飯持ってきたで~~!」

 

「はやて、何時も悪いな。」

 

「気にせんといてや、私が好きでやってる事やからね。」

 

「だがはやての弁当は旨いから現場の人間からは大好評だからな。今日のメニューは何か聞いても良いか?」

 

「今日の弁当はご飯と皆大好き『豚の生姜焼き』に明太辛子高菜を添えて、ご飯には梅干しを乗せただけよのうて、『海苔段々』にしてみたわ。更に付け合わせの漬物にはスタミナが付くように『ニンニクのピクルス』をチョイスしたで♪」

 

「あぁ、此れは良いメニューだな。」

 

 

作業の途中ではやてがお手製の弁当を差し入れるのも復興作業が始まってからはお馴染みの光景となっており、その際に遊星と親しげに話すはやてをレーシャが威嚇するのもお馴染みの光景となっていた――レーシャの威嚇は『大好きなお兄ちゃんを奪われたくない』との思いから来るモノなのだが、はやてを含む周囲の人間には其れすらも可愛く映ってしまうので、はやてもレーシャの威嚇は適当に受け流していたのだった。

 

其れは其れとして、最強クラスのメンバーが集まった事で旧エサーガ王国の復興は短期間で終わり、続いて複合型娯楽施設が建設されるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒き星と白き翼 ChapterFinal

『Schwarzer Stern und Weiße Flugel』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧エサーガ王国の復興が進む中、リベール王国には天界からの使者がやって来ていた。

しかも天界からの使者としてやって来たのは、嘗て『高町桃子』の守護天使を務めていた大天使の一人である『守護天使ジャンヌ』だったのだ――『最も神に近い』と言われている守護天使がやって来たと言うのは天界もリベールと敵対関係になるのは得策ではないと考えたからだろう。

 

 

「和平協定か……其れを締結するのは私としても悪くないとは思うが、魔族とは違って神族は嘘を吐く事が出来るから今一信用する事が出来んと言うのもまた事実だ。

 だが、母さんの側近であったお前が直接出向いて来たと言うのであれば、天界からの提案を無下にする事も出来ないか――良いだろう、この提案は受けるとしよう――だが、私達を裏切るような事があれば、私達は即刻天界を滅ぼすと、上のお偉いさん方にそう伝えろ。」

 

「はい、一言一句全てを伝えます。

 エクゾディア……あの力が如何程かと言うのは天界の住人も知る事なのでそれが単なる脅し文句でない事は上も理解するでしょうし――何より、桃子様が追放され、更に亡くなられたと聞いた時から、私を含めた桃子様の守護天使達は天界を改革する計画を秘密裏に推し進め、先日それがようやく功を奏して老害達を一掃する事が出来ました。

 現在の天界の上役は嘗ての桃子様の守護天使、そして桃子様に近かった者達となっており、桃子様が生前理想として思い描いていた天界の姿を実現する為に邁進しているところです。」

 

「母を追放した馬鹿どもは一掃されたのか……そして母の守護天使達が上役と言うのであれば裏切られると言う事は無い、か。天使もまた魔族同様嘘は吐けないからな。」

 

 

天界は天界で改革が秘密裏に推し進められていたらしく、桃子を追放した古い体質の神族は一掃され、天使達が現在の天界を管理しており、そして天使も魔族同様に嘘を吐く事が出来ないと言う事から、なのはは天界との和平協定の締結に踏み切ったのだった。

 

そしてリベールと和平協定、或いは同盟関係を結ぼうと使者を送って来たのは天界だけでなく、ゼムリア大陸の多くの国、海を隔てて存在している島国の『ヤーパン』や巨大大陸『カメリア合衆国』、遥か南にある『エアーズロック国』等々がリベールと同盟関係を結ぶ事となったのだった。

なのは率いるリベリオンと真にリベールを想う者達によって起こされた『リベール革命』に始まり、なのはが新たなリベールの王となって直ぐに起きたライトロードとの戦い、そして此度のエサーガ国との戦いと短い間隔で起きた戦いはいずれもなのは率いる軍勢が最終的に勝利しており、其れを知った各国は『リベールを敵に回すのは得策ではない』と判断したのだ。

