コンビニ(ロドス支店)開店しました   作:式 叡月

7 / 9
いうほどホラーではないかな。
だからタグは付けない。


神と人と狐(ヴァルポ)

「そこに座ってくれ」

 

現在、外交官の偉いさんに呼ばれて

部屋の一室でソファーに座り向かい合わせ

でいる状況。

 

何か失敗をしたでもなく。急に呼び出され

たんだけど、何なんだろうか?

 

(やはり似ている)

 

外交官は覚悟を決めた表情で質問した。

 

「ワシの娘の子かね。君は?」

 

「・・・・・・・へ?」

 

どうやら外交官の娘さん(成人済み)は

結婚を反対した時に出ていってしまったらしい。

それ以来、連絡も帰ってくることもなく

27年が過ぎたと。

 

夫の方は了承がもらえれば紹介する予定

だったらしく。1度も会っていない。

 

「たしかに母の方の両親は会った事も

話も聞いていませんが・・・・・。

本当に貴方が僕の叔父なんですか?」

 

「すまんが確証はない。ただ似ていると

いうだけなんだが・・・・・何故か

気になるのだ」

 

「え、え~と」

 

「こちらが写真になります」

 

二人いる秘書のうち、男性の方が写真を

手渡してくれた。

端がボロボロだがなんとか写っている部分は

無事だった。

 

 

次の日。

 

とある病院内を望(のぞむ)が歩いていた。

目的は母親が入院しているために

会いに来たのだ。

 

「えーっと、172号室、172号室っと」

 

聞いた病室の番号を口に出しながら

部屋を探す。後ろを祖父(仮)が着いてきてる。

もちろん秘書の方も一緒に。

 

大丈夫なんだろうか?

 

不安がありながらも目的の場所へ。

 

「此処か」

 

コンコン(ノックする音)

 

「はぁーい。どうぞ~」

 

スーッとスライド式のドアを開けると

ベットにいる母がいた。

1人用の個室で丁度 、父も来ていた。

 

「あらっ!望~会いたかったわ~」

 

ギュッ(抱きつかれる)

 

「元気にしてたかい?」

 

「うん。容態はどうなの?」

 

「問題ありません。えっへん!」

 

「ただベット生活と車椅子生活になるから

暫くは安静にって、先生が言ってたからね。

望の負担になってるけど大丈夫かい?」

 

「う、うん。大丈夫だよ。

仕事もちゃんとやっているし。あっ!

それでなんだけど・・・・その・・・・」

 

言おうかどうか迷ってしまった。

不安にさせたくないし。でも、部屋の外で

まっている人達に悪いかな。

 

息子は聞く事にした。

何故そうまでして付き合いたかったのか。

祖父の事を何故だまっているのか。

息子として知っておきたい。

 

「入ってください」

 

その言葉に親は?マークを浮かべた。

しかし入ってきた人物を見て、母親は目を

大きくして驚いていた。

 

「まったく、なにやっとるんじゃ。お前は」

 

「なんで此処にいるのよ。まさか望を

調べて・・・・お父さん!」

 

「ここだと迷惑になるから屋上へいくぞ」

(まったく、入院ぐらい連絡せんか。

馬鹿娘が)

 

母は車椅子に乗りそれを父が押す。

部屋から出て、エレベーターがある中央まで

いき。そこから屋上へ。

 

屋上に着いて祖父はベンチに座った。

対面のベンチに自分達も座る。

母は車椅子に座ったまま。

 

「知り合ったのは仕事じゃよ。機密で

何をやっとるかは言えんが。孫はそこで

重要なポジションにおる。

全てはお前の手術費の為にな」

 

「どうゆうことかしら?」

 

「えっと~(目をそらす)」

(じいちゃん助けて!会わせてあげたよね!)

 

祖父に助け船を求めた。

 

サッ(顔をそらす)

 

(ちょっとー!!)

 

「まさか・・・・・あれ関係なの?」

 

母の表情が曇る。小さい頃にある事に

巻き込まれて、意識不明になった事がある。

それだと思ったのだろう。

 

「違う・・・・とも言いきれない」

 

キッ(祖父を睨む母)

 

「ワシには分からんのだが、何かあったのか?

