主人公の言葉が重い一話
「アイソマー達の保護状況は?」
<アレだけ敵側の戦力を削りましたからね、順調そのものです。物資の配送も殆ど終わってます、やっぱり二人を選んだのは正解でしたね>
「最初は大失敗だと思ったがな、なかなかどうして二人ともかなり優秀だ。二人以外だと同じレベルの行動が出来るのはM16とUMP45だけだろう」
<確かにそうですね、二人とも腹黒という点で似てもいますし>
「素で表情が読みにくいUMP45とUMP9はともかく、M16は経費面でなかなか狡い事をしてるしな。そのたびにバレて折檻されるのもワンセットか」
折檻しているのは主にXM16E1とM4A1だ
XM16E1が肉体的に、M4が精神的に追い詰める連携である
最近知ったが、キレているときのM4は凄まじく怖い
「しっかしまぁ・・・よく無傷で保護出来たな?」
<あの子達の連携が上手く取れているからですよ、他の基地の方々は練度でこちらに勝りますからまだまだです>
「うちが他の基地に勝っているのは電子戦関連と・・・」
<他の基地で保有していない各種最新技術ですね>
「世知辛いなぁ・・・」
<それだけでも相当のチートなんですがね?>
LAFIの発言に確かにな、と返しながら二人が保護したアイソマー達を見る。不安と絶望の前の表情を浮かべていた
刻一刻と期待が裏切られ、失望が積み上げられながら、あるいはまた”今”というこの瞬間をただひたすら怯えながら、それでも生きたいと望み、運命に抗い続ける少女たちだ
父親から愛情を与えられずに捨てられ、それでも父親のためになるのならと希望にすらならないものに縋るしかなく、死を望み縛られてきた
だがそれも今日で終わらせる、そのためにここに来た
「はっきり言う、君達の父親、ウィリアムは君達に何の感情も抱いてはいない」
はっきりと、状況から判断したことを告げる
「それどころか廃棄した事で最早見向きもしてないだろうと思われる、現に君達を保護するのではなく殺害しにかかっているからな」
その言葉に、その場にいるアイソマー達三人が俯いた
「だが、私達は違う。信用も信頼もしなくていい、だが君達のこれからをより良いものにするためならいくらでも力を貸そう」
続けざまに話した私の言葉に、一人の子が顔を上げた
「お父様がくれなかったモノを、くれるのですか?」
「父親にはなれないが、君達の保護者として、私達の出来る全てはやるつもりだ。それですら達成できるか約束はできない、だが今日の犠牲のような結果は、絶対に一つでも多く減らしてみせる」
それだけは絶対に成してみせる、この子達のような犠牲を生む事の少ない世界にするために
「君達はどうする?私達ではなく君達の判断が全てを変える。ここに留まるのも構わない」
しばらくの間、三人は話し合っていた
これからどうするかを決めるために
「私は、ここを出たい」
その中の一人が、絞り出すような声でそう告げた
「こんな私達でも愛してくれる人がいるなら・・・その人達と居たい」
最後の方は泣きながらだ・・・それほど深いモノを抱えていたのだ
「答えは出たようだな?」
「あなた達と行かせてください・・・お願いします」
「では行こう、君達の本当の意味での楽園に。君達には幸せになる権利・・・いや、義務がある」
それは本来誰にでも与えられるべきものであり、生きる上での義務であると私は考える
「LAFI、リヴァイル・ウィッカーマンに繋げてくれ。少しばかり話がある」
<了解です>
さて、リヴァイル・ウィッカーマンがどう反応するか見ものだな?
三人のアイソマーちゃんをゲット出来るか主人公!?