 

 

「同盟国が多くなれば其れだけやる事も増えるが、直接的には同盟関係になくともリベールと同盟関係にある国同士であれば争いは早々起きるモノではないだろう――直接ではなくともリベールが間に入って間接的には同盟関係にある訳だからな。」

 

「そうして争いがなくなれば自然と差別もなくなるでしょう……差別があるから争いの火種になると言うのであれば、逆説的に争いが起きなければ差別は生まれないとも言えますから。

 まだまだ道は長いですが、理想に一歩近付く事が出来たのかもしれませんね。」

 

「そうだな……だが、まだまだやる事は多い――とは言え、親族と魔族のハーフである私と、先祖返りで神族の血が覚醒し私の血を飲んだお前には最早『寿命』と言う概念がなくなってしまったからドレだけの時間が掛かろうとも必ず理想の世界を実現して見せるさ。

 其れが、私の生きる意味でもあるしね。」

 

「其れは、私も同じですよなのはさん。」

 

 

其れからなのはとクローゼは自らに特殊メイクを施しながら時を見て特殊メイクを外して名を変えて新たな王と王妃としてリベールを統治し、そして少しずつではあるが確実に世界の改革を行い、数百年の後にその理想を実現すると表舞台から姿を消し、世界の様子を見守りながら共に生きて行ったのだった。

そしていつしかなのはとクローゼの存在は伝説となり、『黒き星の魔王と白き翼の聖女』として人々に語り継がれて行ったのであった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 Fin

 

 

 

 

 

 

 

補足説明

 

 

 

 

 

 

黒き星と白き翼

 

使用版権:リリカルなのはシリーズ、空の奇跡シリーズ、遊戯王、KOF、ストリートファイター、キン肉マン、ドラゴンボールその他色々

 

STAFF

 

 

 

企画・原案:吉良飛鳥

 

 

 

ストーリー構成:吉良飛鳥&kou

 

 

 

文章校正:kou

 

 

 

Specialthanks:読んでくださった読者の方々。

 

 

 

Thank you For Reading

 

 

 

Presented By 吉良飛鳥

 




黒き星と白き翼 後書き座談会




吉良「と言う訳で完結です。お疲れさまでした!」

なのは「此れにて完結か……打ち切った『気侭スターズ』から随分とストーリーが変わったみたいだが、なぜこうなったんだ?」

吉良「気侭スターズが途中で終わっちゃったから改めて自分の中でストーリーを練り直した結果、『なのはとクローゼをメインにしてやっちまえ』って感じになったのが大きいかな。同時期に俺が軌跡シリーズにどっぷり浸かってたってのも大きいですわ。」

クローゼ「それにしてもなぜ私となのはさんの組み合わせに?」

吉良「なのはとクローゼの組み合わせってまずないし、新しいなって思ったのはあるのと……既にアインスとクローゼって言う事をやってるからアインスがやったならなのはもだろと言う訳の分からん天啓を受けた。」

なのは「意味が分からん……だが、此れで書きたい事は大体書けたんだな?」

吉良「うん、書きたかったものは全部書いた!だからここからは打ち上げと行こうぜ!一夏、不良パイセン料理持って来てーー!」

一夏「ちょうど出来たところだ。腕によりをかけたぜ!」

志緒「打ち上げパーティってのは旨い料理が欠かせねぇからな……俺と一夏の特製パーティプレートだ。」


一夏&志緒作特製パーティプレート『フライドチキン、フライドポテト、各種野菜スティック、サンドウィッチ、おにぎり等々』


クローゼ「此れは、とっても美味しそうです……!」

なのは「酒は?」

吉良「日本酒、ワイン、ウィスキーと色々取り揃えてあるから今宵は無礼講と行きまっしょい!改めてまして、お疲れ様でした!カンパーイ!!」


なのは&クローゼ「「カンパーイ!!」」



座談会終了!


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