今回はその導入編、参加のお誘いを受けた主人公のやらかした事とは・・・?
「マスター、S10地区前線基地の指揮官、シーナ・ナギサ様から連絡が来ています」
「私宛にか?」
「本社経由ではありません、直接です。あと本社からも連絡が」
「キナ臭いんだが?」
「少なくともシーナ指揮官の方は問題ないと思いますよ?」
それはあるクソ暑い日のことだった、大規模なイベントを終えてしがない日々に戻っていたのだが連絡が来て身構えてしまった
「メールか・・・ほう?バカンスのお誘いとはな。LAFI、破り捨てとけ」
「即答ですか・・・構いませんが・・・本社のヘリアントス上級代行官からコールです」
「回線切断しておけ」
「それは残念だったが、私はここにいるぞ」
「・・・」
なんでコールしながらここにいるのか、そんな無駄を何故するのか疑問で仕方がない
しかも私を見た瞬間に呆れている
「君に命令を下しに来てやった、有り難く思うんだなシャマール指揮官」
「あ、お断りで」
「そうか、減俸だな」
「クソが・・・承りますよコンチキショウ!!で、その命令とやらはなんです?」
ヘリアントスが出してきたのは一枚の紙、そこには・・・
「あっ・・・あぁー・・・」
「見覚えがあるだろう?君が最後に休んでから昨日までの、休んだ日がないのだという証拠だからな」
「こっちの世界にも労働基準法あったのかよ知らなかったぞ?」
「ずっとエンジョイしていたので忘れていましたよそれ」
「聞こえているぞ二人とも?」
ヘリアントスに聞こえないようにLAFIと会話していたがガッツリ聞こえていたようだ
「で、会社命令で休んでこいということですか?」
「ちなみにだが君にバカンスのお誘いをしたシーナ指揮官も似たような口だ」
「なぁんでそれを知ってるんですかねぇ!?」
「シーナ指揮官に命令を下したのは私だからな。ちなみに君が最後に休んだのはタリンにおける一件の前の半日のみだ。流石にこれ以上は労働基準法に抵触するのでな」
「うへぇ誰だよ働きすぎで会社に怒られる奴なんてよ」
「君とシーナ指揮官だが?」
有無を言わせない一言だった、素直に居直ることにした
「というわけで君達もシーナ指揮官のバカンスに同行したまえ、ちなみに拒否権はないぞ」
「ちっ、クソが・・・俺は研究できればそれで良いんだっつのに」
「追加だが、最近君の基地の戦術人形たちより
「・・・」
今日の秘書をしているM4A1を見ると速攻で目をそらした、どうやらこいつが報告を上げていたようだ
「わかりました、謹んでお受けいたしますよ代行官様!!合コンの負け犬がぁ!!」
「何か言ったか?」
「いいえ何も?」
独り言が聞こえていたようだ、危ないところだった、もう少しで減俸だったぜ
「LAFI、8人で行くと伝えておいてくれ・・・シーナ指揮官に」
「メールで送信しておきました、で、選定はどうされるので?」
「んなもの決まっている、原初からのコミュニケーション方法さ」
「という訳で、バカンスに行きてぇ奴らはデスゲームに参戦だ!!」
「「おぉぉぉぉ!!」」
翌朝、人形達全員を集めて経緯を説明しバカンス参加のためのデスゲーム開始を宣言した
ちなみに鉄血側は満場一致でエリザが行くことが決まっているためこのデスゲームには参加しない
「時間はこれより6時間、建物内での発砲は厳禁、当然だが建物外から内部への狙撃も厳禁だ!!内部からは射撃をしていいが使用する弾薬は訓練弾のみとする!!当たり前だが手榴弾も禁止だぞ!!」
「弾薬を無くした場合は近接戦のみとします、万が一これを破った場合は反則なので参加資格剥奪です。ですが相手から武器を奪って使用する事は問題ありません」
「それ以外なら何でもしていい、では1分後・・・
私の声で全員が動き始めた
それぞれ思い思いの場所に向かったり、徒党を組んで撃破しようという考えだ
