主人公チームは集まって帰る用意を・・・
「リヴァイル・ウィッカーマンより全部隊へ。アイソマーの救助、感謝する。また、キミらが得た情報は彼らの悪行を晒すのに充分過ぎるものだ。これらはキミらの協力なくしては得られなかった。イレギュラーにより決して少なくない被害がでたが、これだけは言わせてくれ…本当にありがとう」
リヴァイル・ウィッカーマンからの全部隊同時通信の時、私は敵の残党に攻撃を当てていた
「作戦終了か・・・意外に活躍出来たな」
そう言って武器をしまい、合流したモンドラゴンM1908とXM16E1を見る
二人とも無事だ、服や皮膚が汚れてはいるが負傷はない
「ほとんど殴り込みに近いモノでしたが・・・それでも被害を抑えられたのは確かですね」
「あぁ、そうだな」
それでも、1割は救えなかった
現地で死体になって発見された子や、手術・治療の甲斐も空しく死んだ子もいる
しかしそれでも、普通なら不可能なレベルで助けられたのは事実だ
仮にこれが新ソ連軍単独の行動ならば・・・最低でも6割は死んでいる
「LAFI、
<えぇ、間違いなく。
「仕方あるまい、
<
「
LAFIにはもう一つ、作戦前に調べてもらった事があった
それは新ソ連軍の派閥の状況とパラデウスとの接触のある人物・派閥の洗い出しだ
作戦中の新ソ連軍の行動に怪しい面が出てくる事はその時から予測していたが、不思議にも特段怪しい行動は確認されていない
ならばと逆算したが、これで全てに納得がいった
<マスターの予測通り、共倒れを狙っての事でしょう。ですが・・・>
「参加メンバーがあまりにも豪華でしかもチート揃いであった事。しかもトドメにお前の存在か?」
<えぇ、ザルなセキュリティなんでつまらなかったですが>
「言ってやるなよ、本気で対策したんだろうからな」
サラっと流したがやっているのは重犯罪だ、しかも国家機密漏洩というとんでもないモノである
<この事は伝えますか?>
「いや、これはこちらの領分だ。伝える必要が生じた時くらいで良い」
<では、プレゼントは何にしますか?>
「F90のデータをミッションパック全部つけてで大丈夫だろう、本人に直接渡したい」
<ナビをしろと?>
「あ、私達で案内できるよ?」
「頼むぞXM16」
車内は少し散らかっている、何せ鹵獲した物資に三人のアイソマー、その他雑品(パラデウス兵の残骸含む)がギリギリまで詰め込まれているからだ
アイソマー達は安心して寝ているが、こちらの回収ポイントである空港まで向かうついでにリヴァイル・ウィッカーマンに宣言通りのデータとおまけのプレゼント、そして私とLAFIに繋がる連絡手段も追加して渡す予定だ
ちなみに、空港からは航空機で基地まで戻る、使用輸送機は中古で購入したエアバスA400Mを使っている
この機体は納品時、だいぶ酷い状況だったのを納品後の徹底した改修により見違えるほどの高性能化を達成したものである
(なおその作業時に、鹵獲した鉄血のハイエンド、アーキテクトを手伝わせた)
<アーキテクトから通信です、随分と暇しているようですね>
「伝えてやれ、機体の仕上がり具合でお前を技術開発部の正式メンバーに加えるから大人しく待ってろとな」
<え、まだ正式メンバーにしてなかったのですか?>
「騒ぎの主犯がアイツだったからまだ入れてない」
この作戦の前日になるが、アーキテクトはとんでもない事をしでかしてくれた
なんと、LAFIを一時的にバグる一歩手前まで追い込んだのだ
<思い出させないでください、忘れようとしていたのに>
「アイツも良く考え抜いたものだと感心したよ」
「あぁ、アレか・・・」
なお主犯のもう一人が今のこの場にいるXM16E1である
やったのは・・・
<クラッキングでわざと私の関心を誘い・・・卑猥なサイトを見させるなど!!>
そう、クラッキングで興味をそそり、LAFIの苦手とするピンクな方面のサイトを見させるという行為だった
「赤面する顔が可愛かった」
<くっ・・・!!>
ちなみにアーキテクトはあの後、同時に鹵獲したゲーガーに行為がバレて折檻された
LAFIも同じく折檻したそうだが、どんな事をしたのか言わないため内容は不明である
ちなみに主犯の一人であるXM16E1は、ネット空間上で赤面してフリーズしかけたLAFIの顔を画像として保存しまくったので、こちらはLAFIから画像の削除としばらくの間のネット空間での活動範囲制限をかけられた
<どうやら反省してないそうですね、XM16E1!!>
「あ、指揮官、画像見る?」
「拝見しよう」
<見せるな、そして即答するなぁぁぁぁ!!>
LAFIの叫びでアイソマー達が起きるのではないかと心配したが、よっぽど深い眠りなのか目を覚ますことはなかったのを付け加えておこう
LAFI様は苦労人、そしてピンク方面の耐久性ZERO