チート指揮官の前線活動   作:アーヴァレスト

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SSRって魅力てk(星屑にされる音)


特別編 一時の夏の思い出(裏) Secret System Release

「・・・」

 

戦闘終了後、ギルヴァさんから出てきた何かが倒した敵の消滅を見守りながら自分は心ここにあらずな状態だった

ジョカトグゥルムに与えた最後の一撃から、自分の内側に何かしらの変化が起きていたのだ

違和感こそあれど不快ではないそれは全くの謎だが・・・

 

「これで終わりって訳ではなさそうですね」

「えぇ、倒さなければならない敵はまだいるようです」

「M4さんはM16とM1887を連れて後退してください、私は敵を倒すのに協力します」

「正気ですか?」

「私なら問題ないですよ」

 

カチリ、となにかが嵌まる音がした

それと同時に、何かの警告画面が出てくる

 

"単一限定能力、Voiture Lumière、Trans-AM"Tau" 機能制限開放"

 

読めない字で書かれても分から・・・いや、まて・・・もしかして前者はヴォワチュール・リュミエールか?じゃあ後者はどう考えてもトランザム・・・

おい、私の身体にはなぜ擬似太陽炉があるんだ!?今になって開放された理由ってなんだよ!?

というか、俺と言おうとしてるのに私になるのはなんで!?

これはあれか?いよいよ思考回路が女性化しつつあるのか!?

 

「どうかしましたか?」

「M4隊長、状況がマズいかもです」

 

それからM4に説明すると返ってきたのは・・・

 

「不思議すぎる身体をしてますね、開いた口が塞がりませんよ」

「そう言われましても・・・」

 

ごもっともな発言だった、自分でも不思議なのだ

 

「しかもGNドライヴ[T](タウ)は指揮官ですら開発を途中で止めたはずのモノですが、何故あなたの身体に搭載されているんですか?」

「いやそれはさっぱり、私にもワケワカメなんですが・・・あぁもう、言葉遣いがぁ!!」

 

がぁぁぁ!!と頭を掻きむしりたい気持ちになる

というか、チラッとM4から予想外の言葉が聞こえたが気のせいだろうか?

 

「なんで知ってるんです?」

「LAFIさんが烈火の如く怒ってましたから。それで少しだけ聞いていたので」

 

あぁ、怒ったときのLAFIさんってそういう所があるな・・・

初期型のGNドライヴ[T](タウ)には毒性がある*1し・・・

 

「私のはどうやら後期型のようですよ?色はオレンジ色っぽいようですし」

「何が違うのですか?」

「無毒化に成功しているモデルですね」

「それだけですか?」

「えぇ、それだけですよ?」

 

指揮官が開発を止めたのは毒性問題からだと推測できる、日産でヘンテコなものからヤベーものまで何でも作る指揮官だが妙なところで環境問題には敏感なのだ

曰く、相手殺して領土奪い尽くしても環境が最悪じゃあ碌なことにならん。との理由であるが・・・

 

「それに、毒性のあるGN粒子がE.L.I.D.へ与える影響が未知数なのも問題ですからね」

「えぇ、それがあるので開発中止という流れです」

「でも、問題は・・・」

 

後者に関しては気をつけて使えば問題はないだろう、だが問題は前者だ

 

「ヴォワチュール・リュミエールとはなんですか?」

「あー、私にも説明が難しんですが・・・」

 

アレは遍歴が相当複雑であるから、触りだけ説明しておくか

 

「ざっくり言えば光パルスレーザーを用いた超高推力発生システムですね。厳密に言うと大幅に違うのですが、私のは戦闘用にアレンジされたものなのでこの用法でも間違いはない・・・はず!!」

「という事は、その動力源は・・・」

「GNドライヴ[T](タウ)ですね、それで発電した大電力をまるごと稼働用に使うみたいです。なんで併用は出来ないみたいですね」

 

そう、浮かんできた問題がそれだった

GNドライヴ[T](タウ)だけでも戦闘は可能であるが、ヴォワチュール・リュミエールの稼働には通常では必要出力が全く足りておらず稼働できないのだ

そのため、ヴォワチュール・リュミエール稼働にはGNドライヴ[T](タウ)の発電した大電力を丸ごと使う必要があるためリソースがカツカツな状態だった

まぁ、人サイズで無理に2つもヤバいもん積んだんだから皺寄せがそこに来るのは仕方のないことだ

 

「つまり、Trans-AM"Tau"という機能とヴォワチュール・リュミエールは同時稼働できないのですね」

「やったら私は跡形なく吹っ飛びますよ!?」

「あら、自爆はロマンでは?」

「命あっての物種ですからね!?」

 

ダメだ、M4がイライラのあまり復讐爆殺魔状態になりつつある!!

 

「復讐爆殺魔モードはやめてくださいよ、怖いですから」

「・・・そんなに怖いですか?」

「普段の優しいお姉さんがグレた姿を見たら誰でもビビりますって」

 

そう言って、躯体の強度を再計算する。自分の事を知るのが敵を知る前に必要なことだから

指揮官が言っていた、"敵を知り己を知れば百戦殆うからず"という言葉の体現だ

 

「おいおい、強度問題ねぇのかよ」

 

そこで調べてみたら強度的には問題がないことが発覚した

流石にトランザムとの併用では少しキツイが、通常状態で全電力を使う分にはいけるようである

 

「二段階あるのか・・・」

 

例によってトランザムもしっかり二段階、原作通り(?)の再現だ

というのも、トランザムシステムにはローディングと呼ばれる段階とマックスの2つがあるのだ

前者は残念ながらボツられてしまったが、後者は全身が赤くなるバージョンだ

 

出力から限界値を計算した結果、ローディングまでならギリギリで耐えられそうである

流石にマックスでヴォワチュール・リュミエールまで使ったら死ぬのでやらないが

 

「最後の敵との戦い、参加しますか・・・」

 

試してみよう、自分の限界性能を

*1
通常は無害であるものの、武装のエネルギー用に高濃度圧縮されると有害化。細胞障害や生物に多大な影響を引き起こす毒性を持っている




グリフォーネ「トランザム自爆だけは嫌だッ!!」
LAFI「その割には限界攻めてますね?」
シャマール「自爆はロマン」

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