コンビニ(ロドス支店)開店しました   作:式 叡月

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作り直してました


訓練と授業と雑談

今日の朝はドーベルマン教官に鍛えてもらう日だ。

 

訓練で必要な道具はロドスが用意した物を

使っている。

訓練室に着くと、ドーベルマンが待っていた。

荷物をベンチに置き、彼女の元へ

 

「今日はよろしくお願いします!」

 

ドーベルマン教官のメニューはキツい。

しかしその分、効果は確実に出ている。

 

人間に合わせたメニューで厳しいがテラで

生きていくには必要なんだ。

ロドスに滞在を認めてもらう時は死ぬかと

思ったよ。

 

「待っていたぞ。まずは準備運動からだ」

 

軽く準備体操をして、まずはランニング。

 

「10週だ。始め!」

 

合図と共に走り出す。学校のグランドの半分の

円が描かれた白線の横を走る。

後ろからは教官もついてくる。

弛んだりしたらムチでひっぱたかれる。

 

「そのペースまま維持しろ」

 

戦闘員ではないので指示アリでの訓練。

たまにクルースとラヴァが羨ましいそうに

見てきた時もあった。

 

五周からペースが落ちてきた。

 

パシン

 

叩かれてしまう。元は一般人だから

まだ、訓練には慣れていない。

今は訓練に耐えられるようになりたい。

 

10週終了後

 

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

「よし、休憩してくれ」

 

少しの休憩時間。これが大変ありがたい。

 

 

ドーベルマン視点

 

彼がロドスに着て、訓練は私がずっと

面倒を見ている。

最初は全然ダメだったが、今では多少は

こなせているだろう。と言っても、地球の

人間レベルではの話だが。

 

身体能力に差があるから、考えるのには

苦労させられた。

地球と共存するには必要な考えであるが。

 

「よし次の訓練だ」

 

戦闘は無理だから防ぐ事を徹底的に教えている。

地球は物が溢れていて、狙われやすいだろう。

だから、荷物を持った状態で走らす訓練もある。

 

「よし」

 

重りが入ったリュックを背負うのを確認して

から、ランニングを開始する。

さっきは五周で乱れたが次はどこまで持つか。

 

「ふぅ・・・ふぅ・・・ふぅ」

 

人間の適応力には驚いた。

慣れが早いのだ。

全てがそうではないのだろうが、彼は

私のメニューに適応してきている。

 

少し乱れたが走りきったのは見事だ

 

「無理はするなよ」

 

私は一人の人間の訓練を指導するようになった。

人生でこんな経験は絶対にないだろう。

何故なら彼は異世界の人間だから。

 

 

主人公視点

 

朝から昼までの訓練が終わった。

昼からはケルシー先生に歴史の個人授業を

開いてもらっている。

 

訓練後の休憩と食事を済ませ、私室で

待っておく。

 

「準備はできているか?では始めよう」

 

ケルシーの解説は言っていることが分かれば

理解しやすい。逆に分からないと難しい。

初めての時は源石や鉱石病を中心に教えて

もらっていた。

 

「ロドスは製薬会社だ。戦闘員がいるのは

患者や自分達を守る為にある。我々の成果を

盗もうとする者もいるだろう」

 

「自衛は必ず必要と?」

 

「君が外に出るか私達が決めるわけでは

ないのだが、外を見れば考えは変わるだろう。

ドーベルマンには外に出ること前提で

話してある。無駄にはならないはずだ」

 

先を考え教えてくれるのはドーベルマンと一緒。

ケルシーは必要以上の事は語らない。

 

「シエスタなら君が行っても問題はないだろう。

ロドスのオペレーターに出身の者がいるから

帰ってきたら、聞いてみるといい」

 

シエスタは海、正確には湖らしいのだが

そこで音楽フェスを開催してる。

有名アーティストが集結するから、他の移動都市

からも沢山の人が観光、バカンスにやってくる。

比較的平和な都市。近くの火山が噴火しそう

なのをロドスが防いだ。

 

