チート指揮官の前線活動   作:アーヴァレスト

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反撃開始、基地を守るために準備は怠らない


反撃~counterattack~

「さて、始めるか」

「始めるって言っても時間はどれだけあるか・・・」

「2、3時間くらいの余裕はあるさ、あれだけ強く抵抗すればね」

 

俺はそう言って地雷を設置していく

設置する地雷はプラスチック製地雷だ、鉄製地雷では検知され排除される可能性を考慮した

 

「よし、みんな設置任せるぞ、俺は俺の作業をしてくる!!」

 

そう言って向かうのは敵の残骸のところ

これの下にIEDを設置していく

 

「我ながら、残忍な事を考えるものだよ・・・」

 

かつての自分を思い出しながら苦笑いする

 

「次は・・・」

 

残骸は大量にある、仕掛けるIEDもそれに合わせて大量だ

 

「あぁ、あぁ・・・嫌になってくるぜまったくよぉ」

 

設置完了には2時間を要した、それと同時に敵陣営に新たな動きがあったとの連絡を受けて後退する

 

「よし、第二段階の下準備は終えた、あとは敵さんが引っかかるまで待ま」

 

言い終わる前に爆発音がした、仕掛けた爆弾の一部が起爆したのだ

 

「少しはこちらの用意終わるまで待つとかないんかい!!まぁいい、応射開始だ!!」

 

次の侵攻ではより大規模であろうと踏んでいたが、それは俺の予測値である

敵は常にこちらが考える最悪の手段で来ると思っているが・・・

 

「え、マジで、敵戦力これだけ?」

 

予測よりだいぶ少なかった、正直拍子抜けである

 

「うそーん、冗談だって言ってよぉ」

 

なんか装甲追加した兵士が混じっているけど、それはRFの関節を狙った狙撃で動きを停められている

ほかの歩兵は地雷原で動きを停められている

 

「えー計画と異なりますが、敵さんが思う以上に雑魚っぽいので面制圧します、というわけでMk19部隊、射撃開始」

 

期待した俺が馬鹿だったようだ、悲しいが収穫が少なくてつまらん

 

「敵が帰っていきます!!」

 

報告を受け、俺は告げる

 

「帰ると言うなら撃つ必要は無い、射撃中止。徹底させるように」

「了解しました!!」

 

カリーナの報告で俺はそう告げて天井を仰ぎみる

 

「カリーナ、後で治療の必要な子は優先して治療してやってくれ。武器が破損した娘のリストも纏めておくように。それと報告は明日でいい、夜は寝ろよ?」

「分かりました!!」

 

さて、俺には一つやる事がある、それは・・・

 

「お偉いさんと話するのはやだなぁ・・・」

 

この基地の所属企業、その上役との連絡だ

 

「貴様が、その基地の窮地を救った男か?」

「成り行きでそうした迄です、俺自身巻き込まれたから仕方なくですよ」

「最初の侵攻の後に逃げ出す事も出来たはずだが?」

「彼女達が人形であろうとも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なんて俺の()()()()()()()()()()()()ので最後までいる次第です。それはともかく、当基地では現在人手が全く足りていません、()()()()()()()()()のですが?」

「現状では不可能だ、そちらまで送る手立てがない」

 

にべもなく却下された、それはこちらも予測済みだ

 

「では私の処遇はどうされるおつもりで?一般人が勝手に基地を独占している状況だが?」

「だが貴様のおかげでその地区は守られた、こちらとしては確かに法を犯した貴様を訴える事は出来ない訳では無い。だが貴様をその基地から強制的に去らせ、次の進行を防げるかといえば否だ、よって社長」

 

そこにいるのはガタイのいいオッサンだった、この人が社長か

 

「貴様を我が社に指揮官として招き入れたい、これは既にその基地を守るために最善の方法を駆使したその能力と敵の行動を先の先まで見すえて対応したその慧眼を捨てるなど勿体ないからだ」

「採用試験すっ飛ばしていいのか?」

「する必要が感じられんな。報告書を見る限り、昨日まで軍に居たかのような卓越した指揮だとある」

「俺としてはあんなのオマケに過ぎないんだがね」

 

そう、オマケに過ぎない、なぜなら

 

「俺の本職は技術屋だ、研究出来ればそれで良い」

「そうか、ならばこうしよう、我が社と提携関係にあるI.O.Pの16Lab、そこから役員を一名派遣してもらう」

「その役員の腕はいいのか?」

「彼女なしでは戦術人形など生まれないくらいには」

 

しばし考える

確かに魅力的な提案だ、提携先からの依頼であれば相手も断りにくいだろう

それが前線に赴くことであっても、相手からすれば顧客の求める内容に沿ったサービスの模索に適すると判断すると社長は見越している

 

「警護用に部隊も送るつもりだな?そしてその部隊の裏打ちも」

「信用してないからな」

「じゃあ、そうなるまで努力させてもらう迄だ。社長の提案、有難くお受けさせていただく」

「では詳細な日付はまた後で通達する。そういえば名前を聞いていなかったが・・・?」

「シャマールだ、以後よろしく」

 

社長が退席する、通信は繋がったままだ

 

「これからは私が連絡をする、私の名前はヘリアントスだ」

「こちらこそよろしく頼む、上役が貴女のような美女で助かるよ、同性なら危うく喧嘩腰になる所だった」

「おだてても何もならんぞ」

「まぁ、仕事だしな。この後、必要なものを纏めたデータをそちらに送る、敵に解読されても当たり障りのないものだ、問題があれば何らかの方法で送るのでその時は再度こちらから連絡させていただく」

「了解した、できる限りの事はしよう」

 

それで通信は切れた、椅子に深く背を預け、ため息をつく

 

「あぁ、ヤダヤダ、こんなのやーだー」

 

そしてベチャッと机に倒れ込み、カリーナが見せてきた収支の報告を見る

そこには、収支が-4500万に達していることが記載されていた

 

「敵のガラクタ売ったら、ペイに出来るかな・・・」

 

そんなことをボヤきながら、俺は残りの作業を終わるまで見届ける事にした




敵さん涙目だよ、誰がこんな手酷いしっぺ返しされるって考えるよ
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