大乱闘スマッシュブラザーズ Abandon World   作:アヤ・ノア

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最後の参戦ファイターが以前に出したパロディ&2000年代前半のキャラ&版権問題クリア……!
この年代のキャラはあいつらがいたけど非公認だからなぁ。
というわけで、第9話、はっじまっるよー。


第9話 邪悪なる敵

「……ふふふ」

 どこかの暗い空間の中で、女性が微笑んでいた。

「順調だねぇ。みんな散らばっているみたいだよ」

 女性は光のない瞳でじっとどこかを見つめていた。

 しばらくして、女性が無表情になる。

「このまま散らばっていた方が、ボクとしては好都合なんだよね。

 でも、どんどん集まってきている。……これは少しばかり、お仕置きが必要かな?」

 そう言うと、女性は右手に黒いエネルギーを作り出し、空間のどこかに向かって投げつけた。

「さぁ、行っておいで! ボクの可愛いペットよ! 希望に縋る者達を無残にも食らうんだ!」

 

 その頃……。

 

「じゃ、そろそろ仲間を探しに行こうぜ」

「うん!」

 マリオ、リンク、カービィ、ピカチュウはアスティマの導きに従って仲間を探しに行っていた。

「アスティマによれば、ここから真っ直ぐ進めばフォックス達と合流できるらしい」

「でも、また魔物に襲われたらどうしよう……」

「安心しろカービィ、魔物が襲ってきても俺達が守ってやるよ」

「ありがとう!」

 

 リンクが前方を慎重に調べた事により、

 スマブラ四天王は魔物と出会う事なく先に進む事ができた。

「この道を進めば、魔物は出てこないみたいだ」

「おぉ~、リン兄やるぅ!」

「へっ、伊達に色んなところを冒険してないさ」

 スマブラ四天王が通ったこの道は、

 多少遠回りになるが魔物は出てこないようで余計な消耗はせずに済む。

 多少時間がかかっても、無事な状態で仲間と合流する事を優先しているからだ。

「とにかく、肝心の仲間はどこにいるんだろう? う~ん、本当に見つかるのかなぁ……」

「悩んでる暇があったらまず走れ!」

「……ちょっと強引だけど、そうだよね!」

 どこかで聞いたようなマリオの言葉通り、仲間を探すためにスマブラ四天王は走り出す。

 この先にいると思われる、仲間を探すために。

 

 スマブラ四天王がしばらく走って数分後。

 彼らの目の前に、フォックス、ファルコ、サムスの姿が見えた。

「あれは……」

「フォックスに、ファルコに、サムス!?」

「今、行くぞ!」

 スマブラ四天王が三人のところに行こうとした次の瞬間。

 

「!?」

 突然、地中から、不気味な音と共にスマブラ四天王の目の前に魔物が現れた。

 その魔物は、両手が鎌のようになっており、

 緑と黒の斑模様をしていて、口には大きな牙が生えていた。

「な、なんだこれは!?」

「知らないよ! こんなの、僕の世界にはいなかった!」

「それは俺だって同じだ!」

「くっ、やるしかないのか!?」

 魔物は、まるでここを通さないかのようにスマブラ四天王に対し激しい敵意を向けている。

 先に進むためにはこの魔物を倒すしかないようだ。

 覚悟を決めたスマブラ四天王は、その魔物と戦う事にした。

 

「ファイアボール!」

「てやあっ!」

 まず、マリオがファイアボールで牽制し、リンクが剣で魔物を斬りつける。

 魔物は口から自分の小型版と言える分身を吐き出したが、

 カービィがそれを吸い込んで吐き出してダメージを与える。

 しかし、それが魔物の顔に当たったために魔物は怒り、カービィに体当たりを繰り出す。

「うわぁぁぁぁっ!」

「カービィ!」

 体当たりで吹っ飛ばされたカービィをピカチュウが受け止める。

「お前にも手痛い一撃、食らわせてやるぜ!」

 そう言ってピカチュウは電撃を飛ばして魔物を攻撃し、麻痺させる。

 魔物が動けなくなったところにリンクとカービィの斬撃が命中した。

「やるな、ピカチュウ」

「お前らに後れは取らねぇよ」

 ピカチュウの麻痺がまだ効いているのか魔物はまともに動けず、

 スマブラ四天王はそれを見逃さずさらなる追撃を加える。

 しかし、攻撃を食らい続けた魔物は自己再生を使って体力を回復し、

 さらに体の痺れをある程度取った。

 そしてマリオに鎌を振りかざして切り裂こうとするがマリオがそれを受け止める。

「えいっ!」

 カービィがファイナルカッターで魔物を切り裂いたのはいいものの、

 その後の攻撃は全てかわされてしまった。

「ちっ、しぶとい奴め」

「だったらこれでどうだ!」

 リンクの勇者の弓で魔物の動きを一瞬止めた後、

 カービィがストーンで押し潰しダメージを与える。

 魔物も無数の分身を呼び出して攻撃するが、

 マリオがマント、リンクが盾で全て弾いたため被害はなかった。

 が、その後に飛んできた鎌攻撃は避けられず、リンクはダメージを受けてしまう。

 幸い、鎖帷子で守られていたため大した傷ではなかったが。

「魔物も本気出したって事だな」

「そうみたいだね……」

「これは、俺達も本気を出さなきゃな!」

「ああ!」

 これでスマブラ四天王の士気が一気に上昇、マリオはファイア掌底、リンクはスマッシュ斬り、

 カービィはスマッシュキック、ピカチュウはショートでんげきを叩き込んだ。

 魔物もピカチュウの電撃が効いて動けない。

 このチャンスを、今のスマブラ四天王が逃さないはずがなかった。

「カービィ!」

「うん!」

 カービィは、マリオが放ったファイアボールを吸い込んでファイアをコピーする。

「これで……とどめだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 そして、ファイアカービィが口から吐いた火炎が魔物を包み込んで焼き尽くし、

 その魔物を跡形もなく消し去った。

 

「まったく、しぶとい奴だったぜ」

「でも、これでフォックス達に会えるんだね」

「そうだな」

「なら、早く合流するぞ!」

 

 謎の魔物を倒したスマブラ四天王は、ようやくフォックス、ファルコ、サムスと合流した。

「どうした? 随分疲れているじゃないか」

「ああ、実はな……」

 マリオは、先ほど自分達が謎の魔物と戦っていた事を三人に話した。

 

「変ね……そんな魔物、この世界にはいないはずなんだけど……」

 それを聞いたサムスは首を傾げる。

「サムス、もしかしたら俺達が出会ってないだけで、他の奴らは出会ってるのかもしれない」

「その可能性もなくはないわね」

「ま、仮に出会ったとしても、俺達が蹴散らしてやるから心配はするなよ!」

「……そうね」

「じゃあ、早くラストホープに戻ろうぜ!」

 

 こうして、フォックス達と合流したスマブラ四天王は、ラストホープに戻っていった。

 

 しかし……。

 

「……ペットの反応が感じられない。どうやら、敗れてしまったみたいだね……。

 ……まぁ、所詮は捨て駒、といったところか。

 みんながバラバラになっていれば、ボクとしては満足なんだから、気にしないでおこうっと」

 暗い空間の中で、女性はそう呟いていた。




次回はヨッシー達のターンです。
エグいシーンもありますが、ご了承を。
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