それは彼の新たな挑戦の始まりだった
覚醒~Awakening~
おきて・・・
「ぁ・・・?」
そんな声が聞こえた
寝ぼけていた意識で答えると・・・
<起きてください!!マスター!!>
「つっ・・・!?」
怒鳴られて飛び起きる羽目になった
「なんだぁ!?」
<私が知りたいですよそんなこと!!それよりも今いる場所は危険です、早く退避を!!>
「といっても目覚めたら知らねぇ場所だぞ!?」
<わかっています!!銃声とは逆方向にナビするので言うとおりにしてください!!>
乱れかけていた服をキチンと着なおし、靴を履く
扉を開けたら・・・
「軍事施設じゃね?」
<そのようですね>
「逃げるのやめるか?」
<いえ、逃げますよ?>
先ほどから話しているのは、自分の作った超高度AI
それこそ、俺の最高傑作と言っていいものだ
それはさておき、どう行動すべきか考えているとこちらに向かってくる女の子がいた
あ、手に銃持ってるわ
「あ、そこの君」
思わず、呼び止めようと声をかけてしまった
するとその子は銃口をこちらに向けてくる
「動かないで!!」
「OK、動かないから状況を説明してくれ」
そう言うと目の前の子が困りながら
「銃声がするこの状況でよく平然としてますね?」
そう聞いてきたので返す
「これでも混乱しているさ、だが状況次第では協力できるかもしれん」
「協力・・・?」
「銃声がバラバラで戦線が崩壊しかけているんじゃないかな?それに相手の方が数的にも優勢と見える」
音で判断した状況を言うと。目の前の子が驚いた表情をした
「わかっているじゃないですか!!」
「はぁ・・・、で、ここの司令官は何してるの?サボっているのか?」
さらに質問すると、目の前の子の表情が絶望したものになる
「指揮官は・・・逃亡したようです、部屋に行ったときはもう・・・」
「ゴミ屑だな、女子供を前線に立たせて自分はさっさと逃げ出すとか」
そこで俺は最高傑作に話す
「予定変更だ相棒、この子達と戦うぞ」
<それがあなたの決定なら、私は全力でサポートするまでです>
返答はすぐに来た、方針も決まった
あとは現状の確認だ
「逃げやがった指揮官に代わり俺が指揮を執る、部屋に行けたということは君は現状を正確に理解しているな?」
「はい、伝えるために来ましたから」
「教えてくれ、対策を考える。それと今部屋にはだれがいる?」
「後方幕僚のカリーナさんだけです」
後方幕僚までおいて逃げるとかマジモンの屑だな、帰ってきたら拘禁してやる
「よし、分かった」
部屋に案内されて入る、中にいた人物がカリーナという子だろう
「聞かせてくれ、まずは敵の位置だ」
「基地の前面、距離750mまで進攻を許しています、そこで何とか食い止めていますが敵の火力が上で限界が近いです」
モニターと口頭で確認しながら俺は頭で作戦を考える
「カリーナ、後方幕僚ということは武器弾薬系も君の担当だな?」
「はい、武器弾薬はいまだ多く在庫があります」
「特に多いのはなんだ?」
「Mk.19 Mod 3です、でも使える子が・・・」
俺はそれに笑いながら告げる
「マニュアルは俺が出そう、それで問題点はほとんど解決できるだろう」
「ありがとうございます!!」
それから基地の構造、武器弾薬の内訳の全てを聞き、作戦を練る
「よし、まずは一段階目を告げる・・・敵を下がらせるぞ」
「下がらせる・・・ですか?」
「まずはこの基地が落とし難いと敵の指揮者に思わせ一度下がらせるのさ」
マップを出し、俺は新たにラインを引く
「後退させる距離は1,000メートル、火力を一気に投射する事で出来るはずだ」
そこで俺は渡された指揮システムを開き、音声で作戦を全体に流す
「MG、AR各員は敵前線に弾幕展開!!RFは撃ち漏らしを始末しろ!!SMG、HGはこれをカバー!!弾幕を絶やすな!!」
適当に見えるが今は強く抵抗している事を示せればいい
「線で考えるな、面で考えろ!!敵に頭を上げさせるな!!」
そしてしばらくすると敵が下がり始める、最終的に自分が考えていたよりはるか後方・・・3,000メートルも下がってくれた
「よし、攻撃中止!!MG、AR、RF、SMG、HGの代表者は作戦司令室へ集合!!」
それから30分後、部屋の中は女の子だらけだった・・・なぜに?
<マスター、この子達は人間じゃないようです>
「さしずめ、戦術人形といったところか・・・ますます腹立ってきたわ、ここの司令官帰ってきたらぶん殴ってやる」
相棒とそう小声で話し、俺は話し始める
「君達に告げる事がある、悲しいかもしれないが、この基地の司令官は君達を置いて逃亡した」
そういうと、何故か返ってきたのは安堵の表情だった
「あれ、悲しまないのか?」
「あんな変態、どっかで死んでくれた方がましだ」
そう返してくるのはSMGの代表・・・シカゴタイプライター、いや、トンプソンか
「OK、君の発言でここの司令がとんでもない屑野郎だと理解した」
そして次の手を出す
「俺が現在指揮しているのはすでに理解していると思う、だが俺はあくまで一般人で作戦指揮権は本来存在しない」
そういうと、全員が俺を見る
「それでもついてきてくれるか?無理なら退室してくれて構わない」
「私は指示に従います」
最初に返してきたのはRFの代表、M1ガーランドだ
「私も従うさ、さっきの指揮は一般人と思えないほどうまかった」
トンプソンがそういうとほかの人員も頷く
「よし、それじゃあ君達に今からいう作業をしてもらおうと思う」
「・・・?」
「地雷原を作るぞ」
悪い笑顔を浮かべながら、俺は次の作戦のための準備を始める事にした
主人公設定(暫定)
目が覚めたら異世界に来ていた技術者(科学者)
自分が開発した最高傑作も一緒に来ている
作戦指揮権なしのまま指揮しているが、基地の司令官が余程の屑だったのか、基地を守るために行動する自分に皆ついてきてくれるという事態になっている事を理解した
作戦指揮能力は現在未知数、たぶんかなり高い
次の作戦ではどのような戦略をするのか・・・