コンビニ(ロドス支店)開店しました   作:式 叡月

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新たに書き直した五日目の話



本格的な協力と出発

アーミヤ視点

 

「お帰りなさい。ドクター」

 

「ただいま。アーミヤ」

 

ドクター達が帰ってきた。

アーミヤはすぐに会いにドクターの元に

向かった。

 

出迎えの挨拶が済んだ。

 

「それでですね。出発する前にケルシー先生

と話し合っていた異世界の件なんですが。

私達を支援してくれる事になりました。

人員が1人来てます」

 

「そうか。なら挨拶しておかないと

ダメかな。何処にいる?」

 

「それなら大丈夫です。歓迎会と交流会を

同時にするので、その時にお願いします」

 

「わかった」

 

アーミヤとドクターの会話が終わると

アーミヤの後ろから抱きつく人物が

1人いた。

エリートオペレーターのブレイズだ。

 

「きゃあ!」

 

「寂しかったよ子ウサギちゃん!

甘えさせてね!」

 

スリスリと頬を合わせて頬擦りするブレイズ

に注意しながらも、結局はさせてあげる

優しいアーミヤ。

 

「ブレイズさんも失礼がないように

お願いしますね。ちよっと!聞いてますか!?」

 

「聞いてるよ!お姉さんにまっかせなさい!」

 

「本当に聞いてましたか!?」

 

「やれやれ」

 

今日もロドスは平和である。

 

 

ドーベルマン視点

 

「じゃあドーベルマンが担当してるのね?」

 

「ああ、根性はあるから中々教えがいが

あってな」

 

「へ~!じゃあ私も担当しようかしら」

 

「あら、じゃあ三人でしましょう」

 

「まっ、待て!何故教える前提になってる!」

 

共同で教えることにドーベルマンは

異議を唱える。

 

今まで二人でやってきたからか、独占したい

みたいだ。

 

それを許すジュナーとウィスラッシュではない。

 

「独り占めはダメよ。ドーベルマン」

 

「そうね。私達は同じ教官仲間なんだし

もちろん、いいわよね?」

 

「むむむ」

 

反論に唸るが強引に押されて許可して

しまった。

 

「仕方ない。ただし、抜け駆けはなしだぞ!」

 

「はぁ~い」「わかったわ」

 

本人がいない所で色々と決まってしまった。

 

 

主人公視点

 

「よいしょっと。テーブルはこれだけ?」

 

「そのようです。後は椅子と料理、飲み物

が足りないかと」

 

「わかった。冥さんは料理の手伝いに

行ってきて。

こっちは何とかするから」

 

「畏まりました」

 

頭を下げて一礼してキッチンへ向かって

くれた。こっちは椅子を配置しないと。

 

「センパイ!椅子を持ってきました!」

 

「わかった!夜までに出来ればいいから

しっかりとやろう」

 

「わかったっス!」

 

「酒類も届いたぞ。ワシが厳選したから

楽しんでもらえるじゃろうて」

 

「じゃあ飲み物類を置くところに

お願いします!あっ!ジュースとは

離してくださいね!」

 

「わかっておる」

 

あっちこっちと動きながら指示を出して

準備を進めていく。

 

ロドスにある部屋では皆が入りきらない

のでこっちのホールを使うことに。

料理は女将の桜さんとメイド長の冥さんを

筆頭に頑張ってくれている。

問題はいまのところない。

 

飲み物はコーラ、ペプシ。それから

お茶、紅茶って

 

「ティーパックと粉の確認しないと!」

 

さっそく発生したよ。ちきしょう!

急いで確認しなきゃ?!

 

空き部屋の中に置いてあるダンボールの

中から、目的の物をみつけて帰る途中。

料理場の横を通って中を確認したら

慌ただしく動いていた。

 

「時間が掛かるものから優先して

ください!すぐに出来る料理は後で!」

 

「急がず慌てずしていきましょーね~」

 

二人を筆頭に頑張っているな。

 

すると大量の女性達がやってきた。

 

「政府の者です!手伝いに来ました!」

 

「味付けや盛りつけは私達が!」

 

「作れる人もいるのでご指示を!」

 

ありがたい増援だ。でも誰が呼んだんだ?

 

「ワシじゃよ。交流から失敗するわけには

いかんからな。・・・・望君だったか

期待しているぞ」

 

「はい!」

 

外交を任されている人が手配してくれていた

ようだ。男子の方もいるみたいだ。

 

なんとしても成功させないと。

 

 

 

なんやかんやで準備は間に合った。

 

そしてオペレーターの方々が入ってくる。

イケメン社長にその姉妹と部下。

悪魔の尻尾や角、見た目の人。

尻尾が大きい少女。

様々な種族、国出身のオペレーターが

やってきた。

 

これからその人達の前で説明しなきゃと

思うと

 

(緊張してきた)

 

心臓がドクドク鳴っている。

 

でもお互いが協力する為に説明は

大事なんだ。

 

明かりが消え、壇上の上から吊るされた物に

写真が写し出された。

それが始まりの合図だ。

 

まずは挨拶。

 