「そんなことまで」

 

「本来なら休暇で立ち寄ったのだがな。

まったく」

 

どうやら巻き込まれる体質の持ち主が、ロドスに

いるみたいだ。ケルシーは呆れている。

 

帰ってくる時はしっかり挨拶しないと。

 

「話が逸れた、すまない。授業の続きを

しようか。店長」

 

オペレーターにはコードネームを名乗らないと

いけない決まりがある。後方や支援が主で

店を営業してるから安直に決めた。

ロドスにも店を営業してる人達がいるし。

誰がとは特定はしにくいハズ。

 

後、ケルシーが謝る時に前屈みになったせいで

胸チラしかけていた。いや、そんなミニスカ

ワンピースはなんだと。肌の露出がヤバイって。

 

ケルシーの服は戦闘をする時に召喚、呼び出す

存在に合わせたもの。

本人はまったく動じていない。

 

ドキドキしながら今日の授業を過ごした。

 

ケルシー視点

 

「・・・と言うことだ」

 

私はケルシー。ロドスの医療のトップであり

ロドスのリーダー格の一人だ。

今、私は異世界から来た人間を相手に

テラの歴史と医療について、個人授業を

している。

 

頭が良いわけではないがノートに毎回びっしり

書いて、次までに復習、予習をしてくるのは

偉いと思う。

 

お互い戦争にならないために、支援と

提携を約束している。

医療品を大量に貰うことができ、ロドス全体の

消費が抑えられた。つまり、毎回負傷して

帰ってくるブレイズを筆頭に、別の選択肢が

増えたのは大きい。

 

食品ロスも多いらしく、余り物を持ってきた

時は部屋にパンパンに詰め込んだ。

 

特に水と土は貴重なのでそれだけは毎回

送るように伝えてもらっている。

 

「今日の訓練だが、慣れてきたから

1段階難しくしようと思うが、ケルシーは

どう思う?」

 

「授業中に支障がないなら問題はない」

 

前は机に突っ伏していることが多かったが

それは徐々にになくなった。

 

「ロドスにメリットが多いが向こうも

必死というわけか」

 

「暫くは彼だけで十分だ」

 

「そうだな。私の事を怖がる者もいるだろう。

彼は尊敬の眼差しで見てきたが」

 

「む。私は見られていないが」

 

「診察や手術以外に活躍は分かりづらい

からな」

 

「なるほど、今度は医療部前で授業を

してみるとしよう」

 

 

主人公視点

 

二人が話し合っている頃、店長である

縁乃下 望はレポートを作成していた。

 

「テラで水と土に源石が混入してないのは

大変貴重であり、争いに発展する可能性が高く。

また、地域によって危険度が変わるため

注意が必要」

 

纏めたレポートは帰った時に提出が義務付け

られている。だから、忘れないように書き

終わったらガバンに仕舞う。

 

「久しぶりに帰ろうかな」

 

次の日、アーミヤに一度帰る事を伝えた。

 

「向こうの皆さんに宜しくお願いします。

それから、これを」

 

紙が1枚渡された。どうやら商品の追加

要望書みたいだ。

 

「分かった。話を通してくるよ」

 

どこにでもあるようなトビラを開け、光の

中へ歩き出す。

先は部屋になっている。

 

今、使用したトビラがテラと地球を繋ぐ

唯一の手段。

出入りできるだけの物だが、それが複数個

存在している。

 

帰ってきた事を知らせるボタンを押し

皆が出迎えてくれる。

 

「おお!久しぶりじゃの~。元気じゃったか?」

 

「ええ、お酒の件は助かってます。自分は

飲まない方なので」

 

「なーに、飲兵衛が役に立つなら構わんよ。

ほっほっほ」

 

「また一段とガタイが良くなったな。あの

教官にしごかれてんのか?」

 

「ええ、まあ。何かあった時は大変ですから」

 

「ふふ、望くんは頑張り屋さんね」

 

「お帰りなさいませ。どういたしましょうか?」

 

