「よし、各銃種代表集まったな」
さらに翌朝、各銃種代表を集め合同協議を始める
「あの、一つ質問してもよろしいですか?」
その前に、前線で戦うことになるAR小隊の隊長、M4A1が手を上げて質問してくる
「何かね?」
「指揮官が決めるのではなく、協議するのは何故なのですか?」
「2つほど理由がある。一つは私自身、この基地で働き始めて日が浅い為彼女たちの総合的な練度が分からないこと。もう1つは各銃種の連携効率を平均化する為だ」
「分かりました、ありがとうございます」
さて、今日の議題は···
「今回の議題は鉄血基地の強襲作戦立案になる。まずはMAPを出そう」
私の声に対応して、LAFIが大型スクリーンにマップを投影させる
「LAFIの調査の結果、鉄血前線基地の場所が判明した。場所は大きく3箇所。一つはおそらく監視所、もう一つは備蓄基地、最後の一つが本命になる前線基地だ」
3つの赤い点をそれぞれレーザーポインターで示しながら告げ、私はここで問いかける
「君達ならどうする?」
「各個包囲殲滅じゃの、同時侵攻で対応させずに電撃戦を仕掛ければ容易かと思うのじゃが···」
質問に即座に答えたのは、HGの代表として来たナガンM1895だ
「忘れていたが、ハイエンドが2体いるぞ。スケアクロウとエクスキューショナーだ」
「敵の備蓄はどれほどのものですか?」
「推測値ではあるが、退路分断後も半年ほどは耐えられる程のようだ」
M4A1が次に質問してきた、どうやら何か策のようなものが出来つつあるらしい
「何か策が浮かんだか?」
「あまり気乗りはしませんが···」
M4A1が思いついたのは兵糧攻めだろう、気乗りしないのは彼女の性格から来る問題か···だが案としては悪くない
「うむ、他には?」
「段階を分けて、波状攻撃により各拠点を潰していくのはどうでしょうか?相手には大きなプレッシャーを与えられますがこちらの負担は少なく済みます」
「確かに良い案だ、しかしその場合は高い練度を持つ者を分散させるリスクがあるな」
「相対的に総合的な戦闘能力は上がりますし、平均化しやすいですから相手の混乱も誘えます」
スプリングフィールドの案は現状の基地の問題を突きながら、それを補いつつバランスの取れた戦術だった
客観的に見た戦術の最適パターンを割り出したのだろう
「他の子達はどうかね?」
「うーん、今出たのが私たちの考えていたのと同じだからなぁ」
「よし、そんな君達に驚きの仕掛けを教えよう」
再びLAFIがモニターに映るものを変える
「これは···?」
「120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲*1と言う。炸薬式と電磁投射式を複合させたハイブリッド式地対空レールガンだ」
「対空って···こんなデカいのが!?」
MGの代表、MG3が叫ぶように声を出した
「あぁ、語弊があった。対地対空両用砲だった」
「いやいやいや···こんなデカいので何を破壊するんだ?」
「前線基地?」
「いや···え?狙えるの?マジで?」
「おう、誤差はおおよそ7~15メートル程度だ」
「えぇ···」
私とMG3の会話を聞き、全員が絶句する
「ただ、今あるのは試作仕様で発射可能なのは2発のみだ、慎重に判断して発射しないと行けない」
「一発は前線基地に直接でいいと思います、もう一発は予備として残して敵の対応、戦力次第で使用の可否を判断すればいいかと。それに切り札として残しているものが何かあると思わせていた方が、敵への強いプレッシャーになるかな···」
SMG代表のMP41が珍しく悪ふざけなしの真剣な顔でそう言う
それを内心驚きつつ、私は出ている案を総括する
「出揃ったな、案は兵糧攻めに波状攻撃、砲爆支援、さて···」
全員が私を見る、私はそれを見て笑いながら
「めんどくせぇ!!ぜーんぶ纏めてやっちまえ!!奪えるものはしっかり根こそぎ奪いつくして!!潰せるものは念入りに潰し尽くしてしまえ!!」
「指揮官様!?それはあんまりにも投げやりでは!?」
聞いていたカリーナがあまりのはっちゃけに思わず怒鳴るが気にせず告る
「どうせ相手はこちらを舐めきった連中だ、痛い目を見せてトラウマ植え付けちまえ!!」
私の発言で意志は纏まった、全員のやる気が出たようだ
「よし解散!!各員同じ銃種の子達に声掛けて独自の訓練メニューを考えて提出!!」
「了解です!!」
よーし、こちらも動くかな
やる気出させたんだからそれなりにこちらも応えねばならん
作者「鉄血の皆様ごめんなさい、許してくださいお願いします」