「で、非番スタッフ共、本当にコレで良いんだな?」
「最高です!!」
今回のイベントでは人間のスタッフ(ほぼ男性のみ、女性は二名だけ)も休暇申請をして生中継を見ている
この中継は監視カメラを普段の二倍に増補して転用した即席のもので、男性陣が喜ぶ映像を映すためのものだ
なお、そのために彼らは昼夜を惜しまず突貫で仕上げた、変態共の集まりである
「あぁぁ!!トンプソンがあっという間にィィ!!」
「ガーランドは・・・スプリングフィールドが漁夫った!?」
「M4・・・恐ろしい子!!」
「すげぇ、M16がカッコいい・・・」
トンプソンは今だけは敵であるハンドガンの子達を狙いに行ったが全員からの連続掃射であえなく倒れた
なお、その直後ハンドガンの子達はICEYが纏めて始末した、通りがけのついでと言わんばかりに一瞬の出来事である
ガーランドは狙撃に良い地点を探してそこから狙撃していたが、そのガーランドの後ろにつけていたスプリングフィールドがコルトSAA(ICEYが倒した子より奪ったもの)で撃破した
そしてそのまま武器を奪って狙撃している
一方、M4は開始直後に横にいたSOPで
同タイムでM16はAR-15が構える間に彼女に振り返ることなく普段羽織っているコートの内側から発砲して撃破している
・・・AR小隊の2名が明らかにヤバいが気にしないでおこう
「おや・・・?」
その中で、最近現れた戦術人形であるマテバ・グリフォーネは意外にも人間らしい戦術を駆使している
普通の戦術人形では考えられない戦術を駆使してコンスタントに倒しているのだ
ある時は物陰に隠れてやり過ごしてから背後より襲って撃破し、またある時はダンボールに隠れて逃げている
戦場のあらゆる環境要素を効率的に使用する、兵士の基本が染み付いている
「う、嘘だろあの子マジでやりやがった!!」
「たった一人で404小隊倒しやがったぞ!?すげぇ!!」
こちらも新人の人形の快挙だ、M1887は単身で真正面から404小隊を相手取り撃破した
戦闘中にスピンコックを披露する余裕まで見せている
流石に無傷とはいかず、少しダメージを負っているものの戦闘に支障はなさそうだ
・・・ところで、UMP45は何でM1887の胸をしつこく狙ったのか、甚だ疑問である
「ウロボロス・・・あの戦い方教えたのお前か?」
「そんな訳があるか!!あれは奴のオリジナルだ!!しかしうまく戦術を組んでおるな、ときに環境をも利用するとは斬新だ」
「あぁ、でも言っておくがそれが兵士としての基礎スキルだぞ?」
「分かっておる、その事くらい」
ちなみになぜこの場にウロボロスがいるかというと、彼女の後ろにいるもう一人・・・アーキテクトに理由がある
ペルシカリアが鉄血とIOPの技術を組み合わせた新型人形の開発に行き詰まり、鉄血側の戦術人形のパーツが無いか打診してきたのでアーキテクトが丸ごと一体分のパーツ(ほぼ組み立て済み)を出してきたのだ
それがウロボロスの予備躯体で、しかも本人の許諾なしである。結果基地に来訪してアーキテクトをボコって帰る途中でこのイベントを知り観戦している
なお、本人が知ったときには既にパーツ単位まで分解されたあとであり、一部はM1887の部材に使用された後であったのだが、ペルシカリアに非はないためウロボロスはペルシカリアにせいぜい上手く部品を使ってくれといっただけだった
「よーしそろそろ終わりだな・・・」
結果はこうなった
参加者
固定枠 シャマール、LAFI、エリザ
デスゲーム勝者 M4、M16、M1887、ICEY、グリフォーネ
ちなみに今回の件の経費はすべて本社支払いで我々の財布はちっとも傷まない
ヘリアントスはこの後頭を抱えたそうだが私の知る事ではないのだ
・・・訓練場の地形が変わったとかそんな事もないのだ
という事で参加いたします!!
まぁ何とも面白い方法で人選したなこの指揮官w