「え~、初めまして。自分がロドスで

お世話になる縁乃下 望です。

コードネームは店長なので、ロドスで

会った時はよろしくです」

 

それから支援について。

 

「支援につきましては水と土が主になって

いますが要望があるなら、この場で言って

もらって構いません」

 

「いいかしら?」

 

どうぞパフューマーさん

 

「土は何用のかしら?」

 

「使用が多いため、お渡しした土は

使用者が好きにしていただいて構いません。

足りなければ言っていただければご用意

させていただきます。花の種も必要

でしょうか?」

 

「あら、嬉しいわ。なら種もお願いしよう

かしら?ふふっ」

 

笑顔でお礼を言うパフューマー。

頬に手を当て顔を傾げている姿は綺麗だ。

 

ある程度のプロフィールは教えてもらって

いて、今日の為に答えられるようにした。

 

「ねぇねぇ!食べ物は沢山貰えるの?!」

 

「こちらでは食品ロスが多いので

ロドスの中で、消費しきれるか分からない

量がございます。

ロドスが助ける患者達に配るのも

問題ありません。

注意事項についてはケルシー先生に

一任してますから、ご確認ください」

 

ケルシーに視線が集まり、彼女が頷く。

 

「水は使用用途が多いので飲料水とは

別で用意させていただきます」

 

他に質問はありますか?

 

「じゃあさせてもらおうかな。

君達が私達を支援するのはなんで?

戦えない訳じゃないんでしょ?」

 

たしかエリートオペレーターのブレイズさん

だったか。

 

彼女の質問は分かる。戦えない訳じゃ

ないのにロドスと協力しようとしているんだ。

疑いを持つのは当然の考えだろう。

 

「地球には“誰でも使える銃器”があります。

人間だけでは持ち出しを守りきれないでしょう。

それにテラの種族、クランタの方には

申し訳ありませんが、足が速い種族が集団で

使えば脅威になります。それとこれを

見てください」

 

それは写真をパソコンのケーブルを通し

プロジェクターが映した

キノコのように見えるそれは、日本なら

学校で習うだろう。

 

「これはキノコ雲と言って、自分達この国(日本)

に落とされた爆弾で発生した雲です」

 

次々と変わる映像に、オペレーター達は

最初は分からないといった表情だったが。

補足をすると険しい表情に変わる。

 

「皆さんに協力していただきたいのは

そういう(核の被害)為なんです!

どうか!地球の人間と協力して

いただけませんか?!お願いします!!」

 

男が床に伏し、土下座をした。

 

土下座なんて被害が起きないなら

何度だってする。

 

「わかった。お姉さん達に任せなさい!」

 

ブレイズの声に他のオペレーター達が続く。

 

「とすればイェラグも危険だな。

資料はあるだろうか?力になろう」

 

「龍門(ロンメン)としても見過ごせ

ないわよ!ねぇ!ホシグマ!」

 

「もちろんです。小官も手伝わさせて

いただきます」

 

男の瞳に涙が溢れている。

 

今日から皆で守っていくのだ。

 

二つの世界を!明日を!

 

 

 

話が終わり各自が食事を楽しむ。

 

「さっきは疑ってごめんね!

まさかそんな物があるなんて思わなかったよ!」

 

「い、いえ。核をミサイルにするなんて

誰も思いませんから」

 

ブレイズと会話していた。

 

この人グイグイくるな。

 

「それでね。お酒も貰えるのかな~?って

思うんだけど、イタタタ。

ちょっとケルシー先生痛いよ!」

 

「制限させてもらうが頂く予定だ。

飲みすぎないようにな」

 

「分かってるよ!」

 

ブレイズの尻尾が左右にフリフリと

揺れている。それだけ嬉しそうだ。

 

見ているのに気づいたのか「触ってみる?」と

聞いてくれた。

 

「おお!サラサラだ」

 

「もうくすぐったいよ///」

 

テレテレしているが満更でもなさそう。

 

別の人の元へ向かった。

 

(アイスばかり食べてるけど大丈夫か?)

 

「ん?お前は」

 

紅い髪に角を生やした女性はスルトという

名前らしい。

 

「アイス好きなんですか?」

 

「まあな」

 

ペロペロと舐めとっている。

ちょっと子供っぽい方だ。

 

「地球には他の味もありますから。

バニラ味や牛乳以外も楽しんでいって

くださいね」

 

たしか何処かに沢山種類がある店が

珍百景で紹介されていたような気もする。

 

 

「ねぇねぇ!ギターはあるの!」

 

「音楽とヘッドホンはあるだろうか?」

 

「それなら音楽専用の部屋を作る予定なので

揃えておきますよ」

 

「「やった!」」

 

ヴィグナさんとフロストリーフさんは

音楽仲間かー。いいなー。

 

「魚が沢山・・・・全部捌いてみたい

ですが大丈夫でしょうか?」

 

「資格と知識がある人と一緒なら

構わないですよ」

 

ジェイが職業として気合いをいれたり。

 

ここからが本当の出発。

誰もが住める世界を維持し続けるために

今日も店は開店している。

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