まさか!その頃から既に!」

 

「二人とも違う!違うから!」

 

病院に防音の個室を貸してもらい、そこで

話すこととなった。秘書さんが無線で連絡

したら、数人の黒服の人達がやってきて

扉前の左右に立ってくれた。中も盗聴機がないか

調べている。

 

「問題ありません」

 

「うむ、ご苦労。お前は一緒に聞いてくれ。

家庭の問題だが、やむおえん」

 

「承知しました」

 

秘書の人は祖父の後ろにピタリと立った。

ドラマとかでやってる感じだ。

 

「えっと、驚かないでね?」

 

目を閉じ、心の中で念じる。

 

すると望の髪の色が黒から白へ

変わっていく。

 

「・・・・・こういう事だ」

 

口調も優しめではなく強めな口調に

なっている。

 

「な、なんじゃそれは!まさかアーツでは

ないじゃろうな!!」

 

「ちげぇーよ。それだったら最初に

言ってるだろうが」

 

「むむむ」

 

「はぁ~」

 

「アーツ?神様の力の事?」

 

「違う。神様の力は地球ので、アーツは

テラっていう異世界の力の名称。

そこで働いてんだよ俺」

 

小さい頃から視えていた霊といわれる存在。

それのせいで自殺しそうになったり

暴れたり、殺しそうになった事もあった。

お札を貼っても効かず、助けてくれたのは

消えかけの神様だった。

 

その神様のの力がゲームらしく言うと

霊に特効を持っていた。

 

元々人間が持っていた力。清らかな力が

祓う力に変わり、それが更に進化したのが

神性を備えた神祓。

 

神が自分の中に入っただけなんだが

おかげで今を生きれている。

 

「口調や性格にまで影響が出ておるのか」

 

「力を抑えていたらな」

 

だから今は抑えていない状態。

力が漏れて付近の悪霊や悪い霊は

現界からは居なくなるだろうな。

あくまで邪を祓う力だし。

 

「異世界のテラ・・・・・本当に

大丈夫なのね?もうあんな事はごめん

なんだからね!」

 

「分かってるよ。向こうでこの力使ったら

大騒ぎじゃすまねぇし」

 

未知の病気を治せる。それだけでどれだけ

ヤバイか、わかったもんじゃない。

 

「孫にそんな力が・・・・・。なんで

連絡してこんのじゃ!?」

 

「五月蝿いわね!お父さんが決めた

結婚相手なんかごめんよ!

見た目だけじゃない!」

 

「なにを!政治には付き合いってもんが

だな!仕方ない時もあるんだぞ!」

 

ガララッ(扉が開く)

 

「「この!」」

 

「いい加減にしなさい!!」

 

入ってきた女性の一喝で止まった。てか

誰なんだこの人は。

 

「夫と孫の前で喧嘩してるんじゃないよ!

まったく!アンタもあんただよ!

ろくに連絡も寄越さないで、何やってんだい!

説教だよ!」

 

それから父と自分の前で説教が始まった。

反論も許されず、ただ叱られるだけ。

 

つらそう

 

女性は祖母とのこと。一緒に入ってきた

スーツの女性の秘書さんが教えてくれた。

 

(男女で二人いたんだった)

 

祖母を迎えにいっていたらしい。

 

「会うのは初めましてだね。アタシは

娘の母の幹(みき)だよ。よろしくね」

 

「神納(かんの)です。こちらこそ初めまして」

 

「望(のぞむ)です」

 

母は葉果(ようか)で祖父は戦(せん)だ。

 

家族皆で色々と話し合った。

 

 

次の日、車で祖父母宅に向かっている。

倉の中や物が汚くなってきたから掃除するのを

手伝ってほしいと言われた。

親が迷惑をかけたのもあるので手伝う事にした。

 

今風の家ではなく、古民家風な家に到着した。

周りを堀で囲い真ん中に家がある。端っこに

倉が二つあった。

 

「どっちの倉なの?」

 

「両方じゃよ。ふたつ共ワシらの倉で

先祖の物が納めてある。男の好きな刀や鎧が

あるぞー。ばぁさんのは倉には巫女の袴や

札があったのう」

 

「古い家系なんだね」

 

「うむ。戦争で爆弾が落ちた時はダメかと

思ったが、周りの木だけで済んだのは

助かったわい。先祖の霊が助けてくれたやも

しれんな」

 

「へー!すごいね!それ!」

 

まあ、ゲームみたいな世界が実際にあった

わけだし、なかったとは言えないな。

 

「毎回部下達と総出でやっとる。

挨拶はしっかりとな」

 

既に数十人が倉の前に集まっていた。

そこに自分も混ざる。

 

「君が戦さんのお孫さんか。よろしく!」

 

「何歳?」

 

「35歳です」

 

「あら、まだ若いのね」

 

「若いっていいな~」

 

自分よりも歳がいってる人達ばかりで

あれだ、関わりづらい。

 

優しく指示してくれるので従って物を

運び出していく。

 

刀に鎧に・・・・・これは巻物。それから

手裏剣なんかも出てきたぞ!うへ~!槍も

あるのか。こっちは弓と矢がある!