「先輩の話を聞きたいっす!」

 

「はい、はい。後で聞かせてやるよ。

まずは報告しないといけないから」

 

怒られたくないから

 

「分かりました。軽い食事のご用意を

しておきます。終わったら迎えにあがります」

 

通信の為の部屋へ。

パソコンと周辺機器だけが置かれた部屋。

デスクトップはかなりデカイ特注だ。

 

「戻ったかね」

 

「はい、ただいま」

 

写し出されたのは現総理のその人。他には

各国のトップと軍関係者。

 

「報告を聞こうか」

 

今日までの事を報告。レポートはFAXで送り

目を通される。

 

「友好を結べたのは君のお陰だ。何か褒美が

欲しいかね?言ってみるといい」

 

「追加の支援をお願いします」

 

「う、うむ。いや、君は何かないのかな?

有名な女優やモデルと会ってみたいとか。

ほら、何かあるだろ?」

 

「いえ、今はテラの人達を優先したいので

大丈夫です」

 

「そ、そうか」

 

各国の要望、うちはこれ調べてとか

これ紹介して等、日本側に要求を

頼み、代わりにこっちで融通すると。

 

話が終わり、皆で食卓を囲む。

 

「酒もワインも準備はできとる。

いつでも仕事を持ってきてくれ」

 

「まだ帰っては来ないので忙しくなるのは

先になりそうですよ」

 

今後の予定や何をしていくかを話し合った。

 

次の日にロドスに戻る。

シャッターを叩く音が聞こえ、上げると

アーミヤが待っていた。

 

「えへへ、ココア飲みに来ました」

 

ガシッと抱きついてくる。

嬉しいけどあまり良くないと思うんだ。

 

「ドクターがいない間は甘えさせて

もらいます」

 

幼いながら社長をしているのは凄いと

思うし、無理もしてほしくないんだけど。

 

ポスッ

 

膝の上に乗っかってきた。

 

「ココアおいしいです」

 

「それは良かった」

 

で、ケルシーとドーベルマンは何時から

そこに居たのかな?

 

「私もコーヒーを飲みに来た」

 

「私もだ」

 

アーミヤを預け、二人にコーヒーを作る。

手渡した。

 

「次からは1段階難しくするから

覚えておくように」

 

「授業は今まで通りにしていく」

 

質問はあるか?

 

ハモって言われるとちょっと圧を感じる。

問題ないと返しておく。

 

「あ~皆で飲んでる~」

 

クルース達がやってきた。ラヴァは引っ張られて

連れてこられたようだ。

メランサは相変わらずオドオドしてる。

 

「カーディは機械に触れないでね。

弁償は嫌でしょ」

 

簡単な操作なのに何故壊すんだ。

 

「あっ、スイーツの作り方の本ありますか?」

 

アドナキエルはスイーツを作って持ってきて

くれる。

 

なんだかんだロドスでやれています。

 

次の日、ロドスを離れていた人達が

帰ってくると伝えられた。

 

世話になっているのでお菓子やジュース

酒類はこちらで用意させてもらおう。

 

「よいしょっと」

 

「これ全部いただけるんですか!」

 

「揃ってから食べてね」

 

運び込むのは手伝ってもらった。

お礼として、高級なスイーツをお取り寄せ

させてもらった。

 

 

「このスイーツはたしか、銀座にある

老舗のやつでは?」

 

「そ、それってお高いんじゃ」

 

「気にしてはいけませんよ」

 

「まったくハリキリすぎよ」

 

「ポプカルも頑張るよ!」

 

本は売ったり、貸し出しもしているから

1人が知れば話題になって、食べたくなる

よね。

 

「五箱買ってきたから慌てないで

くださいね」

 

皆に一個ずつ配ったが、余った時の争奪戦で

女子のスイーツに対する本気をみた。

とくにオーキッドさんはガチだったよ。

 

アドナキエルが勝ったのは当然か。

 

「再現してみせます!」

 

無理はしないでね?




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