 

資料館にいるみたいで楽しかった。

 

祖母の倉には巫女さんが使う衣装、道具が

あった。お札の文字なんか何書いてあるか

まったく分かんなかったよ。

 

今日は祖父母の家で寝泊まり。

商品は事前に渡してあるので、なにもなければ

ロドスの方は問題ないはず。

 

「神様に会ったねぇ。アタシらには

何とも言えんねぇ」

 

「先祖が神隠しにあったと文献には書いて

あったが、幹の先祖の遺伝か?ううむ

世界は不明な事だらけじゃ」

 

霊が視えるのは祖母の先祖の影響?とすると

祖父の先祖の影響も、もしかしたらあったり?

 

「仕えていた者が書き残しておるんだが

一切語らんかったらしい。時折、狐の鳴き声を

聴いたらしいが動物がおる土地ではなく。

町の中心だったらしいからの~」

 

今日はもう寝ることに。

 

 

憎い

 

深夜、寝ていると頭の中に声が響く。

誰も近くには住んでおらず。また祖父母以外は

いないはずの場所。成仏できない

霊なのだろうか?

 

我を主と離した者どもが憎いぞ!

 

声は倉の方からだ。霊感がそう感じている。

 

着替えて靴を履きそっと音をださないよう

玄関から外へ。

倉は鍵を掛けてはいない。

 

倉の下から声は響いている。

もしかしたら何かカラクリがあるかも。

そう思って携帯のライトで中を照らす。

部屋の一部に手が触れると、床がスライドして

地下への階段が姿を見せた。

ゆっくりと降りていく。

 

壁は石を積み上げ出来ていた。城の

下部分みたいな作りだ。それを歩き続けた

先に広い空間があり、真ん中に水晶玉が

置かれていた。

 

「原因はあの水晶玉か」

 

黒い靄が水晶から発生している。

 

なら!やることは1つ!

 

黒い靄が狐の形になって襲ってきたが

無意味。神性と浄化の力が悪の力を弾く。

力の本能である祓う力が自動で悪意ある

力を祓い退けた。

 

両手を水晶に近づけ念じる。この力は悪いモノを

浄化するだけで、消しているわけではない。

だから悪意があればまだ元に戻るだけだ。

 

ぐぉおぉぉおー!!!

 

黒が取り払われそこにいたのは・・・・・。

 

 

 

帰る時刻

 

朝食を済ませ、出した物を倉に戻した。

 

「仕事では気をつけるんだよ!」

 

「わかってるって。もう」

 

祖母に言われながら車で祖父母宅を後にした。

ついでというか・・・・刀と札は持って

帰ってる。

 

うむ!これでお主も戦えるのじゃ!

 

(いや、戦いはごめんだぞ。あと

水晶玉から出てくんな。騒がしい)

 

水晶玉を袋の大きいのに入れ

持ち帰っていた。成仏はしないようだ。

しかもこれ、テラの住人と古いアーツユニット

らしいんだが、今は壊れているみたいで

使えない。依り代に憑いているだけ。

 

先祖は一体何者なんだ?

 

 




はい、如何だったでしょう。

望君は最初から力が有るわけではなく
ただ、憑かれやすい体質でした。
その結果、神様が視える位に影響が発生。
といっても下級の神だけど。

神様は人を助ける為に意思を捨て、魂になり
望君に今も憑き続けてます。

憑いてる神様の正体は一時期、妖怪や悪霊を
退ける為に使われていた力。
信仰され、意思を持った(映姫みたいに)

しかし科学には負けて消えるだけだったのを
主人公を最後に助けられるならと
自分を魂の一部として、主人公に渡した。

ヴァルポの幽霊をどうにかしたのは祓う力で
力の本質が自動で発動。
主人公の意思では(オン、オフ)しか出来ない。

色々と副作用もあって万能ではない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。